ひとしきり泣いた後家に帰りご飯を作る。
妹のハナビは私のまぶたがはれていることに気づき心配してくれた。
私は何もないよ、大丈夫だよ、ありがとう、とハナビに対しお礼を言う。
そしてお風呂に入り部屋に戻ると足を抱えて顔をうずめる。
サクラさんとナルトくん、手つないでたな。付き合ってるのかな。お似合いだもんね、しょうがないよね。
精一杯の強がり、私は臆病でナルトくんに恋をしているのに気づいていたのに自分から何かすることはできなかった。そんなそぶりまったく見せたこともなかったから皆私がナルトくんが好きだなんて知らなかっただろう。
そうしてきたんだから。だからもう諦めよう。ナルトくんへの想いを。
でも、それでも私の心はそれを許してくれない。ナルトくんが好きで好きでたまらない。
そっか、人を好きになるってこんなにつらいんだ。こんなに苦しいんだ。
そんな簡単なことに気がつかなかったなんて。私はバカだ。
その日私は一晩中泣き続け、次の日の朝方ようやく眠りについた。
夢の中だろう。なんとなくわかった。何故なら私の目の前にヒナタがいたから。
目の前のヒナタは私に問いかける。
「どうしたい?あなたはどうなりたいの?言葉にして。声に出していってごらんよ」
目の前のヒナタは私に言葉を投げかける。
夢の中の自分の言葉に私は素直な気持ちを吐露する。
「ナルトくんの隣にいたい。ナルトくんが好きだからナルトくんの隣にいたい。でももうナルトくんの隣はサクラさんの場所。私が何もしなかったから」
私の答えにヒナタはつぶやく。
「真実って、現実って、私にとっては残酷だね。夢の中なら何度でもやり直せるのに現実ではそうはいかないでしょう」
その言葉に私は返す。しっかりと。
「そう、あのときに私の気持ちを伝えたとしても現実は変わらなかったと思うの。でもやっぱり…伝えておくべきだったかなぁ」
その呟きにヒナタはうなずきながら消えていく。
そして現実に戻ってきていた。
その日私は学校を休んだ。
あの時私はナルトくんに自分の気持ちを言わなかったんじゃない。言えなかったんだ。勇気が出なくて、臆病で、言葉にできなかったんだ。自分の素直な気持ちを。
もうこの気持ちは伝えることはない。伝えるとしたらあのタイミングしかなかったんだ。
もう2度とあのときに戻ることはできないから。もうこの気持ちを伝えることはない。
あの時ナルトくんと見た星空。たくさんの流星。夏の大三角形。織姫様と彦星様。今でもしっかり思い出せる。
あの日ナルトくんが教えてくれた星の話も。
ナルトくんのいつもの笑顔も。たまに友達に見せる怒った顔も。
本当に本当に、大好きでした。今でも大好きだけど、この気持ちは今日でおしまい。
おかしいよね?この気持ちが恋だってこともわかってたのに。気づかない振りしてたんだから。
この気持ちはナルトくんの知らない私だけの秘密。
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高校を卒業して4年がたち、大学生活最後の夏。
あの山の展望台で1人星を眺めていた。
あれから何度も足を運びここで星空を見た。
そのたびに遠い思い出の中にあるナルトくんが夜空を指差しこういうの。
「あれがデネブ、アルタイル、ベガ、夏の大三角だってばよ」
思い出の中ではいつまでも変わらないあのときの無邪気な声で。
私はこの日を最後にナルトくんへの長い片思いに終止符を打つことにした。
fin
描き終わりました。
最後のヒナタはちょっと重いかな?って思いながら描ききりましたが、やっぱりヒナタは一途な女の子なの初恋を引きずりそうってイメージを最後につけました。
この歌はもう大好きな歌なんですが、昨日職場の人たちと仕事終わりにカラオケに行ったときに歌ってる人がいてなんとなく家に帰って聞いたら指が勝手に動いちゃってました(笑)
まぁそんなこんなで完結ということで読んでもらえたらうれしいな!
それでは