竜破壊でありながら竜と共に歩む者 作:リメイクカード
さて、あれから数日、休日である日曜日。
俺はとりあえず、久々に歩き回ろうと思っていたのだが、どうやらそういうわけにもいかなくなってしまった。それは何故かって?答えは簡単。俺の隣を見ればいい。
「いやぁ~、やっぱり竜弥さんと一緒にいるのはいいっすねぇ~」
こうなった経緯としては……
さて、暇だなー
↓
どっかブラブラするかー
↓
どこにいこうかな、なんて家の外に出る
↓
そこには何故か家の前にスタンばってたミッテルトが
↓
一緒に散策しようと言われて行動を共にしてる←イマココ
というわけなのだ。
「とりあえず、来るのはいいけどさ、流石に連絡は欲しいんだけど」
「あれっす、来ちゃった♪的なのをしたかったんっすよ」
「いや、それはいいけど、待ち構えてるのは流石にどーよ?」
「ふふん。そんなもの竜弥さんのことっす。休日は暇して外に出るだろうと予測してただけっす!」
なんか、胸を張って自信満々に言っているが………。
「……だからって、まだ肌寒いだろうに。ほれ、手だって冷たくなってるじゃねーか」
そう言ってミッテルトの手を取ると、まだ春先ということもあり、その手は冷たかった。
「た、たたたたたたたたった竜弥さん!?」
「何を今更慌ててんだよ。今更そんな仲か?」
実際、俺はコイツにもっとすごいことをされているのだが……。
「それでも、乙女としては結構クルものがあるっすよーー!!」
「乙女って年かい…ウボアッ!?」
「女性に対して失礼っすよ、竜弥さん」
だからって、手を繋いでる状態で蹴りを与えるってのは、流石にどーなのよ?
「いつつ……まぁ、いいか。どこに行く?」
「それで平然と振舞える竜弥さんも人外っすね。結構本気でいったすよ?」
「鍛えてるからな。あのバカのせいで」
「まぁまぁ。そのおかげでうちは竜弥さんに出会えてうれしいっすよ?あとは寿命が同じになればいいんすけどねー」
「それはどうにかするには俺が悪魔とやらにならんとどうしようもないんだろう?」
「まぁ、今人外に転生するのなんてそれくらいしかないっすからね」
「で、そうすると、俺とお前さんは敵になっちまうな」
「あ、それなら大丈夫っす。そうなったら、うちも悪魔に転生するっすよー」
「それでいいのか、堕天使?」
「好きな人と一緒にいるためなら手段は選ばないっすよ?」
いや、そんな可愛く言われても困るんだけど。いや、言われて嬉しくないわけではないのだが。
「おやおやぁ?顔が赤くなってるっすよ?」
「うっさい。いいから駅前とかに行くぞ」
「ふふふ、可愛いっすねー」
うっさい!
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さてさて、やってきたのは駒王駅前。そこでは何やら変な恰好の方々がチラシを配っていた。
んで、それを押し付けられるように渡されてしまい、どうするかと考えてしまったのだった。
「これはアレっすね。悪魔の契約の魔法紙っすね」
「契約?」
「要は悪魔を召喚する簡易魔法陣っすね。これで悪魔は契約取って人間から対価をもらうんすよ」
「そうなのか」
そういえば、俺もアイツも悪魔の知り合いはいないな。そのせいで悪魔社会にはあんまり詳しくないんだよなぁ……妖怪の知り合いならいるけども。
「まぁ、使おうと思わないと意味のない紙っすからねー。まぁ、何かに使えるかもしれないっすから持っておくに越したことはないっすよ?」
「いや、だからそれでいいのか、堕天使」
「竜弥さん達と関わってたら、堕天使とか天使とか悪魔とかどーでもよくなったすよ」
そんな胡乱げな目で俺を見るなよ。いや俺が原因になった事件もあったけどさ。
「ま、いいや。とりあえず持っておく。それでどこら辺に行く?」
「そうっすねー……って、ちょっと失礼するっす!」
「うお?!いきなりどうした?」
流石に公衆の面前で抱き付かれるのは恥ずかしいんだけども。
「あっちを見るっす」
「あっち?」
そう言ってミッテルトが指さしたそこには、我らが阿呆、一誠と件の天野夕麻、本名レイナーレがいた。
「なるほど。一誠は問題なくともその相手に見つかるのは問題だな」
話を聞く限り堕天使至上主義らしいし。
「そうなんすよ。こんな風に人間とあってたと知れたら面倒なことこの上ないっすからね」
「まぁ、それはわかった。そういうことならアイツらとは、離れて……っても言えないか」
見つけた以上はあのバカを見ておかないと不安だしなぁ。
「ミッテルト、少し付き合ってもらうぞ。まぁ、それにはちょっと変装、してもらうけどな?」
「へ?」
――――――30分後
「うん。よく似合ってるぞ」
「だからって、いきなり服を買わなくても……いや、贈り物っすから嬉しいんすけど」
今、ミッテルトは今までのゴスロリ風の服から赤渕めがねに白のワンピースに若木色のカーディガンに髪を下していた。服は俺のプレゼントで眼鏡はミッテルトが何故か持っていた。曰く何か講釈を垂れる際には必須っすよー、らしい。
さて、それで俺たちは改めて、一誠とレイナーレを追いかける。服を買っている間はどうしたんだって?トモに追ってもらってました。後でプリンをやることを約束すると快く受けてくれた。
で、俺とミッテルトは2人のデートを見て回ったのだが……あれだ。やっぱり一誠は女性に対して奥手だ。あんだけ阿呆をしてるのにな。
「うーん。やっぱり一誠さんは優しい感じっすねー。普通にエロを抑えればモテるんじゃないっすか?」
「まぁ、俺も常々言ってるんだけどな。言うこと聞かないんだよ、あのバカ」
「あー……欲望にある意味忠実っすからねー。堕天使としては好感もてるっすよ。自分が被害者になるのは嫌っすけど。見られるのなら、竜弥さんがいいっすね!」
「はいはい」
さて、そんな阿呆なことを言っていると、一誠とレイナーレが公園に入っていく。
どうやら人払いの結界が張られているようだ。
「さて、なにが起きるかな?」
「まぁ、一誠さんの実力なら問題はないっすよ。レイナーレ、今のうちよりも格下っすから」
「って言ってもお前さんも結構、実力ついてきてんじゃないか」
「とは言っても、うちはまだまだお2人には遠く及ばないっすよ」
「まぁ、濃厚だったからなぁ」
と、そんな風に話していると、そういう場合ではなくなったようだ。
「ミッテルト、下がってろ」
「あちゃー、ばれちゃったっすか」
「多分別のにな」
「ミッテルト、なぜお前は下等な人間と共にいる?」
そこには何やらミッテルトとは大きくかけ離れたプロポーションのボディコンスーツの女堕天使がいた。
「……なにふぉふる、みっふぇるふぉ」
「何か不愉快なことを考えたっすよね?」
「なんのことかな?」
「……どうやら、ミッテルト、お前は堕天使の誇りを無くしたようだな。下等な人間とそのように親しくして……っ!」
「ふん!カラワーナ、うちにとって堕天使より竜弥さんの方が大事っすよ!」
……まぁ、なんという照れることを言ってくれるなぁ。
≪竜弥ー、いくかー?≫
『いや、お前はまだいい。アレだけで十分だ』
≪わかったぜー≫
さて、それでは何やら殺気立ってる、目の前の障害をどうにかするかな。
「ミッテルト、お前さんは下がってな」
「大丈夫っすよ?うちが負けると思ってるんすか?」
「曲がりなりにも同胞だろうに。だったら俺がいったほうがいいだろ?」
「さっすが、優しいっすね!惚れ直しそうっす!」
「はいはい。わかった。わかった」
と、何やら目の前から殺気が増大した。
「下等生物に惚れるなど、本気でお前は堕天使の誇りを失ったようだな!ここでその人間と共にこのカラワーナが滅してやろう!!」
そう言ってカラワーナは羽根を広げ、光の槍を構えている。
「はぁ……お前程度に負けるわけねーだろ。それくらい実力差を理解しろよ?」
「なんだと!」
簡単に激昂するのは雑魚の証だぜ?
「さぁ、起きろ!
そして俺は俺の中に宿る力を開放する。それは巨大な片刃の剣……。ただただ竜を屠る為にしつらえた剣。それを扱うにたるものへと使い手を昇華する、
それが、俺がその身に宿し、
それこそが!
「斬り裂くぜ?
ここに竜破壊の剣士が