ハイスクールD×Dの憑依し最強漢女   作:九流トキオ

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第1章 筋肉漢女のディアボロス?
第1話 誕生!魔法少女ミルたん


「は!?ここは何処!俺は誰!?」

 

「さあ?」

 

 知らない場所で目覚めた時のテンプレセリフをいきなり現れた赤ん坊に否定された。

 

「アイエェェェェェ!?アカンボウ!?アカンボウナンデ!?」

 

「あ、気にし無くていいよ?」

 

「いやいや、気にしない方が可笑しい!」

 

「え?何処が?赤ん坊位話すでしょ?」

 

「何処の常識!?」

 

「此処の常識。」

 

「平然と変えされた!?」

 

 思考が追い付かずドラクエの言う所の混乱状態ですよ!

 

「さて、話をするけど。」

 

「え!?ほっとくの!?なんの説明なし!?」

 

「え?うん。だって面倒でしょ?」

 

「いやいや!そこは説明を!説明をしてくれよ!」

 

「分かった。なら、カクカクシカジカって訳、分かった?」

 

「いや、キチンと説明してくれよ!アニメや漫画じゃないんだから駒が一マス変わるだけじゃ伝わらないよ!」

 

「なら3行で。

  ・手違い死んで

  ・メンゴ

  ・特典言えや

 どう?伝わった?」

 

「いろいろ変だしそれで伝わる俺もどうかと思うよ!」

 

「なら、転生させるね。」

 

「え?ちょっと待って!特典は!特典は如何したの!?」

 

「面倒いし君の記憶読ませてもらったからその通りにするよ。それじゃあね。スリプル!」

 

「何故技名だけ元気にZ〜Z〜Z〜。」

 

「よし、えーと、女になりたく魔法少女ね。変な趣味。ま、いいや。えーと、ハイスクールの魔法少女はっと。あ、ミルたん?魔法少女?うん魔法少女って書いてあるからこれで良いや。それじゃあポチッとな。」

 

 スイッチを押すと同時に赤ん坊がいた世界は閉ざされた。

 

 *

 

「此処は?」

 

 俺はまた知らない所で女が覚めた。とは言ってもさっき見たいな訳分からない場所では無く木製天井が真正面に見えた。

 体を起こし、辺りを見渡すと10畳半程度の部屋にバスタブ、キッチン、トイレなどが付いてる中々に良い物件の様だ。

 そして、目の前のテーブルには何かのステッキな様な物と大量に積まれた何かのDVDがあり、よく見て回ると、魔法少女のグッズが沢山あり、オタクの部屋か?と、思ってしまうほどであった。

 しかし、キャラやグッズ、DVDなどはキチンと整理されており、床にはゴミひとつ無く窓もしっかりと見え開け閉め出来、うまい具合に整理されているだけあって汚い、より、逆に綺麗とすら思える程だった。これの持ち主はかなりの綺麗好きなのだろう。

 

「しかし、家主は何処に?それに目線が高い様な。」

 

 そう、俺の身長はどんなに多く見積もっても179あるかないか位なのだ。しかし、目線から察するに2メートル?程度はある様だった。

 その時、近くにあった携帯が鳴り画面を見ると。

 

「赤様?」

 

 そう表示してあり、出て良いか困った。これがもし、俺じゃない奴だったら大変な事になる。だから、俺は鳴っていたが出なかった。しかし、いつまでも鳴り止まない電話に嫌気がさして来て、電話を取った。

 

「も、もしもし。」

 

 俺の声は緊張で震えており、息も少し荒くなっていた。

 

 《あ、もっしー?キチンと転生出来てる?》

 

「この声は!」

 

 《そだよー。君を転生させた神様だよ。》

 

「いきなりやりやがって!何て事をしやがる!」

 

 《ん?何が?》

 

「何がじゃねえよ!説明をだな!」

 

 《だから今しようかと思ったけど君と話すのは面倒くさそうだし、君に直接送るね?》

 

「あ、おい!何、を、。?」

 

 俺の耳にピーガガッープップー。ピーガガッープップー。と言う規則正しい音が聞こえてきて、身動きが出来なくなった。いや、目がチカチカし、体も痙攣し始めそれと同時に色々な物が思い出されて来た。

 それは見えは消え。見えは消えを繰り返す。直様消えるのにも関わらずその一瞬で内容を理解してしまう。頭がガンガン痛み立ってもいられなくなり倒れても何故か携帯は耳から離れなかった。

 その内痛みが無くなってきてまるで先程の事が無かったかのようにも思える状況に俺は唖然とするしか無かった。

 

 《どうかな?》

 

 神はいつも通りの口調で聞いてくる。まるで、感情を捨て去った人形の様に。まるで、心を捨て去った人間の様に。

 

「今のは。」

 

 頭のキャパシティーが追いついて行かない状況でようやく出たのがその言葉だった。

 

 《君に彼、いや、彼女に付いての記憶と此処で生きていくに当たりの知識、地名、あ、一部は抜かしてあるよ。詰まらないから。あと、特典と君に与えた能力の出し方、使い方も入ってるからね。》

 

「一つ、いいか?」

 

 《ん?何?》

 

「男だよな?この体。」

 

 《君はこれが女に見えるのかい?なら眼科に行く事をお勧めするよ。》

 

「ちげえよ!ただの変態だろうが!このかっこ!」

 

 そう、今の俺の体は筋肉隆々にピチピチの魔法少女服を着ておりオプションと言わんばかりに猫耳を付けているのだ。誰だって逃げるし警察を呼ぶ。いや、誰もしなくとも俺がする。

 

 《はあ。君は馬鹿かい?》

 

 俺が真剣に悩んでいると失望したと言わんばかりの溜息と言葉を吐いた。

 

「何だと。」

 

 《確かに僕の不注意もあるさ。それは認めるよ?でもね、魔法少女は少女だけが慣れるもんだって誰が決めたの?》

 

「そ、それは世界が!人々が決めた!」

 

 《それが、君の答えかい?》

 

 今度は有無を言わせない程の威圧感を持って発せられた事により何も言えなかった。

 

 《世界が決めた。人々が決めた。だから何さ。いいかい?君達が一人一人違う様に世界の見方や解釈だって違うんだよ。男でも彼が信じればそれは魔法少女なんだよ。》

 

「そんなの屁理屈だろ!」

 

 《屁理屈結構。だって僕は神だぜ?確かに僕はまだ未熟だけど、ひと1人の運命くらいなら変えられるのだけどね。》

 

「?」

 

 それまで自信満々ですよーって言う雰囲気なのだったが、‘‘運命”と言う言葉には自信なさげに言った。

 

「どうした?」

 

 いきなり変えられると対応に困る。

 

 《いやなに。僕よりミルたんの方が強く気高いってだけだよ。》

 

「意味がわからない。」

 

 《ミルたんは誰にも邪魔されないほどの覚悟と心を持っているって事さ。ま、でもだから、君に任せたんだよ?‘‘偶然”とは言えミルたんと同じ目標を持つ君がね。》

 

「つまり、どういう事だよ。」

 

 《要はミルたんが初めから持っている神に等しい力が使えず君に与えた神具と能力のみしか使えないと言う事だよ。でも、全力の力は出せないだろうね。流石に予想外だよ。》

 

 神はやれやれと困った様な声をしていて、それが本当の事だと思うには十分の言葉だった。

 

 《ま、君が力を使うには君自身がミルたんを心のそこから理解し受け入れ認めない限りは無駄だね。僕が出来ることといえば君に連絡する程度さ。》

 

「・・・・・」

 

 俺は答えることが出来なかった。何故なら、してしまったら俺と言う人格は消えるかも知れないからだ。この体、いや、心は今連絡している神が体に宿した物であり、それが確定してないと言うことは何らかの表示に消えてしまう。

 

 《要件はそれだけさ。それじゃ、失礼するよ。》

 

 呆然としている俺の耳にはその言葉が聞こえることはなかった。

 

 *

 

 暫くの後、頭が冷えた俺は自分に何が出来るか、と、ミルたんの記憶の断片を確認することにした。

 まず初めに、俺の神具は神滅具である『賢者の石』と呼ばれるもので、その効果は、ありとあらゆる魔術、魔道に精通し数多の可能性を顕現させる事の出来る神具だ。このハイスクールの世界でドラ○エやF○の魔法、魔術、と言ったものを使う事ができる様になる。つまり、アニメやマンガの魔法、魔術、魔道と言ったものを使う事ができる神具と言う事だ。

 次に能力。能力は、自らの体を男/女に変える程度の能力だ。これは男なら男。女なら女の体にすると言う能力で神が与えるのにぴったりだと感じる。何故なら、人は生まれながらにしてホルモンバランスにより生が成り立っている。勿論、ホルモンバランスだけではダメだが大元はそれになる。人間は母胎の中で男性ホルモン、あるいは女性ホルモンの分泌により男/女になる。これは生涯死ぬまで絶対変わるものでなく世界の決まりとも言えるだろう。なら、ニューハーフ。俗に言うオカマ達はどうなのか?と、いう事になるが、基本の元となる物は変わらない。つまり、整形したりシリコンを入れたり、男性器を切り取ったりしても男性ホルモンは消える事はない。必ず何処かにその印が現れる。ならば何故ニューハーフが誕生するか?それは女性ホルモンに関係してくる。男性ホルモンが多かったにも関わらず何故女性ホルモンの方が高くなるか?それは、思い込み、そして認めると言う事が一番に多いだろう。幼少期より女性物の服や女性に囲まれた性格、そして、男性からの逃げにより、自分が女なのだと強く脳に信じ込ませると脳は矛盾を無くすために本人の考えた体の創造になる。つまり、脳がそれを信じた事でその人にとってはそれが本当の事になるのだ。だから、ニューハーフが生まれる。これは脳の錯覚と似ているがその錯覚をその人の脳で認めれば錯覚ではなく、その人にとっての真実となる。よく、ニューハーフは嫌われているがこれも人々が考える脳が影響している。何故なら、男は男であり女ではなく、女は女であり、男ではない。これがどこの世界にも共通だからだ。だから、認めないし認める事は出来ない。何故なら、世界が認めないから。

 まあ、長くなったが要は、神の所業が一部だけだが出来るようになったという事だ。

 次の特典は、無限に増えていく魔力らしい。因みに、今の魔力はグレートレッドと同じくらいらしい。

 さて、最後に。ミルたんの生い立ちだ。ミルたん、本名は源 武(みなもと たけし)という物であり子供の時は今の様に熱狂ではなかったが、母が病気になってからは昔見た魔法少女の奇跡を尊敬し、そして願う様になって行った。しかし、魔法少女はあくまで‘‘少女”であり‘‘少年”ではない。なら、叶わないのか?そんな事を考えていたのを知っていたのか、母がこう口にしたのだ。

 

【貴方は短な人達を助けたじゃない。なら、助けられた人達は貴方の事を魔法少女だと思ってくれてるわ。】

 

 母の温かい気持ちが折れかけていた心を奮い立たせ更に一層深く魔法少女の道を進む決意をした。彼、いや。ミルたんは小さい頃からありとあらゆる人を助けようと奮闘した。しかし、ミルたんの働きに感謝したのは一腕で数えられる程しかおらず、逆に化け物、気持ち悪い、頼んでないなどの中傷的な物言いが多かった。しかし、ミルたんは母と約束した人々を助ける魔法少女になる。その絶対なる意志で何を言われても構わなかった。でも、そんなある日、母の病状は悪化をして1年立たず亡くなって、しまった。母の最後のやり取りは。

 

【貴方は強いです。どんな困難があってもきっと乗り越えていけるでしょう。】

 

 違う!そんなに強くない。僕は、お母さんの支えがなければいけないんだ。

 

【魔法少女は、悲しみを乗り越え更なる高みと強き心を持ちます。貴方は魔法少女になるのでしょう?お母さんとの約束を破るの?】

 

 破らないよ。絶対に!

 

【なら、貴方は強くなります。そう、本当の魔法少女の様に。】

 

 お母さんが喋るに連れその声の張りがなくなりまるで徐々にボリュームを下げられているかの様に聞き辛くなって来た。

 

【貴方に教える最後の言葉です。魔法少女は絶対ではありません。しかし、魔法少女という貴方を信じた先には必ず貴方の求める道は見えます。人々が貴方を認めた時、きっと、素敵な魔法が、宿るわ。】

 

 その言葉を最後にお母さんは何も喋らなくなった。ただ、眠ってる様に動かない。

 ああ、そうだ!きっと寝ているのだろう。それで驚かすつもりなんだ!

 僕は肩を揺する。何度も、何度も、何度も何度も何度も!しかし、お母さんの目が開く事は永遠になかった。

 ミルたんはここから覚悟を決めた心を更に強固にし、魔法少女の存在を信じ、自分が魔法少女となりこの世に苦しむ人や、苦しめる悪を癒し、時には懲らしめ、そして、お母さんとの約束と共に魔法少女になり、更なる人を助けようと強固の心に誓ったのだ。

 そう、神でさえ入る余地がない程に強固に。

 

「なる、ほど。」

 

 俺はミルたんを理解する事が出来た。何故なら、過程は違うが、基本の部分は一緒だ。

 俺は外の空気、そして、この街を見るために外に歩き出した。

 

 *

 

 外に出て色々な所を回ってると必ず近所の出会った人達が挨拶をしてくれ、商店街に行くと色々な物をサービスしてくれたりオマケしてくれたりしてくれた。きっとミルたんが今まで積み重ねて来た努力の証なのだろう。それをポットでの俺が奪ってしまった。かなりの罪悪感を感じる。

 居心地の悪さを感じながらミルたんがしている様にした。そして、ちらほらとだが魔法少女になる事を応援してくれる人や、魔法少女だと思っている子供達がいた。

 それらの人達を尻目に一休みする為に河原に向かった。

 河原には遊ぶ子供達以外にはいなく、それがまた微笑ましかった。

 

「はあ。俺、自信なくなっちゃうなぁ。」

 

 そう、ミルたんが凄すぎるのだ。俺よりよっぽど。

 そんな落ち込んでいる俺の耳元に子供達の悲鳴が聞こえて来た。

 

「ま、待ってろ!今助け呼んでくるから!!」

 

「がぼ、ぱっ!がっぐ。」

 

 子供達の方に目をやると何と子供の一人が溺れていたのだ。

 

「た、助け、ないと。」

 

 そう言うが体が動かない。体じゃなく心が否定する。小さい時のトラウマが、蘇る。嫌だ!また、またあんな思いをするなんて!やだ!でも、今行かなきゃ!そう思うけど、体が蛇に睨まれたカエルの様に動かない。震え、冷や汗が止まらない。鼓動が激しくなり、苦しい。

 

 〈大丈夫にょ。〉

 

 そんな俺の声を聞き入れたかの様に視界が歪み気が付いたらもう一人の俺がいた。

 

「え!?な、何で!」

 

 俺は酷く狼狽した。だって、目の前に頭が追い付けない出来事を見せられどう反応すればいいんだよ。

 

 〈貴方はミルたんの過去、見たんにょ?〉

 

「は、はい。」

 

 俺は怒っているのではないかと凝縮してした。

 

 〈ミルたんは別に怒ってるわけじゃないにょ。〉

 

「え?」

 

 俺は唖然とした。だって、普通人の過去を知らない人間に聞かれたら怒るだろう。なのに、ミルたんは怒らないと言っている。

 

「ど、どう言う。」

 

 〈確かに、貴方に知られたのはショックだったけど、今はミルたんはミルたんじゃなくて貴方がミルたんなんにょ?なら、ミルたんが怒るのはお門違いだにょ。だって、忘れていた自分の過去を知ったって怒らないにょ?〉

 

「た、確かに。でも!」

 

 〈ミルたんも見させてもらったにょ。お互い様にょ。だから、気にしなくていいにょ。〉

 

「どうして今。俺の元に。」

 

 〈ミルたんは正義の魔法少女にょ!だから、困っているなら、誰であっても助けるにょ。そして、今は貴方がミルたんにょ。だから、ミルたん。いや、僕は貴方に勇気を与える為に来たの。〉

 

「ミルたん。」

 

 〈大丈夫。貴方なら出来る。今の貴方は素敵な魔法があるでしょ?それに、ミルたんはこんな事じゃ挫けない!私は貴方なの。だから、安心して。貴方なら出来る。だって。〉

 

「そうだ。」

 

「〈魔法少女なのだから!〉」

 

 頭ががクリアになり、魔法の使い方が頭に浮かぶ。

 そうだ!俺はミルたんに任されたんだ!俺なら、出来ると!だから、あの子は助ける!絶対に!

 

「レビテト!」

 

 その呪文を唱えると、体がふわりと浮かび上がった。

 

「次!ヘイスト!」

 

 その言葉とともに体がかなり軽くなりまるで綿飴みたいにふわふわしていた。

 

「行くぞ!」

 

 俺は空を鳥のより早く飛び子供を救出して上空に漂った。

 

「もう大丈夫にょ。」

 

 俺はミルたんの口癖をまるで俺の口癖であったかの様な自然さで出た。これにはかなり驚いた。

 

「ゲホッゲホッ!!うう。僕は?」

 

「よく我慢したにょ。偉いにょ!」

 

 俺は微笑みながら、男の子の頭を撫でた。

 

「ここ、は?僕、どうして。」

 

 男の子は意識が朦朧としているのか上手く頭が働いていない様だった。

 

「お空の上にょ。」

 

「お空の?」

 

 男の子は辺りをキョロキョロした後目を輝かせた。

 

「うわぁ。凄い、綺麗。」

 

 そこから見る街並みは人々の活き活きとした活力で溢れていた。

 

「貴方は、魔法使いさんなの?」

 

「そうにょ。ミルたんは魔法少女にょ。」

 

「そっかー。魔法少女かー。」

 

 男の子は驚きはせずまるでそれが当たり前の様に理解した。

 

「貴方は信じるにょ?」

 

「うん。だって、魔法少女ってヒーローと同じでしょ?僕、戦隊ものや魔法少女もの、誰かの為に頑張れる人が大好きなんだ。だから、誰がなんと言おうと僕にはミルたんが魔法少女に見えるよ。」

 

「そっかー。嬉しいにょ。君はきっと立派なヒーローになるにょ。」

 

「僕はダメだよ。何をしてもドジばっかりで、それに、力も弱いし、臆病だし。」

 

 男の子は俯きながら悲しそうにそう語った。

 それじゃ行けない。だって、魔法少女は皆を元気にするのんだから。

 

「大丈夫にょ。君が心から信じていればきっと君はヒーローになれるにょ。弱かったらヨワヨワ星人に勝つようにいっぱい努力するにょ。ドジドジ星人に悪戯させたら悪戯されないにはどうしたらいいか、考えるにょ。臆病光線を使ってくる悪者には毅然と、それこそヒーローみたいに自信を持つにょ。」

 

「それでもダメだったら?」

 

「仲間に、友達に、親に相談するにょ。ヒーローや魔法少女だって負ける事があれば、挫折する事もあるにょ。でも、ヒーローや魔法少女には仲間がいるにょ。ヒーロー、魔法少女達は仲間と相談して、仲間と協力して悪人を倒すにょ。だから、君が相談したらきっと力になってくれるにょ。」

 

「うん!」

 

 男の子は満面の笑みで返事した。

 

「さて、そろそろお別れにょ。」

 

「え!何で?」

 

「ミルたんを待ってる人は沢山いるにょ。だから、ミルたんは忙しいにょ。」

 

「ううぅ。」

 

「こらこら、男の子は泣いちゃダメにょ。ヒーローは辛くても泣かないにょ。それはヒーローがそんな顔だったら皆暗くなるにょ。」

 

「分かった。うん分かったよ!ありがとう。ミルたん。」

 

「どう致しましてにょ。今はゆっくり休むといいにょ。スリプル。」

 

 男の子は不思議そうな顔をしながら眠った。俺は眠った男の子を草むらにゆっくりおろし再び飛んだ。

 

「ミルたん。ありがとう。」

 

 お礼の言葉を空に向かって言うと何処からかミルたんの声が聞こえて来た。

 

「別にいいにょ。それに、君ならきっとミルたんの願いを叶えてくれるって思えたにょ。ミルたんは満足だにょ。」

 

「本当に、ありがとう。」

 

 涙を浮かべながら俺はミルたんに心からのお礼を言った。

 

「安心して貴方に任せられるにょ。私は貴方の中でいつでも応援してるにょ。ミルたんの体、頼むにょ。」

 

 最後にミルたんは微笑みながら霧のようになり俺の、いや。ミルたんの中に入って行った。

 そして、物凄い力が溢れ出るのを感じる。

 つまり、俺は本当の意味でミルたんになったのだ。

 俺は新たな決意を胸に家に帰って行った。

 

 *

 

 家に帰ってくると携帯がまた鳴り出しそのディスプレイを見たら、赤様と表示されていた。

 

「何か用か?」

 

 俺は多少の不機嫌になりながらも電話を取った。

 

 《やあ、ミルたんになったんだね。波動で分かるよ。》

 

「波動って。」

 

 《さて、これで君は本当の意味での転生した事になる。》

 

「そうだな。」

 

 《なので学校に通って貰うよ?》

 

「は?何で?」

 

 《ん?何となく?》

 

「アバウト!アバウトすぎるよ!」

 

 《まあ、兎に角。パンフレットに制服、教科書に合格通知票も出してあげたから明日にでもよろしく。》

 

「待て待て!何でそうなる!」

 

 《それで、学園の名は駒王学園。偏差値がかなり高い所さ。》

 

「話を聞けよ!!」

 

 《君、カリカリしすぎだよ?カルシウム取ってる?》

 

「あんたがキチンと答えてくれたら苦労はしねえ!!」

 

 《え?ま、気にしないで。》

 

「気にするわ!」

 

 《要件はそれだけだね。それじゃあまた。》

 

「あ!おい!ちょっと待て!」

 

 しかし、俺の制止虚しく電話は切れた。

 

「あ・・・・・はあ。」

 

 唖然しかなかったが考えるのを止め寝る事にした。もう、考えるのに疲れた。

 俺は底なし沼の様に沈むベットで眠りについた。




初めましての方初めまして。そして、お久しぶりの方はお久しぶりです。
うん、まあ、また何だ。
ああ、でも、他のもキチンと書いてるからね?
さてさて、ミルたんですが、かなり独自設定を盛り込んでいます。まあ、見てれば分かりますよね。ですのでミルたんのこの小説内に限りの設定を。

ミルたん、本名は源武(みなもと たけし)両親を早くに他界しており、母との約束と自分の決意を胸に魔法少女になる事を決める。主人公はそんなミルたんに憑依する様に転生した。しかし、神でも入れない程の強固の意思により、本来なら消される元の人格が宿っている。その為、ミルたんの意識はある。だが、体の自由や考えは主人公が自分で動く事が出来る。今回の一件により、ミルたんは彼を認め、また彼もミルたんを認め名実ともにミルたんとなった。だが、主人公はミルたんに敬意を表している為ミルたんを押しやるではなく、必ず相談をしている。ミルたんも、弟が出来たように喜んでいる。

以上がミルたんと主人公の設定となります。因みに、あの神の口調や話し方を聞かないのは友達から取りました。
次に、能力の補足を。まず、ホルモン云々の説明ですが、現実においては何の根拠もありません。能力を使う為のこの場での説明と思っていただければ満足です。
ただ、何の根拠もなく言っているわけではなく、学校の保険の時間。成長ホルモン、そしてそれのバランス云々の説明を自己解釈して、辻褄を合わせた説明になりますので、こんなんちげーよなど思われるでしょうがこれで理解して下さい。

次回!黒猫の涙・・・
いざ使い魔の森へ!

お楽しみに!
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