黄金なる遺産   作:数取団乱闘生

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第15話「ジャン=ピエール・ポルナレフとホル・ホース」

「気のせいだったのかしら……」

「気のせいではない。わたしがおまえから矢を奪いに来たのだ」

すると何もなかった場所に突如闇の空間が現れて、そこから化け物のようなスタンドと一人の男が現れた。

「こ、これは…早く透明にならなければ……」

しかし時既に遅く、次の瞬間には静の右腕だけが残され、他は全て亜空間へと消えてしまっていた。

そしてその右腕には東方仗助の矢が握られている。

「DIO様、4本目の矢を手に入れました。すぐに戻ります」

 

その頃イタリアのとある喫茶店では。

未だ進展のないポルナレフとホル・ホースが情報交換をする為に集まっていた。

「ポルナレフ、オレの方には良い情報が入ってるぜ」

「本当か?イタリアに来て数日経つが未だ進展がねーからな」

「とうとうDIOが蘇ったらしい」

「何だと⁉︎」

ポルナレフが周りの客に睨まれるぐらいのボリュームで叫んだ。

「あぁマジだ。DIOの居場所までは分からねーが、奴の部下なら見つけたぜ。コイツらだ」

そう言ってホル・ホースは写真を数枚見せた。

「奴らもスタンド使いだが、おめぇのシルバー・チャリオッツの敵ではないだろうぜ」

「コイツがDIOの手下……レギーネ・アバッキオとグイード・ミスタ……ぶっ殺してDIOの居場所を吐かせてやらねーとな」

 

数時間かけてブチャラティたちはようやくアジトへと戻ってきた。

「なぁブチャラティ!さっそくスタンドを試してみようぜ!」

山ではあれほどごねていたナランチャだが、実のところ誰よりもスタンドにテンションが上がっている。

「試すなら外でやれよナランチャ。オレもついでに試すかな。セックス・ピストルズとやらを」

「だったらミスタのサバゲーフィールドに行こうぜ!あそこなら暴れても大丈夫だしな!」

そうは言っているナランチャだが、既にスタンドを出していた。

「うわっ凄ぇ!ホントに目で見えない位置で二酸化炭素で位置が分かる!あのタロットカードで言ってた通りだぜ!」

ハイテンションのナランチャと、やれやれと言いながらも実はテンション上がっているミスタはサバゲーフィールドへと走って行った。

「アバッキオとフーゴ、おまえたちもスタンドを試してこいよ」

ブチャラティがそう言うとアバッキオは二人についていったが、フーゴは行こうとはしなかった。

「どうしたフーゴ、行かないのか?」

「ぼくのスタンドは練習なんか出来ませんよ。みんな死んでしまいますから」

タロットカードでスタンド能力を知れるのは本人だけなので、他のみんなは自分以外がどんなスタンドなのかは分からないのである。

「そうか。なら仕方ないな」

それが分かっているブチャラティはそれ以上何も追求しなかった。

「ブチャラティ…肩に痛みが来たよ……もしかしてこれは……」

「⁉︎……あぁ。静・ジョースターが敵に襲われたみたいだな……完全にオレの判断ミスだった…」

「どうかしたんですか?二人とも。静・ジョースターが敵に襲われたとどうして分かるんですか」

何も知らないフーゴに三人には言わないようにと念を押した上で話した。

ジョルノがDIOの息子であることと、ジョースター家の血を受け継いでいることを。

「だから分かるんだ、DIOが矢を手に入れて体内に吸収した時に肩のアザに痛みが走る。既にDIOは4本の矢を手に入れている」

「でもDIOが矢を手に入れてようとしているのならジョルノ、キミを殺しに来るんじゃないのか?」

「オレもそれは考えた。だがDIOが先に殺しに行くとしたら恐らくこっちだろう」

ブチャラティはそう言うと一枚の写真を見せた。そこには一人の女の子が写っている。

「この子は?」

「空条徐倫。空条承太郎の一人娘だ」

 

その頃サバゲーフィールドでスタンドを試していたアバッキオの前に一人の男が突然現れた。

「誰だおまえ、オレに何か用か?」

「オレの名はジャン=ピエール・ポルナレフ。レギーネ・アバッキオだな、貴様を殺しに来たぜ」

「おまえまさかブチャラティの言ってた…良いだろう。受けて立つ」

アバッキオはポルナレフがDIOの部下だと思い、逆に始末してやろうとしていた。

「てめぇもスタンド使いらしいが、オレのシルバー・チャリオッツの敵じゃねーぜ」

「⁉︎……コイツもスタンド使いか。だが予想の範囲内だ」

だがこの時アバッキオは気付いていなかった。いくら自身の腕っぷしが強いからと言って自身のスタンドは戦闘タイプではないことを。そして対するポルナレフのチャリオッツはバリバリの戦闘タイプだということも。

スタンドはスタンドでしか倒せない……このルールをスタンド初心者のアバッキオは知らなかった。

気がつくとムーディー・ブルースがチャリオッツの剣に腹を貫かれていた。

無論スタンドがそんな状態では本体も同じ状態になる。

「ば、バカな……このオレがこんなにあっさりと……」

「20年前にDIOの部下とは山ほど戦ってきたが、ここまで自分のスタンドの扱い方が下手な奴は見たことがねーぜ。てめぇ生まれついてのスタンド使いではないみたいだな」

そんなポルナレフの声が徐々に遠くなっていくのを感じていた。

「すまんブチャラティ……どうやらオレはここまでのようだ……」

 

第15話完。

 

 

またお会いしましょう

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