ISーインフィニットストラトス [草花のテヌート]   作:上からピーコック

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ドーモ、絶賛鬱中の常葉菊乃です。

結論から言えば行きたくない。行く理由もないし、収穫もない。だったら草花の世話をして暮らしたい。

脅迫そのものは本当はハーレー博士ならなんとか出来るのだろう。

自称マグロ食う程度のゴジラなら撃退できる博士だ、IS程度、造作もないだろう。

だが、それでもお願いしてきたということは、未来を担う子供の考えが変わらなければ、何も変わらないと知っているからだろう。

私もわかってはいる。だが、どうしても他の方法を探してしまう。

結局は怖いのだ。怖気づいているのだ。私は最低だ。今まで私を支えてくれた人の願いも聞けないなんて。

 

「菊乃!菊乃!」

「はか……せ?」

「すまなかった。わしも急ぎすぎていたのだろう。無茶言って悪かった。じゃがのぅ……」

 

私は博士の言葉を黙って聞く。違う、何も言えなかった。

 

「君は……友達を持っていない。私は自身の為に、君の熱き青春時代を奪ってしまった。じゃから、技術も学べ、周りも女の子だけ、そんなIS学園が君に適していると思ったのじゃ」

 

きっと彼なりの弁解なのだろう。今まででも、私が普通の学校に行きたいと言えば、きっと喜んで受け入れただろう。そして今も、必死に理由にしようと頑張っている。だから、家族とも呼べる彼の願いを聞き入れる事にした。それが地球を変えれるか、それはわからない。だが、彼のことを信じてみようと思う。

 

「……別に行きたくないとは言ってないよ?ただ、あとどれくらいここに居ようかなって」

「菊乃……」

「お花さんの世話は博士とお父さんがしてくれるよね?でも、私勉強出来ないから……」

 

「……はっはっは〜!そんなことかね!日本の春までまだ時間はあるさ。ゆっくり勉強していこう!そうと決まればテキストの印刷さ!」

「すぐ調子のるね、博士は」

 

彼のそんな笑顔を曇らせるのは気が引けたし、依頼についても何か出来そうな気がする。時間はある、心の準備もゆっくりしていこう。

 

 

 

◇◇◇◆

 

 

 

 

 

『速報、世界が激震!男のIS操縦者見つかる!?』

 

IS学園入学一週間前、日本のホテルに博士といた私。割ととんでもないニュースに驚く。インフィニットストラトスは女性しか動かせない前提の兵器のはずだった。さらに男性操縦者が現れたならば、徐々に世界の均衡が崩れるだろう。もしかすると、チャンスかも。

 

「グーテンモルゲン!菊乃。聞いたかい?TVニュースで……」

「見た。少しだけど、風がこっちに吹いてきたね」

「はっはっ!メデタイだな!」

「なんか意味違う気がする…」

 

今、施設は父に任せている。入学すれば、博士も帰国する為、再び安定した採集が出来るだろう。問題は私自身だ。

 

「それで勉強の方は…」

「ギリギリ。推薦だから入試はないに等しいけど、IS技能が上手く覚えられない…」

「ふーむ、君はお父さん似かな?君のお父さんも機械の操縦が苦手だからね。それ以外は大丈夫だろう、わしが太鼓判を押すんじゃ。自信を持って通学をするんじゃ!」

「……うん!」

 

博士の授業はわかりやすく、不足分は五ヶ月丸々使って補った。ただ、IS技能はやはり簡略化できるほど開発が進んでいないらしい。頭がパンクしそうだ。

気をそらす意味でもテレビを見る。相変わらず男性操縦者の特集をやっているようだ。

 

『発見された男性操縦者の織斑一夏さんは、第一回モンドグロッソ優勝者、織斑千冬さんの弟だそうで、現在全国で適正A以上のIS操縦者の血縁者を中心に、男性のIS適正検査を行っております。』

『いやー男の癖にIS乗れるとか、糞ですね!きっと誤作動ですよ。男なんて【ザザッ➖➖➖➖➖ザーッ】

 

「あ、切れた」

 

素晴らしき失言のオンパレードなのだろう。LIVEですが、大丈夫でしょうか?消される(物理)されたら色々複雑な心境になりそうです。先程写真に写っていた織斑一夏の目は恐ろしく鋭いとかいう訳でもなく、困惑に満ちていた。しかしまあ……

 

「悪い人じゃないだろうな〜」

 

だといいけど

入学式は明日。合格はわかっているが、ペーパーテストも明日返ってくる。復習しなければ。

 

◇◇◇◇◆

 

「えー今から国立インフィニット・ストラトス学園、入学式を始めます」

 

あ、これ絶対長引くね。

 




時系列の整理のため、博士の台詞を編集
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