遊輝 side
「ダッハァ・・・・・・・負けた〜〜〜〜・・・・」
「これで5勝5敗の五分だぜ」
博麗神社で俺と魔理沙の弾幕ごっこに負けた俺は地面に大の字で寝転ぶ。う〜ん・・・・あそこで連続攻撃が来るとは・・・・・
「しかし私も危なかったぜ・・・・・残りの残機は1つ、しかもあの攻撃を交わしたのもギリギリだったぜ・・・・」
残機・・・・・紫さんが新しく弾幕ごっことして付け加えたルール。簡単に言ったら「何回か当たったら負け」という物。これでちょこちょこ長期戦になっていた弾幕ごっこは短期戦になり、俺としてはかなり不利になった。
「残機が無かったらぁ・・・・・戦っている途中に回復していって長期戦で勝てるけどなぁ・・・・」
「遊輝は避けるのが下手だからね」
「ウンウン♪」
「グッ・・・・人の気にしている所を・・・・・」
剣道から入って武術から入った俺に取って、相手の攻撃は避けるというよりも受け止める方が得意なのでどうしても竹刀や日本刀で受け止めてしまう。単体ならこいつでいいんだが数の勝負になるとどうしても相手の攻撃を受けてしまう。だから、今は実践で避ける事を頭に入れて戦っている。一番の方法は竹刀を使わないこと。竹刀を使わないで避けて、且つ相手にも多大なダメージを与えるのは・・・・・・
「(・・・・・やっぱりあれか。あいつらとだったら本気でやるから使ってたけど、あれ疲れるからな)よっしゃ魔理沙。もう一戦頼むぜ」
「休憩はもう良いのか?」
「あぁ、と言っても今日だけで10戦もしているから短期決戦と行こうぜ。残機1、スペルカードも1枚のみ」
「いいぜ」
俺の残機とスペルカードのルールに乗った魔理沙は箒に乗り空を飛ぶ。それを追いかけるように俺も空を飛び、魔理沙と対面する。
「先手はもらうぜ!!」
魔理沙がはなった星の弾幕。俺はそいつをギリギリまで引きつける。
「どうした遊輝!?そのままだと「魔理沙、俺はここだよ?」えっ?」
驚いた魔理沙は後ろを見る。俺は魔理沙の首元に腕を回して目の前でスペルカード1枚をぶら下げる。
「はい、俺の勝ち」
「えっ!?わ、私の残機は」
「この状態で必殺技なんて受けたら死ぬかもしれないぞ?」
「うっ・・・・・・・・・」
魔理沙も分かったようで下に下降し始める。俺も首元から手を抜き、下へと降りる。いやぁ・・・・・早めに終わらせておいて良かったぜ・・・・・
「・・・・・あんたいつの間に魔理沙の後ろに」
「普通に移動しただけだけど?」
「早過ぎるわよ。最初に魔理沙と戦った、あの時のような速さ・・・・」
「・・・・・・言っておくけど、俺より速いやつなんか俺の仲間にいるぜ。俺は寧ろ能力使った状態でも遅いほうだ」
「「えっ?」」
レミは風に乗って移動するから持久力でも負けるし、奏に至っては物理的に無理。光速とかマジで目が見えねぇからな。
「そうだな・・・・・この前言った【生命を操る程度の能力】。あれの付け加えをしておくか」
「まだ何かあるのか?」
「あぁ、あれは自己再生の他に、神経をも操れるんだよ」
「神経?そんな物操ってどうするのよ?」
「その前に神経の説明をしなくちゃな・・・・・俺の言っている神経とは人間の中にある神経だよ。運動神経とか反射神経とかの類だな。神経ってのはそいつの能力や生命体に大きな影響を及ぼすんだ。簡単に言ったらさっきの運動神経。運動神経がいい奴は運動が上手く、逆に悪い奴は運動が出来ないだろう?」
「そうね・・・・・」
「そうだな・・・・・・・」
「神経ってのは運動神経だけじゃない。人や妖怪の生命に関わる神経の他、『人間』特有の神経もある。だから・・・・・・・」
霊夢の目の前に右手を突き出し、何かをいじるような動作をする。
「こんな事をするのが神経を操るんだよ」
・・・・ピコン♪ピコン♪
「あ、あれ?何か頭が動いたような・・・・それに何か後ろのほうでも」
「・・・・・ブブ、ブハハハハ!!!!!!!!」
「アハハハハハハハハハ!!!!!!」
「ちょ、ちょっと魔理沙!!何笑っているのよ!?それと神ってやつも!?」
「だ、だって・・・ハハハハハ!!!!!!」
「こ、これは・・・ウヒヒヒヒ!!!!!!」
「あ〜ら、何か楽しそうな事になりそうだから来てみたけど・・・・・これは凄いわね」
「ゆ、紫!?何で紫が!?」
「そんな事より霊夢、あなた今の自分の姿を見たらどうかしら?」
突如現れた紫さん。その顔は獲物を得たような良い笑顔だった。とにかく紫さんから自分の姿を見るように言われた霊夢は直ぐに鏡のある所へと向かう。
「・・・・・・な、何よこれええぇぇぇぇ!!!!!!!!」
直後に霊夢の絶叫。いやはや面白い。
「遊輝、あなたの能力は面白いわね・・・・・あれって一生なの?」
「えぇ、生命の神経を変えましたからね。俺が戻さない限りは神経は変えられません」
「あらそうなの。これで可愛い霊夢が一生見られるわけね」
「遊輝!!!!あんた何をしたのよ!!!!!」
「だから言ったじゃん・・・・・・・霊夢の身体にある『人間』という神経の一部を『猫』という神経に変えたって・・・・・・」
血相を変えて飛び込んでくる霊夢を避ける。
今の霊夢には・・・・・あの特徴的な大きな赤いリボンの他に猫耳、さらには身体・・・・正確にはお尻から猫の尻尾が生えている。
「今すぐに戻してよ!!!!!」
「紫さんが結構気に入ってますが」
「戻したらダメよ。可愛い霊夢が見れないじゃない」
「ゆ〜か〜り〜〜〜〜!!!!!!!」
血相をさらに変えて紫さん飛び込むが、スキマ妖怪の紫さんは直ぐにスキマを消す。飛び込んだ霊夢はそのまま地面に頭からダイブ。紫さんはまた別の所から出て、霊夢を捕まえて尻尾や耳を触る。
「や、やめ・・・ヒッ!!」
「あら、かなり敏感ね」
「猫にとって、耳や尻尾は敏感な部位なんでしょうね」
「や、やめて・・・アアア!!!!」
「フフフ・・・・本当に可愛いわね・・・・・」
「(・・・・・あっ、肝心な事言うの忘れてた)」
能力の説明が途中だった事を思い出したけど、今は紫さんが楽しんでいるし、良いか。
遊輝 side out
No side
「・・・・・・・始めるわよ」
とある館の部屋・・・・・・・・・
その大きな大きな部屋の奥に階段があり、その頂上には魔王や王様が座るような立派な赤い椅子があった。そこに座るのはその大きな椅子とは正反対に小さく見える女の子・・・・・のような人。彼女が人と断定出来ないのはその背中に翼があることだ。黒い尖った、コウモリのような翼・・・・・・・彼女の服装は淡いピンクをモチーフにしたワンピース、帽子だ。
「えぇ、お嬢様」
「・・・・分かったわレミィ」
その階段の下には彼女を慕っているのであろう5人の人と後ろにはメイド姿の沢山の妖精らしき姿が見えた。
左から簡単に特徴をあげると、一人目はピンク色の帽子に服、神は紫色。その彼女の後ろにいる2人が先ほど台座に座っていた女の子と同じように翼があり、スーツを着ている。
右から二番目の人はフリフリのカチューシャに青いミニスカートと白いフリルのエプロン・・・・・メイド服を着て、胸に緑のリボン、銀髪の髪に両端は結んで緑色のリボン。一番端の人は中国人みたいな緑色のチャイナ服を着ている。
「フフ・・・・・・・私は
幻想郷の支配者になってみせるわ」
彼女の宣言の後、幻想郷の空が赤い霧に包まれた・・・・・・・・・・・
遊輝 side
「ふわぁ・・・・・水組んでくるか」
布団から身体を起こし、立ち上がった俺はそのまま部屋を出て、茶の間から外に出ようと準備をする。
「今何時かな・・・・・昔の時間の読み方なんて知らな・・・・・・・・・なんだこれ?」
茶の間の障子を開けて空を見上げると・・・・・・・いつもの日本晴れのような晴天ではなく、赤くなんだか重い霧が空を覆っていた。
「おはよう・・・・どうしたのよ?」
「なあ霊夢、幻想郷ってたまに空が赤い霧で覆われる日があるのか?」
「何言ってるのよ・・・・そんな事起こる訳ないじゃない」
「いや、実際に起こってるんだが・・・・・・」
欠伸をする霊夢に俺は上空の空に指を指す。霊夢も外に出て、この赤い霧を見渡す。
「・・・・・きみ悪い霧ね。妖力も混ざっているし」
「妖力?ていうことはこいつは人為的なのか?」
「かもね・・・・・・となると、これは異変ね」
「異変?」
「幻想郷ではたまにこんな感じで異常現象みたいな事が起こるのよ。私たちはこれらをまとめて異変っていうの」
「ふ〜ん・・・・・じゃあその異変はどうするんだ?」
「大体の異変は首謀者がいるからそいつを倒せば良いだけよ」
「誰が倒すんだ?」
「博麗の巫女よ」
「博麗の巫女ね・・・・・・お前じゃねぇか!!!!!」
博麗の巫女という単語で一瞬ばかり誰かな〜?って考えたけど、よくよく考えたら俺の直ぐにいたことに気がついた。
「そうよ・・・・・けど」
「けど?」
「面倒くさいわね・・・・・」
「(ズコッ)め、面倒くさいって・・・・・」
こ、こいつ・・・・・本当に博麗の巫女としての自覚があるのか・・・・・・・強いのはメチャクチャ強いけど・・・・・
「ち、ちなみに何で行かないんだ?」
「だって面倒くさいでしょ・・・・・修行もそうだし・・・・・」
やっぱりか・・・・・・・
こいつは何かと修行とかこういう所を嫌っている。「努力しても報われない」とか言ってたっけ・・・・・・俺が霊力の修行に手伝って貰った時に霊夢が言ったこの一言。確かに努力しても全て報われるとは限らないが・・・・・・
「霊夢、これだけは忠告しておくぜ」
「何よいきなり」
「努力は確かに全て報われるとは限らない。霊夢は天性の才能があるし、言いたい事も分かる。だけどな・・・・・そういう奴はな、一度大きな挫折を味わうぞ。修行をしなかった事を後悔し、立ち上がれそうにないくらいの大きな挫折を・・・・・・」
「・・・・・・・何をいうかと思えば・・・・・私は挫折何か味わないわよ」
「相変わらずですか・・・・・魔理沙は努力家なのに何でこの2人はこうも違うのかね・・・・」
魔理沙は霊夢と違ってかなりの努力家。俺との弾幕ごっこに負けた後、いやその前から魔力の研究や弾幕ごっこの戦い方などを勉強している、その点を見れば魔理沙の努力は凄い。
「・・・・・・それにこの赤い霧で日常生活に支障をきたすわけじゃ「んなわけあるか。メチャクチャ支障を起こすって」えっ?」
「この赤い霧・・・・・・恐らく太陽を通さないようにしているんだろう。もしそれが本当なら幻想郷の気温はどんどん下がっていく・・・・・・人間や妖怪たちが寒さに震えて死んでいく。さらに太陽がなければ木や緑も育たなくなり、やがて枯れる。そこで起こるのが・・・・・・・食糧を確保するための争いだ」
俺のこの言葉を聞いた霊夢は神妙な顔付きになり、考える。
この霧がもし太陽を隠すためなら・・・・・間違いなく幻想郷はヤバイ方向に行く。
「それに太陽が無かったら洗濯物も乾かせない「異変解決に行くわ!!」お、おぅ・・・・・・」
い、今・・・・・・洗濯物で反応を変えなかったか?やっぱり現金な奴・・・・・・・(汗)ま、まぁ・・・・何にせよやる気を出してくれたし・・・・・
「遊輝!!まずは朝飯!!!」
・・・・・前言撤回。やっぱりこいつは現金だ・・・・・・
「おはよ〜う。わぁ、凄い天気だね〜〜!!」
「何処がだよ・・・・異変だってよ。飯食ったら霊夢と一緒に出掛けるから」
「僕も♪」
「どうせ言うと思ってましたよ。とりあえず朝飯作るの手伝え」
「何で命令形なの!!」
「お〜〜い霊夢!!!!」
「・・・・・今度は魔理沙ね・・・・4人分か」
そう呟き、台所へと入る。霊夢は俺と変わって茶の間に入り魔理沙の相手を始める。
〜〜少年料理中〜〜
「ほいよ〜。今日の朝飯」
「・・・・何で4人分もあるのよ」
「魔理沙はどうせ食べてないんだろ?ついでだから作った」
「サンキュー!!じゃあ遠慮なく頂くぜ!!」
「僕も♪」
「はぁ・・・・・いただきます」
魔理沙が最初に飯にガッつき、そのまま神様、霊夢とご飯を受け取る。俺も自分用のご飯を机に置いて食べ始める。
「・・・・霊夢、この異変、俺も行くぞ」
「言うと思ったわよ。魔理沙も行くって言ったし。その代わり、足を引っ張らないでよ」
「もちのろん。先に食器片付けるぞ」
「早っ!!私より後に食べたのにもう食べ終わったのか!?」
「早食いは得意なんでね。魔理沙も慣れとけよ。早食いって色々役に立つ時がくるし」
主にLIVEとかLIVEとかLIVEとかデュエル大会とかLIVEとかLIVEとかLIVEとか・・・・・・・・・
食器を洗って、部屋に入り日本刀3本と竹刀2本を服の後ろにある隠しポケットの中に入れる。スペルカードも全てズボンのポケットに入れる。
『パパ』 『僕も』
「分かってるさ。ただ、危なくなったら直ぐに隠れろよ」
『『分かった』』
この世界に来て一度も精霊世界に戻ってないブラックとホワイト。こっちでは基本遊びに行かしていふが、もちろん戦いの練習も忘れてない。
「(・・・・・デュエルデスクは今回はいいや)」
持ってきたデュエルデスクはカバンの中へとしまう。そして、ベルトに机の上にあるデッキケースもしまう。
「よし・・・・準備OK」
全ての準備を終えて、外に出る。既に魔理沙と霊夢、神様は待っていた。
「遅いぜ!」
「何をしていたのよ」
「ごめんごめん、準備にちょっと手間取った」
「本当に大丈夫かしら・・・・・」
「心配するなって。じゃあ行こうか」
「えぇ・・・・・」
これが・・・・・・・のちに【紅霧異変】と呼ばれる俺の幻想郷での最初の戦いだった・・・・・
紫「可愛い霊夢を見れて良かったわ〜」
遊輝「それはどうも・・・・」
霊夢「私は良くないわよ!!あんな姿に無理矢理されて」
遊輝「能力の説明してたじゃねぇか。途中で終わったけど・・・・(ボソッ)」
霊夢「何ですってえぇぇ!!!」
紫「ねぇそんなことよりも」
霊夢「そんな事じゃないわよ!!!」
紫「こんな言い方したらアレだけど、太陽が出ないのならば遊輝が作れば良かったんじゃないの?あの霧の下に太陽があれば別に霧は無視出来るし」
霊夢「・・・・・・・あっ」
遊輝「・・・・・フンフンフ〜ン(汗)」
霊夢「・・・遊輝〜〜〜〜!!!!!!」
遊輝「じ、次回!!【闇の妖精と⑨な氷の妖精】よろしくね!!」←逃げた。
霊夢「待ちなさい!!!!」