巻き込まれたデブは異世界に転移する   作:河馬田鰯

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やっと主人公出てくる…2000文字単位で1週間で1話できたらいいな




「すみません~これください。」

 

僕…黒田太黒田 ふとしは学校帰りの至福のひとときを過ごそうとしている。

 

 

身長172.3 体重87.5kg 趣味は買い食いと食べることが大好きなちょっと太めの…高校生 それが僕だ

 

 

今日も学校の帰りの日課としてコンビニ立ち寄った。目当て物を買い、レジ袋片手にコンビニを後にする。

 

 

「ふふふ」

 

コンビニを出てすぐに袋の中を覗き込んだ僕は顔がにやけるのを止めることが出来ていない。

この袋のなかにはおにぎりにサンドイッチにジュースにお菓子と僕にとってのゆめのような光景が広がっている。早速、その中からおにぎりを取り出し、ビニールの包装をはがそうとした。

 

 

 

 

 

 

 

「…あれ?」

 

 

僕はいつもと違い違和感を感じる空気に手を止めてしまった。

 

辺りを見渡しても特に代わり映えする光景ではない。

 

いつもように仲良く手をつないで幼稚園から帰宅する近所の親子…

 

 

いつものように楽しそう話しながら下校する同じ学校の女子生徒達…

 

 

いつものように日が沈みかけ、夕焼けに染まる空…

 

 

 

何も変わらない…

 

 

 

 

いつもと同じ下校風景…

 

 

 

 

周りに人がいなくなり、気のせいかと、僕は再びおにぎりに視線を移す。まずはいくらだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもじゃない風景は唐突に訪れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の足元がいきなり光り出した。

 

 

 

 

「えっ?」

 

 

 

 

 

僕は無意識に光に目を向ける。

そこには円形の中にさまざまの文字が書き込まれた…いや、これはあれでしょ!?よくマンガや小説で定番のあれでしょ!?

 

 

『魔法陣』

 

 

僕はそれを認識した瞬間、僕の周囲は真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

「ここどこ!?」

 

 

 

 

 

気が付くと僕は森の中に立っていた。

あまりの展開に辺りを見渡しながら叫んでしまった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…まずここ…少なくとも本州じゃないよな…?」

 

ある程度、騒いでいたらお腹が減ってきたので買っていた食べ物に手を付けて落ち着いてあたりを見渡すと新緑まぶしい緑の隙間から温かな日差しが差し込み少し心が和むのを感じた。…だが問題は少なくとも自分のいた地域は木々に着いていた葉っぱが落ち始めていて少し肌寒く感じる9月の下旬だったはずだ。間違ってもこんな心地よいと感じるほど快適な気候でもなかったはずだ。

 願わくば地球のどこかの森の中であると願いたいがスマホが圏外な時点で相当奥に居ることになる。でもやっぱり地球ではないのだろうな…なぜなら…

 

 

自分は目線の先で動く者をじっと見つめる。そいつはどんどんこちらに向かってくる

 

 

 小学生高学年くらいの身長。

 片手には棍棒をもった緑色の肌。

 薄汚れて、知性に欠ける表情。

 

そいつは俺を見つけるとその顔を嬉色で歪ませる。

 

 

 

「ニンゲン!ニク!」

 

 

 

「ゴブリン!?」

 

ファンタジ―のテッパン『ゴブリン』である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うそうそうそ!?無理無理無理!!!」

 

 

 

俺とゴブリンとの追いかけっこが始まった。

 

 

「ニル!ヤク!ニク!」

 

「お前りょうりできるの!?」

 

 

 

ゴブリンは棍棒を振りかざしながらこちらに迫って来る。

ゴブリンはそんなに速くないのか、距離を詰められない。

だがそれ以上に僕が遅いから距離が離せない。

 

しかし問題が起きた速さは一緒でも持久力が無いため

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

息が上がりだした。脇腹もかなり痛い!

 

 

「駄目だ…もう無理!」

 

僕は地面に倒れた。

 

 

「サーロイン!ヒレ!リブロース!ロース!バラ!イチボ!ヒウチ!」

 

 

あーずいぶん食い意地の張ったゴブリンだこと…まさか僕の人生の終わりがゴブリンに食われるだとわ…

 

迫って来るゴブリンを見つめながら自分の死が近づいて行くのを感じていた時だった。

 

 

 

ザシュ!

 

 

ゴブリンの頭に矢が突き刺さった。ゴブリンはそのまま進行方向へドサッと倒れるとぽんっという卒業証書の入った筒を開けたような気の抜けた音とともにいくつかの物体が地面に転がった。

 

 

 

 

 

「大丈夫か?」

 

 

背後から声をかけられるふりかえってみると、いかにも狩人といった格好をした20代後半から30代前半の体格のいい男性が歩み寄ってきた。

 

 

「あ、危ない所を助けていただいてありがとうございます。」

 

僕は助けてくれた礼を述べるが、心中は穏やかではなかった。

 

彼の容姿は、少し茶が入った金髪で、目は青く、彫りもかなり深い

僕はここがせめて日本ではなくとも地球のどこかであってほしいと心のどこかで願っていた。

だがゴブリンの登場によって…

 

 

ここが異世界であると悟ってしまったから。

 

 

 

「まぁ、怪我がなかったからよかった。立てそうか?」

 

かれはこちらに手を差し伸べる。

 

「はい」

 

僕はその手を掴むと立ち上がる。

 

 

 

ともあれ、ここにきて初めてあった人ということもあって自分の心に少し余裕が出来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「改めて助けてくれてありがとうございます。自分の名前は太って言います。」

 

「…フトシか。俺はジェイク。タ―ミルの町を拠点にして冒険者をやっている。Eランクだ」

 

 

冒険者?タ―ミル?それより…

 

「この近くに人の住む町があるんですか!?」

 

僕がそう聞くとジェイクさんは顔をしかめた。

 

「何を言っているんだ?それにその格好…ここら辺では見かけない顔だが?」

 

僕はこれまでの経緯をジェイクさんに話した。

 

 

 




オリジナルは難しい…少し一話変更しました
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