プロローグ
「いや〜・・・・・・良い天気だな・・・・・」
ネオドミノシティの郊外・・・・・・・・・
そこにある山の山頂付近の草原で呑気そうな声を出す男が寝転がっていた。彼の名は遠藤遊輝。デュエルアカデミア中等部の1年(この春休みが終わると2年になるが)で、軽音部に所属している普通の一般人だが・・・・・・
「もうすぐ俺がこの世界に来て1年か・・・・意外とあっという間だったな・・・・・」
彼は転生者であった。
前世から持ってきた【エクシーズモンスター】を主軸に戦うデュエリストだ。
「転生して直ぐにフォーチュン・カップ、ダークシグナーとの戦い、アカデミアで海外公演で色んな事があったな・・・・」
『・・・・だよねパパ』 『パパ』
「あぁ、お前らも最初はきゃっきゃっとしか言わなかったのに、ちょっとずつ喋れるようになってきたな」
『なってきたな』 『きたな』
彼の直ぐ横で寝転がっているぬいぐるみみたいな生物・・・
この子達はブラックとホワイト。遊輝のシグナーの龍、ブラック・サン・ドラゴンとホワイト・サン・ドラゴンの精霊だ。ついこの前までは喋れなかった赤ちゃんだ。
そして、遊輝は大きく背伸びをする。
「んん〜〜〜!!!(もうすぐイリアステルとの戦いが始まるから、この平和ともおさらばしなければいけないけど・・・・・)やっぱ平和っていいもんだな」
彼の目は完全にほのぼのとしている。
「今日は部活もバイトも無いし、龍亞と龍可も遊びにいったし、ここはこの前見つけて誰にも言ってない秘密のスポットだから、誰とも会わない・・・・ここでゆっくり昼寝でもするか・・・・・」
そう言って眠りにつこうとした、その時・・・・・・・
・・・・・ぃ
「・・・・何か変な音がしたな?」
『したな』 『したね』
・・・・ーぃ!!
「・・・・まぁいいか。寝よう」
・・・ぉーぃ!!
「・・・・・・・・・」
・・・・おーい!!!
「・・・・・・・・・・・」
おーーーーーい!!!!!!!
「・・・・・何なんだうわっ!!!!!!!!」
ドーーーーーーーン!!!!!!!!!
空から降ってきた何かが遊輝の上に落ちてきた。
「い、いたたた・・・・・・」
『だ、大丈夫パパ!!』
「あ、ああ・・・何とか・・・しかし何だ?」
「やぁ!!元気にしてる!!」
「・・・・・・・あぁ、今のこれのおかげでな」
「そりゃ良かった☆」
「てめぇのせいだろうが神様!!!!」
そう叫んでも何事もなかったように振る舞う空から落ちてきた人?
この人は、神様(笑)らし「ちょっと!!!(笑)って付けないでよナレーター!!」メタな言葉は禁句だ。
「何言ってるんだ・・・・・」
「何でもないよ☆」
「あっ、そう・・・・・・・で、何でこっちの世界に来たんだ?干渉するだけで、来ない契約になっていたはずだぞ?」
「いや〜、退屈そうだな〜と思って」
「別に退屈なんかしてない。これから昼寝するんだ」
「退屈してるじゃん」
「してねぇよ!!!!」
神様のボケにすかさずツッコミを入れる遊輝。一種の漫才だ。
「昼寝してるって事は退屈してるってことじゃん☆」
「別に退屈じゃないって・・・・・・」
「だから〜・・・・・・刺激を求めに行か「パス」即答!?!?」
神様の誘いに躊躇うこともなく、パスと言った遊輝。
「どうせ碌なことがないんだろ?平和が一番だからパス」
「そんな〜〜〜!!!折角能力使って暴れられるのに!?」
「(やっぱ物騒な所じゃねか・・・・・・・)行く気ねぇよ」
「行こうよ〜!!楽しい所だよ〜〜〜??」
「いかねぇよ!!!パスと言ったらパスだ!!!」
「そんな〜〜・・・・・」
「(これで帰るだろう・・・・・・・)」
そう思って再び目を閉じる遊輝・・・・・・・
しかし・・・・・
「ちえっ、残念だな〜。一緒に行ってくれたら、A5ランクの宮崎牛のサーロイン・ヒレ・ランプとか珍しい部位を報酬として挙げようと思ってたのにな・・・・・」
「(ピクッ)」
遊輝の耳が若干動く。それを見た神様は少し口元を引き上げさらに追い打ちをかける。
(ちなみに何故宮崎牛かというと、宮崎牛が素晴らしい肉のコンテストで史上初の2連覇を達成したからだ)
「それに、6頭の干し鮑2kgに気仙沼産のフカヒレ1kg」
「(ピクッピクッ)」
両耳が大きく動く遊輝。とどめと言わんばかりに神様がある食材を言う。
(※知らない人への豆知識・・・・・・干し鮑の単位の「頭」とは、干し鮑が1斤(600g)になるように集められた物で、例えば干し鮑を10個で600gになるとすると、「10頭」になる。つまり、数が少なければ少ないほど高級なのだ。ちなみに6頭の干し鮑1個の値段は、とあるサイトで1800円/g、1頭約100gと検算すると約18万円)
「あと・・・・・大間で取れた本鮪1匹と淡路島産のはも3匹、大分産の関アジ・関サバ「行きます!!是非行かせてください!!!!」(ニッヒッヒ・・・・チョロいチョロい・・・・・)」
目を輝かせながら神様に言う遊輝。そんな遊輝の態度に神様は後ろ姿でニシニシと笑う。
「じゃあちょっと待ってね。君の部屋から必要な物を取ってくるから」
「・・・・・・人の部屋に勝手に入って物をパチるな」
「ちゃんと君に許可貰ったじゃん」
「許可なんか言って「はい、君の道具」ねぇぞ、って勝手に行くな!!!そして勝手に取ってくるな!!!」
遊輝がベラベラと何かを言っている本の数秒の間、ほんと2・3秒の間に神様は遊輝がいつもリアルファイトで使っている物・・・・・・・・・・・・・・・2本の竹刀と3本の日本刀、そして・・・・・・デュエルデスクだ。
「はい、これで全部でしょ?」
「はぁ・・・・・そうだけど・・・・」
「じゃあ行こうか。ちなみに言っておくけど・・・・・・・・これ使ったら暫くは気を溜め直さないといけないから、暫くは向こうで生活だよ」
「・・・・・・・はっ?」
神様の一言で、遊輝は間抜けな声を出してしまう。
「・・・・何でそんな事今言うんだよ・・・・・」
「だって〜・・・・・面白い反応が見たかった!!!ちょっと冷めた反応でつまんなかったけど」
「コラァああああ!!!!!!!!!!」
遊輝の叫び声で何十羽という鳥が一斉に山から飛び出す。
街でも何があったのかと一瞬だが山の方に見る人もいたほど。
「もう次元の歪みを作ったから後戻り出来ないよ♪。第一、君が行くって言ったし」
「はぁ・・・・・何で俺の周りにいる奴らは勝手に物事を進める奴ばっかなんだ・・・・・頭痛い・・・・」
「いつものことじゃん☆」
「(・・・・・・・元凶はお前だろ)」
「さて・・・・・・・行こうか」
ため息をして肩を落とす遊輝を見ずに、神様が右手をかざすと突如その辺り一辺の空間が捻れ始めてしまう。空間が乱れて木や草原などが捻れていって、一つの不思議な空間が出来る。
「(前もここに入って、カイさんや駆さん達と会ったんだな・・・・・・)」
「さぁ行こうか。ここから入ったら、暫くは帰れないよ」
「分かっているさ・・・・こういう時こそその時はその時だな」
『だな!』 『だね!』
「ブラック・ホワイト・・・・・さぁてと」
遊輝は地面にあった竹刀と日本刀を、背中にあった黒い袋にしまい、デュエルデスクを左腕に付けた。
「行くか!!!!!」
最初に神様が先陣をきってその歪の中へと消えて行き、そして白と黒の2匹の精霊を頭に乗せた遊輝が歪みの中へと入っていく。
二人が入った歪みは、直ぐに消えてそこにはいつもの草原と木が生い茂ていた・・・・・・・・
はい、というわけで、本編のスピンオフです。
・・・・・えっ?逃走中どうしただって?
アハハハハ、イヤダナ〜ワスレテイマセンヨ・・・・・・・・・おふざけはここまでにして、これの後、今日中に出せそうです。
ここから先は完全なる雑談なので、興味のない方はここでお戻りください。
ちなみに、何でこれを執筆しようかな〜とした理由は、単純明快。東方に興味を持ったからです!!
最初はゲーム実況に出てくる饅頭みたいな奴が出てきて、「これ何?」がきっかけ。
そこから、ゆっくりの事を知り、さらには東方の事を知って興味を持ちました。ゲームも色々とやりたいな〜と思いますがなかなか・・・・・特に東方人形劇!!しかし、悲しい事にファイアレッドを売っちゃった・・・・・・
それと、今回初めて三人称という視点で書いてみました。
「小説書いているんだし、ええ加減三人称ぐらいちょっと書かないとまずいかな〜」と思いプロローグを三人称で書いてみましたが・・・・・・・・・・むずい。
三人称ってこんなに難しいんだ・・・・・つい一人称の癖で主人公目線で書いてしまう。ていうか、今回のこの三人称、これで良いのか?
正直、この先も三人称はキツイです・・・・・・・次からはまた一人称に戻ります。
それでは、私の小説に少しでも興味のある方はスピンオフのこちらも見てくれたら嬉しいです。目安は大体20話前後、多くても30話ぐらいで終わる予定です。
では、この小説や、本編の『遊戯王5D's 転生者と未来のカード達』、そして2周年企画の逃走中もよろしくお願いします。