あと豆腐メンタルなので、あまり厳しい意見はご遠慮したいなぁなんて…
「なんで!?なんでシグナムの異動が認めれへんのや!!」
通信画面の前で女性がさけんでいる
通信相手の男性は女性を宥めるように言う
『何度も言っているだろうはやて、彼女は今は僕の部下だ、異動にしても出向にしても僕の許可が必要だ。それにシグナムには小隊長を任せている、そう簡単には許可をだせない』
「せやけど、クロノ君…」
女性の方は八神はやて、時空管理局本局の捜査官である
男性の方はクロノ・ハラオウンという
『それにシグナム自身の意思でもある』
「シグナムの!?」
『もちろん僕も予言の事はわかっている、最大限の協力は惜しまないつもりだ』
画面にデータが表示される
「これは?」
『シグナムの代わりという訳ではないが、一人僕から推薦したい人物がいる』
「それが、この人?」
クロノから送られてきたデータにはこう書いてあった
『ああ、元管理局員で現在私立探偵の…
僕の親友だ。』
ーレイン・ローライト (24)
元時空管理局員 階級は陸曹
5年前に自主退職
現在はミッドチルダの郊外で私立探偵をしている
魔導士ランクは陸戦AA
深夜
俺は旧友のクロノに呼び出され行きつけのBARにきたんだが
「という訳でレイン、彼女達に協力してやってくれないか?」
「何が"という訳"だ、久しぶりに飲もうっていうから来たってのに、いきなり部隊に協力しろだなんて」
いきなり仕事の話だなんて
はあ、こいつのおごりじゃなきゃ断るんだがな
「飲むのを口実に呼び出したのは悪いと思ってるよ、でも重要な事なんだ」
頼むといって頭を下げるクロノ
「はあ、あんまり軽々しく頭下げんなよ、仮にもミッドのNo2だろうが」
そう、こいつは管理局の少将であり、ミッドの航空部隊をすべて任されている
No1はレジアス中将だが、No2は間違いなくこいつだ
陸士部隊を指揮する中将は陸の守護者、空士部隊を指揮するこいつは空の守護者と呼ばれている、今は2人で本局との連携について協議しているのだとか
「それだけ重要な事だと思ってくれて構わない」
「おいまさか、ロッサの義姉関係か?」
ロッサというのは、ヴェロッサ・アコースといって、俺たちの友人だ
「ああ、公にはされていないがな」
「ったく、面倒ったらないな、もちろん給料は弾むんだろうな」
最近金欠ぎみだったしな
「嘱託魔導士の分プラス、僕からも依頼料を出そう」
「OK、それで部隊の詳細を教えろ」
「それについては、君のデバイスにデータを送っておいた」
「どれどれ、ああこれか」
エースオブエースに金色の死神、それに夜天の…
「なあ、俺必要か?」
最強クラスの魔導士ばっかじゃねえか…
「それを言わないでくれ、シグナムの抜けた分なんだ」
「シグナム…?ああ、あの戦闘狂か」
局員だったころは、本当に大変だった…
「そういえば、君は何度か追い回されていたな」
最初に負かしちまってからしつこかったな
「んでいつからなんだ?」
「一週間後だ、それまでに準備しておけよ」
「オーライ、そういやお前エイミィとは上手くいってんのか?」
エイミィはこいつの妻、もう子供もいる
「ああ、もちろんだ、ほとんど定時で帰れているからな、母さんの跡を継いで次元航行艦の艦長をやっていたら、子供達に顔を忘れられていたかもしれないな」
「ははは、そんなまさか」
あるわけない…よな?
「にしてもなんで艦長職に就かなかったんだ?、本局の方が待遇いいだろ?」
こいつの母親リンディ・ハラオウンは元次元航行艦の艦長で提督だった
「おいおい、それを君が言うのか?」
ん?どういうことだ?
「昔誓っただろ、2人でミッドの平和を守るって」
「…そんな昔の事よく覚えてんな」
もう20年も前の話だぞ
「またそうやって覚えてないふりして、知ってるよ君が局員をやめてから探偵を始めた理由」
「なんで知ってんだよ!?…ゲンヤのおっさんだな、クソッ」
あのおっさんめ、今度会ったらどうしてやろう
「まあまあ、君のおかげでこの辺りの犯罪が減ったって言っていたよ…僕やゲンヤさんだからいいけど、あまり派手な事しないでくれよ
「これからはしたくてもできないだろ?」
機動六課…か
「でも彼女達の世話、頼んだよ」
「そういやお前の義妹もいるんだったな、口説いてもいいのか?」
経緯は知らないが金色の死神さんは、こいつの義妹らしい
「それはダメだ」
「このシスコンめ」
「ここの料金割り勘にするぞ」
「悪かったよ、それは勘弁」
「ったく、先が思いやられるな…なあレイン」
「なんだクロノ」
「頼んだ」
「ああ、任せろ」
俺たちはグラスを合わせた