黄金なる遺産   作:数取団乱闘生

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第11話「3本目の矢と蘇りし記憶」

どうやらキミには隠し事は出来ないようだから全て話すよ。ぼくはさっき会った男のことは知っている。一目見た時から分かった、アレはぼくの父親だと」

「やはりか…それで、奴は誰なんだ?」

「奴の名はDIO……ディオ・ブランドーだ」

「なんだと……」

ブチャラティはDIOの名を知っている。何故ならジョースター家を調べるにあたってDIOという男は切っても切り離せない存在なのだから。

ジョナサンの義兄弟で石仮面で吸血鬼となり100年後に承太郎やジョセフとも戦った相手である。

「ジョルノ・ジョバァーナ……おまえの父親はDIOなのか。だが何故DIOに星形のアザがあるんだ、奴はジョナサンと義兄弟とはいえジョースター家の人間ではない筈だ」

「詳しいことはぼくにも分からない。だが一度だけ母親がDIOの話をしたことがあった。首から上と下が別人のようだ…と」

「まさか……記録では首だけになったディオがジョナサンと船で死んだと思われたが生きていて100年後に目覚めると書かれていたが、奴はジョナサンの身体を奪って100年間生き延びたというのか。だから奴の身体には星形のアザがあり、息子であるジョルノにも受け継がれたということか…」

この時ブチャラティは思った。ジョルノがジョースター家の人間なら、死ぬ時はあの聖なる山に行くのかと。

そしてジョセフや承太郎のように矢になっていくのかと。

「ブチャラティ、それより今はナランチャが心配だ。早く行こう」

「あ、あぁ…そうだな」

ジョルノとブチャラティは現場に急行した。

しかし二人が着いた頃にはナランチャがプロシュートとメッシをボコボコにしており、全てが終わっていた。

「よぉブチャラティにジョルノ、仕事は済んだのか?」

「どうやら心配する必要はなかったようだな」

「そうみたいだ」

 

その頃イタリアにフランスから一人の男がやって来ていた。

名をジャン=ピエール・ポルナレフ。独自で聖なる山のことを調べ、それを確かめる為にやって来たのだ。

そして22年前に承太郎やジョセフと共にDIOと戦った仲間であり、10年前にイタリアで最後に目撃されて以来行方不明の承太郎と最近突然消息を絶ったジョセフのことも確かめる為でもあった。

「イタリアか…20年前の旅でもイタリアは来なかったからな。来るのは初めてだぜ」

すると空港から降りてくるなり一人の男に話しかけられた。

「よぉポルナレフ、20年ぶりだな」

「てめぇはホルホース…よくもぬけぬけとオレの前に現れられたもんだぜ」

ホルホースとはかつてDIOの配下で承太郎やポルナレフの敵だった男である。

「待て待て!今のオレはDIOの部下でも何でもねーんだぜ?おまえとやり合う気はねーよ。むしろ協力し合おうぜポルナレフ」

「あ?てめぇと協力?どういうことだ」

「ポルナレフ、おまえがここに来たのは聖なる山のことだろ?」

「てめぇ何か知ってんのか」

「あぁ、あそこに俺は行ったことがあるしな。そしてDIOが復活しようとしてんだ」

「な、何ィ⁉︎」

まさかの展開に驚くポルナレフ。

「エンヤ婆が生きてやがったんだ。そしてDIOを慕う神父と結託していろいろと作戦を練ってるようだぜ。だがオレはDIOという男に出会ったせいでおまえらに会うことになりあんな目に合ってきたんだ。二度と奴の顔なんざ見たくねぇ。だからポルナレフ、おまえを手を組む為にここに来たんだぜオレはよ」

 

その日の夜、微かな記憶とスタンドの導きにより、DIOは聖なる山へとやって来た。

「私はジョジョの頭の骨をここへ埋めた…それだけは覚えている」

記憶が無いのでこの山のことなど知らない筈だが、DIOは迷うことなく一つの洞窟へ。

「この下か…」

土を掘り返すと一本の矢が出てきた。そしてそれに触れた瞬間に膨大な量の記憶がフラッシュバックした。

1889年。ジョナサンと共に船で死ぬかと思われたが、首から下を乗っ取りシェルターに逃れることで生存。

しかしその時シェルターにいたのはDIOだけではなかった。ジョナサンの首もまたシェルターに入っていたのだ。

そしておよそ100年後にシェルターから出るのだが、エジプトに向かうより先に幼馴染みを想う気持ちなのか首から下のジョナサンの意思なのかは分からないが、DIOはジョナサンの首の骨をここへ埋めにやって来た。

それが矢へと姿を変えていたのだ。ジョセフや承太郎と同様に。

そしてジョナサンの矢もDIOの体内へと吸収されていく。

「URYYYYYYYYY!! 全て思い出したぞ!さすがはジョジョの矢だ、このDIOがこの世で唯一認めた男よ。それに力が漲ってくるのを感じる!」

そんなDIOに応えるかのようにザ・ワールドも様子が変わっていた。

今までの黄色い見た目とは異なり真っ黒になっていたのだ。

「ザ・ワールドの様子が変わった…だが何が起こったのかこのDIOには全て分かる。時を止めるだけではない…新たな能力に目覚めたのだ!その名もザ・ワールド レクイエム!」

 

その頃アジトで寝ていたジョルノを再び肩の痛みが襲っていた。

「これはまさか…またDIOが矢を手に入れたのか……」

 

第11話完。

 

 

またお会いしましょう

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