湾岸ボカロフォギア~story of urban highway circuit~ 作:ヘリーR
湾岸ボカロフォギアプロジェクト始動
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一年前。
首都高にて熾烈なバトルを幾度も繰り広げてきた2台の車が忽然と姿を消した。
「悪魔のZ」と「ブラックバード」。
呪われた車と言われ、1度はスクラップにもなりかけたミッドナイトブルーの日産のS30型フェアレディZと、かつては仲間、その次は敵、最後には良きライバルとなっていたブラックのポルシェ·964型911ターボ。
ドライバーもまだ年若く、首都高を『降りる』ことはまだないだろうと思われていた、が……
数々の伝説を残した2台の車は、本当に、突然、姿を消した。
それから半年。首都高はその名を変えた。
新たな首都高が建設され、旧首都高は路面や壁面を強化、無料のフリーレース場「アーバンハイウェイサーキット(略称UHC)」となった。
エリア名はそのまま昔の名前を冠し、C1、新環状、湾岸、横羽、みなとみらい、八重洲、副都心の8エリアがある。
首都高に限定しなければ、名古屋や大阪にもハイウェイサーキット(HC)がある。
ルールは至って簡単。
一人で流して走っていれば、バトルの意思があるものが後ろにつけてパッシングをする。
バトルを申し込まれたものは、受けるならばそのまま加速すればよい。
断るならば、ハザードランプを点滅させて路肩に車を寄せ、減速すればよい。
このバトルには勝敗は降参によってしか決まらない。後ろについていた車が突如減速したならば、それは降参を示す。
ちなみに、後ろから近づいてきた車とバトルをしたいと思えば、もし後ろの車から申し込みがなくとも、加速すればよい。もし後ろの車が追いかけてくるならば、それはバトルを受ける意思の表明だ。
もしくは、首都高時代の名前をそのまま取ってはいるが、パーキングエリア(PA)やサービスエリア(SA)でバトルの申し込みを受けることができる。
このパターンでバトルをする場合は、先述のとは違いスタート地点とゴール地点を決めてから勝負することになる。
また、この形式でバトルをしている場合には、はじめのパターンに乗っ取って後から参加してくる、所謂『乱入者』を断ることはできない。
以上が、UHCの基本的なルールである。
それからまた半年。
UHCでは、2台の車が台頭していた……
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2017年某月某日。
UHCの新環状エリアを、一台の車が走っていた。
黒の三菱GTOだ。
二人の男がこのGTOに乗っている。
「調子はどうだ?」
「いやー、いいね!450馬力のパワーにも、やっと慣れてきたぜ」
「どうだ、ここらで一戦やったら勝てそうか?」
「勝てる気しかしないわ…お、良い具合に一台後ろから来たぞ」
「じゃ、一発かましてみるか?」
「っし、やってやるぜ!」
やる気に満ちている二人だが、彼らはこのあとUHCの洗礼をうける。
彼らは初めてのUHCなのだろうか、ここを勝ち抜くには、明らかに車のスペックが足りなかった。
400馬力台の車はそれなりにいる。だが、他の面での強化がこのGTOにはあまりなされていなかった。つまるところ、あまりにも詰めが甘いのだった。
実際、彼らのGTOはすでに加速を始めているのに、後ろから近づいてくるエキゾーストノートは、変わらない速度で近づいてくる。
「ウソだろ!?なんで離れない…」
と言っている間に、後ろから来た車は二人を追い抜いていった。
その車を見て、二人は呆然とする。
「なあ、あの車って……」
「ああ、R33だ…それも、シアン色の」
「まさか、あれって……」
「ああ……」
「「《青桜》だ!」」
《青桜》。
現在のUHCの二大巨頭のひとつ。
まさかそのドライバーが、まだ免許を取ってから三年経つか経たないか程度の可憐な美少女だとは、二人の男は思いもしなかったのであった。
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まだプロローグですが……(笑)
暖かい目で見守っていてくださいm(__)m
一応概要を語っておくと、ボーカロイドを模したキャラや『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズのキャラが湾岸ミッドナイトの世界に入り込んだ感じです。
もちろん湾岸原作のキャラも(その内)登場します!
シンフォギア元ネタが時々混じるかもですが、レース物が好きな方、シンフォギアの熱烈ファン、ボカロファン、どんな方でも歓迎です!
元ネタが知らなくても楽しめるよう頑張りますので、よろしくお願いします!