機動六課隊舎前そこに、黒いスーツで長い黒髪をなびかせている男がいた
さて、ついにこの日が来ちまった訳だが…
「ここか…」
ずいぶんいい隊舎だな
中に入って部隊長に挨拶すりゃいいんだよな
部隊長は夜天の主、八神はやて…か、つまりはシグナムの主ってことか、嫌な予感しかしないんだが
まあ入って見ればわかるか
「えーっと、部隊長室は…?」
こりゃ誰かに聞くしかねえか
誰か知ってそうな奴は…
ん?あの制服は執務官のだよな
「あー、ちょっといいか?」
「はい?なんでしょう?」
こいつは金色の死神!?フェイト・T・ハラオウンじゃねえか
「クロノからの紹介できた、レイン・ローライトだ、部隊長室に案内してほしいんだが」
「クロノからの…?」
ここまでいうと彼女は少し俯いてしまった
別に変な事を言った覚えはないんだが
ああ、ハラオウンって事はこいつがクロノの妹か
「どうかしたか?」
「あっううんなんでもない、部隊長室だよね着いてきて」
早口で言うと、先導するように歩いて行く
「ここが部隊長室だよ」
しばらく歩くと一つの扉の前で止まった
コンコンとノックすると
はーい、という返事と共に扉が開いた
「フェイトちゃんどないしたん?後ろの男の人は?」
「えーっとねはやて、この人は」
そこで俺が手で制す
なるほど、こいつが八神はやてか
「自己紹介くらい自分でできるよ、クロノ・ハラオウンの紹介できた、レイン・ローライトだよろしく頼むよ、部隊長殿」
そういうと部隊長も執務官と同じ様に少し俯いてしまった
「なんか気に障ったか…?ああ敬礼が必要だったか、悪い悪い」
「い、いや、なんでもないんや、気にせんといてや」
「そうか?それじゃあ、仕事について聞きたいんだが…」
次の瞬間すごい勢いで部隊長室の扉が開いた
「ちょっと、ヴィータちゃん!!」
「止めるななのは、私はこいつに話があるんだ」
そこに現れたのは茶髪でサイドテールの女性と、俺を指差して叫ぶ赤髪の少女だった
「なんだ嬢ちゃん、俺に用か?」
「ああ、てめえ、シグナムをどこにやりやがった!!」
「はっ?シグナム?」
何言ってんだこの嬢ちゃん
「言ってる意味がよくわかんねえんだけど…」
「とぼけんじゃねえ!!はやての招集にあいつが応じねえ訳ねえだろが!!お前とクロノが何か企んでるんだろうが!!」
そうか、さっきからクロノの名前を出すたびに、こいつらの表情が曇るのは、そういうことだったのか
「まあ落ち着け嬢ちゃん、ヴィータでいいのか?」
「うるせえ!!とっとと答えやがれ!!」
「だから落ち着けって、俺はクロノからここで働くよう言われただけだっての、シグナムとクロノが何考えてるかなんて知らねえよ」
「そんなの嘘に決まってる!!」
それでも食い下がってくるヴィータ
どうしたもんかねえ
「もうええ、ヴィータ」
そんな時部隊長が口を開いた
「でも、はやて」
「ええって、ゆうとるやろ!!」
それでも続けようとするヴィータに部隊長が怒鳴りつける
「ゴメンなあレインさん、仕事については後で話すから、少し部屋で待っといてくれるか?」
「わかった」
「おおきに、フェイトちゃん案内してやってや」
「うん…」
そうして挨拶もそこそこに、俺と執務官は部屋を出た
「ゴメンね」
しばらく歩くと執務官から突然謝られた
「何だよ急に」
「さっきのこと、ヴィータには悪気はないの、でもヴィータにとってははやてとシグナムは家族何だ、2人を心配しての行動なんだよ」
そういう事か
「別にきにしてねえよ、悪口なんて言われ慣れてるから」
「そうなの?」
「ああ、特にお前の兄貴からは特にな」
「えっ?私まだ自己紹介してないけど…」
「フェイト・T・ハラオウンだろ、クロノの義妹の、あんたは有名人だからな」
「そんな、私なんて全然有名なんかじゃないよ」
自覚なしかよ…
「はい、ここがあなたの部屋だよ、あと…」
「ん?何だ?」
「あなたの同室の子なんだけど、エリオとキャロっていうの、仲良くしてあげてほしいんだ」
「まあ、同室何だから、仲良くはならないといけないのはわかるが、何でだ?」
「えっとね、2人は私が保護責任者をしてるの」
ああ、つまり子供が心配なママさんって事か
そういや、少し前にクロノが甥と姪ができたつってたしな
「わかった、出来るだけ気にかけるようにするよ」
「ありがとう、それじゃあまた来るね」
「ああ」
部屋の中に入ると、ほとんど手つかずのままだった
「同室の2人はまだ来てねえのか」
さてと、荷ほどきをしちまうか
にしても、この部隊で上手くやっていけんのかねえ
「ゴメンはやて、いきなり空気悪くしちまって」
レインさんが去った後でヴィータが謝ってきた
「ええよ、私の事を思ってくれたんやろ?」
その気持ちは嬉しいんやけど、少しタイミングが悪かったな
「でも、レインさんだっけ?嘘ついてる様には見えなかったよね」
「なのはちゃんの言う事はもっともや、これから一緒の隊でやって行くんやから、少しずつでええから仲良うしたってや」
「うん…」
「さて、レインさんにはまずフォワード2人の迎えに行ってもらわな」
でも、クロノ君にシグナムは本当に何考えとるんや…
クロノ君にシグナムの異動を断られたあの日から、シグナムには会ってへん
レインさんの経歴は少し気になるところはあるけど、黒とはいいきれへん
まずは目の前の事から解決やな
フェイトに連れられて再び部隊長室に訪れた
「おっやっときたな、ほな自己紹介から始めよか」
部隊長室にはさっきのメンツプラス金髪の女性、青い犬、そして…
「妖精?」
「むう、リインは妖精じゃないのですよ」
「うわっしゃべった!!」
「ははは、最初に見た人はみんな同じリアクションやな、んで知っとると思うけど私が部隊長の八神はやてや、そんでこの子は私のユニゾンデバイスのリインフォースⅡや」
「よろしくですぅ」
デバイスなのか…
「私はスターズ分隊隊長の高町なのはです。よろしくねレインさん」
エースオブエースこと、白い悪魔か…
「何か変な事考えました?」ニコッ
ゾクッ
「い、いや、何でもない」
「それでスターズ分隊の副隊長はヴィータちゃん」
「…よろしくな」
おうおう、敵意むき出しだな
「さっきも挨拶したけど、ライトニング分隊の隊長のフェイト・T・ハラオウンです」
「私は医務官のシャマルです、怪我したら私の所に来てね」
「ああ、その時は世話になるよ」
これで終わったかと思えば
「ザフィーラだ」
「い、犬がしゃべった」
使い魔かなんかか?
「…狼だ」
「そうだったのか、悪い悪い、男同士よろしく頼むぜ」
「ああ」
「最後は俺だな、レイン・ローライトだ、まあ色々あると思うが、よろしく頼む」
まあ、こんなもんだろ
「さて、これが私たち機動六課の隊長陣や、何か質問はあるか?」
あ、そういや
「ライトニング分隊の副隊長って誰なんだ?」
すると一斉に「え、何言ってんだこいつ」みたいな目で見られた
「えーっと、レインさんが副隊長をやるって話やったんけど…」
なるほど、そういうことか…って
「はあ!?」
「えっクロノ君から聞いてへんの?」
「聞いてねえよ!!クロノの野郎…」
「あはは…それで最初の仕事をしてらってもええかな?」
「ああ、副隊長の事については後で話し合おう」
「せやな、それで最初の仕事はフォワード2人を迎えに行ってもらうことや」
ん?フォワード2人ってまさか
「その2人ってのは、エリオとキャロの事か?」
「そや、転送ポートまで迎えに行ってもらえるか?」
「わかった、足は何使えばいいんだ?俺はバイクで来てっけど…」
「免許はあるんやろ、ならフェイトちゃんの車を借りて行ってきてや」
フェイト車持ってんのか
「オーライ、そんじゃ案内頼めるかフェイト?」
「うん、私は仕事があるからいけないけど、2人の事よろしくね」
んで2人で部屋からでたんだが、ヴィータは俺を睨んだままだった
主人公の容姿はTOVのユーリだと思ってください
そのうちキャラ設定を出しますので