ユウ×アリは正義であるッ!   作:ぼっちめがね

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侵入者

 ユウ、アリサ、コウタ、サクヤの四人はここ、『鉄塔の森』へと任務で来ていた。鉄塔の森は当時、発電所だったらしく、発電機器が未だ大量に残っていることから森の名を冠した。今回の任務内容は『グボロ・グボロ』を四体、討伐することである。

 

「いい? これから二チームに別れて、各個撃破するわよ」

「それぞれ二体ずつ……ですか……」

「何? アリサ、緊張してんの?」

「コウタ、あなた撃ちぬきますよ?」

「ヒィッ!」

 

 グボロ・グボロは巨大なヒレと頭、そして顎を持つ水棲のアラガミである。砲塔のような突起から水球を複数発射してくる、見た目に反して動きの素早い、厄介な敵だ。そして、チームを別けたわけだが、誰が予想できただろうか。ユウとアリサ、サクヤとコウタという異例の二チームになってしまったのだった。

 

「ユウ! お前ズルイぞ!!」

「コウタはちょっとコレが心配だからね。サクヤさんみたいなベテランと組むといいよ」

「サクヤさん、私が納得いきませんが……」

 

 コウタに口撃され、反論としてユウは二の腕をポンポンと叩きながら言い放つ。そんな二人を尻目に、アリサはサクヤと口論していた。しかし、チーム別けが変わることはなく、そのまま任務の時間となってしまった。

 四人は二人ずつに別れ、グボロ・グボロのいるエリアへと駆け出した。

 

 

 

     ☆★☆

 

 

 

「アリサならグボロ・グボロ一体くらいどうってことないよね?」

「あ、当たり前です。あなたもミスなんかしないでくださいよ」

「わかってるよ」

 

 ユウ、アリサチーム。アリサは両手で剣形態の神機を持ち、ユウは銃形態のまま肩に担いで、二人並んで歩いていた。少なからず軽口を叩きあうものの、彼の顔がいつになく真剣そのものだったことを彼女は知らなかった。この時から既に彼の中ではもやもやした感情が渦巻いていた。

 

「……今日は一荒れ、来るな……」

「ん? ユウ、何か言いました?」

「いいや、なんでもないよ」

 

 アリサが暗い顔をしていたユウに話しかけると、彼はすぐにいつもの笑顔で話してきた。二人は変わらずに並んで歩いていく。その時だった。手前の発電機らしき鉄の円柱形の機械が吹き飛んだ。中から現れたのはグボロ・グボロだった。

 

「こちらユウ! 目標を発見しましたッ!!」

「交戦を開始します!!」

 

 彼は襟に取り付けられた通信機でサクヤたちに連絡を取りつつ、神機を構えた。その時、既にアリサが標的に走り出していたので、彼も負けじと彼女の後方からバレットを放つ。そして、バレットに怯んだ標的に彼女が一閃。鮮血が飛び散る。しかし、傷は浅いようだ。

 

「か……硬いッ!!」

「アリサ、後退だ!! 僕が前に出るッ!!!」

「っ……わ、わかりました!!」

 

 アリサはまともに刃が通らないと判断し、プライドを捨て、彼に前衛を任せる。そして、彼とすれ違いざまに神機を銃形態へと転換し、彼の斜め後ろに位置取りをする。

 ユウは彼女とすれ違うと同時に神機を剣形態へと転換し、標的の砲塔に縦切りをくらわす。砲塔は見事に結合崩壊し、切られた先端は回転しながら飛んで行った。しかし、これで黙っているアラガミではない。巨大なヒレをブレードのように薙いでいく。彼はこれを高い跳躍によって回避した。

 

「これで……終わりだッ!!」

 

 標的の真上で滞空していたユウは神機の切っ先を真下へ向けた。彼の神機の結合部分からはオラクル細胞が沸き起こり、刀身を包み込んだ。刀身を包み込んだ、黒いオラクル細胞は一瞬にして獣の顎へと姿を変えた。獣の顎は標的の身体に喰らいつき、位置を固定。そして、ユウは神機に全体重を乗せ、振り下ろした。直後、標的の頭部からは血飛沫が吹き出した。

 

「ふぅー、一体目だね」

「あなた、どうやったら切れるのか教えてくださいよ……」

「んー、力づく……かなぁ?」

 

 どうやら彼は化け物の如き腕力でもって神機を振っていたらしい。

 

 

 

     ☆★☆

 

 

 

「二体目、発見ね。いくわよ」

「あ、はい!」

 

 サクヤ、コウタチーム。二人とも銃型の第一世代神機ではあるが、サクヤが相当な実力者なため、心配はいらなさそうだった。一方、コウタは彼女の美貌に魅とれてしまい、戦闘に集中できるような状態ではなかった。

 二人は機械の影から標的の様子を見やる。標的はそこらの鉄クズを捕食中だった。

 

「戦闘開始ッ!! ハァッ!!」

「はいッ!!」

 

 二人は同時に物陰から飛び出す、と同時に銃の引き金を引く。コウタはともかくサクヤ、彼女の連射性能はスナイパーながらもアサルト並みであった。細長い、貫通に長けたバレットが0,01秒という間隔を置いて発射される。その数、15発。

 

「ゴァァアアァァアアア!!?」

「今だッ!! サクヤさん、援護しますっ!」

「有難う♪」

 

 アラガミが驚愕してしまうほどの連射速度。コウタがドキッとしてしまうほどの笑顔で言う。その笑顔に元気付けられたのか、彼のバレットが火を噴いた。アサルト特有の連射攻撃に加え、自作の三連弾バレットによる多段ヒットは標的の結合崩壊を誘発した。そして、標的は見事に沈黙したのだった。

 

「終わりましたね、サクヤさんっ!!」

「……ええ。でも、このまま何もないといいのだけれど……」

 

 任務を終えた二人は帰還のための辺りの見回りをしていた。そんな中、サクヤが妙なことを言うのでコウタは彼女に問いかけようとした、その時だった。

 

「ガォォォオオオオォオオオ!!!」

『緊急事態ですッ!! 大型種のアラガミが作戦エリアに侵入!! ボルグ・カムランと思われます!!』

 

 通信機からヒバリの緊迫した声が聞こえた。

 

 




三連休も終わって平日なので感想をすぐさま返せない……
本当に申し訳ございません!!

ではでは皆さんダ ズヴィダーニャ~♪
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