ユウ×アリは正義であるッ!   作:ぼっちめがね

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極東支部防衛戦 乱戦

「ふぅー到着だな」

「ハァ……いや、ホント……ハァハァ……早い……」

「ここまで……ハァハァ……早いと……ドン引きです……ハァ」

 

 装甲車並みの速さで疾駆したリンドウは片足を前に出し、ブレーキをかける。そのおかげで地面は抉れ、タイヤ痕のような痕がついている。ユウとアリサはこの人、装甲車並みで走ってるのに片足でブレーキをかけるってことは向かってくる装甲車を片足で止められることになるのか、と思ってしまった。

 

「中型種もうじゃうじゃいるな……」

「あーあれだけ走った後にコレとか……正直言ってやる気なくしますよね」

「サリエルですか……面倒ですね」

 

 地上にはコンゴウがひしめきあい、サリエルが宙を制していた。コンゴウは自慢の腕力で家を破壊し、サリエルはオラクルのレーザーを大量に放ち、辺りに爆発を引き起こし、火の手を上げさせる。防衛班まで出動し、交戦している。

 

「いいから仕事だ、仕事」

「腕が(ズドフッ)鳴り(ズブシュ)ますね(ズドブラァ)」

「なんでこれから戦いますよという台詞の最中に敵倒しているんですか」

 

 ユウが謎の擬音を上げつつ、アラガミを次々と屠っていく中、リンドウも負けじと彼に続く。中でもユウのサリエルとの戦いは凄まじく、地面からの跳躍でサリエルと同視点まで跳び、ただでさえ硬いサリエルの身体を縦に真っ二つにする。一方、アリサはコンゴウを踏み台にしなければサリエルと同視点に跳べず、しかもサリエルの硬い身体に傷をつけられない。

 

「結構、サリエルを倒せるようになってきたなー」

「ユウ、あなたやっぱり化け物ですよ」

「化け物っていうならリンドウさんに言ってよ」

 

 ユウが顎をクイっと動かし、リンドウの方を指す。そこにいたのはサリエルのレーザーを剣で弾き、跳躍。サリエルを縦に切り裂き、そのまま下にいたコンゴウも巻き込んで切り裂いた。着地と同時に足を前に出し、身体に回転をかけ、手前のコンゴウ二体をまとめて切り裂く。そして、吹っ飛んでいったコンゴウは宙を浮遊するサリエルに激突し、サリエルを地上に引きずり落とす。そいつらに剣を突き立てて完全に絶命させる。

 

「正直言ってあれは最早ベテランの域を超えてるよね」

「怖いですね……一気に六体くらい倒してますよ」

「おいっ! サクヤたちはまだかッ!!?」

『はい、皆さんこちらに向かっています。あともう少しです、持ちこたえてください』

「ソーマとサクヤさんが来てくれると本当に助かるよ……」

 

 コウタのことを脳内の片隅に追いやり、ユウは目の前の敵に集中するべく神機を構える。彼は地面を蹴り、片手で神機を振り回し、サリエルを切り裂いた。

 

 

 

     ☆★☆

 

 

 

 何時間の攻防が続いたことだろう。いつの間にかサクヤたちがユウたちに合流し、乱戦を始めていた。ユウとリンドウ、ソーマは神機を振りかぶり、アラガミを中型種と雑魚をまとめて切り裂いていた。サクヤとアリサ、コウタは後ろから銃で全力のバックアップをしていた。

 

「はーはっは。アリサぁ~俺は百二十だぞぉ~」

「ふっ甘いですねリンドウさん。僕は百三十四ですよ」

「んなっ!? お二人ともおかしいですよ!! 私、今百越えたところですよ!?」

「あらあら、なんの勝負かしら?」

 

 今もユウとアリサ、リンドウの三人のアラガミ討伐数対決は続いていた。アリサを除く二人の討伐数に順じて、アラガミの死骸がそこら中に転がる。しかし、それでもアラガミの数は減ることを知らない。

 

「う~マジか~ヒバリさん、何か策はないの?」

『コウタさん……現在、サカキ博士と防衛班で相談中ではありますがなかなか……』

「防壁の強化しかないだろうな。リンドウ!! 俺は防壁を見てくる」

「何かあったら連絡寄こせ、ソーマ」

 

 ソーマは片手で神機を左右に振り、アラガミを吹き飛ばしながら防壁を目指して敵陣を駆け抜けていった。ソーマが駆け抜けていった後には道ができたのだが、一瞬にして塞がってしまう。そして、四方八方からアラガミが五人を襲う。上から跳びかかってきたアラガミをリンドウとユウで吹き飛ばし、宙に浮いたそれらをサクヤとコウタ、アリサが撃ち抜く。

 

「少し、ソーマが心配ですね。リンドウさん、誰かを向かわせたほうが……」

「そうだな。ユウ、お前を行かすわけにもいかないしな。コウタ行けッ!!」

「リンドウさん、了解ッ!!」

 

 コウタはバレットを撃ち、道を開きながら走り抜けていく。これでソーマの方は大丈夫だろう。残された四人の後方支援であるサクヤとアリサに仕事はなかった。ほぼ男性陣二人でアラガミを次々と片付けていくからだった。

 

「第一部隊には二名ほど化け物がいますね……」

「そうね。粗方片付いちゃうんじゃないかしら?」

「ユウ、俺は二百五十だぞぉ~!」

「なんですって!!? 僕、二百二十六ですよ!?」

 

 アリサは心の中で密かに負けを悟り、ゆっくりと勝負の舞台から降りたのた。と、彼女が思うのと同時にコンゴウとサリエルがそれぞれ、一気に三十体ずつ宙に舞ったのだった。




リンドウ、ユウ無双ですね。3話くらいで防衛戦を終わらせたいところですね。
↑の二人さえいれば極東は安泰ですね。

ではでは皆さんダ ズヴィダーニャ~♪
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