戦姫絶唱シンフォギア ~another of symphogear~   作:フライルー

50 / 57
第18話 喧嘩

「おっとり刀で駆けつけたが···」

 

「間に合わなければ意味が無ぇ···っ」

 

「人形は何を企てていたのか···」

 

「さっぱりわからんよなぁ···」

 

翼とクリス、マリアと合流した。

敵は撃退された···が。

 

(身体が動かない···)

 

恥ずかしながら今はマリアにおんぶされている状態だ。

いつもなら胸を貫かれないかぎりどんな損傷でも変身解除すれば治るのだが···

 

(前回ユニコーンを使ったときはなんともなかった···覚醒状態だからか···?)

 

まあおそらくそうであろう。

となると、一定以上の力を持つ機体を使うとこっちにも不可がくるわけか···

 

(囲まれた時マークザイン使おうと思ったができなさそうだな···)

 

「···んー···」

 

「あの···齋···」

 

「どした?重い?」

 

「いやあの···くすぐったいから耳元で喋らないで···」

 

「勘弁して」

 

身体が動かないのでぐったりするしかないのだ。許せ。

 

「おおきく破損した箇所はいずれも響さん達の攻撃ばかり···これは···!」

 

「おっどうした緒川さん」

 

「オートスコアラーの目的は···まさか」

 

「齋さん、急いで司令に連絡をお願いします!」

 

「り、了解」

 

なんだか焦った様子で伝えてきた。いったい何に気づいたのか···

 

・

・

・

 

「···」

 

「お、響起きた」

 

「検査の結果、大きな怪我はみられませんでした。でも、安静は必要です。」

 

「俺は?身体動かなかったんすけど」

 

「齋さんのは恐らく変身した機体からの不可の影響が大きいと思われます。まだよくわかってないので、今後は気をつけてください」

 

「はーいエルフナインせんせー」

 

ふざけた返事はしたものの、これはかなりの課題になった。

どれくらいのスペックから不可が出るのかもわかってないからかなりきついのだ。スズヤの危機なのだ。

 

「調が悪いデス!」

 

「切ちゃんが無茶するからでしょ!」

 

「調が後先考えず飛び出すからデス!」

 

「切ちゃんが、私を足でまといに思ってるからでしょ!」

 

「2人が喧嘩するなんて···」

 

「これは喧嘩なのか···ただのイチャイチャではないのか···」

 

だってこれどう見てもお互いのこと思ってのことしか言ってないもん···

 

「キズに障るからやめて下さい!そんな精神状態では、イグナイトモジュールを制御できませんよ!」

 

エルフナインくんちゃんが止めに入る。

 

「「うぅ···」」

 

互いを見る。しかし···

 

「「ふんっ!」」

 

ダメでした。ふんって口に出すのが可愛い。

さてどうしたものか···

 

「ごめんっ!2人とも···」

 

響が前に出る。安静言うてなかったっけ。

 

「最初にペースを乱したのは···私だ」

 

「···さっきはどうしたんだ?」

 

白々しく聞く。全て知っていて聞く自分が少し嫌になる。

 

「···あれからまた、お父さんに会ったんだ」

 

・

・

・

 

「敵の狙いは電気経路の調査だと!?」

 

聞いていられなくなったので司令部に移動した。

 

「発電施設が破壊され、電力総量が低下した現在、政府の拠点に優先的に電力が供給されています。」

 

「そこを辿ることにより、表から見えない首都構図が見えるってわけだ。」

 

キャロルもさすが錬金術師、頭が切れるぜ···

 

・

・

・

 

「…胸騒ぎ」

 

俺の胸騒ぎはだいたい当たる。

がしかし体は未だに動かない。

 

「···俺があいつらを信じなくてどうする」

 

病室で一人呟く。

 

───今回ばかりは俺の出る幕は無さそうだ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。