ドラゴンになって畑焼いたり町焼いたりお姫様さらったりするゲームです。
弟と協力プレイしてて、ふと思いつき。
岩山に二頭のドラゴンが棲んでいた。
生まれた時からいっしょの兄弟で、仲良く財宝を集めていた。
かれらは辺りを飛び回っては畑を焼く、
行き来する隊商を襲い、そして町を壊す。
ドラゴンというのはもちろん、敷き詰めた財宝に寝転がるのが大好きだからだ。
二頭は少しばかり頭が回ったので、町を焼き尽くしたりしなかった。
そんなことをしたら、金の集まる場所がなくなってしまうのだ。
するとある時人間が荷車に金銀を積んで現れた。
「おそろしいドラゴンさま、どうかこれをお納めください。」
兄弟はうまい方法がみつかったと喜んだ。
岩山のまわりには町がまだまだ、いくつもある。
順番に飛んでいって火を吹き掛けると、何もかもを焼かれないために
人々は進んでぴかぴか光る宝物を集めては岩山へ運ぶようになった。
時には暴虐に屈しまいと抵抗する、骨のある者もいた。
そんなときは根気よく兵士をこんがり、建物をぼうぼうと、
燃える炎が空を照らすくらいすれば
骨が折れるが相手も折れるのだった。
赤の奴が―――というのは、彼らのきれいで頑丈なうろこの色だが、
その根気のいる仕事へまた行こうというときに、白の奴が言った。
「
ひとたび弱目を見せれば、あっという間に積み上げたものを失うだろう。」
「もちろんだとも。小さきものら相手になにかあるものか。」
その町には年経たウィザードがいた。
やって来た赤のドラゴンに荷車が差し出された。
それは常ならば服従の証である。
爆薬をたっぷり積んだ車はドラゴンの不意をついて爆発し、赤はすさまじい声を上げた。
叫び声を聞いた白の奴が飛んできて、そのままウィザードと激しく戦った。
後に残ったのは煤だらけのがれきと、無残な姿の赤い小山。
白の奴は嘆いて言った。
「ああ、兄弟。俺を残してどうするのだ。」
そして彼は飛んでいき、べつの町を襲った。
地平の端から端まで炎の海で沈め、
怒りに轟く吼え声はかなた向こうまで、
百姓も町人も王様も震え上がり、ただ首をすくめてがたがた、
嵐が過ぎ去るのを待つばかり。
そして白のドラゴンは考えた。
もはや野の獣と同じではいけない。
二度とまけてはならないし、敵を前に逃げてはならない。
そのために、あらゆるものを己のものとしよう。
彼は大変な長い時間をかけて、世界の則を学び取る。
水の落ち方、大地といのちの巡り方、人の心、あらゆるふしぎと神秘とを。
ドラゴンは古い強大な支配者となり、高く積もった金銀に
一つきりの体を横たえる。
原作の詳細ページ(Steam)
http://store.steampowered.com/app/63000/
こういうドラゴンって主に西洋圏で馴染みのものですけど、やってることはだいたい植民地支は・・・ごほん