東方仗助の矢を持っていた静・ジョースターに頼み、スタンド能力を得るために自分たちの身体を貫くようにと言ったブチャラティ。
ナランチャたちが不安気に見守る中、一番最初に貫いてくれと言った。
「それじゃあ改めて言おう。オレの身体を矢で貫いてくれ」
そして静がブチャラティの身体を矢で貫いた。軽く刺しただけなのに矢はスラリと貫通した。
「………何か不思議な力を感じる。これがスタンドなのか…」
その時ジョルノには見えていた。ブチャラティの背後のスタンドが。
「それじゃあこのタロットカードを引いて頂戴」
ブチャラティが引いたカードには何も書かれておらず白紙だった。
しかし脳内に情報が流れ込んできた。
スタンド名はスティッキィ・フィンガーズ。
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - E / 持続力 - D / 精密動作性 - C / 成長性 - D】
(ジッパーが体に付いた人型のスタンドで殴った物体にジッパーを取り付けて物体を切断・接着したり、開いたジッパーの中に空間を作ることができる。他人の体にジッパーを付けて内部に隠れたり腕の途中をジッパーで開いてパンチの飛距離を伸ばしたり地面をジッパーで開いて相手と距離を取ったり傷をジッパーで閉めて出血を止めるなどの応用も可能)
「ここまで詳しく教えてくれるのか。スティッキィ・フィンガーズ…コレがオレのスタンド……」
「さぁ次は誰?」
「お、オレが行くぜ!」
誰よりもスタンド能力を欲してナランチャ。
少しビビっている様子だが静に矢で貫かれた。
そしてブチャラティと同じように矢が身体を貫通した。
「おぉっ!何だか分からねーけどパワーアップした気がするぜ!」
「タロットカードを引いて」
ナランチャが引いたカードにも何も書かれていなかったが、脳内に情報が流れ込んできた。
スタンド名はエアロスミス。
【破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - B / 持続力 - C / 精密動作性 - E / 成長性 - C】
「おぉっ!この戦闘機みたいなデザイン!まさしくオレ好みだぜ!」
「お次は誰?」
「じゃあ4番目は嫌だからオレが行かせてもらうかな」
4をとにかく嫌う男ミスタ。
同じように静に矢で貫かれて貫通した。
「さっきブチャラティもナランチャも何言ってんだと思ってたが、今なら分かる!この感覚か!」
「タロットカードを引いて」
ミスタが引いたタロットカードにも当然何も書かれてはいないが、脳内に情報が流れ込んできた。
スタンド名はセックス・ピストルズ。
【破壊力 - E / スピード - C / 射程距離 - 弾丸の距離次第 / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - B】
「弾丸にとりついて軌道を操れるスタンドか。まさしくオレ好みだな。それにNo.4がいないってところも完璧だ」
「さぁお次はだぁれ?」
「オレが行こう」
未だにジョルノの完全には認めていない男アバッキオ。
同じように静に矢で貫かれて貫通。
「タロットカードを引いて」
もちろんタロットカードには何も書かれていないが、脳内に情報が流れ込んでくる。
スタンド名はムーディー・ブルース。
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - A(再生中のみ) / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
「戦闘向きとは言えないが中々のスタンドだ。悪くない」
「最後はあなたね」
「そうなりますね」
チーム一冷静な男フーゴ。
同じように静に矢で貫かれて貫通。
さすがに冷静に対処し黙ってタロットカードを引く。
もちろん何も書いていないが、脳内に情報が流れ込んでくる。
スタンド名はパープル・ヘイズ。
破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - E / 精密動作性 - E / 成長性 - B】
「実にぼくらしいスタンドだ。協調性がまるでありませんね」
「これで全員にスタンド能力が身についたな」
「でもその矢はどうするんだいブチャラティ」
「私が持っているわ」
ブチャラティはどうこう言う前に静が言った。
「えっ?なんでだ?オレたちはこの矢を回収する為に来たんだろ?」
「私のスタンドアクトン・ベイビーならこの矢を透明にすることが出来る。そして私自身も。だから矢が敵に奪われることは決してないわ」
「良いんですかブチャラティ」
「オレたちの目的は矢を回収することではない」
いきなりブチャラティはそう言い出した。
「はぁ?違うのか?」
「正確にはDIOに矢を手に入れさせないということ、その為にオレたちが持っているより安全だと言うのならばそっちにするべきだ」
ブチャラティのその言葉を聞いて納得したのか誰も反論はしなかった。
「決まりね。この矢は必ずDIOには渡さないわ。安心して」
「だったらオレたちがここに長居しない方が良い。行くぞ」
「また何時間も歩くのかよ〜」
ナランチャはまたごねていたが、ブチャラティたちは早々に山を降りて行った。また何時間もかけて。
「これで大丈夫。矢が悪しき者の手に渡ることはない」
静が念のために透明になろうとした瞬間、背後に何かの気配を感じた。
しかし振り返っても何もいない。
「気のせいだったのかしら……」
「気のせいではない。わたしがおまえから矢を奪いに来たのだ」
第14話完。
またお会いしましょう