遊輝 side
「・・・・・ここの主人は碌な趣味じゃないな。内部まで真っ赤にして」
「おかげで目が痛いわね。目の休憩場所がないじゃない」
この紅い館に潜入してちょっと進んでみたけど、壁の殆どが赤い色が。もちろん、全て赤ではなく、扉や廊下などは茶や緑などを使っているが、ここまで赤い色にこだわるって・・・・・・・
「にしてもこの館広いぜ」
「全くだね。これじゃ首謀者探しだけで1日はかかるわよ」
この館、魔理沙や霊夢も言っているがクッソ広い。
廊下の先がなかなか見えないし、階段も下に行くやつもありゃ上に行くやつもあってなかなか館の構造が把握できない。
「外の見た目以上の広さね」
「それよりも俺たち、さっきから下の方に行ってるけど大丈夫なのか?」
「大丈夫だぜ!」
俺の不安そうな質問に親指をグッと立ててこっちに振り向く魔理沙。
・・・・・うん、これは大丈夫じゃないな、きっと・・・・・・・
〜〜少年少女探索中〜〜
そこから階段を使ってどんどん下に降りていくと、大きな扉が目の前に現れた。そいつを開けると中に広がっていたのは・・・・・・・・
「これ・・・・・全部本か?」
「ずいぶん沢山あるわね・・・・・・こっから端が見えないわよ」
大量にある本とそれを並べるための天井にまで付きそうな大きな本棚がこれまたた〜くさんあった。
これは凄いな・・・・・・こんなに沢山の本、図書館よりも多いぞ。数万や数十万の単位じゃない・・・・・千万、いや、下手したら億の単位に行くんじゃないか?
「色々あるな・・・・植物の事に歴史、こっちは人間や妖怪の生態についてか」
「おっ、ここ魔道書関連だぜ!これなんか見たことがない本だぜ!」
魔理沙は何かしらの目当ての本を見つけたらしく手にとって見ている始末。
ていうかこれ、絶対持ち主いますよね?て言うことは・・・・・・・・・
・・・・・バシン!
「うわっ!な、何だぜ!?」
「ですよね〜」
魔理沙や霊夢、俺に向かって「僕を忘れないでよ!!」何か聞こえたが気にしない。
俺らに向かって何かしらの弾幕が飛んできた。飛んできた方向には全身に紫色の服(服の種類分からねぇや)を着て、右脇に分厚そうな本を挟んだ女の子、その後ろにスーツ姿の悪魔が2体飛んでいた。
「私の本を勝手に読まないでくれる?」
「別に良いじゃないかだぜ。こんだけ本があればお前だって飽きないだろ?」
「ていうかお前誰?」
「こっちが名乗るよりも先にそっちが名乗るべきじゃないですか?」
「こあ、張り合わないの。それにあの巫女は博麗の巫女でしょ」
「みんな何で私のこと博麗の巫女って言うのよ?私には博麗霊夢って名前があるのよ」
「私は霧雨魔理沙!普通の魔法使いだぜ!」
「俺は遠藤遊輝。んでこいつが自称神様」
「自称じゃないって!!」
「私はパチュリー・ノーレッジ。この図書館を管理している魔法使いよ」
ま〜た魔法使いか・・・・・しかもこの感じからしたら、アリスと一緒の部類、本物の魔法使いみたいだな。
本物の魔法使い・・・・・・魔理沙は人間から魔法使いになったが、こいつは大きく言えば妖怪と同じ部類の魔法使い。魔力も人間よりも遥かに高い。
「一つ聞きたいことあるわ。この紅い霧を出したのはあんた?」
「私じゃないわよ。この紅い霧はレミィが出したのよ」
「レミィ?寝ていた門番が言っていたお嬢様ってそのレミィって奴のことか」
「また美鈴は寝ていたのね・・・・・・」
「それで、後ろにいる奴は誰だぜ?」
「私はこあ」
「私がここあ。パチュリー様の秘書をやっています」
悪魔が秘書・・・・・・となるとあの魔法使い、かなり強そうだな。
「貴方達はここに何しに来たのよ?」
「もちろん異変解決よ。あんたがそのレミィって奴と親しそうだし、案内して貰おうかしら?」
「嫌よ・・・・・・レミィの邪魔はさせないわ」
そう言ってパチュリーは戦闘態勢に入る。後ろにいる小悪魔達も。
ふむふむ・・・・幻想郷の奴らは好戦的な奴らばっかだね。ここは誰が行くか・・・・・って言ったら魔法使いだよな。
「私があいつの相手するぜ!魔法使いと聞いて、私が黙っちゃいられないぜ!」
「言うと思ったわ。じゃあ私と遊輝で雑魚の処理ね」
「んじゃ僕休憩☆」
俺と霊夢がそれぞれ左右に移動して小悪魔を誘う。
残った魔理沙が箒を片手にパチュリーと対峙し合う。
遊輝 side out
魔理沙 side
へへ、魔法使いと聞いたら私だって黙っちゃいられないぜ。ここはかっこよく勝って、霊夢達に良いところを見せてやるぜ!
「貴方が私の相手?博麗の巫女も舐めてるわね。こんな子供が私の相手だなんて」
「何だと!?お前だって子供みたいじゃないか!!」
「これでも私は貴方と違って数百年は生きているのよ。人間風上の紛い物の魔法使いに負けるはずがないわ」
「やってみなきゃ・・・・・分からないぜ!!!」
箒を跨いで私はパチュリーに弾幕を放つ。パチュリーは私の放った弾幕をいとも簡単に避けて私よりも密度がある弾幕を放ってくる。
「(くっ!流石に本物の魔法使いの弾幕は質も量も違うか!!)」
一つ一つ的確に私を狙っているが、それを必死に交わす。避けながら私の弾幕も放つが、相手は少し余裕があるようだ。
「詰まんないわね・・・・・これで決めるわ」
火符「アグニシャイン」
パチュリーって奴を中心に炎の渦が出来て私に襲いかかってくるけど、これくらいのスペルカードで落ちる私じゃないぜ!!
箒を操って、パチュリーのスペルカードの安全圏を探し避ける。これくらいのスペルカード、遊輝のバカデカイ太陽よりも避けるのが簡単だぜ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ヘックション!!だ、誰か俺の噂をしたのか?にしても・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」←黒焦げ
「・・・・ちょっとやり過ぎたな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「今度はこっちの番だぜ!」
箒星「ブレイジングスター」
箒の上に立ち、パチュリーに突進する。ただそれだけ。
「これがスペルカード?舐めているの?」
当然箒に乗って突進するだけだからパチュリーには避けられる。だけど・・・・・ちゃんと考えて使ってるんだぜ!!
魔符「ミルキーウェイ」
箒を急停止させてパチュリーの方に身体を反転させてパチュリーに星型の弾幕を放つ。
さっきの突進を避けたパチュリーもこの不意打ちは想定外のようで、何発か食らってくれたぜ。
「グッ・・・・・だったらこれよ!」
水符「プリンセスウンディネ」
火の魔法だけじゃないのか!?
パチュリーの周りに泡のような弾幕が出来て、放射状に広がる。それだけじゃない。おまけにレーザーまでもが私に向かって攻撃してくる。
「(クソッ!!全部避けるのは無理があるぜ!!ここは最小限の被害に抑えないと!!)」
全て避けるのは無理と判断して、一番密度の低そうな場所を探しそこに逃げ込む。これでダメージを最小限に・・・・・
「甘いわよ!!こっちだって連続攻撃は出来るのだから!!」
木符「シルフィホルン」
泡のような弾幕が消えて、私の上から緑色の棘のような弾幕、右側からは黄緑の棘の弾幕が飛んでくる。
「(今度は木!?どれだけの魔法をつかえるんだぜ!?)」
しかもこいつらホーミング性能ある!!逃げ切れねぇ!!
ドーーン!!!ドンドンドンドン!!!!!!
「いてててて!!!!」
パチュリーの弾幕が運悪く本棚にも当たって、衝撃で落ちた本が私の頭にぶつかってくる。さっきの弾幕のせいで少し服が切れてしまっているし・・・・・
「いたたた・・・・・・なかなかキツイぜ」
「ハァ・・・・ハァ・・・・・全く、しつこいわね」
「何でそっちが息切れしているんだぜ?」
「私身体弱いのよ・・・ハァ・・・ハァ・・・本当はあんまりこうやって動きたくないのよ」
「だったらそこを退いてくれだぜ」
「ハァ・・・・・嫌よ。レミィとの約束だもの。だから・・・・・次で決める」
そういって、パチュリーは1枚のスペルカードを手に取る。
へへ、そっちがその気ならこっちも最後の必殺技と行こうぜ!!
恋符「マスタースパーク」
火水木金土符「賢者の石」
私からはミニ八卦炉から放たれるレーザー、パチュリーからは周りに浮いてある5つの本から放たれる五色の結晶弾がぶつかり合う。互角のように見えるけど、少しずつ私が押されてきている。
「(本物の魔力相手だとキツイぜ・・・・・だけど!!)私だって負ける訳にはいかないんだぜ!!」
魔力が切れるのを覚悟して、最大火力でマスタースパークを放つ。
「(う、嘘・・・・私が・・・・人間風上の魔法使いに押されている!?)」
「いっけえええええええ!!!!!!」
ドーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!
私のマスタースパークがパチュリーのスペルカードを押し切って、パチュリーは真正面から攻撃を食らって本棚にぶつかる。その衝撃で大量の本がパチュリーの上に大雨のように降ってくる。霧のように濃い埃が数分経ってようやく収まると・・・・・・
「む、むきゅ〜・・・・・・・・・」
本の下敷きになったパチュリーが目を回している。つまり・・・・・・・・・私の勝ちだな。
「弾幕はやっぱりパワーだぜ!!」
「やっと終わったわね。遅いわよ」
「まあまあ。このメンツだとこいつが一番強いんだから」
後ろから霊夢達が来た。どうやら霊夢達も勝ったみたいだぜ。
「折角弾幕ごっこに勝った親友相手に言う最初の言葉がそれかよ。遊輝の方がまだ優しいぜ」
「何でもかんでもパワーでゴリ押ししようとして、私に負けているのは誰かな?」
グヌヌヌ・・・・・・・・事実だから否定出来ないぜ。
「おっ、この先に道があるぞ。どうやらこれで上まで戻れそうだな」
「さっきの迷路みたいな道を使わなくていいのね。じゃあ行きましょう」
「私はちょっと残るぜ。ここの本に興味があるし」
「そう。後で来なさいよ」
「もちろんだぜ!!」
霊夢と遊輝、あと神様は最初にこの図書館に来た道とは反対の扉を開けて別のフロアへと行く。
さて、私は気になる本を取って死ぬまで借りようぜ。
遊輝「めっちゃ間空いたな・・・・・・」
霊夢「何していたのよ?」
遊輝「ポケモンらしい。結構やっていたそう」
魔理沙「あ〜、なんかこんな小さな箱みたいな奴か?」
遊輝「(そう言えばここ、ゲームという概念が無かったな・・・・・・)」
神様「ポケモンは楽しいよ♪」←現在進行形でやっている
遊輝「テメェもやってるのかよ!!!」
霊夢「これ?こんな小さな奴の何処が楽しいのよ?」
神様「まぁまぁ♪分かる人には分かるから☆」
魔理沙「凄くムカつくぜ」
遊輝「いよいよ紅霧異変も終盤戦」
霊夢「次回、【完全で瀟酒なメイド長VS炎の幻影師】」
遊輝「何その厨二病」
霊夢「あんたの二つ名よ。天狗が広めてたし、幻想郷だと普通だわ」
遊輝「(あの鴉か・・・・・・これ解決したら唐揚げにしてやる)」
神様「次回もよろしくね〜☆」