中は案外広く中央には3人の人がいた。
「おやおやぁ〜うふふ。ずいぶん可愛い坊やが来た事。」
「けっ、下らねぇ。」
「血はいい。血は最高だぁ〜。」
「何じゃありゃ。」
俺はついそう言ってしまったが仕方ないだろう。
一人は女性の下着のみ来ており体をクネクネさせてる変態。一人は手や顔にかっこいいですーって感じの刺青を入れおり。一人は自分の指をナイフで切り血が付いたナイフを舐めてるキチガイがいたのだ。
関わり合いたくないし相手もしたくなくなる。
「な、なあ、ミルたん。あいつらミルたんの親戚か?」
「違うにょ!ミルたんをあの変態達と一緒にしないでにょ!」
心外な!俺は清い魔法少女だと言うのに。
「何々〜内緒の話かしらぁん?」
「俺の邪眼の前にはどんな力も無意味だがな。」
「ひひひ!ニクニクニク!!ニクサカセロ!!」
や、ヤベェ。こいつらとはマジで関わり合いたくないが、仕方ない。
「イッセー達は先に行くにょ!ここはミルたんとディーネが引き受けるにょ!」
「ミルたん!?」
イッセー達は目を見開く程に驚いていたが、これには訳がある。
「イッセー、よく聞くにょ。これは時間勝負だにょ。こんな所で全員で戦うよりは誰かを置いて戦う方が間に合う確率が高くなるにょ。それにミルたんは戦い慣れてるにょ。」
「で、でも!」
イッセーが何かを言おうとしたが、木場がそれを止めた。
「木場?」
「一誠君。ここは武君の方が正しいよ。悔しいけど、彼らは僕らよりは上だ。見てれば分かる。ここで足止めされるよりはマシだと思う。」
「だけど!」
「イッセー!」
俺はイッセーの胸倉を掴み思っ切りぶん殴っる。
「がっ!?い、いきなり何を。」
「イッセー、俺はそんなに頼り甲斐がないか?俺はこんな奴らに負ける程弱いか?」
「ミルたん?」
「イッセー、確かにお前の気持ちは嬉しい。だけど、今のこの状況ではお前は俺を、いや、俺達を信じていないと同じだ。信じているなら、先に行って、自分のやる事をやるはずだろ?イッセー、俺達はアーシア奪還に付いてきたお前の盾だ。お前は何にも気にせず先に行け。それが今お前が出来る事だ。」
俺はイッセーの肩を掴みながら先に進む様に促す。イッセーはそれに頷いた。
「分かったよ、ミルたん。だけど絶対に来てくれよな!」
「勿論だにょ。」
「小猫ちゃん!木場!行こう!」
「おっと、行けせ!!ガハッ!?」
俺は拳圧を男達に当て吹き飛ばした。
「さあ!今の内に!」
「分かった!ミルたん!必ず来てくれよな!」
イッセーは力強くそう言うと皆と下に降りて行く。
「さーて、変態さん達!ミルたんが相手だにょ。」
「「「貴様にだけは言われたくないわ!!!」」」
「酷!?」
*
イッセーSAID
「ミルたん、信じてるぜ。」
「まだ心配かい?」
「いいや。」
そうさ、ミルたんは俺達を信じてくれたんだ。
なら、俺はそれに応えなきゃな!
階段を更に降りて行くと羽の生えた二人の男女が見えて来る。
「ふん。やはり彼奴らには荷が重かったか。所詮はクズか。」
「まあまあそう言っちゃ可哀想っすよドナーシーク。」
「そう言う貴様だってそう思っているだろう?ミッテルト。」
「まあねっす。」
「堕天使だね。」
「貴様らはここで俺達が殺す。」
「慈悲はないっすよ。」
二人とにニヤリと笑っているのだが、目はギラギラしていてまるで蛇に睨まれてる感じがする。とても怖い。
「一誠先輩に木場先輩は先に行って下さい。」
「「小猫ちゃん!?」」
俺は木場と二人で驚き小猫ちゃんを見ると、その顔はいつもと違い何か力強さを感じて可愛いじゃなくカッコよく感じる。
「一誠先輩はアーシアって子を助けたいんですよね?だったら私に任せて先に行って下さい。木場先輩は一誠先輩を頼みます。」
「………分かったよ。行こう一誠君!」
「き、木場!」
「一誠先輩!お願いします。」
「小猫ちゃん………必ず来てくれよな!絶対だからな!」
「はい。必ず。」
「行かせないっす!!のわっ!?」
小猫ちゃんは近くにあった長椅子を堕天使達目掛け投げ俺達はその隙に下に降りて行った。
俺達は更に下に降りて行くとそこにはあの時の神父姿の男と何もない広い部屋が見えて来る。その場所は漫画とかに見るコロシアムに似ており、今までと違いピリピリしは空気が中を張り詰める。
「来たか。」
「お、お前はあの時の。う、うっぷ。」
あの風景が脳裏に思い出され吐き気に襲われたが、何とか耐える。
「一誠君!?大丈夫かい?」
木場が俺の肩を摩り心配そうに聞いてくるが、今は喋れないので木場の言葉に頷く。
「お前。」
神父は何かあるのか木場の方を向いていた。
「なんだい?」
「イザイヤって知ってるか?」
「………貴様、それを何処で聞いた。」
「き、木場?」
木場の顔は見たこと無いくらいの怒りに満ち溢れていて殺気も出ておりかなり怖い、
「やっぱりお前はあの聖剣実験の生き残りか。」
「答えろ。何故貴様が知っている?」
「………さあな。知りたかったら俺に勝つ事だ。」
「そうか………なら嫌でも答えと貰おう!ソード・バース!」
「魔剣、か。そんなのに頼るとはまだまだ弱いな。」
「なら、確かめてみるかい?一誠君。僕は彼と話があるから先に行ってくれるかい?」
「あ、ああ。分かった。」
俺は木場の有無を言わさない口調と殺気に頷き先に進んだ。
神父はちらりとこちらを見るが興味が無いのかあっさり通してくれる。俺はちらりと木場を見てから階段を更に降りて行く。
「何処まで続くんだこれ?」
最後の階段は今までより長く流石に疲れが見えて来るが光が先に見え走り光の中に入ると、磔(はりつけ)にされようとしているアーシアがいた。
「アーシア!!」
「一誠さん!?」
「な!?こんな早く!?どうやって!」
「夕麻ちゃん。」
「そんな名前で呼ぶんじゃないよ!私の名前はレイナーレ!アザゼル様に忠誠を誓った者だ!それより、七夜!七夜はいないのか!」
「そんな声を張り上げなくても聞こえているさ。お姫様。」
「私が儀式をしている間こいつを近づけさせるな!」
「はいはい。さてさて、お姫様は今は忙しいのでお引き取り願いたいものだが………まあ、そう行かないよな。」
「ドライグ!行くぞ!」
〈おう!Boost!〉
「やれやれ仕方ない、か。相手になろう、赤龍帝。」
*
「んもう!貴方達がもたもたしてるから逃げられちゃったさじゃないのよ!」
「ふっ。我が力は一人の敵のみ有効な必殺の一撃。我が右腕に宿りし邪竜を使いこなすには一人づつしか無理だからな。」
「どーでもいいさ!ひひひ!てめーらが行かねえんなら俺から行かせてもらうぜ!」
何だよこの変態集団は、ヤベェ関わり合いたくないが、やるしかない!
「変態集団は魔法少女ミルたんが対峙するにょ!」
「「「だからてめーには言われたくねえよ!!!」」」
「むー、行けないぞー人を見かけで判断しちゃあ。ミルたんの心はピュアにょ。」
「私もよ。ウフフ、やっぱりオカマ同士分かり合えるわねぇ。」
「もー我慢できねぇ!死んで血を見せろぉぉぉ!!」
キチガイがなかなかの速さでナイフを振るってくるが俺から見たら遅過ぎる。伊達にサーゼクスと殺りあってねぇ。
ナイフを避け密かにバイキルトを使い腹部に思っ切り殴り付けようとしたが魔法少女なのを思い出しステッキをバットの如くフルスイングをし、男の腹部を思い切り叩きつける。すると、男の体が宙に浮かび自然落下をしながら長椅子を壊しながらその瓦礫に埋まった。
「何よそれ!魔法攻撃(物理)じゃない!」
「まだまだ行くにょ!ミルキーウェイ!!」
俺は星型の魔力で作った弾幕を彼ら向けて放つ。
「ちょっと………舐めないでよ!」
オカマがいきなりムキムキになり地面を叩きまるでちゃぶ台返しの様に床をはがし弾幕を防がれる。
「変態度が増した!?」
「あんたも大概でしょ!」
「失礼にょ!」
「我が邪眼よその力を解放し我の敵を滅せよ!ダークホース!」
痛い男は黒い紐をいつの間にか持っておりそれを俺向かって投げて来る。
「アギラオ!」
火系の中級魔法、アギラオで黒い紐を焼くが紐は止まらず俺の右腕に絡み付いた。
「な!?」
「ふふふ。我が力は無敵なゲボォ!?」
気取ってる奴の横から大量の水が現れ彼を押し流した。
それと同時に絡み付いていた紐も切れる。
「私を忘れて貰っては困るな。」
「このガキ!私達を舐めるんじゃないよ!」
オカマは激怒したかと思うと体内から電撃を出しディーネに攻撃する。
「ディーネ!」
「大丈夫だ!」
ディーネは水で盾を作り電撃を防いだその勢いのまま雷を帯びた水の盾をオカマ向かって投げた。
「甘いわよ!はあぁぁぁぁ!!!ハッ!!」
オカマはさらに高圧の電流を流し水を蒸発させる。
「甘いな。」
「かっはっ!?」
蒸気が起こり視界が閉じたその瞬間に距離を詰め力の限り殴ったのかオカマが宙に飛び壁にめり込んだ。
「凄いにょ。さて、残るは貴方だけだけど、如何するにょ?」
「………くっ!我が右腕は世界を無に帰すことが出来る禁断の書!しかし、今の俺は本当の真名が無く使うことができない。命拾いしたな!」
痛い男は二人を抱えると外に出て行く。
「やれやれ。呆気なかったにょ。」
「そうだな。よし、先に行くか。」
俺達はイッセーの後を追い下に降りて行った。
*
小猫SAID
「うぐっ。」
強い。それにコンビネーションもいい。
「弱っちいっす。これならまだあの木場とかいう奴の方がいいっすね。」
「確かにそうだな。この様な雑魚が我々に敵うと思っているとはな!」
「ぐっ!」
何とか光の槍を避けるが右側から更にやって来た槍は私の体を貫く。私はそれの急所を避け、攻撃に転じようとするが彼らの何方かに邪魔され攻撃が出来ない。
「あんたもう飽きたっす。死んでくれっす。」
足をやられ立てない私に女の堕天使が持った槍が迫ってくる。
嫌だ!まだ死にたくない!
ドクン
私はお姉ちゃんに真偽を確かめてないしまだまだやりたい事や、リアス部長に恩返しだってまだなのに!
ドクン ドクン
嫌だ嫌だ嫌だ!!まだ死にたくない!まだ死ねないよ!
ドクン ドクン ドクン
心臓が熱い。力が溢れてくる。この力を使えば死なない?
ドクン ドクン ドクン ドクン
そうだ、力だ。あの時のお姉ちゃんみたいな圧倒的な力。
ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン
あれが、あれば。
「死ぬっす!」
*
三人称視点
小猫にミッテルトが放った槍が突き刺さるまさにその瞬間、小猫がミッテルトの視界から突如として消えた。
「は?何処に。」
「ミッテルト!横だ!!」
「な!?がぁっ!!」
ミッテルトは横から強い衝撃を受けその威力に逆らえず吹き飛ばされる。
その衝撃は凄まじく、ミッテルトの咄嗟(とっさ)にガードした右腕が潰れ使い物にならなくなる程の威力だった。
「ぐっぐぞ!一体何なんすか!」
「ニャー。」
怒り交じりに衝撃の来た方を向くとそこには小猫がいる。だが、先程までとは違い、頭には猫耳が生え、尻尾も出ていた。
「何なんすか本当あんたは。」
「ま、待て。聞いたことがある。今は亡き秘術で確か猫又族の希少、
「仙術?何なんすかそれは。」
「詳しくは分からないが自然の力を取り込み力を倍増させるとしか。」
「それだったら何で急に彼奴に猫耳何て生えたんすか!」
「知らん!さっきも言ったが猫魈は既に絶滅しているとされているんだ!分かるはずないだろ!!だが、こいつをレイナーレの元に行かせるのは危険だ。ここで始末するぞ!」
「了解!」
二人が再び敵意を小猫に向けると小猫は敵と判断したのか、髪を逆立て威嚇する。
「シャアァァァァ!!」
「ぐわあぁぁぁ!!」
小猫は再び姿が消えたかと思うとドナーシークの悲鳴が聞こえ、ミッテルトは急ぎその声の方を向くと。
「は?え?」
ミッテルトは理解が追いつかない。
何故なら、いきなり小猫が消えたかと思うと直ぐにドナーシークの悲鳴が聞こえそちらに向くと喉仏を食い千切られたのか喉から血を吹き出すドナーシークがいた。
そしてその直ぐ後、ドナーシークの首が180度以上回転をして、次に腕の肉が食い破られ骨が露出している。小猫はそこに追い討ちの如くパンチを何回も何回も攻撃する。
顔が判別不可能な状態になっても止めない小猫にミッテルトは唖然とするしかなかった。
「あ、あんた、化け物っすか。」
ミッテルトは震える声で何とか出た言葉がそれである。
言葉に反応した小猫はミッテルトの方を向く。その顔は血が付着しており髪は白から半分程度赤に染まっており、目は金色で鋭い目付きをしミッテルトの方を向いている。
「あ、アァアアアアァァァァ!!!」
ミッテルトは恐怖からか、無茶苦茶に出鱈目に槍を放つが突如として意識がなくなりかけ、最後彼女が見たのは、嬉しそうに肉を食い破る小猫の姿だった。
*
「今の悲鳴は!」
俺は聞こえてきた悲鳴に嫌な予感を感じ駆け足で次の部屋に入るとそこは血で染まった部屋が目の前にある。その中央には血塗れの小猫ちゃんと何かの塊があった。
「小猫ちゃん?」
俺は優しく声をかけると小猫ちゃんは何かの肉を咥(くわ)えた状態でこちらを見る。
「ウニャ?」
俺はそこでようやくあれが何かわかる。それは人、いや堕天使達の肉だ。
小猫ちゃんは肉を引きちぎり吐き出しの繰り返しをしていたのだろう。
「猫耳?………そうか!猫魈か!その力が暴走をしてるのか!」
「ウニャ!?フゥゥゥゥ。」
俺の声に驚いたのか、小猫ちゃんは体をビクッとさせこちらを威嚇してきた。
俺はニコリと笑い、殺気その他を奥に仕舞い込み、優しく声をかける。
小猫ちゃんは暫く髪を逆立ていたが徐々に近付き俺の手に鼻を近づけた。
「ニィ。」
そう可愛くなくと頬を手にすり寄せ俺に抱き付いて来る。
「おっと。大丈夫、大丈夫。さあ、敵はいないからゆっくりお休み。」
暫く頭を撫でていると小猫ちゃんは欠伸をして俺の膝で丸くなった。
完全に眠ると猫耳が消え、元の姿に戻ったみたい。
「気持ち良さそうに寝てるな。ディーネ、小猫ちゃんを頼む。」
「分かった。」
小猫ちゃんをディーネに任すとディーネは小猫ちゃんを背中に乗せ俺達は更に下に降りて行った。
*
木場SAID
「ぐはっ!?」
「そんなものか。」
強い。彼はぼくが今まで戦ってきた中で一番だ。
力も剣の腕も。
「イザイヤ、いや、今は木場とか言ったな。貴様では俺に敵わない。魔剣創造をしてもな。」
「黙れ!何故貴様があの事を知っているのかは知らないけど、あいつらに関わってるなら容赦しない。」
僕は剣を作り出し攻撃を仕掛ける。だけど、僕の太刀筋は全て見切られフェイントをしても無意味だった。
「はあ、はあ、はあ。」
「何故貴様が俺に攻撃が当たらないか分かるか?覚悟の違いだよ。」
「何だと?」
「貴様は憎しみや思い込みで自らの行動限度を決め付けてる。分かるか?貴様はただ持った力を使い復讐に燃えてるだけの唯のガキだ。信念や覚悟にはそこにはありはしない。」
「違う!僕は!!」
「所詮お前は中途半端なんだよ。悪にもなれず、光を否定し、唯単に今ある力を使い、自分を正当化し、人の心に耳を傾けない。そんな奴の覚悟などたかが知れてる。」
「黙れ黙れ!貴様はあの苦しみを!痛みを知らないからそんな事が言えるんだ!僕は誓ったんだ。ああ、そうだ。あいつらに復讐を、その為に力を求めた!ハハハ!それの何処が悪い!!」
そうだ!全部あいつらが悪い!僕は!!
「今ある幸せと願いある想いに気付かないか。憐れだな。」
「黙れ!!貴様だって悪さをして追い出されたんだろう!!」
「さあな。貴様に言う理由はない。だが、俺は貴様とは違い、幸せを履き違えない。お前は死んでんだよ。生きながらな。」
「五月蝿い!!」
僕は力のある限り力を使い僕の敵を倒す!だが、攻撃は当たらず、僕は遂に剣を振る力すら無くなった。
「く、くそくそくそ!」
「貴様は殺す価値すらない。早く消えろ。」
「ふざけるな、僕は、まだ!」
「ある神父の言葉を今一時借りよう。憐れな子羊に魂の救済を。」
僕のお腹に拳がめり込み僕の意識は無くなった。
*
「まだ下があるのか?」
俺達は次の階にやって来るがあまりにも広過ぎるだろこれ。
「ミルたん!あそこ!」
ディーネの指差す場所には木場が倒れている。
「木場!大丈夫にょ!?」
俺達は木場に近付き様子を見ると気絶をしているだけだった。
「お前は誰だ?」
「貴方が木場を倒したのかにょ?」
「ああ、そうだ。貴様はこいつの友達か?」
「そうだにょ!」
「そうか、ならそいつに行っておけ。幸せを見つけた先に本当の覚悟があるとな。」
「貴方はどうするにょ?」
「………下に行く。」
「ミルたん達も下に行くから一緒に行くにょ!」
「俺達は敵同士だぞ?」
「ミルたんはこう見えても人を見る目はあるにょ。貴方は自分の信念を持って何かの目標を達成しようとしているにょね?なら、ミルたんは貴方を信じるにょ。」
「敵に簡単に信じるとか言うな。まあ、今はまだ敵じゃないって事か。」
「そういう事だにょ。何か困ったらミルたんに相談するにょ。力になるから。」
「記憶の片隅に置いておこう。」
「そうそう、神父さんの名前は何だにょ?」
「………フリード・セルゼン。」
フリードはそれだけ言うと先に降りて行く。俺達もその後に下に降りる。
*
三人称SAID
「が、あ。」
〈相棒!おい!!相棒!!!〉
イッセーが血を吹き出し倒れる。イッセーの体には傷を負っていない場所なない程切り刻まれており、血は大量に出ていた。
「報われないな、俺も、お前も。」
「あははははは!いいわよ!七夜!!邪魔者はいなくなった!!!これで!」
レイナーレが魔法陣の中にいるアーシアの方を向き何かの呪文なような物を唱えると、アーシアが苦しみ出し、アーシアの体から光の塊が徐々に、徐々に抜け出して来て、遂にはアーシアから光が抜き取られた。
「あ、あ。」
アーシアはぐったりと地面に倒れる。その姿はまるで事切れた人形の様だ。
「アーシア、兵頭一誠と友達だったわよね。最後の別れに近くにいさせてあげる。」
アーシアの体を持ち上げるとイッセーの近くに置く。
「一誠さん。」
アーシアはか細い声で何とか声を出しており今にも死にそうな程弱々しい。
「アー、シア。ごめん。俺、何も、出来なかった。」
「気にしないで、下さい。私、は、魔女として教会を追い出され、その後も盥回しにされ、レイナーレ様が拾って、下さるまで、一人でしたから。私の神器が目当てでも私は人の役に、レイナーレお姉ちゃんの役に立つなら良かった。」
「アー、シ、ア。」
「それに、一誠さんとも友達に、なれましたから。私、あの時は本当に嬉しかった。レイナーレお姉ちゃんに出会った時と同じ位に。」
「もう、いいよ。喋らないで?」
「一誠さん。私は、幸せでした。」
アーシアはニッコリと微笑むともう動かなくなった。
「何で、だよ。何でアーシアが。」
「アーシアは分かっていたのね。バカな子。私を、こんな私を最後までお姉ちゃんだなんて言うなんてね。」
「ふざけるな、ふざけるな!ふざけるな!!!」
〈相棒!?よせ!今の相棒にはそれは無理だ!!!〉
「五月蝿い。こいつらは、アーシアをアーシアオオオオォォォォォォオオォオ!!!!!!!!」
イッセーから今までに感じた事のない膨大な、魔王級に匹敵する魔力が溢れ出しイッセーの右上半身全てが龍の鱗に覆われもう片方の目は金色になる。
「な、なに!?」
「やれやれ、参ったねどうも。」
怯えたレイナーレと冷や汗をかく七夜の元にミルたん達が到着する。それと同時に心配だったのかリアス達もやって来た。
「な、何よ。これ。」
「オオオオォォォォォォオオォオ!!!!!!」
イッセーの悲痛な叫びが教会の中に木霊する。
〈くそ!おい聞こえるか!グレモリー、それからミルたん!〉
「もしかしてドライグ?」
リアスが疑問系に言うとドライグはそれに応える様に点滅した。
〈時間がないから手短に言う!相棒を何とかして気絶させるか正気にさせてくれ!相棒は今暴走状態だ!俺が何とかしてるが、後10分もしない内に何とかしないと力に体が付いていけずに内側から壊れ上手くすれば廃人だが最悪死ぬ事になる!俺は動けないからお前達が何とかしてくれ!!〉
「分かったにょ!ディーネはアーシア達を守って!レイナーレに七夜にも手伝ってもらうにょ!グレモリー先輩はディーネの補助を!」
「な!イッセーがあんな状態なのに私が見てるだけなんて!」
「あんたらじゃ足手纏いにょ。それに、イッセーに攻撃できるかにょ?」
「それは!」
「部長。今はミルたん君に任せましょう。」
朱乃はグレモリー先輩の肩を掴み軽く首を振るう。グレモリー先輩は納得はしていない様だが頷いた。
「さて、レイナーレに七夜は準備いいかにょ。」
「仕方ないわね。このままだとあの子に悪いし。」
「やれやれ、素直になればいいじゃないか。」
「五月蝿い!」
「イッセー、今、元に戻すからな!」
後書き
あなたの為なら私は頑張れる!
てな訳で好きな女性に言われたいランク上位からおはこんばんにちわ!トキオです。
お久しぶりですが早く上げれましたよ!やったね。
今回はグロ表現にチャレンジしてみました。まあ、かなり過激な表現じゃないので大丈夫かなぁと思ってます。
さて、何故か暴走一誠と戦う事になりましたが、今回のタイトルの通り何の為に戦ってるかのキャラ達の表現を表せてたらなぁと思いますが如何でしょう?
さて、次で一巻終了予定ですが、予定通りに番外編を入れます。てか、入れないとフェニックス編に移れないので。
まあ、続きはこれまで通り不明ですが、のんびり待っていてください。
さて!それでは次回予告に行きましょう!
次回!第13話 これにて終了!筋肉漢女のディアボロス!
お楽しみに!