数時間前法事から帰って来ました。
もし、宜しければ、活動報告の二つのアンケートにご参加下さい。
キャラ設定のアンケートと、ストーリーのアンケートです。
今後のお話を作るに当たって必要なので、出来るだけ多くの方々の参加をお待ちしております。
地獄谷間欠泉。
其処は、旧地獄つまり今のあたいの勤務先の前の地獄だ。
旧地獄通称、嫌われ者の街とは、あたいが勤める前の今いる場所と一つのくくりだったのだが、経済削減と言う何とも現実的な問題で切り捨てた場所だ。
廃墟となる筈だったのだが、其処に目を付けた妖怪達の新たな住みかとなってしまい、更に、灼熱地獄の怨霊も地獄側は放置してしまい、スラムと化し今も放置されている場所である。
まぁ、其処に住み着いた一人の妖怪が管理を行ってくれているのが、現在の唯一の救いである。
また、現在は旧地獄の灼熱地獄に目を付けた山の神達が核融合を利用し巫女曰く温泉が沸いたとの事。
異変なのだろうかこれは?
あたい関わって無かったから詳しく分からん。
温泉は、利用するけど。
あたいのいた時代でも、一般人でも金を積めば月面旅行に行ける時代だったと言うのに、実現しなかった核融合炉を温泉沸かすのに使うとは、何とも大胆な神様達だ。
其で、今度は独立したエネルギー資源を生み出す為と、言い出したが、旧地獄は地中が深すぎ、炉にたどり着くまでに、妖怪に破壊されたり岩にぶち当たったりと、障壁が多い。
その為路線を変えて、今度は、常温核融合を作ると言う。
その間に、掘ったり摩訶不思議な奇跡の力やら使ってる間に地底に穴が開くわ、結界は壊れるわどさくさに紛れて、灼熱地獄の怨霊は脱走するわ其に関しては、ほったらかしだわ。
一行に纏めると、今回の怨霊騒動も元を辿れば、守矢神社と言うわけだ。
結論:また守矢か。
さて、そんな事もあり今、かせんちゃんとはたてと共に、地獄谷まで様子を見に来ていたのだが、あたい達の目の前には
『キケン!有毒ガス充満につき、死にたい奴だけ近寄ってよし』
そう書かれた看板が立っている。
「ねぇ、はたて」
「何?」
「あたい何か嫌な予感がするんだけど」
「奇遇ね。アタシもよ」
二人して顔を見合わせハァとため息を溢す。
言わせて貰おう。
これ絶対、寄ってくるよね?
近寄って来るよね。
あれだよ、バラエティの押すなよ理論。
『近寄るなよ?絶対だぞ?絶対近寄るなよ?絶対だからな!』
こうやって、念を押せば押すほど、怖いものみたさに人は禁忌を破るのだ。
「何?どうしたの?」
「「いや、別に」」
そもそも、何故あたいが此処に来ているのかと言えば、昨日の発言である。
この一件は、あたいが方をつけますと。
どうするものか。
実は、何も浮かんでいません。
勢いで言ってしまったんです。
ご免なさい。
けど、他の死神に任せません。
「其は、そうとあんた本当にこんなんで誰も寄って来なくなると思ったの?」
「当然です。わざわざ自分から死にに行くような人はいません。人は、妖怪よりも遥かに死にやすい。其に、人には生きたいと言う生存本能が有りますからね」
「ふぅん……」
看板を指差しながら、はたてのごもっともな質問に、かせんちゃんは自信満々に当たり前だと告げる。
まぁ、どちらの言い分も正しいと言えば正しいのだ。
「まぁ、かせんちゃんは、余りの幻想郷の奴等と関わらないからねぇ」
「……其は、どう言う意味です?」
あたいの独り言にも似た呟きにジロリと不快そうに目を細める。
「直ぐに分かるさ」
そんなかせんちゃんに、あたいは当たり前のようにそう返した。
「おーい!此処は金が出るぜー!此れから河童を使って地中深くまで掘ろうと思うんだ。多分金脈が眠ってるぜ!大儲けだ!大富豪だ!!」
「あー、やっぱりいたわね。死にたがりが」
「ほらね?幻想郷には、好奇心旺盛な死にたがりが多いって事さ」
「そんな……何故」
ガクッと、膝から崩れ落ち手を地面に付け項垂れる。
まぁ、かせんちゃんは、幻想郷の住人と関わってまだ日が浅いから知らないだろうけど
幻想郷の住人は、人も妖怪も好奇心旺盛な命知らずなのさ。
「おーい!何喋ってんだよ!小町こっち来て手伝ってくれよ!」
「え?何さ?あの死神来てるの!おーい!あ!何か知らない奴等も付いてきてる!」
白黒の魔法使いと、大きなリュックを背負った河童、今の話題となった死にたがりの魔理沙と河城にとり。
其と、仲間の河童達も此方に気付き手を振る。
其にあたいも苦笑しながら手を振りそちらに歩いていった。
「貴女達には、あの看板が見えなかったの?」
「あれは、入っても良いって看板だろ?」
「死にたい奴はね!」
「死なないニンゲンナンテいないぜ」
「此処は、有毒ガスが多くて、人体に影響があるんです!」
「鍛えてるから大丈夫だ!」
「そう言う問題ではありません!」
ギャンギャンと、少し離れた所では魔理沙と河童に説教をするかせんちゃんがいる。
無論受け答えしているのは、魔理沙だけで河童達は興味を失い作業に戻ってしまっている。
流石河童自由の塊だ。
まぁ、魔理沙も危険と分かって来ているのだろう。
こんなに金が有れば、魔法の材料を買うのに困らないし金属事態が魔法の材料になると、本人から聞いたことがある。
魔法使いからしたら、命を賭けてでも行きたいと思う資源の山なのだろう。
其にしても
「四季様とどっちの説教が長いのかねー?」
ポイッポイッと、袋の中に金を入れる作業を中断して、隣であちこち携帯で写真を撮るはたてに訪ねる。
「引き分けかも知れないわよ?」
「あー、確かに……」
相づちを打つのは、あたいではなくあのかせんちゃんの説教からどさくさに紛れて抜け出した河童の一人河城にとりだ。
「や、久しぶり」
「うん。一週間ぶりだね死神」
お互いに、手をあげて、軽く返事をする。
あたいの横に、しゃがみこみあたいの作業を眺める。
「……」
「……」
お互いに、暫く静寂が続く。
チャリ、チャリと、袋の中で金が擦れ合う音だけが響く。
「お姉ちゃん。まだ、出てこないんだ」
「そっか」
その静寂の中にとりが、ポツリと口を開く。
「暫くしたら、また会いに行くよ」
「うん。行ってあげて、お姉ちゃん死神の話になると少しだけ心を開いてくれるから」
「分かった」
にとりの姉、正確には腹違いの姉。
その姉も、この地底にいる。
何度か会いに行ったことは、あるが、今だ姿は表さない。
まぁ、其処はこの姉妹の問題であたいの入る隙は無い。
其処はどうしようもない。
「所で、あんたは今回の一件どうするの?」
「どうするって、そりゃあ」
パシャ!と、携帯で写真を撮りながら聞いてくる。
まぁ、どうするって言うとどうしようかねぇ
近寄って来た一匹の怨霊を膝の上に乗せて頭?辺りを撫でながら暫く考える。
そして、でた結論は
「まぁ、暫くこのままかな」
保留である。
まぁ、今回の一件は、地獄の枠外、地霊殿の主に任せよう。
どうせ、あの子の事だからなんだかんだで理由付けてあたいを呼んでコキ使いそうだけど。
(まぁ、あの子の所にも顔を出さないとだもんね)
一人納得し、怨霊を離す。
怨霊はまた、気まぐれに仲間の所に戻ってしまった。
因みに、この金は、別にこの真下に金脈があるとかではない。
正確には、地獄に落ちた者達の欲望を高温でじっくりと煮詰め溶かし抽出した物だ。
人は欲望で生きている。
決して切り離すことは出来ない。
金は、欲望の結晶地獄の資金源。
人が生きている限り地獄は瞑れる事は無い。
経済難になることはあるけど。
生きたいと思う欲望からは、水銀が、人を殺したいと思う欲望からは砒素が、他にも鉛やアンチモン等も含まれている。
そして、砒素や水銀は魔法を使う時に欠かせない存在なんだそうで、常に細心の注意を払っているが、どうしても、少しづつ体に入って蝕んでしまう。
寄って、魔法使いには体が弱い奴が多いのだと言う。
一部例外もいるが。
其処で今だ争ってる一人とかね。
後、誤解しないでほしいが、先程のから争いかせんちゃんが脅しで、その金にも、砒素や水銀が多く含まれているでしょうと言っているが。
入ってません。
ちゃんと取り除いてます。
釜から抽出するときに丁寧に分けてます。
作ってる所見たこと無いけど。
そもそも其だとあたいら使えない。
「まぁ、この地底の亡霊は、知り合いに頼んでおいたから」
「ふーん。じゃあ今日はあの頭の固い仙人を納得させる為に来たのか」
「そう言う事」
「其じゃ暫くしたら金も無くなって来るか」
「あぁ、だから今の内に拾うのさ」
正確には、もうビタ一文もありません。
「はぁ、あんたそう言う所は相変わらずなのね」
二人が呆れたように顔を見合わせ笑う。
好きで拾っているのでは無い。
あたいにとって、お金は、普段の使い方の他に、亡霊を呼ぶ為の道具でもあり武器でもある。
決して欲で、拾っているのでは無い。
先程の二人の争いによって今までに、貯めに貯めた渡し賃を使い果たしてしまったからだ。
全て、ばら蒔き亡霊に持って行かれました。
渡し賃=あたいの給料です。
武器の補充である。
決して、今日の酒代とかそんなんでは無い。
決して。
結局、魔理沙は、河童に全て丸投げすると言う形で収まった。
あぁ、良かった。良かった。
無事解決
「待ちなさい」
ガシッと、何かに捕まれあたいの体がクンッと軽く後ろに下がる。
「はい。何でしょう?」
「その大きな袋は何?」
振り替えると、あたいのにとりよりも大きくなった袋を掴み飛びっきりの笑顔を向けて来る。
般若の笑顔に見えたのは気のせいだろう。
「いや~ちょっとこの金は危ないから、地獄で処分しようかと」
「へぇ」
ニコニコと、能面を張り付けたような笑顔を向けてから
「って!騙されるかぁ!」
「やっぱり!」
「待ちなさい!お金に困ってるなら泊めてあげますから!その金は猛毒です!」
「其は、迷信だよ!」
でも、これで良いさ。
事情は、分かるがこれ以上亡霊を減らされても困るしね。
後、個人的に好きなんだよね。
亡霊って、猫みたいにつかみ所無くて。
「待ちなさい!」
「後で何か奢るから!」
あたいと、かせんちゃんの鬼ごっこは暫く続いた。
◆ ◇
――旧地獄
その奥深くに、カリカリと何かを引っ掻く音が微かに響く。
「嘘つき」
カリカリ、カリカリと地面を両手で引っ掻く。
「私……やっぱり、いらないんじゃない」
ガリ……ガリガリと、次第に指先に入る力が強くなる。
「私以外にも、笑顔じゃない」
地面を引っ掻く、岩を引き裂き指先の血が泥と混ざる。
其でも、引っ掻くのを辞めない。
「嘘つき……嘘つき……ウソつき」
虚空な瞳で、ただ目の前のダイヤル式の年代物なTV に写る映像を見る。
だが、そのTVが映すのは、ドラマでもバラエティーでもニュースでも無い。
そもそも、幻想入りした物だ。
そんなものが放送されている訳が無い。
「ウソツキ」
其処に映るのは、正に今、この真上―――地上で、仙人と、大きな袋を背負って逃げ回る一人の死神。
「ウラギリモノ」
ポタッと、人と河童の『間』の存在であるの赤河童目から、ツーと、一筋の滴が落ち、血と泥に混ざった。
活動報告にも書いたのですが、三月下旬頃まで休載します。
この勝手な判断本当に申し訳ありません。
ですが、失踪はしません。
必ず帰って来ます。
まだ書きたい話が山程あるのです!
ですので、それまで、アンケートの方でご意見の方をお聞かせ下さい。
お願いします。
あ、法事で思い出しましたが今日(投稿した時間からして昨日)の昼頃、親戚の小さな子供が私のカバンをイタズラでひっくり返して私のあらゆる作品のネタノート(何時何処でネタが思い浮かぶか分からないので常に持っている)が親戚中に目撃され公開処刑となりました。
卒論だと言いはったのですが………効果は薄いでしょうね。
大掃除のさい親に見られたんで、計二回見られた事になるんですよね。