ISーインフィニットストラトス [草花のテヌート]   作:上からピーコック

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ハーレー・ヘンドリクセン
登場作品[仮面ライダードライブ]
この作品では、アメリカに行った時期にクリムの弟子入りはなく、グローバルフリーズもドライブシステムもない。
ドイツで菊乃父と絶滅危惧の草花の共同研究。でも、コアドライビュアそのものは保存技術の為に完成してる。もしかしたら、専用ISを作るかも。


001

インフィニットストラトス。

 

女性のみが動かせる競技用スーツもとい、環境破壊兵器。私はそう解釈している。別にただの競技用なら構わない。

だが、話を聞けば軍事配備され、度々国籍なき死者が出ているそうだ。

しかし、そんな事はどうでもいい。何よりも問題なのは試験運転との名目で草木花々を焼き払う事である。

私からすれば人間なんてどうでもいい。別に飢えようが死のうが知ったこっちゃない。

だが草木は戻らない。不毛の地には住む事は出来ない。人間により奪われた物は、戻って来ないのだ。

地球は人間という頂点から野生動物、そしていずれ草木に行き渡りやがて人間に戻る。そうやって成り立ってきた。だが人間は全て自分に利が行くようにしている。いずれ循環が上手くいかなくなるとも知らず。

 

 

私はとある人物の協力で日本から離れ、ドイツの僻地に植物保護施設を作り、そこで暮らしていた。

建物内は春夏秋冬、そして大陸の種類により分けられている。それぞれの地域の気候を再現したハウスに花々や木々はいる。

中には既にここにしかいない植物もいる。とても寂しそうにしている。が、もうすぐで種も付き、賑やかになるだろう。小学校三年生で日本の近代化についていけなかった私は、父と日本を出た。このハウスを作った人物と協力もあり、私は多くの植物の保護に成功していた。

 

私は多くの花の元気が良かった事で、上機嫌で朝食を取りに行く。生活スペースに行くと、父と博士が既に食事を取っていた。

 

「おお、グーテンモルゲン〜菊乃!」

「おはよう、菊乃。昨日植えたネコノシタは元気だった?」

 

朝からハイテンションな博士とおそらく自分と同じくマイペースな父に今日の事を話す。

 

「五本だけで寂しそうにしてたけど、元気はとても良かったよ!」

 

すると、さも当然の事のように頷き、嬉しそうに顔を輝かせた。

 

「それもそうだなぁ、徹夜で適した海岸の再現をしたんだもの。そりゃそうだ」

「わしも手伝った甲斐があるもんだ〜」

 

子供のように自慢すると父はとてもすっきりした顔をしている。

私は、昨日ずっとネコノシタにつきっきりだったからわからなかったが、一昨日辺りに海岸のビオトープを増設したのだろう。今日はとても驚いた。

 

「しかし、ハーレー博士?こんなにビオトープ作って、お金の方は大丈夫なんですか?」

 

今度はハーレー博士が子供のような笑顔で、胸を張り説明口調で喋る。

 

「よく聞いてくれた!伊達にわしも浪費してるわけじゃぁない!わしの取ってる特許は…なんと100ほどもあるんじゃ!それも主に物質の保存のな。

じゃからここはそれの実験も兼ねてるしのう。見返りは大きいんじゃ」

「なるほど〜」

 

初めて聞いた。ここにいつも入る気がしたのだけれど。

 

「言っておくけど、博士はここを離れることは少ないよ。実際にはSkypeの会議やプレゼンが多いからね」

 

すかいぷ?よくわからない。が、それより今は聞きたいことがある。

 

「博士…なんかあった?」

「な、なんのことかのぅ?」

「しらばっくれない。博士が異常にテンション高い時ってなんかあるから。あ、お父さんパン取って」

「ああ、いいよ」

 

そろそろ朝食に入ろうと思うが、それでも何かと気になる。こういう時は新しいお花の入居のパターンが多い。だから内心は楽しみにしているのだが…。

博士は若干言いにくさそうに口を開く。

 

「実は…IS学園から入学のお誘いと言う名の脅迫が…」

「お父さん。行こう、そいつら殴りに行く。」

 

ストップ!とお父さんが私を止める。

少し落ち着いてから、日本政府からのメールとやらを見る。内容を要約すると、IS学園に入れ、出ないと保護施設を爆撃する、というものだった。その下には、IS適正診断表に[常葉 菊乃 A+]と書かれたものがコピーされていた。

 

「無茶苦茶だ。博士、防御システムとか無いの?」

「すぐにはつけれないし、あっても内部から破壊活動を始めるじゃろう。じゃから、わしから一つお願いがあるんじゃ」

 

ブラックのコーヒーを流し込み、僅かに残った眠気を打ち消す。博士の口からはとても重く、私の心を揺らす言葉が出た。

 

「どうか……世界を変えてくれんかのう。このままでは、植物はいずれなくなる」

「………少し考えさせて。明日ぐらいまで」

「…本当にすまんのぅ……こんなはずでは……」

 

博士の言葉は快適な温度を保つ為の空調の音にかき消された。私は軽くパンをかじると、ご馳走さま、といい、自分の部屋にこもった。色々整理する為に。

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