《敵、接近してきます!》
「ライト、点灯!」
叫びつつ、マドレーヌはサーチライトを照射する。暗闇を光が照らすが、一瞬姿を見せたBT-7はすぐに後退してしまう。ただ一発だけ砲声が響き、陣地内に榴弾が落ちた。爆風が土埃を巻き起こすも、マジノの戦車に損害は皆無だ。
しばらくするとディーゼルエンジンの音が遠ざかり、辺りには静寂が戻る。ルノーB1bis二両はライトを消した。戦場を照らすのは月明かりだけになる。
「マドレーヌ様、試合開始からもう二時間になります」
主砲装填手のガレットが言った。短髪のさっぱりとした印象の少女だが、顔には僅かに披露の色が見える。
最初の交戦以降、アガニョーク戦車隊は小規模な攻撃をひたすら繰り返すばかりだった。T-26かBT-7が単騎、または二両程度で姿を現し、大雑把な照準で弾をばら撒いては撤退していく。あるいはM3中戦車が遠方から撃ってくるだけだ。今の所徹甲弾一発がB1bisの装甲をノックしたのみで、マジノ女学院はほぼ無傷である。同時にアガニョーク側にも損害は出ていなかった。
「敵は無駄だということが分からないのでしょうか?」
「我がマジノに迂闊な総攻撃はかけられませんわ。プラウダ仕込みの戦術が頼りなのでしょう」
アガニョークの師匠であるプラウダ高校のドクトリンは、後退して敵を包囲網へ引きずり込むことだ。アガニョークはマジノ側が痺れを切らして、前衛部隊を追撃してくるのを狙っている。マドレーヌはそう踏んでいた。
いくら執拗に挑発を仕掛けてきても、マジノが誘いに乗ることはない。金城鉄壁の守りこそがマジノ女学院の伝統なのだ。もしアガニョークが攻勢に出てくれば、陣地を組み直しつつ迎撃し、撃破してやれる。『強豪プラウダの弟子』に勝てば、仲間たちは自信を持つだろう。
「“夜の魔女”と呼ばれていても新興チーム。我々の伝統の前には為す術もありませんわ」
「……はい、マドレーヌ様」
力強く答えるガレット。砲塔後部ハッチに腰掛け、マドレーヌも一息つく。
その刹那、砲声が轟いた。75mmだと音で察知した直後、周囲に着弾する。仰角を取って榴弾を撃ち込んできたのだ。着弾距離は遠いが、75mmともなると爆発力が大きい。衝撃波と舞い上がる土砂から顔を庇い、砲塔内に身を収める。
「下手に動かないで! 所詮闇雲に撃っているだけですわ!」
仲間たちに指示を飛ばしつつ、視察窓の装甲シャッターを開けた。僅かな視界で前方を注視するが、向かってくる敵はいない。
砲撃はすぐに止み、マドレーヌは胸を撫でおろした。
集結地点へ帰陣するBT-7の砲塔から、ターニャが顔を出す。歩兵に狙われる心配のない戦車道ゆえ、勇敢な車長は積極的にハッチから顔を出して周囲を視察する。ただBT-7の車長は装填手兼任のため、戦闘中は砲塔内に篭らねばならない。
間接砲撃を行ったM3二両も後へ従い、三両で集結地点へ到着する。前照灯を点けずとも、走った距離と月の方角などで行く先が分かるのだ。T-26四両の残りのM3二両、そしてフラッグ車のBT-7が待機する隣へ、ターニャは自車を停めた。彼女が砲塔からゆっくりと降りたとき、すでにラーストチュカが近くへ来ていた。
「同志、仮眠は取ったか?」
「はい、十分です」
姿勢を正し、静かに答えるラーストチュカ。感情を押さえ込んでいるのと表現が不器用なだけで、彼女は本来激しい気性の持ち主だ。しかし今は冷徹な姿に乱れが一切なく、間違いなく冷静である。彼女の部下であるフラッグ車乗員二名も、隊長車へ駆け寄る。
「次は君たちの番だ。眠気覚ましに楽しんでこい。帰ってきたら履帯を外すからな」
「ダー・ダヴァイ」
互いに手を打ち合わせ、ラーストチュカたちは隊長車へ乗り込んだ。代わりにフラッグ車へ向かうターニャの背に、ラーストチュカは再び声をかける。
「同志隊長。車長席にクッキーがあるので、どうぞ」
「スパスィーバ、同志」
ロシア語で感謝の意を告げた直後、BT-7は発進した。エンジン音を響かせ、再びマジノの陣地へと向かう。月夜の闇へ消えていく後ろ姿を見送り、ターニャはふとT-26の方へ向かった。アガニョークはプラウダのように、炊事車両まで用意する力はない。だが夜戦が得意なだけあって、長期戦に備えた仮眠用の寝袋や毛布などは試合に持ち込んでいる。T-26やM3の周囲には、それらを使ってメンバーが睡眠を取っていた。マジノが追撃してこないからこそできるのであって、ここまで堂々と仮眠が取れる試合は滅多にない。
T-26一号車の前で毛布にくるまっているのはカリンカその人だ。携帯電話のライトを点けて近寄ると、綺麗な寝顔がよく見えた。白い頬は戦闘中と違って張り詰めたものがなく、柔らかな美しさを感じる。口周りにクッキーの食べカスさえ付いていなければ。
苦笑しつつもポケットからハンカチを出し、拭いてやるターニャ。彼女は戦車道を愛しているが、一番好きなのは戦いの合間の、こうした一時だった。背後にいた隊長車のクルーも笑顔を浮かべる。
「この子、ラーストチュカのお菓子を食べてるときは笑顔ですよね」
「ふふ、そうだな」
部下の言葉に笑みをこぼし、カリンカの頬をそっと撫でてやる。
「どんな後輩も寝顔は可愛いが、こいつはとんでもない奴だ。戦車を傷つけられないなら人間を、なんて言うか? 普通」
「ドSですからね」
「しかも珍兵器マニアときている。我が部もつくづく、妙な奴を抱えたものだ」
言いたい放題に言いながらも、眠るカリンカを撫でる手つきは優しい。凛々しい眼差しを細め、ターニャは何かに想いを馳せていた。この試合とは違うものに。
「だが、こいつなら……」
……練習試合とはいえ、戦車道の試合には連盟から審判が派遣される。もし無気力試合と判断された場合、審判がルールに則り中止を命じることもある。アガニョーク学院高校は断続的な襲撃・挑発行為に終始し、決戦を始めようという様子はない。もちろんマジノ側にもそれは言えるのだが、審判は念のためアガニョークに「勝利の意志は有りや?」と問いかけた。
「我々はマジノ女学院の防御を打ち破るため、計画的かつ効果的な戦法を取っている」
ターニャの答えは以上だった。
やがて試合終了まで残り四十分を切り、夜も大分更けてきた。マジノ防御陣地の背後を警戒するルノーFT17から、乗員二名が降車した。後方では一向に交戦がないまま狭い戦車内に身を収めていたため、相当な疲労が溜まっていたのだ。
本隊の側では砲声が轟いているが、音の数からしてまた小規模な襲撃だろう。戦車から降りて体の曲げ伸ばしをせねば身がもたない。
「ふぅ……敵も飽きずに、よくやりますわね」
「ええ、あれでマドレーヌ様に勝てるわけないのに」
戦車の装甲板にもたれかかり、二人は眠そうに言葉を交わす。携帯で時間などを確認しながら、正面側の砲撃戦を他所にしばし小休止した。月明かりがFT17の無骨な車体を照らす。リベット止めの薄い装甲板に小型の主砲、乗員はわずか二名。しかし車体の上に回転砲塔を配するという、戦車のレイアウトを確立した傑作兵器だ。所詮第一次大戦の遺物であることはマジノの隊員自身がよく知っていたが、乗員は皆この戦車に愛着を持っている。エンジンにはチューンナップが施され、速度だけでもまともに使えるレベルに改良されていた。
愛車が直接戦闘に耐えないと分かっていても、敵の来ない後方を延々と警戒するのは辛い。操縦手の少女が欠伸をしたとき、暗闇の中から声が聞こえた。
「そこの二人、ちょっとこっち来ぉーし!」
久しぶりに聞いた郷土の方言に、彼女たちは眠気まなこを擦りながら身を起こした。先輩に見つかってしまったか、などと思いながら、声の方向へ向かう。
だが近づくに連れ、二人は違和感に気付いた。声の主の着ている服が、マジノの物とシルエットが異なっているのだ。
「スパコーィナイ・ノーチ」
おやすみなさい、を意味するロシア語が聞こえた直後。次に耳に響いたのは45mm砲の咆哮だった。
乗員が離れて無人となったルノーFT17に徹甲弾が直撃し、小柄な車体がグラリと揺れる。その直後に撃破判定が出て、白旗が夜風に靡く。唖然とする二人を他所に、声の主……ターニャは自車へと駆け戻った。
《後方警戒がやられた!?》
《敵襲! 敵は背後ですわ!》
無線機に動揺の声が入り、マドレーヌははっと後ろを振り向いた。発砲炎がちらちらと見え、被弾したFT-17が炎上している。その明かりで、履帯を外したBT-7二両の姿が辛うじて見えた。正面から襲撃して惹きつけている間に、機動力を活かして障害を迂回、背後へ回り込んだのだ。それも騒音を少しでも減らすため、履帯を外して。
だがマジノ側にとってもこれはチャンスだった。BT-7のうち一両はフラッグ車。それが間近にいるのだ。
「全車、陣地転換! フォーメーション・キャトルで敵フラッグ車を攻撃……」
号令をかけながら、ふと車内の異常に気づく。足元にいる操縦手が頭を垂れ、ハンドルから手を離したまま動かないのだ。
同じくそれに気付いたガレットが、慌てて肩を叩く。操縦手は「ふえっ!」と奇声を発して飛び起きた。
「お、お母さん、デラウェアのジベ処理ならもう終わったずら!?」
「目をお醒ましなさいッ! ここは貴女の実家ではありません、B1の中です!」
「B1……甲府の鳥モツ丼!」
「何の話ですの!? 気を確かに……」
怒鳴っている最中、ガツンという衝撃がB1の巨体を揺らした。乗員たちは咄嗟に受け身を取る。砲弾の衝撃とは違う、もっと大きな物がぶつかったようだ。
マドレーヌは後部ハッチから顔を出し、はっと目を見開いた。陣地転換しようとしていたR35軽戦車が、彼女のB1bisの左側面に衝突していたのだ。直後に闇を切り裂いて飛来した砲弾が、R35に直撃する。破片が飛び散り、側面装甲に弾痕が穿たれた。R35はむしろ側面の方が装甲の厚い戦車だが、受けたのは75mm砲。耐えられなかった。
《マジノ女学院R35、走行不能!》
無情なアナウンスが入ったとき、マドレーヌはアガニョークの二つ名……“夜の魔女”の由来を思い出した。
独ソ戦で活躍した、ソ連空軍の第四六親衛夜間爆撃航空連隊。ポリカルポフPo-2練習機を使い、敵の就寝時間を狙って夜襲を行う女性パイロットの部隊だ。布張りの複葉機ゆえ爆弾の量もたかが知れており、その目的は物理的な破壊よりも、敵の心理面への効果を狙ったものだった。
「今までの攻撃は……私たちを休ませないため……?」
今の事故は決して乗員の技量が不足していたわけではない。疲れ切っていたのだ。
アガニョークの側は交代で休息を取れる。しかし防御陣形を張るマジノは敵が小規模なりとも攻撃してくる以上、常に油断なく陣形を張り、応戦しなくてはならない。夜間ともなれば尚更疲労する。特に砲撃の音を聞きながら、移動も攻撃もできない操縦手のストレスは多くなる。苛立ち、或いは逆に気が抜ける者も多い。
混乱に陥るマジノ防御線へ、アガニョークの本隊が強襲を始めた。
《アガニョーク全車へ告ぐ! 敵陣地を蹂躙せよ、蹂躙せよ!!》
《ураааа!》
ターニャの号令でM3中戦車が突撃に移った。二門の砲を搭載した、独特のグロテスクな姿が発砲炎で照らされる。T-26もその左右から一両ずつ、テレタンクを引き連れて援護に当たった。時折敵側から反撃があるも、先ほどと違い統制の取れた攻撃ではない。砲弾は風を切り裂いて見当違いな方向へ飛んで行った。
突撃隊を率いるカリンカは戦車乗りの顔に戻っていた。彼女は敵戦車だけでなく、それを扱う人間を相手に戦術を組み立てる。今回も本人の言葉通り、敵戦車の乗員を精神的に攻めたのだ。
「えらい混乱ぶりですね」
B1に突っ込んだまま炎上するR35を見て、砲手が呟く。マジノは何とか陣地転換しようという者、動かずにいる者、闇雲な方向へ走ろうとする者と、統制をほぼ失っていた。背後ではBT-7が走り回りながら大雑把に砲撃し、さらに撹乱する。
「誤射に注意しつつ突撃。遊撃手のS35も警戒しつつ、フラッグ車を……」
刹那、車体に衝撃が走った。さして大きなものではなかったが、カリンカのT-26は行き脚を止める。流れ弾に当たったらしい。
「履帯をやられたようです!」
操縦手が報告した。カリンカが即座にハッチから顔を出し、自車の足元を見る。暗闇の中だが、夜目の利く彼女には損傷した履帯が確認できた。この程度では白旗判定は出ないが、敵前で立ち止まるなど言語道断である。
カリンカは即座にコントローラーを操り、先行させていたテレタンクを後退させる。電波に従い、無人の戦車はカリンカ車の隣へバックし、ぴたりと停止した。
「ふ、副隊長代理、まさか……?」
「テレタンクに移乗するのよ! ダヴァイ、ダヴァイ!」
檄を飛ばしつつ、砲撃戦の最中で真っ先に戦車から飛び出す。クルーも覚悟を決め、「ура!」の叫びも高らかに後へ従った。カリンカが普段面倒見の良い先輩だからこそ、部下もこのような状況で逡巡なく命令に従うのである。
カリンカが、続いて砲手が、砲塔から砲塔へと飛び移った。撃破判定が出ない限り乗員には試合への参加権があり、車両の乗り換えも認められる。身軽な動きで砲塔内に滑り込み、着席する。
「……砲弾、こっちにも積んであったんですね」
テレタンクの砲弾棚を見て、砲手が感心する。量は少ないが徹甲弾がしっかりと搭載されていたのだ。
「こういう事態を想定してないとでも思った?」
涼しい声で答え、カリンカは足元に目をやった。操縦手もすでに乗り込み、無人操縦から有人操縦へと切り替えを行っている。さほど時間をかけず、「切り替えよし!」の報告が上がった。
即座にカリンカは発進を命じ、敵陣へ突入したM3を追う。煌めく発砲炎、被弾した戦車。マジノ側の戦車に白旗が続々と上がっていた。だがマジノ側も混乱していようと戦意は失っていない。どうにかフラッグ車を守ろうと果敢に反撃してくる。だがカリンカは相手の動きを見て、フラッグ車の場所を察知した。B1bis二両が間隔を縮め、壁になるかのように構えていたのだ。
「隊長、フラッグ車はB1の背後と思われます!」
カリンカはターニャへ連絡を入れた。ターニャとラーストチュカの目的はあくまでも撹乱であり、あえて敵の背後にフラッグ車の姿をちらつかせ、陣形を崩させることだった。しかしこの状況なら、敵の背後にいるターニャの方が容易に敵フラッグを狙えると踏んだ。
《こちらターニャ、了解した! 見つけ出すまで敵の注意を引け!》
ターニャの声も突撃の高揚感から高ぶっていた。カリンカも表情はあくまで冷徹だが、心の中では戦車戦のスリルを満喫している。闇に光る発砲炎、硝煙のニオイ、轟音。それらを感じながら戦いに集中するのが、彼女の最大の楽しみなのだ。
敵のルノーR35三両は全滅したようだ。勝機はアガニョーク側が掴んでいる。だがカリンカが最も警戒していた相手は、諦めていなかった。
《アガニョーク学院高校M3中戦車、走行不能!》
突如側面に被弾したM3の砲塔から、白旗が飛び出す。カリンカの目は闇の中に刺客の姿を捉えた。やはりソミュアS35だ。搭載するSA35型47mm砲はM3の側面程度、十分貫通できる威力を持つ。
その上車長は大胆だった。騎兵戦車の機動力を活かして、M3の隊列へ大胆に割り込んできたのである。続いて別のM3に砲塔が向く。
「ナースチャ、左側よ!」
カリンカの声で、狙われたM3は即座に対応しようとした。しかし不意打ちはすでに決まっており、47mm砲が火を噴く方が早かった。
またしても側面へ直撃。白旗の上がるM3の脇をソミュアは走り抜け、一度距離を取る。まるで一騎駆けだ。
「手練ね……エクレールって子か」
事前に収集しておいた情報から、車長が誰であるか分かった。フランス戦車であのような機動戦ができる選手は早々いないのだ。
「どうしますか!?」
「煙幕展開! ケムに巻いてやるわ!」
煙幕発生装置のスイッチを入れ、突撃を命じる。S35は同時期に開発された他国の戦車より、スペックでは上回っていた。しかしフランス戦車に共通の致命的な欠点がある。一人乗り砲塔だ。当初は複数の乗員が呼吸を合わせる必要がなく合理的と考えられていたが、指揮・装填・射撃を一人でこなさねばならない車長の負担は大きかった。
加えて、キューポラにハッチがない。砲塔ハッチは後部にしかなく、戦闘中に直接顔を出して外を見ることができないのだ。
夜間戦闘で、しかも目の前に煙幕を広げてやれば、視界は完全に奪われる。煙を濛々と吐きながら目の前をうろつくT-26を、S35はとうとう視認できなくなった。即座に後退するその背後へ、カリンカは回り込むよう命じた。
操縦手は彼女の期待に応えた。夜間で視界も悪い中、ハッチから顔を出して的確に戦車を操った。バックする敵の後方へ躍り出る。位置を砲手へ伝え、砲塔を指向させた。
「撃て!」
命じた直後、砲が吠えた。空薬莢が車内へ転がり出る。砲身のクセが分からなくても当てられる近距離。45mmといえど十分だった。
後部に弾痕が穿たれ、エンジンが発火した。小さな砲塔から飛び出した白旗が夜風に靡く。
「……貴女の腕のせいじゃないわ」
カリンカの呟きが聞こえた者はいない。炎上するS35……正確にはその砲塔内にいる少女へ向けた言葉だった。厄介者を排除したカリンカは、次の標的をB1bisに移す。前面・側面ともに重装甲だが、左側面のラジエーターグリルという弱点がある。そこを近距離から攻撃すれば抜けるはずだ。
だがその必要はなかった。通信機にターニャの声が聞こえたのだ。
《敵フラッグ発見。攻撃する!》
直後、B1の後ろで砲声。それが終わりを告げる鐘だった。
《マジノ女学院フラッグ車、走行不能。アガニョーク学院高校、勝利!》