TALES OF THE ABYSS外伝ーセレニィー   作:(╹◡╹)

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51.悪魔

 連絡船キャツベルト… アルマンダイン伯が一行に用意したバチカルに向かうための足だ。

 伯の見送りを受けたのは本日昼の出来事。彼の用意した護衛とともに一行は洋上にある。

 

 時刻は夕暮れ過ぎ。煌めく夕焼けを反射させながら連絡船は尚も進んでいる中、セレニィは…

 

「うーん… うーん…」

 

 船酔いに倒れていた。そういえばコーラル城でタルロウXに運ばれた時も吐いてた気がする。

 

 胃が荒れているのはドSや巨乳のせいとばかり思っていたが、普通に胃腸も弱かったのか。

 自身の弱々しさに若干のショックを受けつつ、セレニィは現在医務室で横になっている。

 

 胃腸ってどうやって鍛えようか… あれ? 乗り物酔いするのは三半規管が弱いからだっけ?

 

 医務室のベッドから天井を眺めつつそんな益体もないことを考えていると、来客があった。

 

「よーっす! どうだ、調子は?」

 

「……ま、ぼちぼちです」

「みゅう… セレニィさん、さっきからずっとしんどそうですの…」

 

「そっか、俺は船酔いの辛さってよく分かんねーけど… あぁ、いいって。寝てろ寝てろ」

 

 起き上がろうとしたセレニィを制しつつ、ルークはベッド脇の見舞い用の椅子に腰掛ける。

 見舞いの品のつもりなのか、厨房から貰ってきたであろうリンゴを一つ差し出してくる。

 

 うん、気持ちはありがたいけどそのまま渡されてもちょっと困るかな。セレニィはそう思う。

 皮をむかずに齧りつくのもそれはそれで風情があるが、今はそれが出来る元気すらない。

 

 上体のみ起こし、リンゴを受け取り手で弄んでいるセレニィを眺めてルークは口を開いた。

 

「つーか喋って大丈夫か? 俺、邪魔なら帰ろうか?」

「いえ、そんなことは… 喋ってれば多少は気も紛れますしね」

 

「そうか? しんどかったら言えよな。……でも、ティアがいないのは意外だったな」

「さっきまでいましたけど… ちょっとあまりにアレだったので追い払いました」

 

「……そ、そうか」

 

 喋っていれば多少気が紛れるというセレニィ自身の言葉に嘘はない。

 今のように、こうやって静かに落ち着いて喋るならば構わない。

 

 だが何事も限度はある。こちらがしんどいのにアレコレ構い倒してくるのは如何なものか。

 心配しての気遣いはありがたいが、かような様ではかえって気疲れをするというものである。

 

 結果、ヴァンに頼まれたこともあり「兄と話でもしてこい」と追い払い今に至るわけだ。

 

「それで、何かご用ですか?」

「用ってほどじゃねぇけど… ま、どーしてるかなって。体調崩してるって聞いたから」

 

「なんかすみません… 気を使わせてしまって」

「気にすんなって言いてートコだけど、他のみんなも心配してたぞー?」

 

「そうなんですか?」

「あぁ、あんま大勢で押しかけるのもってことで俺が行くことになったんだ」

 

「すみません… お気遣いありがとうございます」

 

 イオン様とアニスさんは優しいからなー。トニーさんやガイさんは割りと常識人だし。

 ドSは… あぁ、そうか。サンドバッグ的な意味で私に消えられると困るのか。

 

 よし、今度眼鏡に落書きをしておこう。指紋を残さないよう細心の注意を払いながらな!

 

「謝ることねぇさ。ウチも母上が体弱くてな… 俺はだから勝手に心配してるだけだ」

 

「ルークさんのお母さん… 王様の妹君でしたっけ。お身体、あまり丈夫ではないので?」

「あぁ、オマケに心配性でな。今回の件で倒れたりしてねーといいけど…」

 

 そうつぶやくと、ルークの方も心配そうな表情とともに頭を掻いた。

 セレニィとしては気休めを言うことしか出来ない。

 

「きっと大丈夫ですよ」

「……そっかな?」

 

「えぇ、ルークさんの無事の帰還を待ってらっしゃるはず。早くお会いしてあげませんとね」

「ハハッ、そーだな! ……わりぃ、なんだかこっちが逆に元気付けられちまって」

 

「家族ですものね。心配するのは当然ですし、なんら恥ずかしいことじゃありませんよ?」

 

 まぁ、世の中にはあの残念兄妹のような例もあるけど… その言葉を飲み込みつつ微笑む。

 いやまぁ、ある意味で心配になる兄妹ではあるが… 残念的な意味で。

 

 そんなことを考えながら大きな溜息を吐くと、何を勘違いしたのかルークが口を開いてきた。

 

「あ、わりぃ… セレニィには家族の記憶もねぇってのに…」

「まぁ、あっても困りますけどねー」

 

「こまるですのー?」

「あ、いえ… こっちの話です。あまりお気になさらず」

 

 自分に家族がいたかどうかは分からないが、平和な日本で元気に暮らしていると思いたい。

 だが、自分にはもうあそこに帰る宛てがない。無意味な望郷の念を抱えるよりはマシだ。

 

 帰る手段が見つかる保証など何処にもないならば、まずは生活基盤を整えなければならない。

 笑ってしまうほどの無理ゲー状態なのだ。抱えていく荷物は、少ないに越したことはない。

 

 と、そこでルークが顔をしかめて頭を抱える。

 

「……どうされました?」

「いや、いつもの頭痛さ。時折幻聴も聞こえてくるんだ」

 

「頭痛? 幻聴?」

「7年前の誘拐からこっち、ずっとな… 慣れるもんじゃねぇけど今日はいつもより強くて」

 

「大変じゃないですか。お医者さんはなんと?」

「心因性のモンじゃないか、ってさ。……幻聴は相変わらず何言ってるかわかんねーしよ」

 

「………」

 

 なんと。

 

 家柄よくて、顔も良くて、割りと性格も良くて、剣は滅法強いルークさんにそんな持病が。

 まぁ、確かにこれで持病すらなかったら単なる完璧超人なのだが。

 

 むしろティアさんみたいに、才能と反比例する形で性格が破綻しなかっただけ重畳といえる。

 えらいぜ、ルーク様。

 

 そう思いながら、彼女は頭を下げたことでちょうど眼の前に出たルークの頭を撫でてみる。

 

「ふむ… 普段みなさんより視界が低い分、こうしてみるのは中々に新鮮ですねー」

「なっ!?」

 

「(あー… でも冷静に考えたら、男の頭なんか撫でても全然面白くないな。どうしよう)」

 

 どうせなら、イオン様やアニスさんやアリエッタさんの頭を撫でたい。そして抱き締めたい。

 リグレットさんやティアさんの我儘ボディは色んな意味で撫で回したいね。男の浪漫的に。

 

 そんなことを考えつつやめ時を見失っていると、再起動を果たしたルークに手を振り払われた。

 

 真っ赤になって怒っている。まぁ仕方ない。

 確かに自分も男に頭を撫でられるのは御免被りたい。気持ちは分かる。すまんな、ルーク様。

 

「なにすんだっ!?」

「あー… なんか、すみません。……ホラ、『いたいのいたいのとんでけー』的な?」

 

「そんなんで… あれ? 確かにわりかし気分が楽になったかな…」

 

 嘘から出た真というヤツか。こっちは男を撫でたせいか、益々気分が悪くなってしまったが。

 恐らく喋り疲れたのだろうと考えつつ、セレニィは口を開いた。

 

「念のために少しお部屋で休んでおいた方がいいですよ? 私も今なら眠れそうです」

「……ん、そーだな。んじゃ、そろそろ戻るかな」

 

「あ、そうだ。ルークさん… 良かったらミュウさんを連れて行ってあげてくれませんか?」

「そいつを?」

 

「えぇ… 海が珍しいみたいです。私にずっと付きっきりというのも申し訳ないですし」

 

 無論、そんな殊勝な心根など一切ない。

 

 ティアほどではないが、ミュウも何かと構ってきて気疲れをするのだ。体良く押し付けたい。

 そんな本音をおくびにも出さず微笑みつつミュウを差し出す。

 

 ルークはしょうがないとばかりに溜息を吐くと、ミュウの首根っこを掴んで持ち上げる。

 

「しょうがねーから連れてってやるけど、あんまうるさくすんじゃねーぞ?」

「みゅう! 嬉しいですのー! ボク、絶対にうるさくしないですのー!」

 

「……既にうるせーじゃねーか。セレニィの頼みだから引き受けたけど、大丈夫かコイツ」

「大丈夫ですよー。ねー? ミュウさん」

 

「ねー? ですのー!」

「……わーったよ。大人しく連れてってやるから、ミュウ、もっと小さな声で喋れよな」

 

「(フッフッフッ… コイツら、チョロい!)」

 

 ブツブツ言いながらも、ルークはミュウを肩に乗せて部屋を出て行く。

 セレニィはそれを笑顔で見送るとベッドに横たわり、疲れに逆らわず眠りへと落ちていった。

 

 

 

 ――

 

 

 

 そして夜… 月明かりが窓からこぼれ、室内を照らす頃に目を覚ます。

 気分は上々… 疲れも消えたし、酔いも収まったようではある。

 

 そして起き上がろうとして、ベッド脇で眠りこけているティアの姿を確認する。

 

「おっと… 起こさないようにしないと」

「すぅ、すぅ…」

 

「(寝ていると普通の美人さんにしか見えないなぁ…)」

 

 普段は残念だが寝顔は美人だと思う。……普段は残念だけど。

 起こさないように注意しつつ、肩丸出しの制服を着ている彼女に毛布をかけて部屋を出る。

 

 今夜は綺麗な月明かりだ。

 

 昼や夕方にそんな景色を楽しむ余裕がなかった分、ふらふら散策するのも良いだろう。

 そんなことを考えつつ甲板に出ると、波の音に混じって話し声のようなものが聞こえてきた。

 

「(はて、他に誰かいるのかな?)」

 

 こんなに綺麗な月夜だ。

 

 大人組が「さて、月見酒だ」とばかり洒落こんでいたとしても不思議はない。

 そう思いつつ声のする方に向かうと、二人の人影が浮かび上がった。

 

 体格や声音からしてルークとヴァンだろうか?

 現在、月明かりは雲に隠れているが恐らく間違いないだろう。

 

 彼女は手を上げ、声をかけようとする。

 

「おーい。お二人とも… ぎゃああああああああああああああああああああああッ!?」

 

 ちょうどそこで雲間から月明かりが覗き、彼らの姿を明らかにした。

 そして、その目に飛び込んできた衝撃的な光景に思わず絶叫を上げてしまう羽目となった。

 

 その声を受けて駆け付けた面々が見たものは…

 

 気絶したルークと、もがくセレニィを抑え付けその手で口を塞いでいるヴァンの姿であった。

 どう見ても『ある種の事案』の発生現場である。

 

 常変わらぬ鉄面皮である筈のティアも、思わず顔面蒼白になって尋ねた。

 

「ヴァン… あなた、一体何を…」

「ち、違う! 私はまだ何もしていない!」

 

「……『まだ』?」

 

 言葉尻を捕まえられたヴァンへの心証は一気に悪化を見せる。

 

「『まだ』ってどーゆーことなわけぇ? 総長」

「違うのだ、アニス! それは…」

 

「それは?」

「ルークが例の頭痛を起こしたので、私は助けようと…」

 

「……ルーク様が頭痛を起こしてなんでセレニィを捕まえてるの?」

 

 疑惑の視線は益々強くなる。そこにトニーが声を掛ける。

 

「ひとまずグランツ謡将、彼女を解放すべきではないでしょうか?」

「う、うむ… そうだな」

 

「……ぷはぁ! あー、死ぬかと思った」

 

 手を離され、大きく深呼吸をするセレニィ。

 そんなセレニィにジェイドが尋ねる。

 

「セレニィ、何が起こったのか説明してくれますか?」

「あ、はい。といっても思わず叫んだだけで大したことは見てないんですが…」

 

「それでも構いません。見たままを脚色せず聞かせてください」

「……ヴァンさんが苦しそうなルーク様を背後から抱きしめ、耳元でなにか囁いてました」

 

「………」

 

 その場が沈黙に支配される。ヴァンは冷や汗をダラダラ流しながら呻いている。

 そこにルークに預けていたはずのミュウがその場に現れ、口を開いた。

 

「みなさん! ヴァンさんは何もしてないですの! ボク、ずっと見てたですの!」

「……おお、ミュウ!」

 

「ミュウ… それは本当なの?」

 

 思わぬ援護射撃に喜色を浮かべ、まるで神の如くチーグルを仰ぎ見るヴァン。

 ティアの確認に一つ頷くとミュウは続けて言葉を紡いだ。

 

「はいですの!」

「あれ、そうだったんですか? じゃあ私の勘違いかな。みなさん、どうもお騒がせしま…」

 

「ただ、『私の声に耳を傾けろ』とか『力を抜いてそのまま』とか言ってただけですの!」

 

 旧時代の悪魔は笑顔で止めを刺した。

 

 かくしてヴァンは冷たい視線に晒されたままジェイドたちに連行されていった。

 そしてその場にはルークと、彼を任されたセレニィとミュウの3人が残されることになる。

 

「……あれ? これ、めっちゃヴァンさんに恨まれる状況じゃ」

 

 ふとセレニィは考える。王族への暴行未遂で死刑にされるだろうか? と。

 そりゃ普通に考えれば死刑相当で当たり前だ。だが、ヴァンは教団のお偉いさんだ。

 

 現時点で裁かれる気配すら見えない六神将の、そのまた上の人間なのである。

 ゴリ押しで無罪判決を取ってしまうことすら充分にあり得るのではなかろうか?

 

 となれば、出所した後に真っ先にすることは… 復讐!?

 

「……アカン」

「どうしたんですのー? セレニィさん」

 

「………」

 

 あくまで呑気な様子を崩さないミュウの頭を撫でつつ、頭の中で高速で算盤を弾く。

 

 今からヴァンに対して平謝りで証言を取り消すか? いや、ダメだ。理由が薄い。

 というか、その場合はキムラスカの王族の身の安全を蔑ろにしたことになってしまう。

 

 どちらについたとしても、中途半端なやり方では後で手痛い反撃を受けることは必定だ。

 やるならば徹底的に… それこそ、潰すくらいのつもりでやらなければならない。

 

 だとすればここは教団につくべきか? イオン様、アニスさん、ティアさんとコネがある。

 カイツール軍港で教団の不祥事を揉み消したことは記憶に新しい。その要領で…

 

 いやいや、ダメだ。『だからこそ』ダメだ。自分は教団の不祥事を知っている人間なのだ。

 それこそ全て終わったら、最後の締めとばかりに真っ先に消されてしまうに決まってる。

 

 そもそも、イオン様は教団にとってお飾りだと自分で言ってる。アニスさんはその付き人。

 ティアさんは士官学校卒業したての平らしい。その気があったとしても援護は期待できない。

 

 むしろ大詠師派である六神将を散々邪魔してきた以上、嬉々として始末されるに相違ない。

 そもそも六神将は名指しで自分を抹殺宣言しているっぽいし、これどうしようもないんじゃ?

 

「(となればキムラスカに付くしかないわけだが、問題は繋がりが薄いこと…)」

 

 そもそもルーク様は、このような事態になったとしてもヴァンさんを擁護しそうな気がする。

 むしろこのような事態だからこそ擁護しそうな気がする。そんな人である。

 

 今も保身に腐心している自分とはまるで対極にあるような、純真で正義感の強い人間なのだ。

 自分の師匠がピンチと分かれば、その弁護に参戦するに違いない。参戦しない理由がない。

 

 そもそもヴァンさんを潰すということは、ルーク様を敵の立場に回すということなのだ。

 

 キムラスカ側で、ヴァンさんを含む大詠師派と六神将を潰すとか無理ゲー過ぎるのだけど…

 

「……ん?」

 

 ここでふと別の考えがひらめいた。教団でもキムラスカでもない第三の国家… マルクト。

 

 今回の暴行未遂事件では確かに関与はないが… いや、だからこそ問題を拡大させれば。

 うん、そもそもの襲撃事件やらを全部繋げていけば… よし、なんとかなる芽が出てきたぞ。

 

 今、セレニィの悪辣極まりない頭脳は保身という燃料を受けて過去最大限の回転を見せている。

 

「うん… これならティアさんを一発逆転で救うことが出来る。いや、救わねばならない」

 

 そうすることで『彼』を抑えこむことが出来るのであれば… どんな卑怯な手も使おう。

 今後について、おおまかな道筋を立てることは出来た。

 

 さて、細かい部分での粗やらは実地で適宜修正していくとして今は行動すべき時であろう。

 

「ルークさん… ルークさん、起きてください」

「ん? セレニィ、ここは…」

 

「連絡船の甲板です。ヴァンさんが捕まりました… 会いに行きましょう?」

 

 その言葉にルークは慌てて跳ね起きる… と、頭を抑えて顔をしかめた。

 例の頭痛だろうか? そんな彼に肩を貸しつつ、セレニィは船内へと戻るのであった。

 

 かくして己の保身のため、彼女はあらゆる存在を利用しにかかる。

 

 あるいは彼女にジェイド並の頭脳があればもう少し穏当な解決手段があったかもしれない。

 だが、彼女はその方面ではどう頑張っても二流三流が精々である。

 

 誰かを宥め煽るといった言葉で絡め取り、その誰かの力を借りることしか出来ないのだ。

 

「(さて、やるしかないか… でないと死ぬしかない。なんでも死ぬよりはマシだ)」

 

 追い詰められたと思い込んだ小市民の行動が、時に、歴史の引き金を引くものである。

 

「ヴァンさん、ジェイドさん、イオン様… 話を通す方は一杯いらっしゃいますねぇ」

「? なんか言ったか」

 

「いえいえ、なにも。こちらの話ですとも」

「ですのー?」

 

「ちぇ、なんだよ… ま、いいや。とにかくヴァン師匠(せんせい)を助けに行こうぜ!」

 

 これは追い詰められた小動物が、テンパッて開き直った挙句に巨大な獣に牙を剥く…

 そんな救いようのない『悪魔のシナリオ』の始まりである。

 

 その結末が悲劇となるのか、喜劇となるのか… まだそれを知る者は誰もいない。

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