黄金なる遺産   作:数取団乱闘生

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第6話「ナランチャの試練」

一発だけ鳴り響いた銃声。

「早くも決着がついたか。ミスタの奴、全く手加減なしか」

ミスタの勝ちを確信していたアバッキオは軽く笑いながら言った。

「こんなことならオレが一番最初にやっとくんだったぜ、オレだってちゃんと考えてたんだからよ〜」

同じくミスタの勝ちを確信していたナランチャ。

するとミスタがフィールドから戻ってきた。

「よぉミスタ!全くオレたちの出番も残しておいてくれよ!」

「安心しろナランチャ、おまえの出番はすぐにやってくるぜ」

「えっ?」

その後ろからジョルノも戻ってきた。

「ジョルノ・ジョバァーナはこのオレ、グイード・ミスタの試練を突破した!よってオレはジョルノのチームの一員として認める」

「ミスタにサバゲーって勝ったってのか⁉︎」

「あぁ。オレの完敗だったぜ」

「信じられねぇ……」

驚きで口を開けたままのナランチャに対して

「何やってるんですか、次はナランチャの番ですよ」とフーゴが冷静にツッコんだ。

「うるせー!分かってるよ!ジョルノ・ジョバァーナ!オレの試練はそう簡単には突破させないからな!」

そう言ってナランチャが取り出しのは2台のラジコンヘリだった。

「試練ってコレですか?」

「あ?もしかしてただラジコンヘリで遊ぶだけとでも思ってんのか?そんな甘いもんじゃないぜコレは!」

するとナランチャはラジコンヘリにカメラを取り付けた。

「コレを取り付けてミスタの時と同じフィールドに行くんだ、どういうことか分かるか?」

「肉眼でラジコンヘリを見ることは出来ない…ということですか?」

「そうだ!この大して画質の良くないカメラだけを頼りに相手のラジコンヘリを撃ち落とす!それがオレの試練だ!」

どやぁぁという顔でジョルノを睨むナランチャ。

しかしジョルノはそれに対してどうすれば良いか分からず、沈黙が数秒続いた。

「……なんか言えよ!なんかオレがスベッたみたいだろ!」

「今のはジョルノが悪いとは思えませんけどね、ナランチャがスベッただけでしょう」

「フーゴてめぇ!」

ナランチャがフーゴにキレるも、これに対してもジョルノはどうして良いか分からなかった。

「あれは好きなだけやらしとけば良いんだよ、見て見ぬふりしとけ」

ミスタがそう言うのでジョルノは何も言わないことにした。

 

数分後。ジョルノとナランチャはようやくフィールドに入った。

だがジョルノはミスタのサバゲーと同様にラジコンヘリなど操作したことはない。

「基本操作だけでも聞いておくべきだった。どうすれば良いんだ?」

案の定操作方法すら分かっていなかった。

「ミスタが何で負けたのかは知らないけど、オレは絶対油断しないからな!アイツがラジコンヘリ初心者だろうと容赦なくぶっ倒すぜ!」

対するナランチャはさすがに慣れた様子でラジコンヘリを操縦し、さほど画質の良くないカメラでジョルノのラジコンヘリを探していた。

「コレホントに画質悪りぃな、低空の木ギリギリを飛ばれたら見分けがつかないぞ」

しばらく飛行しているとラジコンヘリではなく、カメラにジョルノ本人が映った。

「あれはジョルノだ、てことは近くにアイツのラジコンヘリもある筈だな……」

しかし周りを飛んでいてもジョルノのラジコンヘリは見当たらない。

「何処行ったんだ⁉︎ ていうかアイツ、今コントローラー持ってなかったよな」

画質の悪いカメラでもジョルノが手ぶらであることぐらいは確認出来る。

それどころかカメラのモニターを見ている様子もない。

「まさかアイツ、まだラジコンヘリを飛ばしてもいないのか?操縦の仕方知らなそうだったから」

すると突然ナランチャのラジコンヘリが死角からの攻撃を受けた。

「な、なんだ⁉︎ まさかジョルノのラジコンヘリか⁉︎ でもアイツは操縦してなかったのに……」

急いで巡回させると襲っていたのは一羽の鳥だった。

「と、鳥だぁぁぁ!!ラジコンヘリを敵だと思って襲って来やがったのか!離れやがれこの野郎!」

ナランチャは装備されている武器で鳥を撃ち落とそうとして乱射した。

しかし画質が悪い上カメラと鳥の目では勝負になる筈がなく、ナランチャの弾は一発も当たらず逆にモーターを破壊されて墜落してしまった。

「くそっ!あの鳥公め!おかげで勝負がむちゃくちゃだぜ!」

墜落したナランチャのラジコンヘリはたまたま下にいたジョルノの目の前に。

カメラはまだ生きておりジョルノの映し出していた。

すると先程襲いかかってきた鳥がジョルノの腕に止まり、ラジコンヘリへと姿を変えるところをバッチリ撮っていた。

「なっ……あの鳥はラジコンヘリが姿を変えていた?それをやったのはジョルノ…まさかブチャラティが言ってた洞窟でオレを襲ったばぁさんと一緒でスタンド使いなのかアイツは!」

そしてジョルノはカメラに向かって言った。

「まともに戦っても勝てないと思ったのでスタンドを使わせてもらいました。でもぼくは試練をクリアしないといけないんです」

しかし実はこのカメラには音声を拾う機能はついていないので、ジョルノの声は何一つ伝わっていないのだが

「オレの負けだぜちくしょう!」

ナランチャは己の敗北を認めた。

 

第6話完。

 

 

またお会いしましょう

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