数日後、コアメダルの反応が複数確認されたというサシャからの連絡がきた。昴は思い出を奪われた際のダメージが抜け切れていなかったが、重たい体を持ち上げた。。
「確認されたコアは全部で五枚です。もう、ヤミーが産まれている可能性もあります。行けそうですか?」
「行くしかないだろ。放っておいたら大変な被害が出てしまう。それだけは絶対に阻止するんだ。」
昴はライドベンダーにセルメダルを投入し、マシンバイクモードに変形させまたがった。
「反応はどこからだサシャ。」
「近くの発電施設からです。」
「了解。」
バイクを操り、現場に急行していった。
発電施設
この発電施設では今まさに、オートスコアラーとシンフォギア奏者との戦いが行われていた。そしてその場から去る二つの影があった。暁切歌と月読調だ。オートスコアラーとアルカノイズにシンフォギアを破壊されてしまった二人は現在戦闘宙域から離脱中だった。
「ここは二人に任せるデス。」
服を羽織り、調の手を引く切歌。一刻も早くここから離脱したいようだ。
(私たちが足手まといだから。)
「くっ!」
調は悔しそうに自分の力が足りないことを悔やんでいた。その時、二人の上を巨大な影が遮った。上を見上げると巨大な羽を羽ばたかせながらこちらに突っ込んでくるコンドルヤミーの姿があった。二人は慌ててその場から飛びのく。次の瞬間、コンドルヤミーの鉤づめがその場を斬り裂いた。深くえぐられた地面を見て二人の顔が青ざめる。
「調、早く逃げるデスよ。」
急ぎ調の手を引き逃げる切歌。しかし、非情にもコンドルヤミーは二度目の突撃を仕掛けてくる。しかも今度は狙いすましたかのように切歌だけを追ってくる。
「キリちゃん危ない。」
とっさに切歌を突き飛ばす調。しかし、今度は調がコンドルヤミーの目の前にいる状態になる。
「調!」
コンドルヤミーの爪が調を引き裂こうとした時、一台のバイクが突っ込んできた。そのバイクはコンドルヤミーを弾き飛ばすとその場で停止する。
「ここは危ない、早く逃げて。」
ヘルメット越しにそういわれる。顔は分からないが男の声だった。
「貴方こそ早く逃げてください。ここは危険デス。」
「大丈夫。むしろ、あいつに用があってここに来たんだ。」
その人物は腰にベルトを装着し、メダルを三枚挿入する。
「まさか貴方は。」
驚く彼女たちをよそに、ベルトを斜めに傾け腰にあるスキャナーを使ってスキャンする。
「変身!」
[タカ・トラ・バッタ タ・ト・バ!タトバ、タ・ト・バ!]
軽快な音楽が流れ、目の前で彼がオーズに変身する。
「早く逃げて。」
そう言い、コンドルヤミーに向かっていった。残された二人はその言葉に従い、潜水艦に離脱していった。