ジョルノ、ブチャラティ、ナランチャの三人は矢をボスへ届けようとしていた。
だがそこで暗殺部隊のプロシュートとペッシの二人に襲われる。
「どうしますブチャラティ、ナランチャの言う通り戦いますか?」
「オレの本音は戦って構わないと思っている。だがボスとの取引時刻まで時間がない、だからここで足止めを食らうわけにはいかない」
「だったらブチャラティ、ここは俺一人に任せてくれよ!」
「ナランチャ…」
「ちょっと待って、何故キミ一人なんだ?ブチャラティ一人を行かせた方が良いのに」
ジョルノがそう思うのも当然である。ボスに矢を渡すだけならブチャラティ一人でも出来ることなのに。
「ジョルノよく考えてみろ!暗殺部隊はコイツら二人だけじゃないんだぜ?他にも来たらおまえが戦わないでどうすんだよ!」
そう言うとナランチャは車を降りた。
「……分かった。ここはナランチャ、おまえに任せる。車を出してくれ」
「ブチャラティ!」
「ミスタたちにはもう連絡を入れた。加勢にやってきてくれるだろう。オレたちは急がないといけないんだ」
「あぁ…分かったよ」
ナランチャが二人を引きつけている間に車は猛スピードで走り去った。
「兄貴!行っちゃいましたよブチャラティ…」
「くそっ!ナランチャ!それもてめぇのせいだ、死ぬ覚悟は出来てんだろうな?」
「それはオレのセリフだぜ!」
その頃ジョルノとブチャラティは本部に到着。
結局プロシュートとペッシ以外は誰も襲ってはこなかった。
そしてボスの部屋に通された。
そこには奥の椅子に上半身裸の男が座っていた。
「アレがトッピオなのかい?」
「いや違う…まさかボスなのか?でもそうなら何故姿を……しかもトッピオが出てこない…」
何度かここには来たことがあるブチャラティは今の現状に違和感だらけだった。
いつもなら少年のような男トッピオしかここにはいない。なのに今は一人の男が座っている。髪色は金髪で左肩に星型のアザがあった。
「あのアザはまさか…ジョースター家の人間にあるアザだ、ならアイツはジョースター家の者なのか?」
「わたしに矢を渡せ。おまえたちが持っているんだろう」
心に直接話しかけているような不気味な雰囲気だった。
「コレです…」
ブチャラティは矢をボス(?)に渡した。
「もう帰って良いぞ」
「は、はい」
ジョルノとブチャラティは部屋を出た。
「あの男はボスでないにしても相当な男だ。少なくともオレはそう感じた」
「ぼくもだよブチャラティ、声を聞いただけで翻弄されそうになったぐらいだ……」
「何者なんだあの男は……」
ジョルノとブチャラティが帰った後、男は矢を自らの腕に刺した。
するとみるみるうちに体内へと吸収されていった。
「矢を集めればわたしの記憶は戻る……」
すると男の頭に一人の人間の名前がいきなり思い浮かんだ。
「ジョナサン・ジョースター…ジョジョ……やはりわたしはこの名前の男を知っている。そして理由は思い出せないがわたしの首から下はジョナサン・ジョースターの身体であることも分かる。そしてジョジョの首が何処にあるのかもわたしは知っている。わたしは聖なる山と呼ばれる場所にジョジョの首を埋めた…三本目の矢はジョジョのものを使おう。ジョジョの矢ならわたしを完全にしてくれるだろう」
一方ジョルノとブチャラティは一人残して来たナランチャを心配し、いち早くあの場所に戻ろうとしていた。
「うっ…くっ……」
するといきなりジョルノが左肩を押さえ始めた。
「どうしたジョルノ?」
「い、いやなんでもない…」
ジョルノの態度を不審に思ったブチャラティは行こうとするジョルノの肩を掴み
「待て。さっき左肩をおさえていたな。見せてみろ」と詰め寄った。
「本当に何でもないんだブチャラティ、ちょっとフラッと来ただけだ」
するといきなりブチャラティはジョルノの顔をペロリと舐めだした。
「この味は嘘をついてる味だぜジョルノ・ジョバァーナ」
「なっ……」
それでも渋るジョルノを押さえつけて無理矢理服を引っ張って左肩を見た。
すると星形のアザがあったのだ。先ほど会った男と同じように。
「……ジョルノ、おまえはジョースター家の人間なのか?オレの調査ではジョースター家の人間は代々そのままアザがあるらしい。だからジョルノ、おまえがジョースターの血を継いでいるということだ」
「ジョースター?ブチャラティ、キミは何を言っているんだ?」
「えっ…」
先ほどまでのジョルノの態度とは違い、本当にジョースター家を知らない様子だった。
しかし星形のアザはジョースターの血を継いでいる証なのも事実。
「なら質問を変えよう。さっき会った男とおまえとの関係はなんだ?」
先ほどの男にも星形のアザがあった。しかしジョースター家を調べ尽くしたブチャラティも知らない人物だった。
なのでジョルノとの繋がりはそこかと考えたのだ。
「ブチャラティ…どうやらキミには隠し事は出来ないようだから全て話すよ。ぼくはさっき会った男のことは知っている。一目見た時から分かった、アレはぼくの父親だと」
「やはりか…それで、奴は誰なんだ?」
「奴の名はDIO……ディオ・ブランドーだ」
第10話完。
またお会いしましょう