イナズマイレブン~クロスライジング~   作:shoogel

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場面は雷門中へと戻る。


因縁

「あーっ!誰ッスかこんなイタズラしたの!」

 

影山くんの顔を見て円堂くんが笑う。

 

「ぶはーっ!なんだ壁山その腹は!?」

 

「わはははっ!腹に顔が描かれてるでやんす!」

 

「ひどいッスよ木暮くん!ちょっと居眠りした隙に⋯」

 

「うししっ!よく似合ってるぜ~」

 

そう壁山くんに落書きした犯人それは漫遊寺中の木暮くんであった。木暮くんは私たちがキャラバンで発進した後にキャラバンの中からひょっこっと顔を出したのだった。瞳子監督はその後漫遊寺中の監督などに連絡を取り、本人、学校側の了承のもと雷門中のメンバーに加わったのだった。

 

「みんな静かにして。次に戦う相手が決まったわ」

 

瞳子監督が私たちに向けてそう話す。

 

「えっ、次の相手?まさかまたイプシロンから襲撃予告が来たんですか?」

 

円堂くんが瞳子監督にそう話す。

 

「今朝、理事長のもとにこんな映像がとどけられたの」

 

瞳子監督はそう言い、少し間を空け鬼道くんに話す。

 

「⋯鬼道くん」

 

「⋯なんです?」

 

瞳子監督は目を瞑りながら首を軽く首を振った。

 

「いいえ。それじゃ再生するわよ」

 

瞳子監督がDVDを映すとそこには驚くべき人物の映像が映し出された。

 

『久しぶりだな。イナズマイレブンの諸君』

 

そこに映し出された人物はあの影山だったのだ。

 

「か、影山!?」

 

「刑務所に入ってたんじゃないッスか!?」

 

そんな声が聞こえる中で。鬼道くんも呟く。

 

「⋯影山!」

 

『クッククク⋯。私はエイリア学園の力を借り、地獄の底から蘇った。四国、愛媛にて待つ⋯。貴様らを葬るためのチーム「真・帝国学園」と共にな⋯。待っているぞ鬼道⋯。そこにいるんだろう?お前には特に最高のゲストを⋯用意しているからな⋯』

 

「真・帝国学園⋯!」

 

影山の映像が終わるとともに鬼道くんが口からそう漏らす。

 

「しかもエイリア学園って言ってたぞ?もしかしてあいつエイリアと繋がっているのか!」

 

風丸くんの言葉を聞いて瞳子監督は頷く。

 

「間違いないでしょうね。脱走現場から黒いサッカーボールが発見されたらしいから」

 

瞳子監督の言葉を聞き染岡くんも拳を握りながら話す。

 

「あんにゃろー。まだ性懲りもなくそんなことやってんのかよ」

 

私が辺りを見渡すと鬼道くんの顔色が優れないことに気付いた。

 

「鬼道くん大丈夫?ぼーっとしてたけど⋯」

 

「⋯⋯」

 

鬼道くんの沈黙を感じ取った黒薔薇くんが私に声を掛ける。

 

「そっとしておけ天空橋。俺も鬼道も影山のもとに居た。だが俺以上に影山との関わりが多かった鬼道にとって影山という存在は思うところがあるんだろう」

 

「⋯うん、そうだね」

 

すると今まで話をしていなかった吹雪くんが話し始める。

 

「僕、よく知らないんだけど影山って中学サッカー協会の副会長だったんだよね?」

 

その言葉に答えたのは鬼道だった。

 

「そうだ。そして帝国学園の総帥だった。⋯俺たちの帝国学園の」

 

その言葉にアツヤくんが話す。

 

「それがなんで倒されなきゃならないんだ?」

 

アツヤくんの問いに円堂くんが答える。

 

「影山は勝つためには手段を選ばない卑怯な奴だったんだ」

 

円堂くんの言葉に続き風丸くんが話す。

 

「⋯それにあいつは。神のアクアを作り出した。人間の身体を神のレベルにまで根本から変えてしまうものさ。フットボールフロンティア決勝はその神のアクアを使った世宇子中との戦いだったんだ」

 

そのあとに続き黒薔薇くんも話す。

 

「そして俺が率いたチーム⋯ナイトメアこそ影山の考えたプロジェクトNだった訳だ」

 

夏未さんもそれを聞き吹雪くん達に話す。

 

「結局それが影山の逮捕に繋がったんだけど」

 

その言葉を聞いた鬼道くんが拳をふるふる震わせながら呟いた。

 

「真・帝国学園だと⋯?俺は許せない⋯」

 

「ああ、俺だって。またサッカーを汚そうとしているのなら黙っている訳にはいかない!みんな愛媛に行こうぜ!影山のやろうとしていることぶっ潰そう!あいつの思い通りにはいかないって証明してやる!」

 

円堂くんがそうみんなに対して呼びかける。

 

「「「おおっ!!」」」

 

みんなの心は勿論一致団結だ。サッカーを汚させないという気持ちはみんな同じなのだ。

 

「また影山と戦うことになるのか。あいつとの因縁はなかなか切れないのう。」

 

古株さんもそんな風に呟く。

 

「そっか、古株さんは影山のことをずっと昔から知っているんですよね」

 

「うむ、あいつが雷門中のサッカー部だった時から知っているが⋯。いつも大人しく振舞っていたが、たまに見せる冷たい⋯すべてを憎むような目が印象的だった。40年経ってもまだサッカーに対する恨みは消えていなかったんだな」

 

その言葉を鬼道くんは沈黙したまま聞く。

 

「お、おっと!すまんすまん、余計な話してしまったのう。では愛媛に向かうとしようかの」

 

そう言うと古株さんは運転席へと向かった。

 

「なあ、帝国学園ってそんなに強かったのか?」

 

アツヤくんは染岡くんにそう聞く。

 

「ああ、強かった。最初は俺たち手も足も出なかったんだ。それから血のにじむような特訓と練習を繰り返してついにあいつらに勝ったんだ。だから真だろうがなんだろうが、また帝国学園を倒してやるさ。なんたって今は俺たち最強コンビがいるんだからな!」

 

アツヤくんはその言葉にニヤッとし言い返す。

 

「ああ、当然だぜ!」

 

私の目から見ても前回のジェミニストームとの戦いから、この二人の力が雷門中の鍵を握るだろうなって思う。でも、私も次こそは足手まといにならない!

 

私のその決心と共にキャラバンは愛媛へと向かい出発するのだった。




鬼道「真・帝国学園⋯。」
音無「お兄ちゃん⋯。」
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