遊輝と神様の東方放浪記   作:DICHI

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第二十一ノ巻 遊輝VS霊夢 最後の弾幕ごっこ

遊輝 side

 

 

「・・・・・で、何時なんだ?」

 

「明後日の夜、正確に言うと明々後日の0時だよ」

 

「そうか・・・・・て言うことは俺はあと2日でこことはおさらばか・・・・・」

 

「寂しい?」

 

「そりゃな・・・・・3ヶ月近くもお世話になったんだから。でも、俺はあの世界に帰らなくちゃならない存在だから」

 

「そうだよ・・・・・・君はこの世界の住民ではない。あまりここで長く過ごしてしまうと次元関係に問題が起きてしまう」

 

「元の原因はお前だろうが」

 

「じゃあお休み〜〜☆」

 

「逃げるな!!」

 

俺から逃げるように神様は布団に潜っていった。

しかし・・・・・・・そうか、そうだよな・・・・・・俺は幻想郷の住民じゃない。いつかは帰らなきゃいけないと思ったけど、3ヶ月近くも居たのか・・・・・・最初来た時は初夏の始めの方だったけど、今はもうコオロギが鳴き始めてもおかしくないぐらい涼しくなったな。本当にあっという間だったよ。

ここに来て霊夢とあって、魔理沙と初めて弾幕ごっこしたり、空を飛んだり、異変解決したり・・・・・・色々とやったな、俺。

 

「・・・・・・・いるんだろそこに?出て来いよ」

 

「あら、何で分かったのかしら?」

 

俺の後ろに何時もの君悪いスキマが出てきて、その中から紫さんが出てきた。

 

「俺が生命を操る能力者という事を忘れないで欲しいな。それにそんな胡散臭いオーラをプンプンに放っていたら誰だって気づく」

 

「胡散臭いとは失礼ね。これでも幻想郷の為に色々と考えて行動しているのよ」

 

「へいへい・・・・・・・どこから聴いていたんだ?」

 

「最初からよ・・・・・・・・・いつかはこうなる日が来るとは思っていたけど」

 

「遅かれ早かれ、俺は明々後日、幻想郷から外の世界に戻る」

 

「霊夢達はどうするのよ?」

 

「明日お別れの挨拶をするさ。明後日の夕刻には神社から出るよ」

 

「・・・・・・・・・そう。じゃあね、私は帰るから」

 

そう言って紫さんはすぐにスキマの中へと消えていった。

なんだ?えらい今日は早くに帰ったな・・・・・・・いつもはなんかぐちぐち言ってくるのに・・・・・・・

 

「まぁいっか。とりあえず俺も寝よう・・・・・・」

 

 

〜(次の日)〜

 

 

「・・・・・はっ?帰る?」

 

「そう、明後日になった瞬間に俺は幻想郷から元の世界に帰る」

 

翌朝、朝飯を食べ終わった後、俺は霊夢に元の世界に帰ることを伝えた。いきなりことで霊夢はキョトンとしている。

 

「あんた・・・・・・・外の世界からこっちに移住するんじゃなかったの?」

 

「俺はあのバカ神に付き合わされてきただけだ。第一、外の世界からここに移住する奴は紫さんが選ぶんだろ?俺がここであまり長く過ごしてしまうと次元が可笑しくなっちゃうんだよ」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「まぁそういう訳で俺は、って霊夢?」

 

パチーーーーーーーン!!!!!!!!!

 

何も言わずに近づいてきた霊夢にいきなり無言でビンタされた。その霊夢の目にはうっすらと光るものがある。

 

「・・・・・・あ、あの・・・・霊夢さん?」

 

「あんた・・・・・私との約束を守らないで勝ち逃げするつもり!?」

 

「えっ、いや・・・・・・まだ霊夢は」

 

「確かに私はまだまだ弱い!!!でもあんたは私に力を見せつけて帰るって言うの!!!」

 

「べ、別にそんなつもりはないけど・・・・・・帰らなくちゃいけないから「もう知らない!!!あんたなんて何処にでも行ってしまえ!!!!」ちょ!?れ、霊夢!?」

 

怒り狂ったかのように怒号を吐き散らした霊夢はそのまま神社の外へと出てしまう。

 

「よぉ霊夢!!何「煩い!!」は、はい!?!?」

 

その途中、魔理沙がやってきて挨拶をしたが、その挨拶にも目をくれず何処かに飛んで行ってしまった。

 

「・・・・・・・嫌われたかな〜?」

 

「い、一体何があったんだぜ?霊夢が怒って出てくるなんてありえないぜ・・・・」

 

「俺が原因だと思われる・・・・・・」

 

「遊輝?一体何したんだぜ?」

 

「いや、実はな・・・・・・・・・・・」

 

 

〜〜少年説明中〜〜

 

「はぁ!?帰る!?お前ここで生活するために来たんじゃないのか!?」

 

「元々はあのバカ神に付き合わされたの。俺がずっと残ったら元の世界の親友にも困るし、色々と問題が起きてしまうんだよ」

 

「そうか・・・・・・・残念だが仕方ないことだぜ。いつ帰るんだ?」

 

「明後日になった瞬間だ。幻想郷に居られるのも今日と明日の二日間だけだ」

 

「そうか・・・・・・・それで霊夢は約束を守ってくれないからって怒ったのか?」

 

「多分・・・・・・・・・」

 

「はぁ・・・・・・霊夢も霊夢だが、遊輝も遊輝だぜ。で、どうしたいんだぜ?」

 

「そりゃ仲直りしたいけど、どうすれば良いんか・・・・・・」

 

「ふむ・・・・・こういう時はやっぱり宴会だぜ!!遊輝が帰ってしまう前に最後にド派手な宴会しようぜ!!」

 

「いや、それと霊夢の仲直りとどう関係が・・・・」

 

「宴会となら霊夢も戻ってくるだろう。それに宴会の場所はここって決まってるからな。今回の宴会の準備と霊夢のことは私に任せてくれ!!遊輝はとりあえず、皆に挨拶をしてきたらどうだぜ?」

 

「そうだな・・・・・・一応色々お世話になったし、バイトもさせて貰ったから人里の慧音さんから行ってくるか」

 

そう決めた俺は直ぐに行動に移し、飛び立つ。まずは人里、慧音さんところからだな。

ん?バイト?作者が執筆してないだけで、1回か2回、慧音さんの寺子屋で先生としてのバイトをしてたんだ。

 

 

〜〜(人里)〜〜

 

 

「あったあった。この時間なら準備中だろ」

 

人里の中にある唯一の寺子屋、俺はその扉を横に開き中に入る。

 

「慧音さ〜ん、いますか?」

 

「うん?あ〜遊輝か。丁度良かった、次の授業についてなんだが」

 

「いや、その事で、実はもうバイトが出来なくて・・・・・」

 

「どういうことだ?」

 

 

〜〜少年説明中〜〜

 

「そうか・・・・・・幻想郷から元の世界に帰るとは珍しいが、仕方ない事なんだな」

 

「そうです。今までお世話になりました」

 

「いやいや、こちらだって勉強になったぞ。あんな教え方があるとは思いつかなかったから」

 

慧音さんが深々と頭を下げる。

慧音さんの授業は何処か肩苦しく気が重いような授業をしてたので、俺は世間話や皆でゲームをしながら授業を進めていった。そのおかげか、授業嫌いな奴も積極的に授業に参加するようになって、慧音さんも時々だがこの方針を授業に取り入れている。

 

「それと明日の夜、宴会をやるみたいなのでよかったらどうです?」

 

「うむ、久しぶりに息抜きをするのも悪くないな。分かった、人里の皆には私から連絡しておこう」

 

「助かるよ。それじゃ」

 

これで人里は大丈夫だな。次は・・・・・・・先に魔法の森でアリスだな。紅魔館は時間がかかりそうだし・・・・・・

 

 

 

 

〜〜魔法の森〜〜

 

 

 

「・・・・・・なるほど、それでさっきから魔理沙が駆け回ってるのを見るわけね」

 

「えっ?魔理沙がこの辺?可笑しいな・・・・・霊夢が行った方向とは逆なんだけど・・・・」

 

「食料調達じゃない?主にキノコの」

 

「なるほど納得」

 

魔理沙のキノコ好きは以上だからね。朝昼晩キノコ料理でも良いとか言ってたな。

 

「それじゃ、俺は紅魔館に行かなくちゃいけないから」

 

「貴方も忙しいわね。分かったわ、私も霊夢を探してみるよ」

 

「サンキュー。それじゃ」

 

アリスに挨拶を終えて、そのまま紅魔館へと目指す。あそこが一番時間がかかりそうだしな。

 

「・・・・・・・行ったわよ」

 

「そう・・・・・」

 

「どうするの?彼は謝りたいって言ってたわよ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・そんなに悩むなら今の貴方の実力で挑めばいいじゃない」

 

 

 

〜〜紅魔館〜〜

 

 

 

 

「・・・・・・・そう、それは凄く残念ね」

 

「仕方ないんだよ。元々ここに住むんじゃなくてあの神様の暇に付いてきた感じだし」

 

「お兄様帰っちゃうの?」

 

「ああ、ごめんな。あんまり構ってられなくて」

 

「うんうん。お兄様のお陰でフランはこうやって自由になったし、霊夢や魔理沙、チルノやルーミアとも友達になれたんだから!!それに・・・・」

 

「それに?」

 

「3週間、お兄様の可愛い姿を沢山見れたし!!」

「・・・・・頼むからその黒歴史は言わないで」

 

「なんで!?あんな可愛い姿色んな人に見せたらいいじゃない!!」

 

「それを言わないでよ・・・・・俺、男なんだから」

目を輝かせながら言うフランの言葉に俺のプライドと心がズタボロになってしまう・・・・・・あれは黒歴史だ・・・・(涙)思い出したくない・・・・・・

 

「クスクス・・・・・・貴方のお陰でフランから狂気を取り除いてこうして仲良く暮らすことが出来たわ。本当にありがとう」

 

「どういたしまして。これ以上あんな事せんと仲良くしろよ」

 

「分かっているわ」

 

「明日の夜、神社で宴会をやるみたいだから来るか?」

 

「分かった、必ず出るわ」

 

「じゃあ帰るわ。明日の夜、待ってるぜ」

 

そうレミリアとフランに言った後、ベランダから出て直ぐに空を飛ぶ。

これで一応、全員には言ったな。あとは・・・・・・・・・霊夢を探すか。

 

 

〜〜夕刻 博麗神社〜〜

 

 

「結局見つからなかったな・・・・・・・・」

 

あの後、幻想郷中を飛び回ったが霊夢を見つけることが出来ず神社に帰ってきた。神社にある門を通り抜けて、お賽銭箱のある建物の横を抜けていつもの居住スペースへと向かうと、魔理沙とアリスが縁側で座っていた。

 

「あっ、魔理沙。それにアリスも」

 

「やっと帰ってきたわね。今までどこに行ってたのよ?」

「どこって・・・・・霊夢を探しに幻想郷中をず〜と飛んでた」

 

「余計な事をしなくて良かったのに・・・・・・私が探していたのだぜ?」

 

「こういう事は人数が多い方がいいだろ」

 

「そんな事はどうでもいいわ。貴方に弾幕ごっこの申し出があるわ」

 

「俺に?誰だよそんな物好き?」

 

「出て来なさい」

 

アリスが部屋の方に声を掛ける。中から出てきたのは俺がこの幻想郷という場所で一番知っていて、一番の親友・・・・・・・・・・霊夢だ。

 

「・・・・・・物好きで悪かったわね」

 

「・・・・・・・お前から仕掛けてくるとは珍しいな」

 

「アリスに言われて決めたの。今の私の実力がどんだけあんたに通用するか・・・・・確かめてもらうわ」

 

「審判は私がやるわ」

 

神社から降りてきた霊夢が俺と退治するように立ち、お祓い棒を右手、お札を左手に持ち、陰陽玉みたいな物を4つほど中に浮かせる。俺も後ろに入れていた竹刀を2本取り出し、構える。

 

「残機・スペルカードの制限はなし。どちらかが気絶・降参、もしくはこちらの判断でこれ以上無意味と判断した場合のみ終わりとするわ」

 

無制限・・・・・・・・霊夢の全てをぶつけてくるわけか。

 

「・・・・・・・分かってるわよね。私はあんたの本気とやりたくてこの弾幕ごっこをやってるのよ」

 

「・・・・・ああ、分かってるよ。まずは30%からだ」

 

俺は左手の親指と人さし指以外で竹刀を持ち、そのままの状態で左手を霊夢に向かって指差すように伸ばす。そして親指と人さし指で紐を軽く捻るような捜査をする。身体、特に足を中心とした下半身がその途端にピキッという音が聞こえて力が入ってくる。

 

「先行はそっちでいいぞ」

 

そう言って再び竹刀を構え直す。霊夢は俺の言葉を聞いて直ぐにスペルカードを取り出し攻撃する。

 

 

霊符「夢想封印」

 

 

色とりどりに輝いた光の弾幕や霊夢が持っていたお札が俺の周りを球体のように囲み、俺目掛けて放たれてくる。慌てずに左足を大きく下げて右手で二本の竹刀を持ち替えて左手で1枚のスペルカードを使う。

 

風斬「真空波」

 

 

スペルカードで俺の竹刀は二本とも緑色に輝き始め、それを横に大きく着る。竹刀から放たれた緑の弾幕は大きくニの字の状態で空気を切り裂く《バシン!!!!!》という音が鳴り響き、霊夢の弾幕と共に消える。

 

「す、すげぇ・・・・・・霊夢の夢想封印をいとも簡単にスペルブレイクしたぜ」

 

「こっちも本気だ・・・・・・有利な状況をつくるぜ」

 

地符「重力の術」

 

 

俺の周りに無色の弾幕が大量に作られ、それを霊夢に向かって放つ。直線的な動きしかしない弾幕なので霊夢は余裕で交わす。

 

「相変わらず単純な弾幕ね!もっと捻りをきかせないの!?」

 

「いつまでその余裕を持ってられるかな!?こいつは対象者の半径2kmの重力を20倍にするスペルだぜ!」

 

「簡単な話よ・・・・・その空間から飛べば良いんだから!!」

 

霊夢はそう言って大きくジャンプをする。

くそ・・・・・・やっぱり霊夢には効かないか。

霊夢の「空を飛ぶ程度の能力」の隠された能力、「ありとあらゆる概念から飛ぶ程度の能力」のおかげかあいつはこの重力がかかった空間から飛んでしまって身体が重くなっている様子がない。しかも空間から逃げたという事は俺が霊夢にいる空間に行くかその空間に何かしらの攻撃をしなくちゃいけないってことか・・・・・・

 

「さぁどんどん行くわよ!!!」

 

 

無題「空を飛ぶ不思議な巫女」

 

 

霊夢の周りにあった陰陽玉が時計回りで回転し始めて赤・紫・青・黄色のカラフルな弾幕が陰陽玉の回転に合わせて撃たれる。

ふむ・・・・・・赤と紫が厄介だが、いちいち避けるのは面倒だ。次いでだからその亜空間からも引きずり出してやる!

両手に持っていた竹刀2本を投げ捨て、霊夢のスペルを避けながら後ろに入れていた3本の日本刀の内、2本を取り出し、その反動でポケットに入れてあったスペルカードを取り出し使う。

神斬「亜空間斬り」

 

 

大きく貯めてジャンプをして、霊夢と同じ高さになった所で霊夢の周りを円になるように斬りつける。ザンッという音とともに空の一部が切れたらような傷が残りその間に出来た空間から俺は何発か弾幕を飛ばす。余裕そうな表情をしていた霊夢が少し苦い顔をして弾幕を避けながらこっち側(・・・・)に飛んできた。

 

「クッ・・・・・・引きずりこまれたわね・・・・・・」

 

「本当ならあの空間に押し付けてフルボッコにするスペルだけどな。応用としてお前を引きずり出しただけだ」

 

「でも竹刀から刀に変えたあたり少し、第二段階に入ったってところかしら?」

 

「そう思うなら思ってみろ。こっちから行くぞ!」

 

 

幻符「ムーンライトファンタジー」

 

 

周りに紫色の丸い自機を作り俺を中心にして反時計回りで回転を始めてそこから黄色のレーザーみたいな弾幕と満月みたいな大きな円形の弾幕を霊夢に飛ばす。霊夢は上空に大きく移動してまずレーザーの弾幕を回避、そして自機狙いの黄色い弾幕には少し苦戦して避けて、最終的にはお札で相討ちされる。

 

霊符「夢想封印 散」

 

 

全ての弾幕を撃ち落とされた後、霊夢は直ぐに次のスペルカードを出す。霊夢の周りからお札のような白と赤の2色の弾幕、陰陽玉のような紫色の弾幕が霊夢を中心に放たれてくる。弾幕ごとに微妙なスピードとタイミングの違いに戸惑ってしまうが、足に能力を使っているので高速で移動して霊夢の近くにいき右手の日本刀で霊夢を斬りつけるが、霊夢は持っていたお祓い棒を両手に持ちその攻撃を受ける。

 

・・・・・・ギリリ・・・・・・

 

「相変わらず鋼鉄のように固い木の棒だな!」

 

「霊力込めているのよ!そう簡単に斬られたら困るわ!」

 

「けどこの状況だと俺が有利だぞ?」

 

「それは無いわね!!」

 

「ハッ?《ドーーーーーーン!!!!!》!!!!グワッ!!!!!!」

 

背中に奇襲を受けて弾幕を食らってしまい右手の日本刀を地面に落としてしまう。

 

「そりゃ!」

 

「ぐっ!!!」

 

ガキン!!!

 

それを見てちょっとした隙に霊夢がお祓い棒で俺を殴り付けようとしたので左手に持っていた日本刀で受け、直ぐに地面まで急降下して日本刀を取りに戻る。

 

「逃がさないわよ!!」

 

 

宝符「陰陽鬼神玉」

 

 

霊夢の周りにあった陰陽玉が大きくなって俺に襲ってくる。

 

ドカーーーーーン!!!!!!!

 

「(当たった?気づかなかったわけが)《バシッ!!》えっ!?」

 

「そぅりゃ!!!!」

 

ブン!!!

 

炎斬「三刀流 龍の舞」

 

 

霊夢を上空に高く力任せに放り投げ、スペルカードで俺の持っている3本の日本刀が赤く燃え上がり、龍のような形が出来上がり、神速するようなスピードで霊夢に近づき斬る。何も考えず、ただひたすら、反撃の隙すらも与えないようにずっと斬りつける。

 

ザン!!ブン!!ガキン!!

 

「グッ!!アッ!!!ギッ!!!!」

 

「手は緩めんぞ!!!」

 

 

炎斬「三刀流 画竜点睛」

 

 

霊夢を掴んで今度は下に投げ地面に叩きつける。砂埃が舞い上がる中、俺は一度大きく上昇して、直ぐに急降下する。砂埃が収まるタイミングと同時に霊夢に急降下した勢いで突進、三本の刀を大きく横に振った。

 

ドーーーーーーン!!!!!!

 

まともに受けてしまった霊夢は横に飛ばされて木に当たる。衝撃が強かったせいか、その勢いで木が折れてしまった。

 

「す、すげぇ・・・・・・・これが遊輝の本気・・・・・・」

 

「これ以上はマズイわね・・・・・・・・この弾幕「ま、待って・・・・・」霊夢?」

 

アリスが恐らくこの弾幕ごっこを止めようと言いかけた時、身体がボロボロで所々出血してしまった霊夢がヨロヨロながら立ち上がり、1枚のスペルカードを手にしていた。

 

「ま、まだ・・・・まだよ・・・・・」

 

「む、無茶だぜ霊夢!!その身体でやったら「黙って!!!」!!」

 

「わ、私は・・・・・まだ大丈夫・・・・・・これに全てを賭ける!!」

 

「夢想天生」

 

 

 

霊夢が再び宙に浮いて、周りの陰陽玉が再び回転を始める。その陰陽玉から紫と赤のお札みたいな弾幕が出てきて一斉に俺目掛けて放たれる。

 

「(ここで最終スペルかよ!?こいつは密度も濃いし、元より霊夢に攻撃できない・・・・・・なら、やる事は一つ!スペルブレイクだ!!)ふぅ〜〜・・・・・・・はぁ!!」

 

少し深呼吸をして日本刀を持ち直し、霊夢の放った弾幕から逃げる。この弾幕は自機機能付き、何処までも追いかけてくるが時間制限がある。そしてもう一つ、この夢想転生を突破する僅かな方法が・・・・・・・・

 

「(突破口はほとんど1秒といってもいいカンマの世界・・・・・・・集中力を高めて・・・・・・・)」

 

「(・・・・・・・ただ逃げているだけとは思えない。何をする気なの?)」

 

霊夢の夢想転生から逃げ続ける事1分近く・・・・・・・・遂にそのチャンスがきた。

 

「今だ!!!!」

 

炎武「無限に咲く大花火」

 

 

四方八方に丸い砲丸みたいな弾幕を大量に放ち、花火ような爆発を起こし、赤・青・緑のの3色の弾幕を飛ばす。大量で密度の濃い弾幕は霊夢の放った夢想転生の弾幕と相打ちしたり飲み込んだりして全てを撃ち落としていく。そして、一部生き残った弾幕が霊夢の近くまでいき、爆発する。爆発が起きて砂煙が舞う中、俺は日本刀をしっかりと持って砂煙に高速で入る。

 

「・・・・・・・チェックメイト、ってやつだな」

 

「・・・・・・・そうね」

 

砂煙が晴れると、俺の日本刀が霊夢の首の前で止めている。このまま少しでも動けば霊夢の頭と身体は真っ二つになってしまう。

 

「そこまでよ。ったく、遊輝も加減しなさいよ。こっちまで飛んできたんだからね」

 

「悪い。でも夢想転生を突破しようと思ったら今の俺だとああするしかなかった。神様、いるんだろう?霊夢の治療」

 

「もう〜〜君も人使いが荒いね〜〜」

 

襖の奥にいた神様が外に出てきて、肩で息をして膝をついてしまっている霊夢の治療に当たる。俺も近くの木に背中を任せてそのまま座り込む。

 

「にしてもキツかった・・・・・・・完全に不意打ちを忘れていたよ」

 

「霊夢が陰陽鬼神玉を使った時も食らっていたのか?私が見たときはもういなくなっていたと思うが」

 

「あれは身代わりだ。本当は既に回収して木の陰に隠れていた」

 

「なるほど。どうりで当たった時に貴方が消えたわけね」

 

アリスと魔理沙が納得したように頷く。霊夢の方を見てみるともう治療が終わったらしく、神様が縁側に座って口笛を吹いている。霊夢はというと、負けたショックなのか、下を向いてしまっている。

 

「結局私は・・・・・・・あんたに勝てなかったわね」

 

「いや、通算でみたらお前の方がずっと勝ち越しているから。しかし・・・・・・・・やっぱ霊夢は凄いな」

 

「?何が凄いんだぜ遊輝」

 

「霊夢が初めてだよ・・・・・・ほぼ初見の相手に50%の領域まで使ったのが。お陰でこっちはこれ以降がたいへんなんだぞ・・・・・」

 

そう言って地面に座り込み大の字で寝転ぶ。

霊夢が思ってたよりも強く、夢想転生も使われたので一瞬だけだが50%まで能力を引き上げた。そのおかげで勝てたが、反動で俺の回復力や生命力が落ちてしまった。

 

「だ、大丈夫なの?かなり顔がしんどそうだけど?」

 

「ヤバイよ、めちゃくちゃ寝たいし。でも、ちょっと50%にしただけでここまで体力を持ってかれるから俺もまだまだダメだな」

 

アリスや魔理沙が心配そうな目でこっちで来たので適当に返事を返して上半身だけ身体を起こす。霊夢は相変わらず下を向いていた。

 

「いつまでも引っ張るなよ。今勝てないんなら次勝つようにすればいいだけだろ?」

 

そう言って霊夢にアドバイスを送る。別に今勝てなくても良いんだ、勝てないんなら次勝てるように考えて動けばいい話なんだから。

俺のアドバイスを聞いた霊夢はそっと星空を見て、俺の方に向く。俺も立ち上がって霊夢の返答を待つ。

 

「・・・・・今の私だとあんたには勝てない。だから・・・・・・・私はもっと強くなる。今よりもずっと。そしていつか・・・・・・・100%のあんたを倒してみせる!」

 

「そうか。じゃあ俺も頑張って今よりも強くならなくちゃな。こんなところでへばっていたら100%なんて使えそうにないぜ。・・・・・・・・そうだな、また会ったら弾幕ごっこをしような」

 

「・・・・・・・その約束、忘れないでよ」

 

「へへ、もちろんだぜ」

 

俺たちは固い握手を交わす。その日輝いていた月は俺たちの約束を見て輝き続けた。




神様「いや〜〜、青春っていいね〜〜☆」

遊輝「・・・・・・お前、バカにしてるのか?」

神様「そんな訳あるよ〜〜☆」

霊夢「霊符「夢想封印 散」」

神様「アッハハ〜〜〜。綺麗な弾幕だね〜〜!!!」

遊輝「やめとけ・・・・・無駄なことだから(汗)」

霊夢「最後の最後までムカつく奴ね」

遊輝「次!!!いよいよ最終回!!!」

霊夢「【輝く星空の下〜〜誓いの約束〜〜】」

神様「最後もよろしくね〜〜☆」
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