Medal of Honor Silver Star 作:機甲の拳を突き上げる
コーデリア姫の拉致を防ぎ、ガリアから傭兵に勲章を授与すると異例の連続を叩きだすことになった
そんな彼らがいる場所は
「今日は絶好の海水浴日和だな」
そう、焼けた砂浜、広がる青い海、風にっのてくる潮の香、ギラつく太陽、彼等はいま海にきていた
正確には姫の救出にて活躍した第7小隊と独立遊撃隊が緊急招集を受けた。その内容が、これまでと今回の頑張りの褒美に特別休暇が言い渡された
そして、コーデリア姫からランドグリーズ大公家御用邸の敷地にあるプライベートビーチの使用許可を得られたのだ
故に一帯にはゴミ1つなく、他の人間は誰1人といなかった
「いやぁ、あの姫様も粋な計らいをしてくれるじゃねぇか」
砂浜にシートとパラソルを用意していた男たち、その中でマザーが地平線を眺めながら嬉しそうに言った
「まったくだな、海へ遊びに行くなんてご無沙汰だったしな」
ブードゥーもマザーの横にならび久々の海で遊ぶのにワクワクしていた……のだが
「いや~、さすがプライベートビーチなだけあって綺麗だなぁ。こんなに自然が残されている海辺は貴重かもしれないぞ」
ウェルキンが地平線を見ながら嬉しそうにする。水着が個性的なのはまだいい……だが戦車でビーチにくるのかよとエーデルワイス号を見ながらアメリカ兵達は思った
なんだかんだで、皆がおもいおもいに楽しんでいると
「あの……ウェルキン……」
ウェルキンを呼ぶ声……その声に男共が振り向く
「おおおおお!」
そして雄叫びである。海にきてならではのお目当て……それが女性の水着姿である。最初に現れたのはアリシアだ
「この水着……ロージにすごく薦められて、思わず買っちゃったんだけど……ちょっと、あたしには大胆だったかも……」
その水着姿は白のビギニ。彼女の魅力を十二分引き出していた。男共が、ウェルキンをアリシアの真ん前に突きだして、その様子を生温かく見守っていた
「う……うん。すごくいいと思う……よ」
ウェルキンはアリシアの水着姿に見とれて、テレながら水着姿を褒める
「本当に!」
アリシアがウェルキンに詰め寄る。その光景を冷かしながら見守っていると
「……そう!シロツバサカモメみたいで素敵だよ!」
その言葉に場が固まる。ウェルキンが指さした方向にはカモメが飛んでおり、その褒め方は無いだろ……とアメリカ兵達は落胆しながら溜息をはく
「シロツバサカモメ……白が鮮やかでいいよね」
まさかの会話続行である。既にそんなウェルキンの性格に慣れたんだなとアメリカ兵達が勝手に解釈をしていると、ビーチボールがウェルキンの頭に直撃する
「なーに、デレデレしてるんだよ!隊長さん!」
飛んできた方向を見ると、また男たちが声を上げる。その人物はロージでありワンピースタイプの水着にサングラスを装着していた。その後ろから女性陣が現れる
ビギニにセパレート、ワンピースにスク水と種類は様々だが、全てが美女・美少女でありアメリカ兵達は歓喜の声を上げながら指笛などを鳴らしていた
「期待通りの反応だな」
それを遠目で見ていたデュースとパンサーはその光景をみてわらっているが、その反応に女性陣が尻込みをしている様子だった
流石にそこまでは見逃せないと、騒ぎを落ち着かせるために向かおうとすると
「あ~らここに、な・ん・て!素晴らしい筋肉が集まっているのぉ~!」
アメリカ兵の集団の中から体をクネクネさせてブーメランパンツを履いたヤン・ウォーカーが出現した
そして、ヤンが傍にいたレンジャーとマリーンの尻を撫でて、掴む
「おうふ!」
そんな誰得な声を上げるレンジャー隊員とマリーン。そして、その光景にその場が凍りつき、次に狙われるのではという恐怖が伝染し、彼等は背中に怖気が走った
「総員退避!」
誰かが叫ぶ。その声と同時に全員が其々に別々の方向へ逃げる。無論、尻を掴まれたレンジャーもマリーンも逃げていた
「あ~ら、逃がさないわよ!」
さすが対戦車兵だけであって、その筋肉は本物であり、足の速さが凄かった
「こっちにくるな!あっちにお前好みのがいるぞ!」
指さした方向に逃げている集団があり、その中に好みのがいたのか獲物を変更する
「うわぁぁぁぁ!俺に近寄るなぁぁぁぁ!」
迫りくる
恐る恐る振り向くと、最高の笑顔で両手をワキワキしているヤンの姿があった。倒れたマリーンの新人が必死に後ずさる
「やめろ……くるな……頼む、こないでくれ……」
その目は半泣きであり、恐怖に歪んでいた。身体つきは良く、粘り強い性格の彼はマリーンでも期待の新人であった……故にヤンの標的にもなっていた
「あなたも、い・い・お・と・こ」
そうウィンクしながら言うヤンを見て新人は
「いやだぁぁぁぁぁぁぁ!」
その叫び声が虚しく響いた
「……」
その一部始終をみていたパンサー達は心底あそこに行かなくてよかったと思っていると
「デュースさん……」
ゲッソリとした気分のデュースが振り向くと、そのゲッソリした心が癒された
「ど、どうですかしら……」
そこにはスカイブルーのビギニを着たイーディが顔を赤らめて立っていた
「あぁ……お前がいてくれて本当によかったよ……」
デュースが心の奥底から感謝し、イーディの姿を見たパンサー達も癒された気分になった
「な!あ……う……」
まるで愛の告白かと勘違いをするイーディ。無論、デュースはそんなこと微塵も考えていない
「あ、あたりまえですわ!この私が着ているのですから!」
強がりを言いながらお嬢様笑いのポーズをする
「そんなことより、泳ぎに行きますわよ!」
デュースの手を引いて、イーディは海へと駆けだした
その様子を見た後に、マザー達の特殊部隊メンバーがラビットの方を見る。そこにはスージーに言い寄られながらも、若い隊員たちの悩みを聞いたり、そのついでに一緒に遊んだりと随分楽しそうだった
レンジャー達が
本当は7月事件に混ぜようと思ったのですが、思いのほかに長くなって別々にしました