戦姫絶唱シンフォギア~彼女とカノジョのウタ~   作:祇園

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少女と雑音

皆様、ごきげんヨウ

 

私は真琴カラ『伯爵』と呼ばれる者ダ

 

私の名前ハ数あれど、『今』は『伯爵』とシテ語らせてもらうヨ

 

トコロで、君達は雑音の意味を知っているかね?

 

雑音トハ

 

1 不規則で不愉快に感じられる音。うるさい音

 

2 ラジオ・テレビ・電話などの聴取のさまたげとなる音。また、電気回路で、目的とする信号電流以外の、通信を妨害する電流

 

3 うわさや無責任な意見

 

これが一般的な雑音の解説であるが、この世界の雑音(ノイズ)は人を殺す

 

国連総会で特異災害とシテ認定された未知の存在でアリ、発生そのものは有史以来カラ確認されてオリ、歴史上に記された異形の類ハ大半がノイズ由来のモノと言われ、小学生の教科書カラその存在が記されているなど、知名度自体はそれなりに高いとイエル

 

空間カラにじみ出るように突如発生シ、人間ノミを大群で襲撃、触れた人間ヲ自分もろとも炭素の塊に転換させ、発生から一定時間が経過スルと自ら炭素化して自壊スル特性を持つ

 

生物的な外観を持ち、各々が奇声を発するのが特徴デ、形状には個体ごとに差異がアリ、大きさは人間と同程度からビルをも超えるレベルまで様々でアル

 

ノイズ同士は合体・分離も可能でアリ、それに伴い形態ヲ変化させるコトもアリ、中にはソノ合体・分離能力を用イリ、切り離した部位を爆発させたリ、ノイズを弾丸の如く射出したリと、兵器のような攻撃手段を持つ個体も存在してイル

 

マァ、そんなノイズを野放しにしテイる国家があるはずもナク、軍が対処スルと思われるだろうカ、ノイズには『位相差障壁』というノイズをノイズたらしめる特性を持ってイル

コレはノイズの存在を人間の世界とは異ナル世界にまたがらせるコトで通常物理法則下のエネルギーによる干渉をコントロールする能力でアリ、ノイズ自身の『現世に存在する比率』を自在にコントロールすることデ、物理的干渉を可能な状態にシテ相手に接触できる状態、相手からの物理的干渉を減衰・無効化できる状態を使い分けてイル

 

これにより、人間の行使する物理法則に則った一般兵器デハ、ノイズに対してゼロから微々たる効果しか及ぼすことができナイのでアル

 

ただし、存在比率が増す瞬間にタイミングを合わせたリ、効率を考えず絶え間ナク攻撃を仕掛ける長時間の飽和攻撃によって殲滅は可能ダガ、どちらも効率的・有効な対策とはイエズ、特に後者に関しては周囲にノイズよりも深刻な被害をもたらす結果とナッタ事例も報告されてイル

 

サテ、これでこの世界の雑音(ノイズ)のことが分かったかネ?

 

よろしい

 

では、彼女の物語ヲ楽しみタマエ

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、私と奏は家族を失った

 

全てが偶々だったのかもしれない

 

父さんが世界公演を終え、採掘現場へ私と奏の家族を連れていった

 

奏の母さんと私の母さんは同僚であり、

 

死ニタクナイ死ニタクナイ死ニタクナイ死ニタクナイ死ニタクナイ死ニタクナイ死ニタクナイ死ニタクナイ死ニタクナイ死ニタクナイ

 

その時────ブツッと全ての音が途絶えた

 

これが『死』

 

これが私の最後

 

────嫌だ

─────認めない

──────消えたくない

 

死ね────死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ

 

お前達は消エロ

 

黒い感情が私を支配し、胸の中から歌が聞こえてきた

 

初めて聞く歌だが、言葉が紡がれ『伯爵』から貰ったペンダントが歌に呼応し、私の身に纏われる

 

力がみなぎる

 

そうだ────消エロ

 

お前達は消えるべき存在だ

 

─────私の手に剣が握られる

 

消エロ────何もかもを炭に還すお前達は

 

「消エロォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!」

 

私の咆哮と共に剣が振るわれ、剣から放たれた極光がその場にいるノイズを消し去った

 

────そして、私と奏は大切なモノを失い、求めるようになってしまった

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