ハイスクールD×Dの憑依し最強漢女   作:九流トキオ

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第3話 使い魔の力と主人の絆!

 黒歌さんの案内で俺は人通りが少なく、昼間だっていうのに夜みたいに暗い場所にいた。

 

「ここは?」

 

「プリオノールの隠れ家。基本的には隠されているんだけど彼女が認めた相手には入れる様になっているの。」

 

 そう、ただの路地裏に入ったはずなのに中はさっき言った状況だった為、黒歌さんに話を聞いたのだ。

 それから暫く歩いていると広めの場所に出た。

 

「広いにょ。」

 

 あ、因みに今の俺は魔法少女スタイルな為、語尾ににょを付けています。

 

「そういう所だからね。」

 

 俺が辺りを見渡しているとその言葉と共に、突如目の前にローブを着た人?が現れた。

 

「にょにょ!?」

 

 俺は驚き咄嗟に距離を取った。

 だが、距離を取ったのはそれだけではなく、片腕にナイフを持っていた為だ。

 

「へー。よく、あの状態から気付けたね。君なら楽しめそうだ。」

 

 ローブを被っている為姿は見えないがニヤリと笑っているのは声から分かる。

 

「ま、待ってほしいにょ!ミルたんは!」

 

「問答無用。」

 

 その声は急に真横から何の動作もなく聞こえてきた。

 

「な!?ふぐっ!」

 

 俺は咄嗟にステッキを横に振り回した。すると、ナイフに当たりカキィンと、金属の弾く音がした。

 俺は直ぐに行動を起こし、弾いたナイフの持ち手をステッキで跡が残らないように尚且つ、ある程度の痛みを付けた一撃を手の甲に当てた。

 

「ぐっ!!」

 

 痛みでナイフを落とすのを確認したらすぐ様ナイフを遠い場所に蹴り飛ばし、フードの人?の手を反対方向に曲げながら背中に回し足を引っ掛けて地面に押し付けた。

 

「がっ!」

 

「いきなり何するにょ!襲いかかってくる悪い子にはお仕置きだにょ!」

 

 俺は体重を徐々に加えて行った。加えるごとにミシミシ音が鳴るが緩めないし、折るなんて事はしないギリギリの線で踏み止める。

 

「ぐっ、がぁぁ!!ぎっ!ぐぅ!」

 

 痛みに耐えてながら抵抗をしている為に余計に痛みが増し、自身を傷つけている。

 

「ミルたん、そこまでで許してあげて。」

 

 と、そこに黒歌さんが話しかけてくる。

 

「ミルたんは初めから怒っていないにょ。」

 

 俺はパッと手を離すとフードの人?は距離を取った。

 

「ぐそう。貴様、よくも!」

 

「あなたがいきなり攻撃してくるからにょ。」

 

「ほんとにそうよ。その癖治さないといずれ死ぬわよ?」

 

 黒歌さんが溜息を吐きながらフードの人物に注意した。

 

「ん?黒歌?黒歌かい!」

 

「そうだよ。プリオノール。」

 

「黒歌ー!!ひっさしぶり!!」

 

 フードの人物はダッシュで黒歌さんに抱き付いた。その時、フードが取れ姿が露わになった。

 髪は白色で目の瞳は赤色であり、肌は異常な程に白く、アルビノ症候群見たいだった。

 

「貴女、その姿。」

 

「む!何だよ。文句あるのか。」

 

 プリオノールさんは憎しみに近い瞳で睨み付けるように俺を見た。

 

「いいえ。全くないにょ。」

 

「彼女は‘‘神の子を見張る者”の犠牲者なの。」

 

「神の子を見張る者?」

 

「そう。グリゴリとも言われているわ。」

 

「黒歌。こいつに説明するの。」

 

 プリオノールさんの目は潤んでおり、今にも泣きそうだった。

 

「黒歌さん。無理に聞かせる必要はないにょ。」

 

「いいえ。プリオノール。仲間を増やしましょう。」

 

「こいつ、信用出来るの?」

 

「大丈夫。私が保証するにゃ♪」

 

「黒歌がそこまで言うなら。」

 

 こうしてプリオノールさんは話し始めた。グリゴリの酷さと悪魔の残忍さを。

 

「私は元からこんな姿じゃなかったの。ある日の出来事。私は散歩をしていたわ。その時、いきなり辺りが暗くなり意識が無くなったの。目が覚めて見たら、私と同じか私より小さい子供達が研究服の様な物を着ていたわ。私は何が何だか分からなかったから近くにいた1人に聞いてみたの。そしたら、可哀想にって言って私から離れていったわ。」

 

「彼女と同じ実験者ね。」

 

 黒歌さんの言葉にプリオノールさんは頷いた。

 

「そうよ。その跡直ぐに研究服の男がやって来て注射が腕に刺されたわ。刺されてから数秒で体がブクブク膨れ上がっていくみたいに、血が私の中で騒ぎまくる感覚が襲ったわ。その時の痛みは言葉に出来ない程の痛みだった。意識は朦朧として体の感覚が無くなっていったわ。次に目が覚めたら、台の上に固定させられていて、動こうとしたら電撃が私の体を襲ったわ。脳が痺れて意識もほとんどない状態だったけど研究者たちの声は聞こえたの。こう言っていたわ‘‘素晴らしい!流石グリゴリの技術だ!” ‘‘いやいや、最上級悪魔である貴方の力あってだ。ゼフォードル・グラシャラボロス!” ‘‘はっはっは!これが出来れば俺の戦力は著しく上がるからな!さあ!実験の続きを使用じゃねえか。”」

 

 プリオノールさんの口真似は上手いという事ではなく、声や口調も変わりまるでその人本人の会話をレコーダーか何かで取り、流しているかと感じる程の声真似だった。

 

「その跡直ぐに実験が開始されたわ。そこは話したくないから省略するけど。そんなある日、1人の男性が実験中に起こった神具の暴走により、研究施設は壊滅。その場にいた人達はみんな死んで行ったわ。私は運が良かったのよ。そして、私は逃げ出した。その子がどうなったか、分からないけど。私はあんな所にもう、居たくなかったの。その後、一人旅をしながら神具の使い方や力を付けて行ったわ。これで私の話は終わりよ。」

 

 プリオノールさんは、疲れた様子で椅子に座った。

 

「ありがとうにょ。」

 

 俺は感謝の言葉を言った。

 

「気にしないで。それで?黒歌達は私に何の様なの?」

 

「うん。冥界の道を開いて欲しいの。」

 

 黒歌さんの言葉に怒りを露わにしながら、プリオノールさんは黒歌さんを殴り倒した。

 

「ちょ!?いきなり!」

 

「あんたは黙ってろ❗️」

 

 彼女の顔は悪鬼羅刹の如く凄まじく有無を言わせなかった。

 

「ゴフッ!?プ、プリオノール?」

 

「あんたふざけてるの?」

 

「私は!」

 

「あんた、何のために冥界に別れを告げたの❓」

 

「それは。」

 

「ふざけるのも大概にしてよ。私は貴女の事大好きよ。私の事を助け出してくれたからね。でも、貴女が向こうに言ったら安全じゃなくなる。また、いつも震えるの?私は嫌だ。もう、あの休まらない日々には戻りたくないの。」

 

「安心して。私達を向こうにやったら貴女は戻ってくれればいいわ。」

 

「あんた、本気で言ってる❓」

 

「うん。私は覚悟決めた。ミルたんとなら怖くない!」

 

「ミルたん❓ああ、あんたの名前か。」

 

 ジロリと瞳孔が開いた目と目が合い、金縛りにあったかの様に体が一瞬動かなくなった。

 

「あんたが❓黒歌を❓守る❓あんた如きに黒歌を守れると❓」

 

「守って見せるにょ。ミルたんは家族を絶対に見捨てないにょ!!」

 

「そう、なら、私と勝負しなさい‼️その思い上がり、打ち砕いてやる‼️」

 

 それが合図となり、戦いが始まった。次の瞬間、いきなり横から拳が振るわれた。俺は片腕でガードをしながら殴られた方に飛び力を拡散させた。

 

「危ないにょ!」

 

「チィィィ!!」

 

 またいきなり今度はナイフが目の前に迫っていた。

 

「ウォール!!」

 

 補助呪文を使い防御をあげ、ステッキを真下から真上にかけて素早く振るい、ナイフを弾いた。

 

「一体どこからにょ!?」

 

 そう、先程の拳やナイフに至っては彼女はその場から一歩も動いてないのだ。なのに目の前に迫ってくる。まるで、攻撃部分を切り離し結果だけを乗せたみたいに。

 

「はあぁ!!」

 

「な!?」

 

 魔力の塊が5個ほど飛んで来た。また、ノーモーションでだ。

 

「ヂィ!!シェル!」

 

 魔防を上げ、ステッキでそれらを弾いた。

 

「ファイア!」

 

 火の初歩呪文であるファイアを放ち攻撃をしたが。

 

「舐めるな!!」

 

 それを耐え凌ぎ、カウンターと言わんばかりに氷の塊が避けられない距離に放たれていた。

 

「ぐあっ!?」

 

 なんとか防いだが、それでもダメージを受けてしまった。

 

「くそ。これでもダメか。」

 

「中々やるにょ。プリオノールさん。もう一段階上げていくにょ!メラミ!」

 

 火の塊を作り出しプリオノールさん向けて放った。

 

「そんなの!」

 

「まだにょ!ベギラマ!」

 

 プリオノールさんが動く前に、火の上級魔法を放ち、火の海に浮かぶ火の塊を作り出した。

 

「なにィィィ!?だが!だけど!!舐めるんじゃねえよ!山吹色の波紋!!」

 

 プリオノールさんを包み込もうと火の海が直ぐそこにやって来た時、プリオノールさんの体から山吹色の闘志が現れ拳から放たれた山吹の闘志が打ち消した。

 

「な、なんだにょ。それは。」

 

「はあ、はあ、はあ。くっ!」

 

「え?」

 

 しかしその後崩れ落ちるかの様にプリオノールさんが倒れた。

 

「だ、大丈夫かにょ!?」

 

 俺は直ぐに近寄り回復魔法を使い治療した。

 傷がみるみる治っていき、目を覚ました。

 

「うぐぅ。中々、やるじゃない。」

 

 プリオノールさんはダルそうに体を起こそうと認め、手を差し出した。

 

「ありがとうね。でも、あれで打ち消すのがやっとなんて、ショックだわ。」

 

「あれはなんだにょ?」

 

「あれは私が世話になった人から教えて貰ったものよ。強いんだけどかなりの気力と体力を使うのよね。」

 

 肩を鳴らしながら後ろについた砂埃を取った。

 

「約束だからね。道を開いてあげる。ただし、私は送るだけだからね。戻る時は自力でお願い。」

 

「分かってるわよ。お願い。」

 

 黒歌さんの言葉に頷き手を前に出すと、前に出した手が黒くなりプリオノールさんは黒くなった手をまるで切り裂くかの様に、何もない場所を切り裂いた。

 すると、グワリとひれつが入り、穴の様な物が目の前に現れた。

 

「これが?」

 

「ああ。そうだよ。冥界につながってる。さあ、早く行きな。長くは繋ぎとめられないから。」

 

「分かった。プリオノール、ありがとう。」

 

「黒歌も気を付けて。」

 

 二人は抱き合い、お互いの無事を確かめ合い、俺と黒歌さんは中に入って行った。

 

 *

 

 暗闇を抜け、光が差し込めると、そこは紫色の空に見た事のない植物が生えていた。

 

「ここが?」

 

「そうだよ。しかも、ここは使い魔の森の中じゃないか。気前がいいな。」

 

「それじゃあ!早速いくにょ!」

 

「そうね。行きましょうか。」

 

 黒歌さんも賛同してくれた為元気に歩いて行った。

 しばらく歩いていると、泉がある開けた場所に付いた。

 

「中々綺麗な場所にょ。」

 

「ここには確か水の精霊ウンディーネがいたはずよ。」

 

 ウンディーネかぁ〜。綺麗なんだろうなぁ。

 そう思ってる俺の目の前に、かなり逞しい全身が水の色をしてる者が現れた。

 いや、まさか、まさかないよな?俺は祈る様に黒歌さんを見たが、黒歌さんも気まずそうな顔をしていた。

 

「あれもウンディーネよ。しかも、格闘まで出来るレアもの。」

 

 イメージが崩れ去ったよ粉々にな。

 もう一度ウンディーネの方を見たら皆切磋琢に体を鍛えていた。うん、全てぶち壊しだな!がっかりしながら見ていると1人だけ、ポツンといるウンディーネがいた。

 そのウンディーネは皆程逞しくはなかったが、それでも十分逞しいと言える体をしていた。

 気になった俺は声をかけてみた。

 

「どうしたにょ?」

 

「エ?」

 

 俺が声をかけるとウンディーネは驚いた様にこちらを向いた。

 

「ニンゲンガナゼココニ?」

 

「初めまして。ミルたんっていうにょ。魔法少女を目指しているにょ。あなたは?」

 

「ワ、ワタシハオチコボレナンダ。」

 

 名前を聞いたのにいきなり重い内容が帰って来てびっくりしたが、俺は話を聞く事にした。

 

「どうして?」

 

「ミンナミタイニツヨクナレナイカラダ。ガンバッテココマデキタガ、ワタシハ、ヒトリダッタ。ダレカラモアイテヲサレナカッタンダ。オチコボレダカラ。」

 

 ウンディーネさん。

 寂しかったんだろうなぁ。苦しかったんだろうなぁ。だから、俺が言う言葉は一つ!

 

「大丈夫にょ。」

 

「ナニガダ?ヒトノコヨ。」

 

「ミルたんは貴女を見捨てないにょ。ミルたんと一緒に頑張るにょ!」

 

「ミルタン。ソレハアリガタイガムリダ。ドンナニガンバッテモミンナヨリヨワインダ。ダカラ。」

 

「だからなんにょ?そんなの関係ないにょ。弱いから諦める?それは違うにょ。強いから負けない?これも違うにょ。一番大切なのはどんなに苦しくても、どんなに辛くても諦めない心にょ!それさえあれば無限に可能性が広がるにょ。」

 

「ソウダロウカ。ワタシハ、ツヨクナレルダロウカ?」

 

「それは分からないにょ。でも、ミルたんは絶対に貴女を見捨てないし、強くなってからもいつまでも友達でいるにょ。だから、ミルたんと頑張ってみないかにょ?」

 

「ミルタン。アリガトウ。」

 

 ウンディーネは微笑んでから覚悟を決めた表情をして、他のウンディーネさん達の方を向いた。

 

「ミンナ!ワタシハコノヒトニツイテイク!ソシテ、ゼッタイニツヨクナッテカエッテクル!ソシタラ、ワタシモナカマニイレテクレルカ!」

 

「「「「「「「モチロンダ!」」」」」」」

 

 その場に居た全員のウンディーネ達から同意の声が聞こえてきた。

 なんだ、皆見守ってくれてるじゃないか。なら、期待に応えないとな。

 

「ミルタン。コレカラヨロシク。」

 

「こちらこそにょ。」

 

 俺とウンディーネは握手を交わした。

 すると、握手をした右腕が光り輝き水色の綺麗な紋章を作った。

 

「これは?」

 

「ワタシトケイヤクヲカワシタアカシダ。オマエガヨブナラワタシハイツデモコタエヨウ。」

 

「ありがとうにょ。」

 

 俺は微笑みもう一度握手をし直した。

 

「これで一つ目ね。さて、帰り道を探しながら行きましょうか。」

 

「そうにょね。ウンディーネ、冥界では一緒に行くにょ!」

 

「イイノカ?ジャマニナラナイカ?」

 

「ミルたん達は仲間にょ。邪魔なんてことないにょ。ね♪黒歌さん♪」

 

「そうね確かに。私のこともよろしくね?黒歌って言うから。」

 

「ワカッタ。ヨロシクダ。」

 

 黒歌さんも握手を交わした。

 

「そうだ!ウンディーネさんじゃ言い辛いから固有名称はあるのかにょ?」

 

「イイヤ、ナイ。ワタシタチハミナオナジウンディーネダ。ダカラ、オチコボレダッタシナ。」

 

「そうにょ。なら、ミルたんが付けてあげるにょ!いいかにょ?」

 

「アア!ゼヒオネガイスル!」

 

「なら、覚え易いディーネにするにょ!」

 

「ディーネか!イイナダ!レイヲイウゾ!」

 

 ウンディーネ改めディーネさんは嬉しそうに喜んでいた。

 そんな俺たちの前に霧が現れ、一瞬の内に辺りに立ち込めた。

 

「いきなり霧?黒歌さんは何か知ってるにょ?」

 

「いや。私も前に一度来ただけだから分からないよ。ディーネはどう?」

 

「ワタシモアソコカラデタコトガナイカラワカラナイガ、コレハマホウニチカイゾ?」

 

「魔法?誰が一体。」

 

 歩きながらお互いに疑問を言い合っていた俺たちはその内開けた場所に辿り着いた。

 そこは森を切り開いた場所にあり、赤い家がポツンと場違いに立っていた。

 

「これは、一体?」

 

「マスターアブナイ!」

 

「にょ!?」

 

 惚けていた俺を横に倒したディーネの方を向くとディーネが火に包まれていた。

 

「グアァァァァァ!!??」

 

「ディーネ!」

 

 俺は直ぐに近寄り水魔法をディーネにかけた。

 

「ウォータガ!」

 

 水の海がディーネを飲み込み火を消した。

 

「あら、よく消せたわね。業火の一撃なのに。」

 

 その声と共にバックに火が吹き荒れその中にニヤリと笑う人形がいた。

 その人形は白い肌に金色の長い髪をロールさせており瞳はエメラルドブルーに近い瞳だった。

 

「貴女はなに者にょ!」

 

「真紅って言えば分かるかしら?」

 

「シンクダト!?」

 

 その名前を聞いたディーネが目で分かるくらいに怯えていた。

 

「知ってるにょ?」

 

「アア。タシカ、ドール・オブ・ザ・ウイッチデアリ、クレナイのマジョニンギョウ!」

 

「魔女人形!あれが。」

 

 ディーネの言葉に今度は黒歌さんが驚いた様子をしていた。

 

「黒歌さんは知ってるにょ?」

 

「ええ。魔女人形の方だけどね。」

 

「魔女人形って何なんだにょ?」

 

「魔女人形。魔女に憧れ、魔女に溺れた元人間よ。」

 

「人間!?」

 

 俺は衝撃を隠せなかった。だって、人間が人形になるなんて。

 

「確かに普通ならあり得ないけど。魔女って言うのは人間より長生きするだけであって不老不死ではないわ。だから、程度はあるでしょうけど必ず死は訪れるわ。死なない為にはどうしたらいいか?不老不死って言うのはかなり特殊で作る為にはかなりの無茶と無理が必要になる。でも、人形ならそれを解決出来る。」

 

「そう。私は人形に自分の魂を定着させたのよ。」

 

 黒歌さんの説明に割り込む様に真紅が言葉を紡いだ。

 

「だけど、魂の定着は困難を極めるわ。成功例は0に等しく、成功しても直ぐに魂が消滅したりね。その中で私は成功したわ。ただ、生きるのは困難だったけどね。」

 

「困難って何なんにょ?」

 

「定期的に魔力の供給が必要なのよ。だから、沢山の魔女や使い魔達を使って補充しなければ成らなかったわ。それを忘れると、100年は動くことも出来ず、歩く事や寝る事も出来ずただそこにあり続けるだけ。声も出ないし、地獄だわ。だから、私はたまに迷い込んできた奴や強そうな奴を連れてくるのよ。食料の為にね。感謝しなさいよ?私みたいな大魔女の糧になれる事をね。」

 

「フザケルナ!ワタシハツヨクナルンダ!コンナトコロデシヌワケニハイカナインダ!」

 

 ディーネはそう叫びながら真紅に水を針状にして攻撃したが、真紅は片腕で軽く炎を出すとそれを針にぶつけ蒸発させた。

 

「貴女程度の実力で私に当たるとでも?」

 

 嫌味たっぷりの笑顔で上から見ていた。

 

「お返しよ。」

 

 そう言いながら先程とは比べ物にならない程の威力をもった火をディーネ向かって放った。

 

「ディーネ!アイスガ!!」

 

 俺はディーネの元に行き、氷の上級魔法を唱え、火を耐えた。

 

「む?人間の癖に耐えた?」

 

 真紅は驚いた様子で俺を見ていたが無視して、拳に闘気を纏いディーネを殴りつけた。

 

「ガハッ!?マ、マスターナニヲ!?」

 

 ディーネは何が何だか分からない顔をしていた。

 

「ディーネ、なんで一人で行ったにょ。」

 

「マスター。」

 

「ディーネはミルたんが役に立たないって思ってるにょ?」

 

「チ、チガウ!マスターニミトメラレタクテワタシハ。」

 

「馬鹿。」

 

 俺はディーネを強く抱きしめ、子供をあやすような優しい声で言った。

 

「そんな訳ないにょ。ミルたんがディーネを殴ったのは一人で行ったからにょ。ミルたんはディーネの主人にょ。ディーネのサポートならいくらでもしてあげるにょ。」

 

「マスターガタタカッタホウガショウリツハアリマスヨ?ワタシノチカラハキカナカッタノダカラ。」

 

「それは一人で戦ったからにょ。ミルたんがサポートしてあげるにょ。だから、一緒にあの子を倒すにょ!」

 

 俺は真紅の方を向きディーネに奮い立たせる様に強く言った。

 

「マスター。アリガトウゴザイマス。ワタシ、ガンバリマス!」

 

「頑張るにょ。」

 

「中々に妬けるじゃない。でも、貴女たちに勝ちは訪れない!」

 

 真紅は火の塊を数え切れないほど作り出しこちら側に投げた。

 

「シェル!」

 

 俺はすぐ様魔防呪文を唱えディーネに付与させた。ディーネは、拳でそれらを弾いて行った。

 

「な!?私の炎が!?なら、これならどう!」

 

 イバラの形をしたツルに火を纏わせそれを放った。それはまるで火の蛇の如くうねり、俺を狙ってきた。

 

「マスター!!」

 

「大丈夫にょ!リフレク!」

 

 反射魔法を使いうねり上がった火の蛇を跳ね返した。

 

「今にょ!」

 

「ハアァァァァァ!!」

 

「な!?」

 

 うねる蛇と共にディーネが近くまでやってきていた。

 

「バイキルト!更に!ウォータガ!!」

 

 ディーネの力を上げ更に水の魔法をディーネに放った。水の魔法はディーネの体に吸い込まれる様になくなった。次の瞬間ディーネは力の全てを込めているのか拳に凄まじい力が宿っていた。

 

「なに!?くっ!がっ!ぐぅぅ。」

 

 火の蛇は何とか消したが、ディーネの攻撃まで構ってる余裕がなかった為、ディーネの渾身の一撃が真紅を直撃して地面に叩きつけた。真紅は血を吐き出しながら立ち上がろうとしているが、動けない様子だった。

 

「く!」

 

「もう、勝負はついたにょ。」

 

「ま、まだ、よ。私は、まだ、負けてない!」

 

「何が貴女をそこまで駆り立てるにょ?」

 

「わ、私は、強くなきゃいけない、のよ。でないと、また、寂しくなる。強ければ私を倒そうと色々な人が魔物がくる!一人じゃ無くなる!!だから!」

 

 強い決意を胸に真紅は立ち上がった。

 

「負ける訳にはいかない!さあ、かかって来なさい!!」

 

「マスター。」

 

「ディーネは下がってるにょ。」

 

 俺はディーネを下げ、前に出た。

 

「はあ、はあ、くっ!」

 

 苦しそうにふらつきながらもしっかりとした足で立っている。それはまるで仲間を守る騎士みたいに。

 なら、俺が取る行動は一つだ。

 

「分かったにょ。本気で行くにょ。」

 

「ふふ。ありがとうね。」

 

 ステッキを前に突き出し、バイキルトをかけ、更に精神統一をして魔攻をあげた。

 

「ハアァァァァァ!!!!」

 

 真紅も持てる全ての力を一撃に込めていた。

 

「ファイナルマスタースパーク!!」

 

「オメガフレア!!」

 

 前にやったマスタースパークの倍の大きさと威力のレーザーが真紅向かって放たれた。それと同時に、巨大としか言い表せられない程の巨大な火の塊が真紅から放たれ、ファイナルマスタースパークとぶつかった。

 二つのぶつかり合いは俺の方が上な様で徐々にだが押して行った。

 

「くうぅ。」

 

「いっけえぇぇぇ!!」

 

 俺は更に力を上げ、それが決定だとなり真紅の技を打ち負かした。

 真紅は押し負けると分かるや否や直ぐに防御体制をとり、ダメージを軽減させたが、微々足るものだった。

 爆風が晴れると木々を根こそぎ刈り取ったかの様な真っ平らな地面が縦一直線に伸びていた。

 

「う、ぐっ!」

 

 真紅は身体中ボロボロで服はほぼ焼け焦げ、肌がちらほら見えていたが、何とか生きているようだ。

 

「大丈夫かにょ?」

 

 俺は直ぐ様近くにより、回復魔法を使い治療に当たった。

 

「なんで助けるのよ。」

 

 真紅はふてくされた表情で言ってきた。

 

「ミルたんは貴女を倒しに来た訳でも土地を奪いにきた訳でもないにょ。貴女の覚悟を受け止める為に戦ったんだにょ。だから、勝負が終われば敵じゃなくなるにょ。」

 

 俺は真紅を真っ直ぐと見ながら答えた。

 

「変な奴。」

 

 真紅は軽く笑うと憑き物が落ちた様な顔をした。

 

「あなたのお陰で気持ちがスッとしたわ。全力を出し切ったのなんて久しぶりだったわ。御免なさいね。私のわがままに付き合わせてしまって。」

 

「気にしなくていいにょ。ミルたんも燃えたからにょ!」

 

「そう言ってもらえるとありがたいわね。」

 

「さて、傷はどうにょ?」

 

 俺は治療を終えたので真紅に調子を聞いた。

 

「凄いわね。あれだけ酷かった傷が治ってる。」

 

「体力や傷だけにょ。」

 

「それでもましになったわ。礼を言わせてもらうわ。」

 

「気にしなくていいにょ。ミルたんが好きでやってるんだから。」

 

「ふふ。面白いわねあなた。決めた、私、あなたの使い魔になるわ。」

 

「え!?なんでにょ?」

 

「あなたとなら私はもっと成長出来る。そんな気がするからよ。それで?返事は如何かしら?」

 

「勿論。こちらからよろしくにょ。」

 

「決まりね。契約の儀式をするからこっちにきて私の頭に手を置いて頂戴。」

 

「分かったにょ。」

 

 俺は真紅に言われた様に頭に手を置くと、俺には分からない言葉を紡ぐと、真紅から光が溢れ出てそれが俺の中に入って行った。

 

「これで契約は終わりよ。」

 

「もうかにょ?」

 

「ええ。これで私はあなたの使い魔になったわ。これからよろしくするわ。」

 

「こちらこそよろしくにょ!」

 

 俺は真紅と握手を交わし、真紅を使い魔とした。

 

「魔力の流れがおかしいから来てみれば、こんな所にいましたか。SS級指名手配の黒歌。」

 

 仲睦まじくやっていた俺たちの元に空気が読めない人が現れ感動が台無しになった。

 

「あ、あんたは。」

 

 黒歌さんは怯えた表情で突如として現れた人、いや。悪魔から逃げる様に後ろに数歩下がった。

 

「何者にょ。」

 

「何故人間がここにいるのか疑問になりますがまあ、いいでしょう。私の名前はグレイフィアと申します。メイドをしていて、その猫を捕まえに来ました。」

 

 メイド服を着た女性、グレイフィアが黒歌の事を睨みながら自己紹介をした。

 




にゃんぱす〜♪トキオだよ〜っと。
ども、書き方が下手くそすぎて四苦八苦しています。
さてさて、中途半端な所で終わりましたが許せ。あそこしか切る場所がなかったんだ。
憑依物の小説を書くときはモブキャラの方が設定が作り易くていいですね。
まあ、そう言う理由でウンディーネとゲストキャラとしてローゼンメイデンの真紅さんが使い魔として登場しました。
この真紅さんは元人間という事があり、少しローゼンの真紅と違う部分が出てしまうと思いますが、二次創作ですのでご了承ください。
他のキャラもゲストキャラとして出す予定があります。それから、なるべくモブキャラは出していきたいですね。ミルたん達との絡み合いとかに。
さて、次回予告に行きましょう!

次回!最強の従者登場!

お楽しみに!
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