戦姫絶唱シンフォギア ~another of symphogear~   作:フライルー

56 / 57
第24話 ラストバトル 後編

瓦礫と化した都市に3つの歌声が響き渡る。

 

「・・・やっぱりあの程度で死ぬわけないよなぁ・・・!」

 

そこに立つのはイグナイトを展開したマリア、切歌、調の姿。

・・・セレナと奏は?

 

「全く・・・翼とまではいかないがあの3人世話が焼けるぜ・・・」

 

「雪音さん、大丈夫ですか・・・?」

 

後ろで奏が翼を、セレナがクリスを支え立っていた。

2人も全身ボロボロだ。

 

「お前ら・・・」

 

「あー・・・あたしらは絶唱するなってマリアがな・・・特にセレナは3人に反対されてな・・・あたしは別に・・・」

 

そこまで言いかけた奏が翼に睨まれる。

 

「マリア、ウェルの野郎はどうなった?」

 

動かなくなった左腕をパージしながら問う。

 

「・・・最低の英雄は死んだわ」

 

「そうか・・・」

 

投げ渡されたメモリーカードを受け取る。この中で防御力に優れるのは俺だと判断したのだろうか。

理由はなんであれ、これが誰のものであれ、最後まで守り抜かなくてはならないのだけはわかった。

再び絶唱が響き渡る。今度は俺の胸にも浮かんできた。

奏とセレナには絶対に歌わせられないこの歌が。

 

「俺を止められるなどと・・・自惚れるな!!」

 

金色の風がこちらに向かってくる。

それと同時に歌い終わり受け止める。

これには奏とセレナも加わる。

響のS2CAでそのバカでかいフォニックゲインを受け止める。

 

「馬鹿な・・・っ!?」

 

・・・エクスドライブ。

それは奇跡であり、俺達の最終決戦の姿。絶唱に負けない勇気の結晶。

そのエネルギーはもちろん俺にもまわってきている。

心臓が熱い。

今なら危険視していた身体が動かなくなることを考慮しなくていい。

 

「セット、マークザイン」

 

・・・俺達の上空に光が差した。

 

「奇跡を纏った程度で、俺を止められるとでも?」

 

「みんなで紡いだこの力を!」

 

「奇跡の一言で片付けるデスか!?」

 

「片付けるとも!!」

 

キャロルは自身の目的を遂行する理由、即ち父のことを語った。

大勢を救ったにも関わらず火炙りにされた父のことを。

 

「奇跡とは!蔓延る病魔にも似た害悪だ!!だから、俺は殺すと誓った・・・!奇跡を纏う者にだけは負けられんのだ!!!」

 

アルカノイズが召喚される。

大型、小型、飛行型・・・多い。多すぎる。

 

「泣いている子には・・・手を指し伸べなくちゃね!」

 

「なにもかも・・・壊れてしまえばあああ!!」

 

アルカノイズ共が攻撃を始める。

それと同時に俺の胸に歌が浮かぶ。

・・・やっとかよ

 

「各自アームドギア形成!まずはこの有象無象共を蹴散らせ!!」

 

「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」

 

ルガーランスを生成し、すぐに同化する。。

マークザインならではのアレだ。

 

「はあああああ・・・・っ!!」

 

三秒ほどで視界に写る全ての物を緑色の結晶に変える。

 

「なんなんだありゃあ!?」

 

ミーティアみたいなのに乗ったクリスが声を荒らげる。

 

「まあ見てろよ・・・っ!」

 

その瞬間、結晶が全ての砕け散る。

結晶に飲まれた建造物等には一切被害は無い。

アルカノイズだけが消えていた。

 

「やっぱりチートだなマークザイン・・・っ!?」

 

視界が揺らぎ倒れそうになるが、ルガーランスで体を支える。ファフナーは体の構造、間接の形やつなぎ方が独特のため慣れていない。

そのため支えたが片膝をついてしまった。

 

(エクスドライブ分を上乗せしても反動がくるか…しかし!)

 

「セット、紅蓮聖天八極式!」

 

まだ倒れるわけにはいかない!

辺り一帯のアルカノイズは消したはずなのに、またわんさかと湧いて出てくる。

 

「かかってこいやあぁぁぁあぁあぁああ!!!!!」

 

叫んだ瞬間、目の前に巨大ななにかが飛び込んでくる。

 

「なんだ!?」

 

<<齋!ここは任せるデス!>>

 

<<齋さんは空の大きいのを!>>

 

「切歌!?それに調か!?…わかった、地上は任せたぞ掃除屋さん!!」

 

エナジーウィングを展開し一気に飛び上がる。

飛行型アルカノイズがまるで雀の群れのようにこちらへ向かってくる。

だが群れたのが間違いだった。

 

「ハッハァ!八極式は輻射波動を撃てるんだよぉ!!」

 

群れに向かって右手を向け、輻射波動を「輻射波動砲弾」としてワイド照射する。これで突っ込んでくるアルカノイズは全て炭だ。

ワイド照射しながら前進し、大元である巨大飛行型アルカノイズを目指す。

 

「弾けろ雑音野郎!!!!」

 

真正面から掴みかかり、フルパワーで輻射波動を巨大飛行型アルカノイズに照射する。

 

「…あと四体…!」

 

エナジーウィングを前で閉じ、高速突撃形態に移行し、次のアルカノイズに向かう

…その時だった。

アルカノイズが一刀両断、細切れ、蜂の巣、空のかなたに吹っ飛ぶなど面白おかしいことになったのだ。

 

「鈴谷はキャロルのもとへ!」

 

「頼んだわよ、齋!」

 

「アルカノイズ共は私たちに任せろってんだ!」

 

「キャロちゃんと、話を!」

 

「…すまん!」

 

ダブルオークアンタに変身しキャロルの元へ飛ぶ。

 

・

・

・

 

「キャァァァァァァロォォォォォォォルゥゥゥゥゥウ!!!」

 

「来たな鉄屑!!!」

 

GNソードで切りかかるもまた防がれる。

もう錬金術嫌いになりそう。

 

「さぁいい加減聞かせてもらおう!お前は何を知っている!?」

 

 

 

 

 

 

 

―――フッ、なら聞かせてやろう

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。