黄金なる遺産   作:数取団乱闘生

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第18話「ポルナレフとヴァニラ・アイス 因縁の戦い」

トリッシュがDIOやホル・ホースの標的になる可能性が高いと考えたブチャラティは急いでアジトに残して来たトリッシュに連絡をとった。

「トリッシュか、何も変わったことは起きていないか?」

『どうしたの突然。別に何もないわよ?』

「分かった。なら良いんだ」

「ブチャラティ、でもいつDIOの部下がやって来るか…」

「分かっている。すぐに戻るぞ」

ブチャラティたちはトリッシュを守る為にアジトへと戻った。

 

「奴ら仲間を殺したオレを放置とは…甘ちゃんだぜ。昔のオレなら仲間を殺した相手には例え刺しちがえてでも殺そうと向かって行ったがな……」

ポルナレフはしばらくコロッセオの前にいたが、日が暮れると車椅子でその場を離れようとした。

すると「ポルナレフ…久しぶりだな。DIO様には貴様を殺すようには言われていないが、私が一番殺したかったのは貴様だポルナレフ」といきなり背後から声が聞こえた。

急いで振り返ると黒い空間から飛び出したスタンドとその口の中にいる男だった。

「て、てめぇは…何故ここに居る……まさかてめぇもDIOと同じように蘇ったとでも言うのかよ……ヴァニラ・アイス!」

「DIO様が私をもう一度生き返らせてくださったのだ。DIO様は誰よりも私を信頼してくださっている。邪魔になるゴミは片付けなければならん!そしてポルナレフ、貴様は私個人が一番殺してやりたかったのだ!」

「20年も前のことをいつまでもダラダラ言ってんじゃねーぜ。てめぇら吸血鬼には短い時でも人間にしたら長いんだよ」

余裕の態度とるポルナレフだったが、内心はかなり焦っていた。

確かに22年前のDIOとの戦いでポルナレフはヴァニラ・アイスを倒した。

それは太陽の下に出られない吸血鬼で、それを本人が自覚していなかったという自体だったからである。

だが今は本人が吸血鬼の弱点を理解し、夜になってから現れた。さらにホル・ホースに下半身不全にされたこの身体で勝てるのか…と。

「ポルナレフよ、私もバカではない。20年前に何故貴様に敗北したのかが分かる。それはDIO様の砂を攻撃させたあの犬のせいで冷静さを失っていたからだ。だが今の私は違う。冷静に貴様を殺すことだけを考えている」

「チッ、だったらやってみやがれ!またオレのシルバー・チャリオッツをしゃぶらせてやるぜ!」

するとヴァニラ・アイスは本体とスタンドの暗黒空間に引っ込めてそのまま突撃してきた。

ポルナレフは間一髪避けたのだが、すぐに気付いた。ヴァニラ・アイスの狙いに。

そう。その狙いは車椅子を潰すことだったのだ。車椅子の右輪を亜空間に飲み込み、ポルナレフを転倒させた。

「ちくしょう…このままじゃやられる!」

「ポルナレフ、これで貴様も暗黒空間に飲み込んでくれる!」

「このドグサレがァァ!シルバー・チャリオッツ!!」

次の瞬間ポルナレフの姿はなかった。肩輪が無くなった車椅子だけが倒れているだけだった。

「早く夜が明ける前にDIO様の言っていた奴を殺しに行かねば……」

 

「ヴァニラ・アイス…トリッシュ・ウナという女を殺して来い」

DIOは突然ヴァニラ・アイスを呼ぶとその一言だけを告げた?

「その女はいったいどのような女なのでしょう…」

この夜にポルナレフを殺しに行こうと決めていたヴァニラ・アイスはそこまで警戒すべき相手なのかを確かめたかった。

「この女は前のボスの娘だ。だからこのDIOがここのボスでないことを知っていて、私とおまえのことを誰かに教えている。これ以上いらぬことを言いふらされる前に殺しておきたいのだ。出来るな?ヴァニラ・アイス」

「当然でございます」

 

「トリッシュ・ウナ…ブローノ・ブチャラティという幹部のところにいるということは分かっている。だとすればDIO様のおっしゃっていた情報を漏らした相手はそのブチャラティ一味か。まとめて殺さねばならんな」

ヴァニラ・アイスは日が昇る前に終わらせる為に急いでブチャラティのアジトを目指した。

一方そのブチャラティたちはアジトへと戻ってきていた。

「ねぇブチャラティ、どうしたの?昼間の電話は。何かあったの?」

「あぁ…この際だからハッキリ言うが、おそらくDIOは自分と前のボスの状態を知っているキミを殺すつもりだろう」

「やっぱり…そうなのね……」

「だがオレたちがキミを守る。その為に戻って来たんだ」

「ブチャラティ……」

とはいえ敵がいつ来るかどんな奴なのかブチャラティたちには分からない。名前がヴァニラ・アイスということだけはトリッシュの証言から分かっているが、どんなスタンドを持っているのかは全く分からない。

アジトの上空にナランチャのエアロスミスを飛ばして、外から来る敵を探知している。

「どっからでも来やがれ!オレのエアロスミスは二酸化炭素を探知する!例え相手がDIOのような吸血鬼だろうと呼吸はする!二酸化炭素からは逃げられないぜ!」

すると突然アジトの壁に丸い穴が開き、何かが中へと入ってきた。

「ば、バカな!エアロスミスには何の反応もなかったぜ⁉︎」

そして突如化け物のようなスタンドとその口の中に男が現れた。

 

第18話完。

 

 

またお会いしましょう

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