イナズマイレブン~クロスライジング~   作:shoogel

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真実の目

カタカタカタカタ…カチャ…タンタン。

 

「…よし」

 

俺は今、とある部屋へと侵入しておりパソコンを使いデータを取得している。

 

「父さん…いや。1人の時にそう呼ぶ必要はないか…」

 

インストール75%…。

 

「よし、あと少しだ」

 

俺はこの部屋でインストールを待つ間、棚の後ろにアルバムを発見した。

 

「ん?これは…?」

 

俺はそれを手に取りアルバムを捲る。

 

「…ふっ…」

 

そこには笑顔溢れる子どもたちが写っている。あの人も…。

 

「吉良さんどうしてこうなった…。あんなに子どもが大好きだった貴方が…」

 

俺は周囲に人が居ないのを再確認すると、更に捲っていく。

 

ぱらっ…

 

そんな時、アルバムの間から何やら封筒が落ちて来た。

俺はそれを拾い上げ、封筒を手に取る。

 

「開封済み…か」

 

俺は封筒を開け中の物を取り出した。

 

「写真とメモか」

 

俺はその写真を見て言葉を失った。

写真は3枚。俺は一枚ずつ見ていく。

写真の裏には吉良さんの字で一言文も書いてある。

 

「…最愛の息子ヒロトと遊園地にて」

 

そこには幸せそうな少年と吉良さんの笑顔。

これ以上の幸せはあるのだろうかという素敵な写真だ。

 

「ヒロト…」

 

俺は少し考え、2枚目を見る。

 

「海外留学前にヒロトと…」

 

そこにも元気そうな赤髪の少年と吉良さんの写真。

 

「これって…」

 

俺は日付を確認する。

どうやら俺と出会う前の時の写真らしい。

しかし、この少年は…?

 

俺は3枚目の写真を見る。

見たのと同時に目を疑った。

 

そこには今まであった幸せそうな写真は存在しなかった。

写真だがそこにはとある記事を写真で撮ってあるようだった。

 

「海外留学中の少年が事故に巻き込まれ死亡……?」

 

点と点が繋がっていく。

俺はメモを開く。そこには吉良さんの字で一言書いてあった。

 

「…あれは事故ではない」

 

インストール100%…。

 

俺は急いで封筒に全てを戻し、アルバムに挟み元に戻す。

俺はパソコンからUSBメモリを抜き取り、考えを巡らす。

 

「恐らくこのデータ、更に詳細なデータがありそうだ」

 

俺はこの場所から抜け出すとスターダストのロッカールームに入った。

 

「あ、ちょっ…!」

 

俺は声がした方に目を向ける。

 

「み、見ないで…!」

 

そこには着替えをしていたシアリアがいた。

 

「あ、すまん」

 

俺が大した反応もせず難しい顔をしていたのが不満なのか

シアリアは俺に向け話しかける。

 

「む、ちょっとー!女の子の着替え見といてその反応は無いよー!」

 

むう、としながら怒るシアリアだが俺の頭にはさまざまな疑問点があった。

 

(ヒロト…。海外留学…。そして事故。吉良さんの事故では無い)

 

あの写真の3枚、偶然の3枚とは思えない。

全てが繋がっているのだ。しかし今のヒロトは…。

 

「…あの写真のヒロトは俺が知っているヒロトでは無い」

 

それは間違いなさそうだ。

 

俺はUSBメモリを握りしめる。

 

「…ぇ、ねぇってば!」

 

シアリアは完全に俺に無視されて不機嫌になっているのか

またまた「む〜!」と言っている。

 

「すまんすまん、ちょっと考え混んでいてな」

 

「着替え見られて無視されて、女って見られてない感じがしてショックだよ…」

 

流石に可哀想に思えたので声を掛ける。

 

「そんなつもりじゃ無かったんだ城ヶ崎…!」

 

「じゃあなんでなのかなエクレール〜!」

 

完全に劣勢だ。こうなった女性に男には勝ち目は無い。

 

「悪かった!悪かった…今度ケーキ奢ってあげるから…!」

 

「やった♪じゃあ今度デートね♪」

 

「…はいはい」

 

俺は城ヶ崎に押し切られ渋々頷く。

 

 

 

「…で?上手くいった?」

 

「…!驚いたな…」

 

昔から色々勘がいいというか、鋭いと言うか。

 

「父さんの隠し部屋に行ってたんでしょ?」

 

「…そこまでお見通しとは…。お前には嘘つけなさそうだな…」

 

城ヶ崎は自慢気に「ふっふーん♪」と言い放つ。

そして更には俺に対することを言う。

 

「私は知ってるよ、貴方が雷藤真紅でないことも…」

 

「なっ…!?」

 

ふふふっ…。と笑うと城ヶ崎は部屋から出て行った。

俺は驚きのあまり声が出ない。

 

「…あいつ何者なんだ…」

 

俺は沈黙に包まれたロッカールームでUSBメモリを見つめた。

 

「あいつのことも気になるが、まずはこのデータ…確認しないとな」

 

俺はそう呟いて自分のパソコンを開いた。

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