イナズマイレブン~クロスライジング~   作:shoogel

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神VS魔神 世宇子後編!!

「え…神のアクア…!?」

 

俺がベンチに戻るなり呟いた。

 

「うん…神のアクアが世宇子の力の源だよ!」

 

心美がそう話すと鬼道が呟く。

 

「体力増強のドリンク…!?」

 

「許せない…!サッカーを…俺達の大好きなサッカーをどこまで汚せば気が済むんだ!!」

 

俺は怒りを抑えつつ、抑えきれない思いを呟く。

 

ガードマンを振り切ってきた心美達から、とうとう神のアクアの秘密を知らされる俺たち。

 

その頃、世宇子ベンチでは…

 

「濃度を濃くした。一杯で後半終了まで効果が続く」

 

「ふふ、後半戦を戦うなんて初めてだな」

 

そんなことをいいながら世宇子の選手全員が神のアクアを口にする。

 

「お兄ちゃん…」

 

「どうした?」

 

(…やめさせたい…これ以上傷つくのを見ているなんて…)

 

「心美、俺は大丈夫だ!やらなきゃいけない。俺達は世宇子のサッカーが間違ってることを示さないといけないんだ!だから見ててくれ俺達を、雷門イレブンを最後まで!」

 

俺は心美の不安な気持ちを察して、優しく語りかけた。

 

世宇子がドーピングしてるなんてことを知った今、世宇子に負けられないという気持ちはますます大きくなっている俺たち。

 

「絶対に負けるわけにはいかない…!」

 

俺はそう呟いたあと、バッグを漁り、あるものを取り出した。

 

「佐久間、源田、見ててくれ、そして一緒に本当のサッカーを見せようぜ…!」

 

俺は左目に付けていた包帯を外し、佐久間に貰った眼帯を身に付けた。

 

佐久間は右目に眼帯を付けているが、俺のために左目用の眼帯も用意してくれていた。

 

源田から貰ったのはブレスレット。俺にふさわしいイナズママークにS•Rと彫ってある。

 

俺が2人に貰ったものを身に付けているとき、円堂もあるものを握っていた。

(じいちゃん…!力を貸してくれ!)

 

円堂は前半戦でボロボロになったグローブを替え、おじいさんのグローブをその手にはめて後半戦に臨むようだ。

 

 

 

───────────

バゴオオオオッ!!

 

「ぐうっ!」

 

ズドオオオオッ!!

 

「がはっ…!」

 

ドッゴオオオッ!!

 

「う…ぐ…!」

 

「勝ち目がない戦いにどうしてそれほど熱くなれる…?君は僕をイライラさせる!!」

 

後半開始直後、また俺たちが全員瞬殺された中、円堂はただ一人アフロディの殺人シュートを受け続けていた。

 

倒しても倒しても起き上がってくる円堂に、アフロディは苛立ちを隠せない。

 

そして渾身の一撃を円堂に食らわせ、背を向けるが…

 

「…う…サ…サッカーを…大好きなサッカーを…汚しちゃいけない…!そんな事は…そんな事は…!!許しちゃ…!!いけないんだアアアアアッ!!」

 

(…!?な、なんだ…神である僕が…怯えているというのか…!?)

 

「ぐっ…え、円堂…!」

 

しかしそれでもなお立ち上がり吼える円堂。

 

そして倒れていた俺たちも円堂の声でまた力を取り戻す。

 

不死身のように何度でも甦ってくる円堂に、いよいよ戦慄すら感じ始めたアフロディ。

 

神を名乗るアフロディにとって、ただの人間にそんな思いをさせられるのは何より耐えがたい屈辱だったのだろう。

(円堂は何度でも何度でも立ち上がる…!倒れるたびに強くなる…!お前は円堂の強さには敵わない!)

 

アフロディの脳内で俺の言葉が再生される。

 

「そんな事が…そんな事が…あるものかアアアアアッ!!神の本気を知るがいいッ!!」

 

「円堂!」

 

「「円堂!」」

 

「「「円堂!」」」

 

「「「キャプテン!」」」

 

「「円堂くん!」」  

 

「守!」

 

いろんな人の円堂を応援する声が響き渡る。

 

「感じる…!みんなのサッカーへの熱い思い…!来い!!」

 

かつてない怒りの表情でゴッドノウズを撃つアフロディ。

 

そしてみんなの声援を力にした円堂がそれを迎え撃つ。

 

その時、ふと自分のグローブとじいちゃんのグローブの違いに気づいた円堂…。

 

自分のグローブは右手の方がボロボロだったのに対して、じいちゃんのグローブは左手がボロボロだった。

 

「あ…!?分かった…!分かったよじいちゃん!」

 

そのグローブの違いからついにマジン・ザ・ハンドの全貌を掴んだ円堂。

 

そして大きく上半身を後ろへひねる。

 

これが円堂の脳裏に浮かんだ、マジン・ザ・ハンドを出すための予備動作なのだろう。

 

「諦めたか?だが今さら遅いッ!!」

 

(じいちゃんはマジン・ザ・ハンドを左手で出していたんだ…!それは体の左側にある心臓に気を溜めるため!それを左手じゃなく右手に100%伝えるには…!こうすりゃいいんだ!!)

 

「ゴッドノウズ!!」

 

ゴオオオオオオ!!

 

「ぐおおおおおおおーーっ!!これが俺の!!マジン・ザ・ハンドだぁぁぁぁっ!!」

 

グオオオオオアアアアアア!!

 

「あ…、あれがマジン・ザ・ハンド…。すげぇ迫力だ…」

 

俺はマジン・ザ・ハンドを見ながらそう呟いた。

 

気の遠くなるような苦難の末に、ついに姿を現した幻の技マジン・ザ・ハンド。

 

全てを凌駕する魔神の力の前には、神の一撃すらも通用せずに片手一本で受け止められる。

 

シューゥゥゥゥ…

 

「な…なに!?神を超えた…魔神だと!?」

 

「いっけえええーーっ!!」

 

「円堂が止めた…このボールはァッ!!」

 

ゴッドノウズをも粉砕した円堂の闘志により、完全に息を吹き返した俺たち。

 

円堂が止めたボールを絶対に得点へと繋げるべく、残る力を振り絞り俺は前線に駆ける。

 

「メガクエイクゥゥゥッ!!」

 

ズギャゴオオオオオオオ!!

 

「ぐうおおおーーっ!!」

 

「なに!?」

 

そんな俺にすかさずメガクエイクを撃ち込む世宇子DFだったが、俺は激しく上空に吹き飛ばされながらも、必死の執念で豪炎寺へとパスを繋げる。

 

「ファイアトルネエエエドッ!!」

 

豪炎寺が放ったファイアトルネードに、鬼道が合わせる。

 

「ツインブーストオオオッ!!」

 

ズゴオオオオオオ!!

 

お互いの得意技での合体技を繰り出した2人。

 

「ツナミウォール!!」

 

ズッバアアアアン!!

 

「なに…!?な、なんだこのパワーは!?ぐあああああーっ!!」

 

豪炎寺と鬼道の合体技【ツインブーストF】はツナミウォールを楽々突き破り、ゴールに突き刺さった。

 

「奴らの力は…!神のアクアも超えるというのか!?」

 

「僕は…!僕は確かに神の力を手に入れたはずだ!ゴッドノウズ!!」

 

「マジン・ザ・ハンドオオオッ!!」

 

バッシイイイイイイン!!

 

「そ…そんな…!?」

 

「「うおおおおおああああああ!!」」

 

円堂から返ってきたボールを俺と豪炎寺は雄叫びを上げながら、相手ゴールに向けて撃ち放つ。

 

「「ファイアトルネードDDゥゥッ!」」

 

グウオォォォォ!!

 

「ぐおおおおおおっ!!」

 

ピ─────────!!

 

「バ…バカな…!こんな…バカな…!!」

 

その後もボールは俺の下に来た。

 

「みんなの想いを乗せたボールはお前たちには止められない!!」

 

俺はかかと落としをしたあと、いつもは左足で蹴っていたが、今回は利き足で蹴り込んだ。

 

「ライトニングアローV2ゥッ!!」

 

ギュォォォォォ!!

 

「おおっ!ツナミウォールゥゥ!」

 

俺の進化したライトニングアローがツナミウォールの津波の壁を徐々に崩していき、そして…

 

「有り得ないぃ!ぐおおっ!!」

 

ピ───────!!

 

「よっしゃぁ!」

 

俺のこのゴールで同点…。

絶対に勝つ!

 

立て続けに3発世宇子ゴールに決め、あっと言う間に3対3に追いついた。

 

《ついに同点!残り時間はあまりない、このまま延長戦か!?それとも決着か!?》

 

「最後の1秒まで全力で戦うッ!」

 

俺はそう叫ぶと上がってきた、円堂にパスを出した。

 

「「それが俺達の!」」

 

そして円堂と一之瀬が叫び、円堂、一之瀬、土門が綺麗な交差線を描いた。

 

天に不死鳥が飛び上がると、それに炎の渦を巻ながら、豪炎寺が飛び上がる。そして叫んだ。

 

「サッカーだァァッ!!ファイナルトルネードォォォ!!」

 

最後はザ・フェニックスから繋げたファイアトルネードで締めの一発。

 

まさにファイナルトルネード。

 

過去に例のない4人技シュートの威力は凄まじく、逆転のゴールへと見事に突き刺さる。

 

そして…

 

ピッピッピイイイイイッ!!

 

《ここで試合終了ぉぉぉーーっ!!勝ったのは雷門!劇的な大逆転勝利ですッ!!》

 

「「「やったあああああああ!!」」」

 

「よくやった…みんな…!」

 

「バ…バカな…こんな…バカな…!」

 

アフロディがそう呟くと、静かに立ち上がり、不敵に微笑んだ。

 

「ふふふ、神は負けることは許されない…許されないんだぁぁ!!」

 

アフロディはそう叫ぶと、円堂に向けてゴッドノウズを放った。

 

急に放たれた、シュートに円堂は反応できない。

 

「円堂ぉぉぉーっ!!」

 

俺が叫んだ時、見知らぬ声が響いた。

 

「デスサイス!」

 

俺たちの後ろから放たれた、黒いシュートがアフロディの放ったゴッドノウズに激突し、2つのシュートは同時に弾かれる。

 

「ぼ、僕のシュートが弾かれるなんて…」

 

アフロディが呟くと、黒い髪の男が現れ呟く。

 

「醜いなアフロディ…、神の力で負けたのにも関わらず、なお醜態を晒すとは」

 

「君は誰だい…?僕の力を上回るなんて…」

 

黒髪の男は俺たちの方を見て、呟いた。

 

「俺たちは総帥が作り上げたプロジェクトN…、最高最強のチーム【ナイトメア】だ。俺たちは雷門中と勝負しにここに来た」

 

突然俺たちに話し始めた黒髪の男、円堂は話す。

 

「助けてくれたのは感謝するけど、フットボールフロンティアは終わっただろ?俺たちとお前が戦う理由なんてない…」

 

「理由…?ふっ、そうだな、俺たちがもし勝ったらフットボールフロンティアを消し去るなんてどうだ?」

 

「…!?どういうことだ!?」

 

「簡単なことさ、雷門中が勝てばいいだけ、もし戦わない場合は不戦勝で俺の勝ちだ。どうする?雷門中キャプテン円堂守?」

 

「……わかった、その勝負引き受けた!絶対にフットボールフロンティアは消させたりしない!」

 

「いいね、それじゃあエキシビジョンマッチを始めよう、五分時間をやる、その間自由にしろ」

 

俺たちはその黒髪の男の言葉通り、五分間打ち合わせして、勝負に臨む体勢を整えた。

 

怪我人が出ているため、少し不利な状態だが、やるしかない!

 

FF全国大会決勝戦

雷門中対世宇子 4対3

雷門中の逆転勝利




雷藤「世宇子より強いチームナイトメアか…」
円堂「あいつのシュート、今までで一番凄かった…」
雷藤「ああゴッドノウズ以上だな…」
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