おさななじみの6人は   作:落ち葉崩し

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任務の日

久々の合同任務に朝から胸が鳴るいの。

 

いつもより朝早くから起きて髪の毛のセットをし、いつもより少し時間をかけて自分の身支度を整えた。

 

「行ってきまーす!」

 

私は家を出る。いつもなら集合時間ギリギリに行くけれど今日はいつもより早く家を出てナルトを迎えに行くのだ。

 

ナルトの家に着くと、クシナが玄関前を掃除していた。

 

「クシナさん、おはようございます!」

 

いのの挨拶にクシナは笑顔で返した。

 

「あら、いのちゃん!おはよ!ナルトももうすぐ出てくると思うからちょっと待ってあげて!」

 

そう言うとそのまま掃除を続ける。いのはナルトが出てくるのをしゃがんで待っていた。

 

「かぁちゃん、行ってきます!」

ドアを開け玄関に入るクシナに挨拶をしてナルトが飛び出す。そしてしゃがんでいるいのに気づくと笑顔で駆け寄る。

 

「おはよ!いの!迎えに来てくれたってば?」

 

「ええ、そうよ!今日は合同任務でしょ!一緒に行きたくて!」

そう言うといのは立ち上がりナルトの手を握る。

 

ナルトはその手を握り返し笑う。

 

「じゃぁいの、行くってばよ!」

 

「うん、クシナさんさよなら!」

 

「二人とも気をつけて行ってくるってばね!」

 

いのとナルトは走り出す。

 

それを笑顔で見守るクシナ。2人の微笑ましい姿に自然と笑顔がこぼれた。

 

 

集合場所に着くとまだ誰も来ていない。

 

2人はベンチに腰掛ける。

 

「ねぇナルト、今日の任務ってどんなのだろうね?」

 

「どんな任務でもいいってばよ!でもいのに何かあったら俺が絶対守るからな!」

 

その言葉にうれしくなったいのはナルトに抱きつく。

 

ナルトは照れながらも抱きしめ返すといのはそのままの状態で動かない。

 

ナルトはいつまでこのままでいればいいのかと悩みながらもいのが嬉しそうなのでそのまま抱きしめ続ける。

 

「いの、そろそろ」

 

「もうちょっと」

 

それはシカマルとチョウジが来るまでずっとそうしていた。

 

「サクラとサスケくん遅いね?何してるんだろ?」

 

「さぁ、2人のことだからもうそろそろ」

 

いのがナルトにたずねそれに応えようとした時遠くから走ってくるサスケとサクラが見えた。

 

「サクラ急げー!」「ちょっと待ってよサスケくーん!」

 

2人はどうやら遅刻ギリギリなようだ。

 

「おせぇぞふたりとも、何やってたんだ?」

 

シカマルが諌めるとサスケは申し訳なさそうにしているがサクラは私のせいじゃないもーんとそっぽを向く。

 

「サスケ?何かあったの?」

 

チョウジは新商品の肉じゃがポテチを食べながら質問する。

 

「いや、サクラがどうしても手をつなぐって聞かないからさ、それを断るのに結構時間がかかっちまって」

 

サスケは髪をかきながら言う。

 

「手ぐれぇつないでやりゃぁいいじゃねぇか、こいつらなんてさっきまで抱き合ってたぞ?」

 

 

ナルトといのを指差しながら言う。

 

「え、だってナルトといのは付き合ってるじゃねぇか。俺とサクラは付き合ってないんだぞ?」

 

ピシッと空気が割れる音がした。

 

サクラは能面のような表情に変わる。

 

 

「サースーケーくーんのばかーー!!」

 

サクラのフルスイングビンタが炸裂する。

 

サスケは訳も分からないという表情。

 

 

「まぁなんというか…乙女心をわからないサスケが悪いってばよ」

 

「ま、私みたいにすぐに勇気を出さないサクラもサクラだけどね?」

 

ナルトはサスケに近づき起こしながら、いのはサクラの頬をつつきながらいう。

 

 

サスケは意味がわからないという空気を出しながら立ち上がり、サクラを見つめる。

 

サクラはいのを恨めしそうに睨んでいた。

 

そこにアスマとカカシが連れ立ってやってきた。

 

「あ、カカシ先生今日は遅刻じゃないってばよ!」

 

「ホントだ!明日は雨かしら?」

 

「天気予報では晴れだったぜ?」

 

3人からの言葉にカカシは平然と言ってのける。

 

「お前ら、任務の後できっちり話そうな?」

 

「いや、普段遅刻しまくってるお前が悪い」

 

アスマはカカシを肘で突きながら言う。ごもっともだった。

 

 

「今日の任務は熊狩りだ。最近ここら辺の畑を荒らし回るクマがいるらしい。そのクマを退治するのが今回の任務。かなり広い範囲だから合同任務になった」

 

熊狩りと聞いて、シカマルはじーっとアスマの方を見ている。その視線に気づいたカカシは笑いながらみんなに聞こえるような声で言う。

 

「注意点はアスマがクマみたいだからってクナイを投げつけないように」

 

その言葉を皮切りにアスマがカカシを締め上げるもカカシは笑いながら受け続けていた。

 

「じゃぁお前たち、元気に行ってこい。俺たちはお前たちに何かあった時のために待機してるから」

 

そう言うとアスマから逃げ出し、俊敏な動きで森の中に消えていった。

 

「まぁお前ら、怪我だけはするなよ?熊くらい平気だろうけど2マンセル以上で行動するように、では」

 

アスマもカカシに負けずとも劣らないスピードで森の中に消えていく。

 

6人は手分けして探すことにし、いのとナルト、サクラとサスケ、チョウジとシカマルに別れる。

 

 

 

「ねぇシカマル、サスケってサクラの好意に気づいてないのかな?」

 

森を歩きながらシカマルに聞く。

 

「しらねぇよ、メンドクセーったく。あいつら見てっともどかしいんだよ」

 

シカマルは言いながらサスケとサクラの仲が進展しないのを内心少し気にしていた。

 

「でもいのとナルトは早かったよね。もう付き合い始めて1年くらいかな?」

 

「あぁ、あいつらは二人ともストレートだからな。お互いがお互いにすぐ気付いたのも幸いしてか、いのがそっこーで告ったからな」

 

「そだったね、で、ナルトがみんなに報告した時はサクラがすぐ告白しようとして失敗したよね」

 

「実は奥手だからな。努力が空回りしてんだよ」

 

「まぁそろそろ時間の問題なんだけどね」

 

2人は友達思いだ。それからも2人は4人のことを話しながら森を散策し、熊を探すのであった。

 

「ねぇナルト、サスケくんってサクラの気持ち気付いてないの?」

 

こちらでも同じ内容の会話がされている。

 

 

「んー、サスケも気付いてはいるんだってばよ。けどあいつ実は恥ずかしがり屋だろ?人前でベタベタすんの苦手なんだってばよ」

 

ナルトは返事を返しいのの手を引きながら歩いていく。

 

「ふーん、サクラも大変ね」

 

いのはその手に引かれ歩いていく。

 

「まぁもうそろそろ付き合っても良さそうだけど」

 

いののつぶやきが終わった頃木の陰で音がする。

 

ガサガサガサガサ

 

「熊か?」

 

ナルトがクナイを構えると、2人の手は離れる。いのは残念に思いながらも任務だからと割り切りクナイを構えた。

 

出てきたのは頭に小熊を乗せた2mはあるだろう大きな熊だった。

 

すぐに見つけたことを知らせる赤い発煙筒を打ち上げる。

 

「ナルト、小熊が居るよ、あの親熊を殺したら小熊はひとりぼっちだよ。かわいそう」

 

いのは小熊を見つめながら呟く。

 

「でも任務を無視するわけには行かないってばよ。でも小熊をどうするかなんだよな」

 

そう呟いた瞬間上から声がする。

 

「ナルトー、これあげる」

 

カカシだ。

 

上から落ちてきたのは袋に入った千本。

 

「カカシ先生、なにこれ?」

 

聞くとカカシはすぐに返してくる。

 

「超即効性麻酔薬付き千本だ。あの2頭眠らせて生け捕りにして、近くのクマ牧場に引き取って貰えばいい。俺が運んでやる」

 

「おう、わかったぜ!」

 

ナルトはカカシのセリフを聞くと猛然とダッシュし熊との距離を縮めるとクマの後ろに回り込み千本を突き刺す。

 

そして小熊にも千本を突き立てると、2頭はすぐに意識を手放した。

 

「きゃー、ナルトかっこいー!!」

 

いのは走り寄りナルトに飛びつく。ナルトはそれを受け止め照れ笑いを浮かべた。

 

「やれやれ、まだ任務中だってのにあいつらは。俺はアンコが忙しくて全く会えないってのに」

 

そうぼやきながらカカシは巻物にクマを2頭封印するとナルトといのに寄っていく。

 

そしてそこに他の5人も集まってきた。

 

サスケの頬にまた新しい紅葉が出来上がっていた。

 

「サスケ?それどうしたんだ?」

 

カカシはサスケの頬を指差しながらたずねる。

 

「サクラが手を繋ごうとするから任務中だって諌めたらこうなった」

 

 

サクラはまたそっぽを向く。

 

「今回はサクラが悪いかな。後で謝っとけよ?サクラ」

 

カカシの言葉にしぶしぶ頷くサクラ。

 

 

「じゃぁ今日の任務は終了。アスマについて火影に報告してくるように。俺はこの熊を熊牧場に引き取ってもらってくる」

 

 

巻物を右手に持ち熊牧場の方に走り去るカカシ。

 

アスマに連れられ5人は報告を済ませる。

 

「ねぇ、シカマル。今からあそこて昼寝でもしようよ」

 

「あぁ、あそこなら今日はあったかくて気持ちよさそうだ。行くか」

 

解散になり2人はいつもの屋上に昼寝に行く。そこが2人のお気に入りスポットであった。

 

「「それじゃ、また」」

 

2人が歩いていくのを見て、サクラもサスケを誘う。

 

「サスケ君、私たちもどこかよっていかない!?」

 

その言葉にサスケは即答する。

 

「ごめん、今日は兄さんと修行する約束があるから」

 

そう言い走り去っていくサスケ。それを見送り灰のように散るサクラ。

 

いのとナルトが慰めなんとか立ち直らせると、サクラはトボトボと帰っていった。

 

「ほんとサスケくんってぶれないわよね。修行とお兄さん大好きっぷりは」

 

いのはサクラに同情しながら言う。

 

「まぁサスケのにいちゃんは忙しいから時間取れる時は一緒に修行するの楽しみにしてるからな、しょうがないってばよ」

 

ナルトの言葉に納得しながらもサクラを思うと少しかわいそうだと思ういのであった。

 

「いの、今から俺んちくる?かぁちゃんが今日はケーキ焼くって張り切ってたからさ!」

 

ナルトからの誘いにいのは笑顔で頷き腕に抱きついた。

 

二人の間には甘い空気が流れ、それを見た里の人たちはそれを微笑ましげに見ているのだった。

 

2人は楽しげに歩いていく。これからもずっと。

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