旅の行く末   作:仮面騎士

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13話

分身と歌い始めた。

「「Time judged all」」

二人の歌に会場中の人が盛り上がる。物凄い熱気だ。歌っている途中で響と未来がいるのが見えた。辺りには友達らしき女の子が何人か居た。

(楽しんでくれてるかな。)

そんなことを考えながら、コンサートを続けていった。

 

「やっぱりすごいね昴さんは。」

「うん、そうだね響。」

響と未来はコンサートを存分に楽しんでいた。それはほかの奏者達も一緒である。有名人の翼とマリアは変装しており、サングラス越しから歌う昴達を見つめている。

「凄い、想像以上だ。ここまでの者を今まで知らなかったとは不甲斐無い。」

「ええ、私たちの歌とは、また違った力強さがあるわね。」

世界で活躍する二人から見ても、昴の歌声は素晴らしかった。

「スゲーな、この歌。何ていうか、自然と盛り上がってくる感じだな。」

「歌がとっても上手デス。」

「うん、私もそう思う。」

クリス、切歌と調もそれぞれコンサートを楽しんでいた。

「どうエルフナインちゃん。コンサート楽しんでる?」

響がエルフナインに話しかけた。

「知識としては知っていましたが、実際に体験するのとは全然違うんですね。凄く楽しいです。」

そしてコンサートはいよいよクライマックスを迎える。

「「Time judged all」」

コンサートは大成功に終わった。

 

「昴さーん!」

コンサートの後、昴のところに響達がやってきた。

「ん?響に未来じゃないか。それと、、、。」

「あぁすみません。今日は友達と一緒に来ました。」

「風鳴翼だ、よろしく頼む。」

「雪音クリスだ、よろしくな。」

「マリア・カデンツァヴナ・イヴよ。」

「暁切歌デス。」

「月読調。」

「エルフナインです。よろしくお願いします。」

全員が自己紹介を済ませた。

「黒木昴だ。今日はコンサートに来てくれてありがとうな。」

「嫌、こちらこそ素晴らしい歌が聞けて良かった。」

「えぇ、素晴らしい歌声だったわ。」

「有名な歌手にそう言ってもらえて光栄です。」

昴は最初に奏者に会った時から、全員の情報を集めており、二人が有名な歌手であることも知っていた。

「とっても楽しかったデス。」

「ありがとう。そう言ってくれると嬉しいよ。」

他の少女達と仲良くしゃべる昴を見て、響と未来は少し機嫌が悪くなっていた。そんな時、悲鳴が上がった。

「キャーーーー!」

突然の叫び声に驚き急いでそちらに目を向ける。そこには巨大な亀のヤミー、リクガメヤミーがコンサートに来ていた人たちを襲っていた。

「まずい、みんな早くここから逃げるんだ。」

人目があるところではシンフォギアを纏えないので、響達も非難するふりをして人目がないところに行くことにした。

「昴さんも早く逃げてください。」

響はそう言い残し、その場から遠ざかって行った。

「サシャ、反応は無かったのか?」

急いでサシャに連絡する。

「すみません、突然現れたのでこちらも反応を掴み切れませんでした。そのヤミーからはコアメダルの反応が複数あります。気を付けてください。」

「分かった。」

腰にオーズドライバーを装着しメダルを三枚装填し、オースキャナーでスキャンする。

「変身!」

[タカ・トラ・バッタ タ・ト・バ!タトバ、タ・ト・バ!]

タトバコンボに変身し、リクガメヤミーに向かっていった。


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