アイドルマスターハードライン   作:MP5

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 今回のハードライン。日高邸にかつての仲間、ブーマーが居候していた。ニックはブーマーとともに誘拐されたアイドルの救出しに向かう。


4話 プロデューサーの仕事

 

「すげぇ。戦争ができそうだ」

 事務所にあるタクニカルボックスの中身に驚くブーマー。日本で銃を見ることはないと思っていたからだろう。ニックはM416とG17を手に取り装備する。

「これ使え。相手も相当な装備だろうからな」

 そう言ってMP7とマガジンを渡す。

「ブーマー、相手はガキをヤク漬けにする卑劣漢どもだ、遠慮なんかしなくていいんだぜ」

「いやそうじゃなくて、ニックはなんでそんなに熱くなってるんだ?」

「簡単だ、ドーズの尻拭い兼これが俺の正義のあり方だからだ」

「根っからの警官なんだな。俺も技術で人の役に立ちたかったからわかるよ」

 ブーマーもCZ75を手に取り、ホルスターにしまった。

「ありがとう。さて、行こうか」

 

 

 車で1時間弱して目的地の倉庫前にたどり着く。そこにはAKMはもちろん、M10、スパス12を装備した兵隊が警護していた。

「意外と多い、20は上回るな。そっちはどうだ?」

「OK、二人のいる場所はわかった。ただ・・・車のトランク中」

「まだ気にしてんのか、カーンの工場のアレ」

「彼らに同じことしないでよ、あれはマジヤバかった」

「状況によるな」

 そう言ってニックは敵のいる倉庫に向かおうとしたその時だった。ロケット砲による爆発音とともに警報が鳴り響き、辺りに緊張が走った。彼が鳴らしたのではない、別の何者かが襲撃したのだ。

 

 

「何が起きてんだ!?」

 M416を手に突撃するニック。相手の鉛の雨の中、反撃しながら掻い潜っていきながら、ふと脳裏によぎる。何故派手に急襲したのか。彼はとっさに考えたのは対立組織の攻撃。しかし、レオ・レイのタレコミも彼の組織が対立激化で警察に駆け込んできた時も、そこまでハードなものではなかった。ましてやロケット砲は使われていない。

「まずはあいつ等の回収だ、その後検証すればいい」

 最後の一人を倒すと銃声が止み、誰もいないことを確認すると二人が詰められているはずの車を発見しトランクを開けた。

「ギャオン、あ、あなたはだれですか?」

「はぁやっとだ・・・って誰だおっさん?」

 反発的な青年と大人しそうな青年、前者が天ケ瀬冬馬、後者が秋月涼だ。

「お前らが冬馬と涼か」

「そうだ、俺を誘拐しやがってタダじゃすまないぞ、徹底的にコテンパン」

「なるほど、脳筋は本当らしいな。さっきの銃声が聞こえてなかったか?」

 試しにM416の銃口を向けてみる。やはり萎縮してしまった。

「喋る内容を考えろ馬鹿ヶ瀬」

「天ケ瀬だ!・・・でもその通りかもな」

「それと目上の人間にはなるべく敬語を使え。まぁいい、動けるか?」

 二人はトランクから脱出し、体を動かす。

「迎えが来てるからさっさと行くぞ、奴らの応援が来る」

 

 

 ブーマーと合流したニック達は、すぐさま車を飛ばした。近くまで追手が迫って来ており、逃げる以外に他なかった。

「ブーマー飛ばせ、攻撃は俺に任せろ!」

 ニックが車から乗り出し後方の車に攻撃する。その姿を見て映画さながらのアクションに内心興奮するも、実際に銃弾が飛び交っているため頭を上げられない。

「ギャオン!冬馬君が追跡しようなんて馬鹿なこと言わなかったらこんなことにならなかったのに!」

「俺だって武装したおっさんらに拉致監禁されるなんて、想像しなかった!」

「おい死にたくなかったら大人しくしろ!」

 

 

 2時間弱のカーチェイスの末、なんとか追手を振り切ったニック達。無論、車は銃弾でボロボロになり生きているのが不思議なくらいの状態だった。

「二度とやるんじゃないぞ」

「す、すまねぇ・・・」

「それはそうと、涼、今回の件、ブーマーと律子に感謝しな。二人がいなかったら今頃東京湾の養分になっているところだったんだ」

「あ、ありがとうございますブーマーさん」

「いいんだよ、人助けは当然だからね」

 ご立腹なニックと対照的に優しい笑みを浮かべるブーマー。無事で本当によかったと安心しているようだ。

「それと一ついいか、アイドル誘拐事件について知っていることはないか?」

「それか。実を言うと1年前には今より多くのアイドルがいなくなっていたんだ。後でわかったんだけど、黒井のおっさんが昔の知り合いに頼んで誘拐していたんだ」

「黒井?」

「961プロの社長だよニック。性悪で陰湿でプライドの高い腹立つ男でな、765プロを中心に嫌がらせしていた最低野郎だ」

 熱くなって興奮気味にブーマー。

「そういえば、ドーズの仲間の一人に同じ特徴の奴がいたって話を聞いたな。765のアイドル達は無事だったのか?」

 今度はそれホントと言わんばかりにブーマーがニックを見る。

「赤羽根ってプロデューサーがなるべく送迎していたんです。律子お姉ちゃんがそう話していました」

「律子の言うことなら本当だろうな。明日、ドラマの撮影が765のアイドル達とあるから詳細を聞いてみるとするか」

 重要な証言を得たニックは彼らを送迎し、何事なく出勤するも、ボロボロの車を見た社長に怒られてしまった。




銃撃戦難しい・・・。でもニックはかっこいい
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