旅の行く末   作:仮面騎士

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4話

ロンドンの街についた俺は、早速ヤミーを探した。しかしなかなか見つからない。捜索を続けていると、近くの橋のほうから物凄い轟音が聞こえてきた。

「ヤミーか!?」

急いで現場付近に向かう。近くのビルに上り、橋の様子を見る。しかし、そこにいたのは、シャトルの事件の時に居た人気歌手の風鳴翼と、翼と同じく人気歌手のマリア・カデンツァヴナ・イヴと緑の服を着た執事風の女性だった。この世界のことは一か月の間にあらかた調べておいたが、どうやらこの世界は超常現象がよく起こる世界のようだ。現に今も、風鳴翼がノイズと思われる敵と交戦している。さすがに見たからにはほっとけないが、今はヤミーの捜索中である。ヤミーがこの町に大きな被害を出すのは間違いない。しかし、目の前のことも放っておけない。悩んでいると、ノイズの攻撃で風鳴翼の鎧が分解された。しかし、敵は追い打ちをかけることなく撤退した。とりあえずは一安心だと思った次の瞬間、このビルの壁から大量のピラニアヤミーが飛び出してきた。どうやら擬態機能で姿を隠していたようだ。こんなにも近くにいたのかと、悔しく思う。ピラニアヤミーたちは、橋のほうに向かっていく。

「まずい。」

俺は急いでベルトにコアメダルを装填し、斜めに傾けオースキャナーでスキャンする。[タカ・トラ・バッタ タ・ト・バ!タトバ、タ・ト・バ!]の音声コールと共に仮面ライダーオーズ、タトバコンボに変身する。

「行くぞヤミー共!」

昴は急ぎ橋に向かった。

 

橋の上

「くそっ!なんだこいつらは!」

橋の上では翼とマリアが大量のピラニアヤミーに襲われていた。ちなみに翼は裸ではないが、布一枚という格好である。

「以前シャトルの時に現れた、謎の生命体と似ている。おそらくその仲間だろう。」

ピラニアヤミーの噛みつきをかわしながら翼が答えた。しかし、いくら訓練を受けたシンフォギアの装者とはいえ、この数は多すぎる。

「翼、危ない!」

気を抜いた一瞬の隙に、背後からピラニアヤミーが翼の顔めがけてとびかかった。

(くっ、ここまでなのか。)

脳裏に仲間たちの顔が浮かぶ。その時、だった。

「ハッ!」

何かが翼に迫るピラニアヤミーを切り落とした。それは、メダジャリバーを構えたオーズだった。

「大丈夫ですか。」

昴は急いで翼の容体を確かめる。

「あ、ああ大丈夫だ。」

翼は突然現れたオーズに驚くが何とか返事をした。

「ハー、良かった。」

昴は安堵の息をつくと、再びピラニアヤミーの集団に向き直った。

「二人とも俺の後ろに居てください。絶対に守りますから。」

「待って。あなたは一体何者なの。それにあの生物は何。きちんと説明してちょうだい。」

マリアはオーズのことをまだ警戒していた。突然現れた正体不明の仮面の男を信用しろというのも無理な話だろう。

「マリア、今は言うとおりにしよう。もとより私たちに選択肢はないのだから。」

翼の言葉に、しぶしぶ従うマリア。

「それじゃあ、やりますか。」

コアメダルを変えて、再スキャンする。

[タカ・カマキリ・バッタ]

カマキリにメダルを変え、カマキリソードを構える。

「腕が変わった!?」

オーズの形態変化に驚いている翼たちをよそに、カマキリソードでピラニアヤミーを斬りまくる。しかし、敵は一向に減らない。

「やはり形成は不利か。」

翼がそうつぶやく。それが聞こえたかのように、オーズはメダルを交換する。

「数には数で勝負だ!」

ベルトを傾けオースキャナーでスキャンする。[クワガタ・カマキリ・バッタ ガータガタガタキリバ、ガタキリバ!]の音声コールと共に緑を基調とした昆虫系コンボ、仮面ライダーオーズ、ガタキリバコンボに変身した。

「今度は全身が変わった。一体どうなっているのだ。」

翼たちが混乱する中、ピラニアヤミーの集団に突っ込んでいった。

「無茶よ、無謀すぎるわ。」

そんなマリアの目に信じられないものが映った。オーズがいきなり何十体にも増えて各自に戦い始めたのだ。これこそガタキリバコンボの固有能力、分身生成だ。最大五十体まで自身の分身体・ブレンチシェイドを作り出すことが出来るのだ。その能力を使い、ピラニアヤミーを圧倒していく。ピラニアヤミーは最後のあがきで集結して巨大なヤミーとなった。

「でかい!なんて大きさだ。」

「いくらなんでもこれは。」

翼とマリアははその大きさに絶望したような顔になるが、オーズが近づいてこう言った。

「大丈夫、俺に任せてくれ。」

そう言って頭を優しくなでる。オーズの手のひらから伝わってくる温かさに、何故かその言葉で二人は安心できた。

「さあ、決めるぞ!」

大量のオーズが一斉にメダルを再スキャンする。[スキャニングチャージ!]の電子音声と共に必殺技のガタキリバキックが発動する。ピラニアヤミーが口から巨大なビームを放つが、かわされる。

「セイヤー!」

無数のブレンチシェイドと共に一斉に飛び蹴りを畳み込み、巨大ピラニアヤミーの内部に侵入する。そして、内部から斬りまっくった。たまらず、巨大ピラニアヤミーは爆散した。大量のセルメダルが飛び散る。その中に目当てのコアメダルアあった。

「よっと。」

掴んだコアメダルアはウナギとタコのコアメダルだった。

「回収完了。」

するとサシャから連絡がきた。

「サシャか、メダルの回収は無事に済んだぞ。」

「昴さんすみません。新しい反応が出ました。連戦ですがお願いできますか。」

「分かった、転送してくれ。」

「分かりました、今度は日本の横浜です。」

魔法陣が足元に浮かぶ。

「ま、待ってくれ。聞きたいことがまだ沢山ある。お前は一体何なんだ。」

俺は振り返ると持っていたタカとクジャクのカンドロイドの缶を二人に投げ渡した。

「俺はオーズ、仮面ライダーオーズだ。また危ないことがあれば、その缶を使え。力になってくれるはずだ。」

そういうと魔法陣が俺を包み、転移した。

 

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