横浜の沿岸部
着いた場所は横浜の沿岸部だった。早速ヤミーの捜索を開始する。捜索をしている途中で置いてあったライドベンダーにセルメダルを投入し、マシンバイクモードに変形させ乗る。実は、サシャの計らいにより、ライドベンダーを町中に配置しているのだ。怪しい自販機が町中にあるのに、誰も気に留めない。ある意味これはすごいと事だと思う。沿岸部を捜索していると、いつの間にか明け方近くになっていた。その時、前方でヤミーに襲われている、少女達が目に入った。そのうち二人は、風鳴翼が装着いていたのと似たような鎧を身にまとっている。俺は急いで腰にベルトを装着し、コアメダルを装填する。
「変身!」
[タカ・トラ・バッタ タ・ト・バ!タトバ、タ・ト・バ!]仮面ライダーオーズ、タトバコンボに変身し、前の敵に向かっていく。相手は、サメヤミーだ。
「調、これはかなりまずいデス。」
「うんキリちゃん。二人を守りながらだときつい。」
月読調と暁切歌の二人は今、サメヤミー達の襲撃を受けていた。サメヤミー達は撤退中にいきなり襲ってきた。複数のサメヤミーは、地面に潜り凄い速さで移動し、攻撃してくる。吐き出してくる、高圧で圧縮された水弾の威力も馬鹿にならない。着弾した瞬間、小規模な爆発が起こるこの水弾に二人は確実に追い詰められていった。そんな二人を見守るのは、布で体を隠した雪音クリスだ。シンフォギアを破壊された彼女はただ、二人の戦いを見ていることしか出来ない。
(くそっ!守らなきゃいけない後輩に守られるなんて。本当は私が二人を守らないといけないのに。)
悔しい思いをするクリスだが、シンフォギアがない以上どうしようもない。今はただ、戦いの経過を見つめていた。
一体のサメヤミーが地面から飛び出し、飛び掛かった。相手は切歌だ。
「キリちゃん、危ない!」
叫ぶ調だがもう遅い。襲い掛かったサメヤミーに切歌は吹き飛ばされた。
元々適合係数が低い二人は満足に動けていなかった。その隙を突かれたのだ。切歌を心配するあまり、意識がそれた調に水弾が命中する。切歌と同じく、調も大きく吹き飛ばされてしまった。
「二人とも!」
慌ててクリスが駆け寄るが、そんな彼女たちにサメヤミーがゆっくり近づいてくる。未だに意識を失っている、保護対象の子にもヤミーが迫る。
(ここまでなのか。)
諦めかけたその時、一台のバイクが彼女たちの間に割って入ってきた。サメヤミー達は警戒して後ろに下がる。クリスはバイクに乗っているのが、シャトルの事件の時の仮面の人物だとすぐにわかった。
「もう、好きにはさせない。」
そう言い、オーズはメダジャリバーを構え、サメヤミー達に向かっていった。