ベストマッチ・ラボラトリー 作: 凛キチ
「スクールアイドル」
その名の通り、学校の生徒を集めて結成されたアイドルである。
つまり芸能人ではなく、ご当地アイドルのようなものだ。
スクールアイドルを目指す者は、後を絶たない。
何故なら、スクールアイドル自体には誰でもなれるからだ。
しかし、本当に活躍しているスクールアイドルはほんの一握り。
誰でもなれるからこそ、実力がものを言う。
誰でもなれるからこそ、相当な努力が必要なのだ。
限られた時間の中で、精一杯輝けるように。
その為に彼女たちは、ひたすら練習する。
ある者は、歌を。
ある者は、踊りを。
そしてある者はーーー鏡の前で決め台詞を練習する。
「サンシャイン、輝け、ルビィのラッキージュエル!天に星、地に花、瞳に宝石、世界の聖なる光!太陽の煌き、ここに集いて、我に力を与えよ!ミラクルチャーム・ジュエルフラッシュ!」
「......」
「ふぁぁぁぁぁぁぁ!!/////」バタ-ン! バタバタバタバタ...
彼女、黒澤ルビィのように。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「はぁ〜...何やってんだろ、ルビィ...///」
「まったくだわ」
「ぴゃあ!お、お姉ちゃん...!?」
「大体、スクールアイドル活動など認められませんわ!」
「っ!で、でもルビィは...」
「でももストライキもありません!」
「お姉ちゃん、言い回しが古いよ」
「と、とにかく!私は認められません!ルビィ、あなたもこんな事に現を抜かす前にやるべき事があるでしょう!」
「そもそも私達は...」
(お姉ちゃん...お説教長いなぁ...ん?)
イケゴ-バスタ-ズ! トベゴ-バスタ-ズ!
「お姉ちゃん。この歌、お姉ちゃんの部屋から聴こえるよね?」
「!い、いやそれは...なんでもありませんわってよ!」ドヤッ
「お姉ちゃん焦ってるのバレバレだよ?『わってよ』って何?」
「っ〜!私は、認めませんわ!」
「お姉ちゃん!」
「......バカ」
「お姉ちゃんのノイジー...お小言ばっかり...」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
スクールアイドルを目指す上で、必ずぶち当たる壁。それは「自分だけのスタイル」が見つからないこと。
何か一つでいい。
自分はこういうアイドルだ。
自分はこれを極める。
そう言い切れるものを求め続けて...
その途中で、彼女たちは様々な音楽に没頭する。
ある者は、ロックに。
ある者は、ラブソングに。
そしてある者はーーーラップに没頭する。
「hey! 1,2,3,4!」
「やるなら今しかねーZU☆RA」
「やるなら今しかねーZU☆RA」
「攘夷がJOY!JOYが攘夷...!」
「ふざけたyouにマルが天誅!!」
「......」
「っ〜!!//////」バタ-ン! バタバダバタバタ....
彼女、国木田花丸のように。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「何やってんだろ、オラ...///」
「ん....電話?もしもし」
『もしもし..ルビィです...」
「ルビィちゃん...!」
『えっと、どう?練習上手くいってる?』
「それが、さっきラップに挑戦したんだけど...ダメみたいずらね。ルビィちゃんはどう?」
『ルビィも一緒。全然ダメ!いや、全然全然全然全〜然ダメだった!』
『やっぱり、ダメなのかな』
「え?」
『やっぱりルビィには、アイドルなんて無理なのかな?』
「ルビィちゃん....」
『ルビィはお姉ちゃんみたいに頭良くないし、運動できないし、頼りにならないし...お姉ちゃんに勝てる部分、一つもないもん』
『ルビィなんかより、お姉ちゃんの方が...』
「っ!ルビィちゃん!」
『!マルちゃん...?」
「『なんか』は禁止!」
『だってルビィはダメだもん...お姉ちゃんの方がずっとずっとアイドルに向いてるよ』
「そんなことない!」
『!』
「いくらお姉ちゃんが凄くても、ルビィちゃんがダメなんてことは...絶対ないずら!」
『!...マルちゃん』
「ルビィちゃんだって、十分凄いよ。それに、ルビィちゃんがお姉さんに勝てるもの、あるよ!」
『お姉ちゃんに、勝てるもの?』
「アイドルへの思い!」
『!』
「それはきっと、ルビィちゃんの誰にも負けない部分だと思う。だってマル、ルビィちゃん程にアイドルが好きな人知らないし!」
『...』
「もっと、自信持っていいと思う」
『......ぐすっ』
「ルビィちゃん......泣いてる?」
『な、泣いてないよ!』
「ほんとぉ〜?」ニヤニヤ
『ホントだもん!...ねぇ、マルちゃん」
「ん?」
『なれるといいね...!スクールアイドル』
「うん...一緒に、ね♪」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「水」の都に「皆」が集う時。
新たなる物語が、幕を開ける...
「Aqours」
彼女たちが君のこころを輝かせるのは、少し先のお話。
「ハーイ!ヨハネの魔法でみんなを恋する堕天使に(ry」
『善子ぉ!さっさと風呂入りなさい!!』
「ちょっ...!お母さん!もう...せっかくいい感じだったのにぃ...」
.....結構、先のお話。
おしまい
☆宣伝☆
只今ここハーメルンでラブライダー企画『ラブライダー!アンソロジー2〜新世代の絆〜』(企画:希一様)が絶賛開催中であります。他の作家様方が描く「aqours」と「仮面ライダー」の世界を是非お楽しみください!
※私の作品が本日21時に投稿されますのでもしよかったら…読んでいただければ幸いです。