竜破壊でありながら竜と共に歩む者 作:リメイクカード
さて、こちらは、俺とミッテルト(ただし戦闘には参加しない)で、向こうは
「とりあえず、ミッテルトは下がってなよ。もしも攻撃が飛んでくるかもだからな。通す気はないけどな」
「さらっとカッコいいこと言ってくれるっすね。でも了解っす!」
そう言って距離を取ってくれるミッテルト。流石に物分かりがいいもんだ。
「ふん!そんな裏切者の心配よりも自分の心配をするのだな!人間如きが堕天使であるこの私にに勝てるとでも思っているのか!」
「思ってるんじゃなくて、確定なんだよ。そんなこともわかんねーのかよ?」
「きっさまぁぁぁぁぁああああ!!」
ホント、雑魚だな。この程度の挑発で激昂するなんて。強者ならこの程度では何も揺らがねーぜ?
そしてカラワーナは俺を神器を持っただけの人間で簡単に倒せると思っているのだろう。バカすぎる。自分で神器を発動でき、それを扱っている以上、少なくとも力がどんなものかを理解しているという証明でもあるというのに。
カラワーナは光の槍を俺に向かって投擲してくるが、その程度の攻撃でやられる通りもなく、竜破壊の剣でその向かってくる槍を叩き折ってやる。
「なに?!私の槍を切るだと!?……そうか、その剣の力だな!でなければ、私の槍がそうも簡単にやられるわけがない!」
残念。トモが一緒にいないと力は半減以下だ。ただ硬くてとある生物に対して絶大な力を持つ以外には、身体能力を少しばかり底上げする程度だ。勿論基礎が高けりゃ、高いほど底上げ値も上がるんだけどな。
その為に鍛えて鍛え上げたからな。剣術は自己流でも、鍛えた事は俺を裏切らないんだよ。堕天使だってことで力を磨かなかったであろう、格下や弱者だけを相手にしてきたであろう、お前程度に負けるわけがないだろ。
「ふん!まぐれでも生きながらえたことを神に感謝するんだな!ここからは少し本気を出してやろう……」
そう言ってカラワーナは大量の光槍を展開し、俺に向かって放ってくるが、それを俺は竜破壊の剣を前方に回転させることで、防いでいく。ちょうどるろうに○心で火男戦で主人公がやっていたことをまんま同じことをやっているだけであるが。元々身の丈もある巨大な剣だ。俺の体を隠す程度、わけもなく高速で回転する剣を前に槍はその全てを切り裂いていく。
「ふざけた方法で私の槍が負けるだと……!」
「さっすが竜弥さんっすー!!」
なんか向こうの方でミッテルトが言ってるけど、そこは無視だ。確かに俺の方がカラワーナよりも格上だが、意識を逸らしていらん隙を作るべきではないからな。
「さて、そろそろこっちからも行かせてもらうぜ?」
そして俺は一瞬でカラワーナの目の前に踊り出る。
「なぁ!?」
脚力に物言わせた無理やりな加速でカラワーナの懐に潜りこみ、柄を胸部に叩きこんでやる。
「かはっ!」
「切るだけが剣の使い道じゃないんだぜ?」
これはいわゆるアメフトのバンプのようなものだ。強者なら簡単に防がれるだろうけど、こいつのような奴には効果覿面なのだ。バンプ同様、心臓を打たれ息もできなくなる衝撃を受けると、生物はうまく動くことは出来なくなってしまう。
つまりリズムを崩されるのだ。それだけでこっちのもんでもあるのだ。
まぁ、さっきも言ったように強者にはあんまり効果はないので小手調べの意味もあるのだ。
そういう点ではコイツは対応をまったく出来なかったのだから、その強さは俺の想像通り高くないのだろう。
「この程度、どうにか出来ないなら、やっぱりタカが知れてるな」
「ぎ、ざっまぁぁぁぁぁああああ!!」
きっちりとリズムが回復したわけでもないのに光槍を作り出し、俺に向かって突き出してくるが、その程度、避けられないわけもなく、簡単に半身を逸らしそのままに竜破壊の剣を振り下ろしてやる!
「うぎゃぁぁぁぁぁああああああ!!」
そして剣はカラワーナの左羽根を斬り裂き、黒翼を盛大に周囲にまき散らせる。
ち、少し逸れたか。まだまだ鍛錬がたりなーな、俺も。
「ぎ、ぎざま……!よくも!よくも!!」
やはり堕天使にとって羽根は重要なのだろう。その顔は元が美人であったがだけに、ギャップはすごく、恐ろしい形相になっていた。
「むしろ、嬉しく思ったほうがいいんじゃないか?羽根だけで。命は無事だったんだからな」
しかし、この挑発には簡単に引っかからず、カラワーナは距離を取るだけであった。ふむ。どうやら羽根を斬られたことで少なくとも只の人間ではないと認識したか。こうなると直ぐには決められそうにないから面倒なんだよなぁ……。
と、俺と鬼の形相のカラワーナが数瞬、睨み合っていると、変化は起きた。
突然、俺のポケットが光りだしたのだ。
「なんだ?」
ポケットの中身なんて……財布と、あのチラシだけだぞ?
とりあえず俺は視線を逸らさずチラシを取り出し……丸めて投げ捨てる。
「ちょっ!ええぇぇぇぇええええええ!!?竜弥さん?!」
「今戦闘中に変なもん持ってられるか!!」
あんな不確定要素なんぞいらんわ!!
と、俺が捨てたチラシはそのまま光を発し、そして魔法陣が中空に展開される。
それを見たカラワーナは苦々しく呟く……。
「グレモリーのモノか……っ!」
グレモリー……?うむ、そこら辺は後でミッテルトに訊こう。
「その通りだよ、堕ちた天使さん」
そしてそこから現れたのは紅髪の駒王学園の女子制服に身を包んだ小柄な少女だった。
あれは、確か、1年の娘だっけ?名前は……忘れた!
「その紅髪、やはりグレモリーの者か……!」
「その通りだよ。ワタシはメリザ。メリザ・グレモリー……この地を任されたリアス・グレモリーの実妹だよ」
あー、二大お姉さまとかいう人の片割れの方の妹か!え?なに悪魔だったの?
「堕天使さん。なんか手負いみたいだけど、ウチの領地で何をしようとしてるのかな?」
「ふん。悪魔に垂れる講釈は持ち得てはいないが……今はその人間と、貴様を相手にするのは分が悪いか……。ここはいったん引いておこう。………そこの人間!」
と、落ち着きを取り戻した様子のカラワーナは俺を憎々しげに見、吐き捨てるように言う。
「貴様だけは許さん……この羽根の恨み、必ず晴らさせてもらうぞ!!」
そう捨て台詞を投げ捨て、魔法陣を展開し、カラワーナは逃げ帰っていく。初めからきちんと戦力分析出来てりゃ、あんな手傷を負わんでも済んだのにな。
さて、とりあえず、俺は剣を内に戻す。どうやら人払いの結界が解かれたようであった。
どうやら一誠の方も何かしらの展開があったのだろう。その辺はおいおい一誠に訊けばいいだろう。
「さて、それでお兄さんたちは……「竜弥さーん!!大丈夫っすか!?ケガとかしてないっすか?!」ちょっと!?「いや、してねーけど。あの程度でケガするわけないだろう」あの……「いや、それでも気にするっすよ!」だから……「まぁ、こっちゃ大丈夫だから。それよりもお前の方が問題だろ?」えーと「ハッ!確かにうち、行くところがないっす!?」その……「まぁ、その辺はどうにかするか」ちょっとぉぉぉおおおお!!」
「「うわ!?なんだ?」」
「いい加減、こっちの方にも気を向けてほしんだけど!!」
と、そこには紅髪の少女、確かメリザ・グレモリーだっけ?がこちらを頬を膨らませて睨んでいた。
「あー、すまん」
「あー、ごめんっす」
いや、すっかり忘れてたぜ☆
「もう!それでお兄さんとそこの堕天使さんはどういう関係なのかな?こちらとしてはかなり気になるんだけど」
「うーん……腐れ縁?」
「私の惚れた相手っすー」
「……わぁ!異種族の恋!凄い凄い!いいな、いいな!なんかいいな!」
この娘、悪魔だよな?確か悪魔のチラシから来たんだよな?なのになんで堕天使のミッテルトの恋を楽し気に聞いているんだろうか?
「な、なんか、軽いっすね、この娘」
「うむ。確かに。でもとりあえずその辺はいいだろ。というかそろそろ帰る時間なんだけども」
流石にそろそろ帰らねば心配まではいかなくともどうしたんだろうと家族が思うはずなんだよな。
「あ、そっか。流石に時間もご飯時だもんね。いいよ。とりあえず今日は帰っても」
「だから、軽いな、君!?」
「だって、ここの管理はお姉さまのがメインだもの。問題はお姉さまに投げればいいじゃない。ワタシはそれを少し手伝うだけだよ」
わぁ、この娘やる気ないな!?
「それにお兄さんは駒王学園の生徒さんでしょ?何回かすれ違ったことあるから知ってるよ」
「そーなの?」
「いや、竜弥さん、流石にあの見た目だと覚えててもいいっすよ?」
「えー……」
だって、話すわけでもないのに覚えてる必要なくね?
「あはは、2人って面白いねー。とりあえず、お兄さん……と堕天使さんもかな。明日駒王学園のオカルト研究部に来てくれるといいよ。そこで詳しく話してほしいな。お姉さまもいるから二度手間にならないし。多分明日使いを出すと思うよー」
「ふむ……なら明日、ミッテルトも学園に忍び込んどけ。なに隠れられる場所なら知ってる」
「いや、それでいーんすか?」
「「いいんじゃない?」」
あ、グレモリーと被った。
「うわぁ、なんかダメなのが2人もいるっすー」
だから胡乱げな目をせんでも。
「と、それじゃ、よろしくねー!ワタシは帰るよー」
と、そう言いながらパタパタと公園から走り去っていくグレモリー。あ、帰りは歩きなのね。
「……で、どうするっすか?これから」
「ん?どうするって?」
「いや、ウチ帰る場所がないんすけど……」
「あ……」
そういや、コイツ、
「あー……ならウチ来るか?知らない仲でもないんだし」
「いいんすか!?」
「だってお前今家無き娘だろ?だったらとりあえず雨風しのげないとどうしようもないだろ」
どうせ何度か来てるから家族も知ってるし。
「やったっすー!!竜弥さんからのお泊り発言が出たっす!」
「はいはい。わぁーったわぁーった。とりあえず行くぞ」
「はいっすー」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
さてさて、そんなこんなで帰ってまいりました我が家に戻ってまいりました。
さてそれでは家に入りますかね。
「ただいまー」
「お邪魔しますっすー」
「あら、おかえりなさい。ミッテちゃんも来てたのねー」
「ただいま、叔母さん」
「どうもっすー」
と、俺たちを迎えてくれたのは妙齢の女性、
俺の両親は昔に死んでしまったらしく叔母さんが女手一つで育ててくれたのだ。浮いた話は聞いたことはないが多分お相手はいるのだろう。
で、俺が妙な力があるのは知られている。まぁ、若かり俺と一誠が俺の部屋で神器を出してたのが原因ではあるのではあるが。
で、何度かミッテルトも家に来ることがあったのでミッテルトとも顔馴染みなのだ。
「ゴメン、叔母さん。コイツ、ちょっと色々あって宿無しなんだよ。泊めてもらってもいいかな?」
「いいわよー。でも困ったわねー。今うちにはお布団がないのよ。あ、そうだ。たっちゃんの布団で眠ればいいと思うわよ?」
「ちょ!?叔母さん?!」
「了解っす!叔母様!!」
「了承してねーからな!?」
結局布団はあったので客間で寝てもらいました。
ミステイク
と、俺が捨てたチラシはそのまま光を発し、そして魔法陣が中空に展開される。
それを見たカラワーナは苦々しく呟く……。
「グレモリーのモノか……っ!」
グレモリー……?うむ、そこら辺は後でミッテルトに訊こう。
「その通りだよ、堕ちたわきゃ!?」
魔法陣から紅髪の駒王学園の女子制服に身を包んだ小柄な少女が現れ、思いっきりこけたのだった。
……大丈夫か、アレ?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回挑発多めなのはそれで調子を崩す相手だからこそです。これが後々の敵ならまず挑発には乗りませんねぇ。