戦姫絶唱シンフォギア ~another of symphogear~   作:フライルー

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第20話 先輩

まてまてまて···落ち着け俺···サーベルをしまえ···今この男を殺ったら確実におk

 

「不憫すぎて笑いが止まらァ〜ん!」

 

「やかましいわこの野郎!」

 

土手っ腹に蹴りを入れようとするが···

 

「齋待つデス!」

 

「なんでさ!」

 

「だってリンカーを作れるのは···」

 

「そう!この僕だけぇぇ!」

 

「勝手に話を進めるなぁ!!」

 

キャロルがヤケクソぎみにあるからノイズをばら撒く。なんかもうポンコツしかいねえぞここ···

 

「···レイア、この埒をあけてみせろ」

 

「クリス!もうミサイル使うんじゃねえぞ!!」

 

エクシアに変身してクリスが撃ち漏らしたアルカノイズを駆除していく。ときたま俺に当たりそうになってるが「俺は」気にしない気にしない。

 

···しかしこっちもヤケになっているようで。

 

「···っ」

 

切歌と俺で調に向いた銃口をはね上げる。

 

「諸共に···巻き込むつもりデスか」

 

「···っ あいつらは!どこに消えた!」

 

「···もう逃げたよ」

 

地面にはぽっかり穴が開いている。

 

「···でも大丈夫デスよ!余人で力を合わせれば今度こそ···」

 

クリスが切歌を跳ね除ける。

 

「後半の力なんざあてにしねえ!お手手繋いで仲良しごっこじゃねえんだ、あたし1人でやってみせる!」

 

「···クリス、先輩風吹かすのもいいがまずは2人に謝れ」

 

忘れられがちだがこいつらの家主であり保護者は俺だ。たまには保護者らしくしないと···

 

「···すまねえ」

 

「よろしい!よし皆、帰ったらうまい飯食うぞ!」

 

・

・

・

 

「またシステムに反応かよおおおお」

 

《はい!しかも、こちらの追跡をうまくかわされています!》

 

「まさかそっちハッキングされてんじゃねえだろうな!」

 

《知らずのうちに···毒を仕込まれていたのか!》

 

めんどくさいことになった。

ハッキングされてるなら俺らの追うルートだけ抜き出すわけが無い。

···まさか!?

その頃にはもう遅かった

 

《そうだ、お前だよエルフナイン》

 

《キャロル···そんな···僕が···毒···?》

 

ちくしょうよくよく考えたらそうだ。わざわざ逃がしたままほっとくわけもない。なにかしら仕込んであるに決まってる。

 

《こやつの目、耳、感覚器官を一方的にジャックしていたからな》

 

「この腐れ外道め!!キャロルてめえ八つ裂きにしてやるからな!!」

 

《はーっはっは!!なんとでも言うがいいさ!!》

 

こいつだけは一回ぶん殴らねえといけない。

あんな優しい子を利用するなんて···

···思考してる間にエルフナインちゃんのことはOTONA達がなんとかしてくれたようだ

俺達はキャロルの野郎を追うだけだ···ってもう既に目の前だが。

 

「ここまでよ!キャロル!ドクター!」

 

「もう俺は今からキャロル絶対殴るマンだぞ」

 

「さっきみたいには行くもんかデス!」

 

「···フン」

 

またアルカノイズをばらまかれる。

またちまちまと···!

 

「セット!バルバトスルプス!」

 

アルカノイズは切歌と調に任せて、俺とクリスでレイアに対処する。

最早キャロルとウェルの野郎は逃がしても致し方無し。目の前のアルカノイズとレイアで手一杯だ。

 

「あとは間もなく到着する妹とで対処します」

 

「···オートスコアラーとしての務めを」

 

「喋ってんじゃねえぞオラぁぁ!!」

 

レイアにソードメイスを叩きつける。もちろんそこに姿はなく空に飛び上がっている。

そこへクリスが鉛玉を叩き込む。

しかしそれも虚しく全てコインで弾かれる。この銭投げおばさんも腐ってもオートスコアラーらしい。

キャロルがいつものアレ地面に叩きつける。

 

「ばっははーい♪」

 

「っ! 待ちやがれ!!」

 

「待てクリス!!」

 

クリスが突っ込んだ刹那、レイアのトンファーで打ち倒される。

 

「っ···このババァ!!」

 

自分も突っ込むがなかなかに反応速度が速い。

 

「フンッ」

 

「ぐっ···!?」

 

同じように弾かれる。

弾いた瞬間切歌と調のほうにもコインを撃ち出す。

 

「切歌!調!」

 

2人の方へブーストを吹かす。

しかし到着した頃、俺らを挟むように巨大なコインがあった。

 

「くっそおおお!!!」

 

俺らはそのまま挟まれた···

 

・

・

・

 

それはクリスが起き上がった頃、まだ巨大なコインはそこにあった。

それがなにを表すかは気絶していたクリスにも理解できた。

 

「···一人ぼっちが、先輩や後半なんて求めちゃいけないんだ···っ」

 

クリスの目には涙が浮かぶ。

 

「でないと···でないと···っ」

 

「残酷な世界がみんなを殺しちまって、本当の一人ぼっちになってしまう···っ」

 

「なんで···世界はこんなにも残酷なのに···パパとママはうたで救おうとしたんだ···!」

 

「止まる暇があるなら···歌え!!」

 

レイアが飛びかかった瞬間だった。

コインは緑色の結晶に包まれ、割れた。

しかしそこには3人の姿は無い。

硬い金属音が鳴り響く。

そこにはクリスの前に立つ切歌と調、そしてレイアのトンファーを受け止める虚無の申し子の姿があった。

 

「···セット···マークニヒト···!」

 

レイアのトンファーを結晶化するが、レイア諸共結晶化する前にレイアがトンファーを離す。

 

「なっ···!?」

 

「···1人じゃ···無いデスよ···!」

 

「未熟者で、半人前の私たちだけど···側にいて、誰かを一人ぼっちにさせないくらいは···!」

 

「そうだな。特に俺はお前らの保護者だ。誰も1人にはさせん」

 

「お前ら···!」

 

「後輩を求めちゃいけないなんて言われたら···ちょっとショックデスよ···」

 

「私たちは···先輩が先輩でいてくれること···頼りにしてるのに···!」

 

「···そうか、あたしみたいなのが先輩やれるのは、おまえ達みたいな後輩がいてくれるからなんだな!」

 

「もう怖くない」

 

クリスが立ち上がる

 

「イグナイトモジュール、抜っっ剣!!」

 

ここからはクリスの独壇場だ。俺は切歌と調のほうに下がる。

あとは、こいつらの話だ···

 

・

・

・

 

《この海域に急速接近する巨大な物体を確認!これは···!》

 

《いつかの人型兵器か!!》

 

「なんだとおっちゃん!?クリス、捕まれ!3人程度抱えたところで速度は変わらん!」

 

急いで潜航艇に入り、司令部へもどる。

「モニター!モニターに出してはやく!!」

 

モニターに海中が映し出される。

そこにはあの日見たでかいのが映っていた。

 

「やっぱりあの日見たでかいのは···コードトリプルシックス!変形コード入力急げ!!」

 

「鈴谷君!?何をする気だ!?」

 

「おっちゃん、切歌と調、なによりクリスが頑張ったんだ!こっから先はこの司令部も戦うぞ!」

 

「社長!」「コード入力終わりました!」「いつでも行けますぜ!」

 

いつもの三人組が報告する。そういやこいつらの名前知らんな。

しかし今はどうでもいい。

 

「おっちゃんちょっとどいて!」

 

いつもは司令の座るところに俺が座る。

 

「おっちゃん、この潜水艦は異様にでかいと思わねえか?」

 

「···確かにそうだが」

 

「つまりはこういうことだ!変形!操縦こっちに回せ!全員どっかに捕まるかシートベルト!!」

 

机のしたから二つのレバーが出て来る。

巨大な人影···レイアの妹はすぐそこだ。今にもここを叩き潰そうと右手を振り上げている。

 

「···!!!」

 

右手を振り下ろす。

···しかし、その右手は巨大な爪に掴まれていた。

 

「この潜水艦はな、変形するんだよ」

 

もちろん俺が設計したからな!!!

そう、変形してグラブロになるのだ!!しかもサンダーボルト版のな!!!

 

「ハーハッハァ!!舐めんなコラァ!!!」

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