黄金なる遺産   作:数取団乱闘生

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第20話「ブローノ・ブチャラティ VS ヴァニラ・アイス」

突如現れたヴァニラ・アイスはエアロスミスを暗黒空間に飲み込み、ナランチャを殺害してしまった。

「次に私の暗黒空間に飲み込まれるのは誰だ?」

「自分のチームがここまでやられて黙っているわけにはいかないな」

とうとうブチャラティが戦線に出た。

「ブチャラティ、大丈夫なのか?」

「この男を倒せばおそらく敵はDIOだけだ。おまえはそれまで温存しておけ」

「ブローノ・ブチャラティか。ならば次は貴様を暗黒空間に飲み込んでやろう」

「やれるものならやってみろ」

するとブチャラティはスタンドを出した。そして地面にジッパーを出してその中へと消えた。

「コレが奴のスタンド能力か。だがこのヴァニラ・アイスの前では無力だ!」

そしてまた暗黒空間へと消えてそのジッパーの穴の中へと飛び込んだ。

しばらくすると地面に丸い形の穴がいくつも空いた。ヴァニラ・アイスが通った後である。

そして暗黒空間から顔を出した。

「バカな…奴は何処へ消えたのだ……あのジッパーは空間を捻じ曲げられるとでも言うのか?」

するとヴァニラ・アイスの身体に突如ジッパーが現れ、そこから手が出てきて頭を殴り飛ばした。

「な、なんだ……吐き気がする…身体がフラつく……何が起こっているのだ……」

今の一撃で脳を破壊され、苦しむヴァニラ・アイス。それよりも何が起こったのかが分からなかった。

するとさっきのジッパーから出てきたのはブチャラティだった。

「貴様…まさか私の身体の中にいたのか……」

「あぁそうだ。最初のジッパーはおまえの気をひくための囮、実際はそのスキにおまえの身体へと潜り込んだ。暗黒空間に唯一入ることを許されているおまえの体内なら避けられると思っていたが、どうやら当たっていたようだな」

「ぐっ……」

ヴァニラ・アイスはすぐに反撃に出ようとしたが、思うように身体が動かない。

「いくら不死身の吸血鬼でも頭を砕かれたら苦しいようだな。だがこの程度で済ませるつもりはない。日の出までおまえを殺せずとも再起不能にさせることぐらいはオレにも出来る」

「何だと……」

「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーベェデルチ!」

ブチャラティのラッシュを受けてヴァニラ・アイスの頭は粉々になり、やがて動かなくなった。

「やった…のか?」

「まだコイツは生きている。脳を破壊されて再起不能になっただけだ。日の光を浴びせて消滅させるまで油断は出来ない」

 

数時間後。太陽が昇りヴァニラ・アイスの身体は灰となった。

そしてナランチャもアバッキオやミスタと同じく供養した。

「ジョルノ、フーゴ、もうオレは後手に回るつもりはない。今からDIOを討ちに行くつもりだ。おまえたちはどうだ」

「当然だブチャラティ!ぼくもDIOを討つ!その覚悟は出来ている!」

「ぼくもですよブチャラティ。ぼくのスタンドではDIOを倒すことは出来ない。でもここで指をくわえて見ているのは嫌ですからね」

ブチャラティにジョルノとフーゴも付いて行った。そして必ずDIOを討つと誓った。ここに眠る三人の為にも。

 

そしてその頃……。

「ヴァニラ・アイスが死んだか……。このDIOを二度も失望させてくれるとはな。だが私の為に馬車馬のように動いてくれるのは奴ぐらいしかいなかった。そして我が息子ジョルノ・ジョバァーナはここへやって来る。私を殺す為に。良いだろう、私に刃向かった褒美にこのDIOが自らを手を下してやろう」

 

ブチャラティたちはトリッシュをアジトへ残し、DIOのいるパッショーネの本部へと向かっていた。

「本当にDIOの部下はヴァニラ・アイス以外いないのかいブチャラティ」

「あぁおそらくな。DIOはヴァニラ・アイスは昼間動けないのを知っている筈だ。もし他に部下がいるのならその誰かにトリッシュを始末しに行かせるのが普通だろう」

「確かに……」

「おい待ちな。おまえらDIOと戦いに行くつもりか?」

するとそこにホル・ホースが立ち塞がった。

「おまえがエンペラーのホル・ホースか。オレたちと戦うつもりか?」

「冗談。オレはおまえらの仲間を殺したポルナレフの仇をとってやったんだぜ?まぁ奴は下半身不全になっただけであの場を生きてやがったがよ。結局ヴァニラ・アイスに殺されてやがったがな」

ここで三人は気付く。ホル・ホースの言い分がポルナレフの言っていたことと食い違っていることを。

「ポルナレフがおまえたちに何て吹き込んだのかは知らねーが、アイツの言っていたことは全部ウソだぜ。奴はDIOを倒す為におまえらを利用しようとしていただけだ」

「だったら真実はどうなんだ?」

「ポルナレフの方から組もうと言って来たんだ、そしてそれを承諾した。おまえらの仲間のミスタをエンペラーを射殺しろと命じたのも奴だ。自分はアバッキオを殺るからおまえはそっちを殺れってな」

「それを信じろという根拠は?」

冷静な男ブチャラティはホル・ホースの口車にも冷静に対処している。

「おまえらにDIOのスタンド、ザ・ワールドの能力を教えてやるぜ」

 

第20話完。

 

 

またお会いしましょう

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