遊輝と神様の東方放浪記   作:DICHI

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第一ノ巻 博麗神社と博麗の巫女

遊輝 side

 

「・・・で、どんな所に行くんだ?」

 

次元の歪みの中を感覚的には飛びながらかな?俺は神様に質問する。

よ〜く考えたら、俺何処に行くか聞かされずにとばされていた。

 

「う〜んとね・・・・・・《東方》って作品は知っている?」

 

東方?東方とうほうトウホウ・・・・・・・

 

「転生前に友人が好きだったとしか覚えてないな。俺、あんまりマイナー系のアニメ分からなかったし」

 

「じゃあいいか。今回行く所は《幻想郷》ってところ」

 

「《幻想郷》?」

 

「うん。日本の何処か山奥にある誰も知らない秘境・・・・・・忘れられた人達や神隠しとかで消えた人達が幻想郷に来るということもあるんだ」

 

「ちょっと待てよ。神隠しで人がいなくなるというのはまだ良いけど、日本の何処かにはあるんだろ?だったらタクシーとかバスを探せば「無理だよ」はっ?」

 

「話せば長くなるから簡潔に言うけど、その幻想郷には二つの結界が貼られているんだ」

 

「結界?」

 

「そう。その結界のお陰で幻想郷は日本とは隔離されて、独自の文化が成り立ったんだ。つまり、外の世界からは幻想郷は見つけられないの」

 

「ふ〜ん」

 

「だから、幻想郷にはタクシーとかバスとか無いの。逆に言えば、こっちの世界では見つからないレアな物があるかもね」

 

世の中、そんな世界があるんだなと感心して頷く。

 

「ちなみに幻想郷は人間もいるけど、基本は妖怪がすんでいるんだからね」

 

・・・・・・・・・今、こいつなんて言いやがった?妖怪・・・・・・・妖怪!?!?!?!?

 

「よ、よよ、よよよよよよよ、妖怪!?!?!?!?よ、妖怪が出るのか!?!?」

 

「あ〜・・・・・多分君が思っているのはお化けだよ。妖怪と言っても「嫌だああああ!!!!!!妖怪なんか見たくない!!!!!」ちょっ!?暴れないで!!!!今暴れたら何処に飛ばされるか分からないの!!!!」

 

う〜う・・・・・・・何でそんな事を聞かずに行くって言ったんだろ・・・・・・・・・・

頭をガクッとなり、憂鬱な気分になる。

 

「早く帰りたい・・・・・」

 

「もう無理だって。それに、妖怪って言っても君が思っている妖怪とは違うよ?」

 

「妖怪は妖怪だろ!!!!あんな怖い物!!!」

 

「(その内、その言葉が嘘だと気付くよ)ほら見えた。あそこが出口だよ」

 

神様の左の人差し指を指す方向に、さっき入った次元の歪みがある。ギザギザに分かれている空間の先はかなり明るい。

 

「それじゃ・・・・幻想郷にGO!」

 

神様は元気良く行くが、俺は肩を落としたままその歪みの中へと入る。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「うっ・・・・・少し眩しい・・・・・サングラス持ってくれば良かった・・・・」

 

外に出ると、太陽の日差しが強く一瞬両目を塞いでしまう。

俺は昔から目が弱くて、特に夏がしんどい。日差しが強い日中はサングラスをかけないと左目を閉じてしまう癖がある。

 

「・・・・・ここは・・・・・神社?」

 

少し目が慣れてきたが、やっぱり強い日差しには耐えられず左目だけを閉じながら辺りを見渡して見ると、正面に少し古ぼけた神社らしき建物がありました。神社の周りには森が囲まれているので、ここには神社しかないと確信出来る。

 

「・・・・はい、とりあえずサングラス」

 

「サンキュー。で、ここは?」

 

「君の言っている通り神社だよ。名前は博麗神社。ほら、あそこの賽銭箱の上に博麗って文字があるでしょ?」

 

さっきみた神社の前には賽銭箱が確かにあり、その上を見ると額縁みないな淵が施してある大きな木の板に《博麗》という二文字があった。

 

「ふ〜ん・・・・博麗か・・・・・珍しい名前の神社だな」

 

「博麗ぐらいで驚いたらダメだよ。それより、ほら、これお賽銭」

 

神様が財布らしき物からお札を取り出して俺に渡す。

・・・・・ん、ちょっと待とうか。

 

「なぁ、二つほど質問があるんだがいいか?」

 

「?何を今更」

 

「まずは、この世界のお金って俺たちの世界のお金で良いのか?」

 

「いいよ?そこはちゃんと確認しているし」

 

「そうか・・・・それと、何で賽銭に諭吉さんをつかうんだ?」

 

神様が財布から出したお札には・・・・・・福沢諭吉の写真が貼ってあった。もちろんそのお札には左上に10000円という字があるし、日本銀行とも擦られている。れっきとした万札だ。

 

「何?お賽銭に諭吉さんを使ったらダメなの?」

 

「そういうわけじゃないが・・・・・お前のお金だから俺として別に困りはせんが、何故諭吉さんをつかうんだ?」

 

「後でわかるよ。ほら」

 

神様が俺の胸に諭吉さんを押さえつけてくるので、折れた俺は諭吉さんを持って一緒に賽銭箱の前まで行く。もちろん神様も諭吉さん1枚が握られている。

で、賽銭箱の前に近づいたんだが・・・・・・

 

「・・・・・でっかい鈴みたいのがないな。ここってほんとに神社か?」

 

しかも、賽銭箱の中を覗いてみたら、お札どころか小銭が一つもない。1円玉すらこの賽銭箱に入ってないのだ。

ここの神社、大丈夫か?こんな調子だったら倒れちゃうぞ?

 

「早くお参りしようよ☆」

 

「はいはい・・・・・」

 

諭吉さんを賽銭箱に入れた俺は、軽く会釈して2回手を叩く。

 

「(どうか、この神様の思考回路がもうちょっとマシになりますように)」

 

「(これから楽しい事が起こりますように☆)」

 

・・・・・・・・・・ドドドド

 

「?何の音だ?」

 

「来た来た来た・・・・」

 

お参りが終わった後、突然足音が地響きのようになり始める。・・・・・・・・こっちに来てる?

 

ドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!

 

「お、お賽銭!!!!!」

 

「うわっ!!!」

 

突如、神社の右側から現れた女の子が血相を変えて賽銭箱に飛び込んだ。

 

「あ、あんた!!お、お賽銭入れた!?!?」

 

「う、うん・・・・・」

 

凄い迫力でこっちの顔を見るのでちょっと後ろに下がってしまう。

 

「幾らいれた!?」

 

「い、一万円・・・・・」

 

「僕も☆」

 

「ほんとうに!?嘘じゃないでしょうね!!」

 

「ゆ、揺らさないで!!!さ、賽銭箱の中を覗いたら分かるから!!」

 

その女の子が俺の肩を前後に揺らして来る。

やめてくれ〜・・・・混乱してくる〜・・・・・

 

「・・・・あ、あああああ・・・・・・・い、一年振り・・・・一年振りのお賽銭だあああああああ!!!!」

 

その女の子は諭吉さん2枚を握りしめながら、それはもう、誰が見ても分かるくらい嬉しい舞をしていた。

ちょっと待って・・・・1年振りのお賽銭ってどういう事だよ・・・・・1年も賽銭なしで良くこの神社残ってるな・・・・・

 

改めてこの子の服を見ると、何か不思議な服を着ていた。

多分、この子はこの神社の巫女なんだろうけど何か俺の知っている巫女の服装じゃ無いんだよな。黒いストラップを履いて、少しダボダボの靴下・下は赤色のロングスカートみたいな物。上も赤いタンクトップみたいな物で胸には黄色のショールかな?みたいな物が巻かれている。

もっと不思議なのが袖だ。この子の袖は白が基本で、所々に赤い布が見えてるんだが、袖と服がくっ付いていない。簡単に言ったら脇が露出している。どうやってその袖を止めているんだ。

しかも良くみたら頭の後ろに大きな赤いリボンがついているし・・・・・

 

 

「あんた達上がりなさいよ。お茶出してあげるから」

 

「わ〜い☆」

 

「い、良いのか?お賽銭出しただけだぞ?」

 

「良いの良いの!今日は気分が良いわ!!」

 

そ、そうか・・・・・・・じゃあ遠慮無くあがらせてもらおうか・・・・・・

 

遊輝 side out

 

 

??? side

 

「ふんふんふ〜ん♪」

 

今日は最高に気分が良いわ♪朝にアリスがお菓子をくれて、久しぶりのお賽銭。しかも2万円!!これで半年は生活出来るわ!!

 

「は〜いお待たせ〜」

 

お茶を入れた急須と3つの湯のみをお盆に置いて、私は茶の間に行く。

 

「待ってたよ〜」

 

「すまんな」

 

「いいよいいよ。2万円も入れたあんた達は神様だよ」

 

「(神社の巫女が自分所の神様以外を拝んでどうするんだよ・・・・・)」

 

急須に入れたお茶を湯のみに入れてお客様に渡す。

それにしても見たことが無い人達ね・・・・・・・魔理沙以外の人間がここに来るのも久しぶりだし・・・・

 

「ねぇ、あんた達って何処から来たの?」

「えっ!?え、えっと・・・・・・(汗)」

 

「外来人だよ♪」

 

「ちょ!?それ言って良いのか!?」

 

「大丈夫だから言ったんだよ♪」

 

外来人・・・・・成る程ね。どうりで見たことない顔だと思った。それに二人の服も幻想郷だとかなり珍しいし。

 

「あんた達が外来人ということは分かったわ。でも名前が聞いてないわね」

 

「そう言えば言ってなかったな・・・・俺は遠藤遊輝」

 

「僕、神様☆」

 

「遊輝と自称神様(笑)ね・・・・私は博麗霊夢。ここの神社の巫女よ」

 

「ちょっと!?今、(笑)って付けたでしょ!?それに自称じゃないよ!?」

 

「そんな事はどうでも良いだろ」

 

「良くないよ!?」

 

遊輝と自称神様(笑)の二人が軽い漫才みたいな事を始め出した。

それよりも外来人がここに来たとなると・・・・・・・・あいつの仕業か・・・・・

 

「紫!!!何処にいるの!?」

 

「(ゆ、ゆかり?誰の事だ?この神社って霊夢以外に誰かいるのか?)」

 

「後で教えるわ。紫!!!」

 

私は声を張り上げて叫ぶけど、居間はシーンとするのみ。クソあのババア、また何処かに隠れているのね。

 

「僕、その人を一瞬で呼べるよ☆」

 

「はぁ?あんたが?」

 

「うん☆」

 

「じゃあやってみなさいよ」

 

「よ〜し・・・・・・BB《バーーーン!!!!》って危ないな!!」

 

自称神様(笑)がBB・・・・・明らかに続きがありそうね・・・・・って言うと、そいつが持っていた湯のみが爆発した。

 

「それは言ってはいけないよ」

 

「うわっ!?お、お前、何処から!?」

 

事の騒ぎが少し大人しくなった所で私の隣から紫色のドレスに少し淡いピンクの傘を持った・・・・・紫が現れた。

 




神様「いや〜、あのお茶美味しいね」

遊輝「確かにそうだけど・・・・・あの神社大丈夫なのか?かなり貧乏」

霊夢「それ以上言ったら首と胴体が真っ二つよ・・・・・」

遊輝「・・・・・・あい(汗)」

神様「後書き初登場、霊夢ちゃんだよ♪」

霊夢「で、一つ聞きたいのが・・・・・紫を呼ぶ時、あれ何て言おうとしたの?」

神様「BBAだよ♪」

遊輝「BBA?何の略だ?」

神様「ババア♪」

遊輝「プッ・・・・」

霊夢「・・・・・・(成る程ね。今度から紫を呼ぶ時はそう言おう)」

神様「次の話は【妖怪の賢者と普通の魔法使い】」

霊夢「これから私の事もよろしくね」
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