文章下手ですが頑張っていきたいと思っています。
上司であるジュリアン・ドーズにハメられ、汚職を濡れ衣を着せられただけでなく持ちきれないほどの莫大な資金を手に入れた元刑事、ニック・メンドーサは潜伏生活を強いられていた。手配書がほぼ全米に貼られ、隠れざる得ない事態になったからだ。それだけならいい、別れた仲間達とも連絡が取れず、野宿以外に選択肢がないのであった。だが、そんな生活に終止符が打たれる。近くの住人が通報したのだろう、警察が彼を逮捕しに来たのだった。
「・・で、どこに行く気だ」
「VIPルームさ」
揺れるパトカーに座って早2時間、ボロボロの小屋の前で止まった。どうやらここで誰かが待っているようだ。事態を飲み込めないニックは、なすがままに小屋へと入っていった。そこにいたのは暗くて顔こそ見えないがスーツをビシッと決めた中年男と東洋人の女だ。男の方が口を開く。
「ニック、君にはまずはこう言おう、おめでとう、疑いは晴れたよ」
「・・・は?」
「君の集めた証拠が晴れて認められた。そうだね、とりあえず自由だよ。君の財布事情以外はね」
「あれもきっちり押収か」
「証拠の中の証拠だからね。まぁ元あった預金ごと差し押さえこそないから安心したまえ」
「ところで俺を引っ張ってきてなんの用だ?」
「君には信じがたいかもしれないが、日本に麻薬組織の重鎮がいるとしたら、どうするかね?しかも、私利私欲かつ自己中心的な理由で莫大な金の使い方をする奴だ。少年少女達を誘拐し、ホットショットの改造実験に使っているそうだ」
「何!?」
ホットショットとは、マイアミで刑事していた頃、よく押収していた麻薬のことだ。今でこそ流通していないがその製造ノウハウや施設が日本にあるというのは、さすがのニックも知らなかった。
「君には潜入捜査がてら、アイドルのプローデュースをやってもらう。本業は忘れないようにね」
「何故俺がそんなことしながらなんだ?」
「その人物は日本の芸能界では悪名高い男でな、せこくて友達もいない奴だ。しかも用心深い。そんな時、とあるプロダクションが協力してくれることになった。彼女がそのプロダクションの社長だよ」
「私は876プロの石川実よ。よろしくね、プロデューサー」
「はぁ・・・野宿の方がマシだったかも・・・」
翌日、ニック達は日本東京に旅立った。飛行機のなかで社長がアイドルリストとプロデュースノウハウのマニュアルを彼に渡す。
「あなた日本語大丈夫?」
「なんとなくはな、できれば通訳がほしいくらいだ」
「そう。何か聞きたいこととかないの?」
「そうだな、武器とかどうするつもりだ?」
「それなら会社の会議室にあるわ。鍵付きかつ誰も開けたがらないようにしてあるわ」
「・・・まぁいいか。後はなんとかする」
空港からホテルに向かい、キーを渡されたニックは部屋に入ってすぐベッドに飛び込む。時差ボケだ。
「みんなどうしてんだろう。元の平穏な生活に戻っていればいいが・・・」
そう思いつつも睡魔に負け、そのまま眠りについてゆく。
目覚ましが鳴り響き目を覚ますと、時刻は午前9時になっていた。
「こりゃ懲戒処分ものだな」
地図を片手に電車の熱帯雨林を抜け、ようやく876プロに到着した。幸い誰もいないみたいだ。
「そういえば会議室にあったか。一応確認しておくか」
日本語がわからないため適当に扉を開く。そこにあったのは
「いい年こいた女が広い部屋で妄想に浸っている・・・」
ニックぐらいの年の女性。青を基調とした服に長髪、現実に帰って来たからだろう、顔を真っ赤にしていた。
「あ・・・あなた誰!?」
「今日付けでプロデューサーになったニック・メンドーサだ。ニックと呼んでくれ」
こうして、彼のプロデューサー生活は幕を開けた。
ニックのキャラが難しい・・・