黄金なる遺産   作:数取団乱闘生

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第21話「ジョースターの血とブランドーの血」

DIOのところへ向かおうとするブチャラティたちの前に現れたホル・ホース。その目的とは。

「おまえらにDIOのスタンド、ザ・ワールドの能力を教えてやるぜ」

「し、知っているのか!」

これにはブチャラティよりジョルノが食いついた。

「当然だ。オレはDIOのことは20年前から知っている。実際に奴の時を止めるスタンドの片鱗を見たことがあるが、オレのエンペラーじゃ到底敵わなかった。おまえらのスタンドでも敵うかどうかは分からねーぜ。まぁこの話も信じねーと言われたらオレにもう打つ手はねーがな」

ホル・ホースはそう言いながらタバコに火をつけた。

「最後に一つだけ聞きたい、何故それをオレたちに教えたんだ。アンタはDIOの部下と共に東方仗助を暗殺したと聞いた、それにDIOを倒そうとしていたポルナレフを逆に襲った。アンタは何がしたいんだ」

「オレのモットーはNo.1よりNo.2でな。より強い奴の下につくんだ。それはポルナレフでもDIOでもねぇ。ただそれだけの話だぜ」

 

ブチャラティたちはホル・ホースと分かれて改めて本部を目指す。

「ブチャラティ、アイツの言ったことを信じるのか?」

「ポルナレフとホル・ホース、どちらが本当のことを言っているのかはこの際どうでも良い。だがオレはホル・ホースがDIOのスタンドのことだけは嘘を言っているとは思えない。おそらく奴は自分が勝てないからオレたちにDIOを倒させようとしているのだろう。だとしたら嘘を教えるメリットはない」

「アイツかDIOの部下という可能性は?」

「さっきも言っただろう。仮にホル・ホースがDIOの手下ならトリッシュを殺しに行かせる筈だ。ヴァニラ・アイスのスタンドより奴のエンペラーの方が遥かに暗殺に向いているだろうしな」

そんな話をしながら本部に辿り着いた。

ブチャラティたちもパッショーネの人間なので本部に入るのは容易い。

後はボスがDIOになったことすら知らない無能な親衛隊の目を掻い潜り、ボスの部屋へ。

しかし中には誰もいなかった。

「DIOは何処に言ったんだ?」

「……DIOは自らオレたちと戦おうとしている。だとしたら……おそらくあそこだ」

「分かったんですか?居場所が」

「DIOはジョルノをあの場所で殺す気なんだ。5本目の矢を手に入れる為に」

「てことはまさか…」

「あぁそのまさかだ。ジョースターの魂が眠る聖なる山。DIOは必ずそこにいる」

 

ブチャラティたちはDIOを追って三度聖なる山へと向かった。

車で数時間。さらにそこから徒歩で数時間。ただし今回は誰もごねる者はいない。全員黙々と登って行く。

そして日が暮れたころ洞窟がいっぱいあるエリアまで辿り着いた。

「夜になってしまったか…DIOはコレも狙っていたのだろうな」

「やっと来たか。5本目よ」

声がした方向を見ると、山の上だというのに何故か椅子に座っている男…DIOがいた。

「このDIOの身体はジョナサン・ジョースターのもの。そしてそこから産まれしおまえにもジョースターの血が受け継がれている。すなわちおまえをここで殺せば矢になる筈だ」

「それはぼくも同じだDIO! ぼくはおまえを倒す為にここに来た!」

ジョルノとDIO…奇妙な親子の戦いが今始まる。

するとDIOがいきなりその場から消えた。

「き、消えた!何処に行ったんだ?」

「おまえたちのスタンドがどんなものなのかは全て知っている。おまえたちのスタンドではこのDIOに勝つのは不可能だ」

「なに⁉︎」

何とDIOは三人の真後ろにいたのだ。誰もDIOが移動するところなど見てはいない。

「こ、これがDIOのザ・ワールド……時を止められる能力……」

「ほぉ、知っているのか。このDIOのスタンドを。だが知っているからと言って何になるというのだ。おまえたちがこのDIOの時の止まった世界に入門することは出来ん」

「くっ…どうしたら……」

「ジョルノ、オレに考えがある」

焦るジョルノとは対照的に冷静な男ブチャラティはDIOに対抗する策を思いついていた。

「本当なのかブチャラティ」

「あぁ。ザ・ワールドの世界に入れるの奴だけだというのなら、いけるかもしれない」

「分かった、君を信じよう。それでぼくは何をしたら良いんだ?」

「DIOの気を引いてくれれば良い。オレを奴の視界から外してくれ」

「それぐらいならぼくにでも出来ますよね」

今まで黙っていたフーゴだが、戦わずにはいられなかった。

「フーゴ、おまえも頼む」

ブチャラティの合図でジョルノとフーゴが共にスタンドで殴りかかった。

「何をするつもりだ、無駄無駄無駄無駄ァ!」

すると次の瞬間ジョルノがDIOのスタンド、ザ・ワールドに殴り飛ばされていた。

「何をしたかったのか知らんがこのDIOに攻撃出来ると思ったか……ん?」

ここでDIOは気付いた。殴り飛ばしたジョルノの他にはフーゴ一人しかいないことを。

「フッ…ブローノ・ブチャラティ…このDIOの体内に隠れたな?無駄無駄無駄無駄ァ!!」

するとDIOは自らのスタンドで何と自分の身体に大穴を空けた。

そしてそのザ・ワールドの拳はDIOの体内に潜んでいたブチャラティをも貫いていた。

 

第21話完。

 

 

またお会いしましょう

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