おさななじみの6人は   作:落ち葉崩し

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1次試験を合格したナルトたち。

2次試験では波乱がくり広がる。



中忍試験 7班

「サスケ!大丈夫か!?」

 

草忍の毒霧を浴びせられ苦しむサスケに近寄るナルト。その手には母が調合した様々な毒を中和するための解毒薬があった。その薬をサスケの口に含ませるとサクラを呼ぶ。

 

 

「サクラちゃん、サスケのこと見てて!俺ってばもう我慢なんねぇ!あいつら全員ぶっ飛ばして巻物奪ってやるぜ!!」

 

「待って、ナルト!1人じゃ危険よ!」

 

サクラはサスケの体を支えていたためナルトの動きを止めることはできなかった。遠くなるナルトの背中。ナルトを待ち構える3人の草忍。

 

「らぁぁぁ!!」

 

特殊なクナイを投げ、草忍が避けた瞬間ナルトの姿が消える。4代目直伝瞬身の術だ。サクラだけでなく草忍もナルトの姿を見失う。

 

「どこだ!?」「どこにいる!?」

 

草忍はナルトを探し前後左右、上に首を向けるが居ない。だが次の瞬間草忍たちの頭上から赤いチャクラを背負ったナルトが両手に風を纏わせ飛来する。

 

ズガーン

 

草忍の2人の頭に両手のひらを当てそのまま振り下ろす。風を纏ったことによりその威力は増し2人の体は地に叩きつけられる。その瞬間声を上げることなく意識を手放すことになった。

 

「ひぃっ」

 

残った草忍は地べたにペタンと尻もちをつきあとずさる。ナルトはそんな草忍に眼光を向け威圧する。

 

ナルトは赤いチャクラを纏い草忍に近寄る。さっきまでとは違い攻撃の意志の見えない目をして。

 

「巻物を全部渡すか、ここで気絶させられて無理やり奪われるか、選んでいいってばよ」

 

草忍はポーチから2つの地の巻物を取り出す。

 

その巻物を一応念のため両方受け取るとナルトは背中を向けてサスケのいる方に歩いていく。

 

草忍はナルトを見上げたままつぶやいた。

 

「あれが…下忍の力なのか…?なんて力だ。今の俺たちじゃかなわねぇや」

 

「サクラちゃん、、サスケの具合は?」

 

2つの巻物を手に戻るナルト。それを見てただ感嘆の声を向けたのはサクラ。

 

「ナルト、さすがね!さっきの赤いのが前に言ってたうずまき家の長子が受け継いでるっていう九尾の力?」

 

サクラの言葉にナルトは頷く。

 

「あぁ、九喇嘛っていうんだ。俺の腹の中で普段は眠ってるけどな。こいつは俺の友達なんだ」

 

自分の腹をさすりながら呟いた。

 

「そうなんだ、あ、地の書!それにふたつも!?」

 

サクラはナルトの手にある巻物を見て驚く。必要だった地の書を持っているのだから。それも2つ。

 

「あぁ、一応念のためにね。これは俺が1本、サクラちゃんにも一本渡しとくね。何か危険なときは見逃してもらうためにそれを犠牲にすればいいからさ」

 

サクラはナルトが差し出した巻物を受け取りポーチにしまう。サスケはまだ起きてこない。

 

「ナルト、サスケくん大丈夫かな?」

 

「あぁ、大丈夫。解毒薬飲ませたからな。でもここにずっといるのは危険だ。塔に向かおう」

 

サスケを担いでナルトは立ち上がる。サクラと顔を見合わせうなずき走り始める。安全に休める場所を求めて。

 

 

 

「ふぅ〜、偶然だけど川に出られてラッキーだったってばよ!サクラちゃんのおかげだってばよー!」

 

そう、サクラが偶然水が跳ねる音のようなものが聞こえたという方へ行くと川が流れていた。その近くの大木の下にサスケを寝かせサクラが膝枕をしている。

 

「そうね、飲み水の確保と食糧も確保できた。後はサスケくんが起きるのを待つだけ」

 

サスケが気を失ってから2時間、今は呼吸も落ち着いているようだし、危険はない。

 

「いのやシカマル、チョウジは大丈夫かな?」

 

サクラのつぶやきにナルトは呼応する。

 

「大丈夫、心配ない。あの3人なら大丈夫だってばよ!根拠なんかねぇけどあの3人は俺たちの仲間だからな。信じてるってばよ!」

 

ナルトの強い目を見てサクラも納得したように笑顔を咲かせ頷いた。

 

「んん、っん」

 

サスケが目を開くとぼやけた世界にいたのはピンクの髪の少女。

 

「サ、クラ」

 

つぶやきに2人がパッとサスケを見るとサスケが目を開けており意識が回復していた。

 

「サスケくん!」「サスケ!」

 

2人は嬉しそうに声を上げるがサスケはまだ意識が覚醒していないのかぼーっとした表情である。

 

「サクラ」

 

サスケは寝返りを打ちサクラの体の方に顔を向け腕を回しサクラを抱きしめた。そしてそのまま小さな声で呟きサクラとナルトを笑わせた。

 

「あと5分待ってくれ」

 

そのまま寝息を立て始めるサスケに2人は顔を見合わせ吹き出し笑う。

 

「ハッハハハハ!サスケ、起きろってばよー!寝ぼけてんじゃねぇぞー!」

 

 

「ははは、サスケくんってば可愛いとこあるのね!あと5分だけ休ませてあげましょう」

 

サクラはサスケの頭を優しく撫でる。母が子供にするそれと同じように優しい手つきでサスケの頭を撫でる。

 

「サクラ…好…きだ」

 

小さな寝言を無意識につぶやいたサスケ。この言葉を聞き取れたのは誰もいなかった。

 

 

 

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