遊輝 side
「今回はスペルカードは2枚までだぜ!」
博麗神社の霊夢の寝床のすぐ前の庭・・・・・・・
俺と対峙する魔理沙は2本の指を突き出してそう宣言する。
スペルカード使用は2枚か・・・・・ 何か直ぐ終わりそうだな・・・・・
「なあ魔理沙」
「何だぜ?」
「そのさ〜、暗黙のルールに反するけどさ、スペルカードが切れてもとりあえずお互いが参ったって言うまで戦おうぜ。何かあっさり終わりそうだし」
「(・・・・つまり遊輝は魔理沙に勝てる自信があるのかしら?魔理沙は人間でも強い部類よ。霊力がほとんどない遊輝にはかなり厳しい相手だと思うけど・・・・・その逆で負ける自信もあるわね)」
俺の提案に魔理沙は少し考えるが、直ぐに返信が来た。
「いいぜ!すぐに遊輝を倒してやるぜ!」
そう宣言して箒にのり空を飛ぶ魔理沙。
良いな〜・・・・・・俺も空を飛びたいな、空を飛ぶ魔理沙と地上で戦う事しか出来ない俺とだったら、俺の方がかなり不利だしな・・・・・・早く霊力を上げよう〜と。
「それじゃ・・・・行くぜ!!」
魔理沙の掛け声で、魔理沙の両端に青と緑の球みたいなものが出来て一斉に俺に向かう。
ふ〜ん・・・・これが弾幕か・・・・とりあえず、避けられるようにしないといけないって言っていたから・・・・
「ほっ!はっ!よっと!」
この弾幕は直線にしか行かず、しかも球が小さいから避けやすい。多分、これが基本的な弾幕なんだろうな・・・・最終的には俺もこれくらい簡単に作れるようにしないと。
「(少し無駄な動きがあるけど身軽ね。忍者の衣装を着ているのは伊達じゃないわね)」
「さすがにこの弾幕は避けられるか・・・・なら次はこれだぜ!」
そう言ってさっきよりも少し大きな弾幕を出して、俺にホーミングする。
う〜ん・・・デカイのは避けた時に別のが当たる可能性もあるし、ここはこいつで・・・・・
「(竹刀?何をする気?)」
「・・・・・・・・・そりゃ!!」
ズバン!!!!!
「「き、斬った!?!?」」
神経を集中させて、こっちに八方からくる弾幕を2本の竹刀で斬る。
いや〜、さっきのよりデカイから成功したよ。小さかったらかすって受けていただろうな。
「だ、弾幕を斬った・・・・・・」
「は、初めてだぜ・・・・・弾幕を避けるんじゃなくて斬るだなんて・・・・」
「そう?さぁてと・・・・・流石に防戦一方じゃつまらないし、そろそろ反撃といきますか」
もう一度構えのポーズを取り、魔理沙に睨みをきかす。
「ぐっ・・・・だけど、空を飛んでいる私に竹刀は当たらないぜ!」
「確かに俺は近距離攻撃の方を専門としているが、別に遠距離攻撃を不得意にしてはいないぜ?」
「竹刀でどうやって「魔理沙!!後ろ!!」へっ?・・・・・・・な、何だよこれ・・・・・・・」
霊夢の反応で魔理沙は後ろを向き絶句する。
そこにあったのは、魔理沙の弾幕よりも少し大きめの真っ赤に燃えた太陽が大量にあったからだ。
「さぁ・・・・・今度はそっちが踊る番だぜ!」
竹刀を魔理沙の方に向け、それを合図に大量はどんどんと魔理沙をホーミングする。
「くっ!こ、この!!」
「心配しなくてもそいつは当たっても熱くならないようにしてあるからな!」
今回のサン・フレアは追尾付きだぜ。こいつを習得するのかなり時間がかかったんだからな。
「あっ!」
ボン!
ちょっとサン・フレアに当たった所で魔理沙がバランスを崩してその隙に全ての太陽が魔理沙に当たり、地面に落ちる。
さぁてと・・・・・・どうかな?
「いてててて・・・・・・・や、やられたぜ。だったら・・・・・・」
砂ぼこりがおさまったところで、魔理沙が頭を抑える仕草があったがどうやらあまり聞いてないらしい。そして、そのままポケットから1枚のカードを取り出す。
「スペルカードか・・・・・」
「そう、ここから本当の勝負だぜ!!」
魔符「スターダストレヴァリエ」
スペルカードから光が放たれて、魔理沙の周りに星が大量に出て来てそれが一斉に俺に向かってホーミングする。一つずつ避けながらその星は爆破して少しバランスを崩す。
「とととと・・・・・」
なるほど・・・・・ちょっとした爆弾か。しかもこっちを正確に狙っているし、基礎的な攻撃なんだな。一発の威力もそこそこ高いし。しかし・・・・・・・
「(攻撃方法が少し単調になってきたな。これなら・・・・・・)」
俺は地面を蹴り、一直線に魔理沙の方までジャンプする。
「へっ!ジャンプだけなら意味が「龍虎!!」!?うわっ!!」
余裕ぶっかましている魔理沙に俺はさらに足にブーストして竹刀で魔理沙を斬る。突然のことで魔理沙はバランスを崩してそのまま落下。さらに俺にホーミングしていた魔理沙のスペルカードによる攻撃も魔理沙自身が受けてしまった。
さぁてと・・・・ようやく空に飛ぶ鳥を落とせたか・・・・・・
俺はポケットから1枚のスペルカードを出す。
「けほっけほっ・・・・・」
「魔理沙!!今度はこっちの番だぜ!」
炎武「桜吹雪の術」
スペルカードを上に放り投げるとその上で輝き、小さな弾幕みたいな物が桜の花びらの用に空中で舞う。
「(桜吹雪・・・・・なるほど、確かに美しいスペルカードね)」
「(き、綺麗だぜ・・・・とても初めて使う奴のスペルカードじゃないぜ・・・・)」
「さあ桜の花びらよ!!魔理沙に華麗な舞をさせろ!!」
竹刀を魔理沙の方に向けると、俺の頭の上で舞っていた桜が一斉に魔理沙の方へと向かい、魔理沙に直接攻撃する。ちなみに今度も温度を調節して100度くらいにしている。多分平気だ。
「いててて!!!あちちちちちちち!!!!!!!」
「・・・・・・平気だ」
「いや、どうみても平気ではないよね。確実に服が燃えているよ」
「大丈夫。直ぐに消える」
「あちち・・・・・畜生、さっきからやられぱなっしだぜ。だから・・・・・・これで決める!!」
魔理沙がスペルカードの代わりに何か発射口みたいな物を取り出してこっちに向けた。
・・・・・・・何かすっげぇ嫌な予感が・・・・・
恋符「マスタースパーク」
魔理沙が魔力を溜めた発射口みたいな奴から極太のレーザーが・・・・・ってやべぇ!!!!
ドーーーーーン!!!!!!
遊輝 side out
霊夢 side
「やっぱり弾幕はパワーだぜ!」
魔理沙の必殺技に等しいスペルカード、マスタースパークが遊輝にダイレクトに当たってしまう。
あ〜あ・・・・・・魔理沙も初心者相手にその技はないでしょ。
「へへ、これで私の勝ちだぜ!!」
「そうみたいね・・・・・・にしても暑いわね・・・」
「ふぅ〜・・・・運動したから私も《バシーーーーーン!!!!!!!》!!!!!」
「ま、魔理沙!?」
突然、何かが高速で魔理沙を攻撃した。魔理沙は痛みで悶絶して倒れてしまう。
何・・・・・誰なの?動きが全く見えなかった・・・・・
「あっぶなかかった・・・・あれ、確実に死ぬ一歩手前だったぞ・・・・」
倒れている魔理沙の後ろで平然と汗を流している遊輝がいた。
「ゆ、遊輝・・・・・あ、あんたどうやってあの技を・・・・」
「うん?あれ?あれは俺の分身だよ」
「ぶ、分身?だけどそんな仕草なんか一つも」
「ん〜と・・・・・・陽炎って分かる?」
「か、陽炎?」
「陽炎は、透明な炎みたいな物がゆらゆらと揺らめく現象の事。本当は光の屈折が原因で起きるんだけど、俺が作った陽炎はそいつとちょっと理屈が違うんだよ」
「ど、どういう事?」
「そこらへんの説明も後々、今は・・・・・・」
そう言って遊輝は再び魔理沙の方へと向く。魔理沙も箒を杖代わりにして何とか立っている状態・・・・・さっきの攻撃、かなり痛そうね・・・・・・・
「く、・・・・・今のは効いたぜ・・・・」
「どう?参った?」
「ま、まだまだ・・・だぜ・・・・」
「・・・・あんまり無茶しない方がいいぞ」
「へへ・・・こうみえてもまだいけるぜ」
「そうか・・・・だったらこいつで最後だ!!」
遊輝はポケットから1枚のスペルカードを取り出した。まさか・・・・まだやるつもり!?
炎武「双陽龍第一召喚術」
遊輝がそう宣言してまたスペルカードを上に投げると、そのスペルカードは赤く光る。
「ぐっ!?こ、今度は何だぜ!?」
『・・・・・・グオオオオオ!!!!!!』 『・・・・・・・ギャアアアア!!!!!!』
赤く輝く光が消えると、遊輝の横に黒の龍と白の龍、2体の龍が現れていた。
「なっ・・・・・・りゅ、・・・・・う・・・」
「ブラック!ホワイト!頼むぜ!!」
高らかに宣言した遊輝を合図にその2体の龍は魔理沙に向かって突進する。
ま、不味い!!!
「くっ!!」
「・・・・・・・バ〜カ、誰が弱っている奴に攻撃をするかって」
『・・・・・・・・だな!』 『・・・・・だね!』
「・・・・・・・えっ?」
突然の遊輝の声で私も魔理沙もキョトンとしてしまう。
よく見たら、さっきの龍はいなくなり代わりに2体の人形みたいな物が魔理沙にちょこんと当たって遊輝の元に帰っていく。
あまりのことで魔理沙は腰を抜かしているみたいで立つことが出来ずに座り込んでいる。
「ふぅ、よくやったなブラック、ホワイト」
『ありがとうパパ!』 『嬉しい!』
「そうかそうか。で、流石にもう言うよね?」
「あ、ああ・・・・私の負けだぜ・・・まさかあんな龍を呼び出すなんて・・・・」
「龍・・・ね・・・・とりあえず治療してやるよ。立てないんだろ?」
「えっ?・・・本当だぜ」
「竹刀で膝と足首を攻撃したからな。そこでじっとしといてよ」
竹刀を片付けた遊輝が魔理沙の方へと近づき、右手を膝に、左手を足首に当てる。すると遊輝の手のひらから緑色の光が放ち、その光が魔理沙の身体の中へと入っていく。
「・・・・よしOK。立ってみろ」
「・・・・すげぇ!!!戦う前よりも身体が軽いぜ!!」
遊輝からの治療を終えた魔理沙が飛び跳ねるように身体を動かす。
「ふぅ・・・・疲れた」
「ご苦労さん。それで、結局遊輝って何の能力なの?」
「あっ、結局言ってなかったな。この世界風に言えば【太陽を操る程度の能力】と【生命を操る程度の能力】だよ」
「た、太陽を操る程度の能力?」
「そのまんまだよ。太陽を作ってそいつを操る。最近は太陽の他にマグマとか陽炎擬きとかで分身とか・・・・」
「そうそう。さっきの陽炎の話、続き話してよ」
「えっと・・・・どこまで言ったんだ?」
「光の屈折がどうたらってところまでよ」
「あっ、そうそう。で、俺のは正確に言うと陽炎ではないんだよ。俺のは地面の温度を上げていっているんだ」
「地面の温度?」
「そう。本当なら周りに炎とかあるともっと効果的なんだけど、あまりにも熱くなると、脳って錯覚を起こすんだよ。ほら、たまにない?熱くて喉もカラカラの時に何か幻影みたいな物が見えるのを?」
「そ、そう言われると・・・・あるぜ」
「さっきの俺が作った分身もそれと一緒。正確に言ったら・・・・・・《幻影》」
「幻影・・・・・・」
「ちょっと待ってよ!!いつそんなの作るほど温度を上げていたんだぜ?」
「魔理沙と対峙している時から」
「えっ!?もしかして最初から!?」
「地上で戦う奴なら直ぐに気づいたかもしれんけど、空に飛んでいたからバレず助かったぜ」
それを聞いて魔理沙は唖然とする。
けど・・・・・私も分からなかった・・・・・温度をあげていたなんてちょっとも気づかなかった・・・・・遊輝って意外と戦い慣れているわね・・・・
「あとは・・・【生命を操る程度の能力】。こいつは簡単に言えば自己再生。これが他人にも植物にも、とにかく命を持つものなら100%死んでいない限り、復活させることが出来るって訳」
「何だそれ・・・・」
「で、これのもう一つの長所が、ちょっとした不死状態なのよ。心臓とか脳とか致命傷によっぽど深い傷が入らない限り、俺は無事。不老は流石に無理だけど」
「「・・・・・・・・・・・・」」
それって俗に言う、負けないって言っているのと一緒でしょ?何そのチート性能。そんな能力持ってたら私も勝てないよ。
「ふわぁ・・・・あれ?皆で何してたの?」
「お前いつまで本を読んでいたんだ?」
「ついさっきまで。それより何してたのよ〜」
「弾幕ごっこ」
「何それ楽しそう!!」
「お前絶対にしてるだろ!!」
「うん♪」
・・・・・あの二人は漫才でもしているの?
「そうだ!!折角だし遊輝が来た宴会でもやろうぜ!」
「え、宴会?」
「ちょっと!!何で僕は入ってないの!?」
「また勝手に話を進めて・・・」
「じゃあ私は宴会の話を皆に広めるぜ!!」
勝手に話を進めた魔理沙は箒に乗って何処かへといってしまった。
はぁ・・・・また私が準備しないといけないのね・・・・・
魔理沙「遊輝、鬼畜。強すぎだぜ」
遊輝「いや・・・・あそこまで上手く行くとは思わなかった・・・・最後のあれはマジでやばかった」
霊夢「分身して交わす人の言う言葉?」
魔理沙「ところで・・・・・・」
ブラック『パパ!!』 ホワイト『遊ぼ遊ぼ!!』
霊夢「・・・・何でその人形は喋れるの?」
遊輝「・・・・つ、次の話で理由言うから(汗)」
霊夢「次回、【歓迎会】よろしくね」