信じる正義   作:WRB

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お待たせしてしまい申し訳ありませんでした!
第14話投稿です!


※以下変更しました
 ・サブタイトルを数字に変更


第14話

「オイッ!相手はガキ共だろうが!

 何手こずってやがんだ!」

 

「で、でも!

 こいつらそこいらのヤツラよりずっと・・・!」

 

「もしかしてコイツ等最近噂になってる・・・ウギャアアア!!」

 

 

グレイ・ターミナルにおいて強者であった筈の彼等

弱者から毟り取り、常に奪う側

自分達の優位を信じて疑わなかった彼等が今

たった4人の少年達によって追い詰められていた

 

 

「このガキ共が・・・!!」

 

 

このゴロツキ達を取りまとめているリーダー各の男

目の前で起きている状況に苛立ちを隠せない

 

 

「サボ!もう一息だな!」

 

「エース!油断すんなよ!」

 

「ゴムゴムの~!!」

 

「ッ・・・!」

 

 

エース達4人は一人一人確実に狩っていく

『大人』と『子供』

自力で言えば、大人が子供に負ける訳はない

ただ彼等は端から子供と舐めていた

たかが子供と

子供に何ができると

だから今の状況を受け入れられない

そして受け入れた時にはもう遅い

相手が同じ立場であったなら、切り替えは可能だったかもしれない

しかし子供相手では『何故』という疑問が先に出てしまった

連携を取ろうにも今となっては難しい状況

もはやリーダーは

 

 

「殺せ!たった4人のガキだろう!さっさと始末しろ!」

 

 

ただ闇雲に『殺せ』と怒鳴り散らす事しかできなかった

 

 

 

 

 

ーーーエース sideーーー

 

(こいつ等は大した事ないな)

 

 

他の3人がゴロツキを次々倒している光景を見ながら

自身でもまた1人倒していく

 

 

(それにしても・・・)

 

 

エースは視線をカイに向ける

最初こそ戸惑いを見せていたカイだったが

共に『軍資金』集めの狩りに行くようになって数週間

今では一端の戦力になっている

始まりはサボと2人だった

それにルフィが加わって3人になり

今はカイも混ざり4人

 

時間的な事を考えても

一番戦闘に対してセンスを見出しているのは

カイだ

 

 

(わかんねーもんだな)

 

 

最初は衝突もした

それも一回二回じゃない

母親を亡くしている自分とは違い

母と共に暮らし、平和な村でのうのうと生活してる

自分が失くしたものをコイツは持っている

そんな考えがエースにはあった

 

しかしコルボ山で共に過ごすようになり

同じ釜の飯を食べ、この命のやり取りの状況でお互いの背中を預ける

いつしかエースにも、そしてカイにも

互いに対する信頼関係ができていた

 

ルフィに対しても最初は不信感があった

信頼できるのはサボだけ

他は信用できない

だが今はどうだろう

こうやって4人で行動を共にしている

 

 

(わかんねーのは俺も同じか・・・ははっ)

 

 

自分の気持ちに明らかな変化がおきている

だけど悪くない

命の危険が付きまとう今の現状

その状況にも関わらずエースは笑みを浮かべた

 

 

「いい加減に死にやがれ!!」

 

 

そもそも大人と子供、自力は明らか

それは決して油断していい場面じゃない

だがその状況でエースは

たった数秒とはいえ気を抜いてしまった

 

 

(!?・・・しまった・・・!)

 

 

声に反応し、振り返るエース

避けるか防ぐか

どちらの対応も出来る程、エースに時間は残されていなかった

自分に向かって振り下ろされる刃物

まるでスローモーションの様に見えるその光景

その男の背後にまた人影が見えた

銀髪の小さな影

カイだ

 

 

「エース!!!」

 

 

エースに振り下ろされている男の腕

迷っている時間はなかった

 

 

「やめろおおおおお!!!」

 

 

カイの持つ鉄パイプが男の頭部を強打した

 

 

ガキィィィィン・・・!!!

 

 

「ガァァッ・・・!?」

 

 

地面に勢いよく叩きつけられる男の体

頭部からは血が出ていてピクリとも動かない

無防備な状態で、頭を鉄パイプで思い切り殴られた

おそらく死んでいるだろう

 

 

「ふぅっ・・・サンキューな、カイ助かったぜ」

 

 

カランカラン・・・!

 

 

エースの声に返答はなく

代わりに聞こえてきたのは

鉄パイプが転がる無機質な音

 

 

「あ・・・あぁ・・・あ・・・」

 

 

カイを見ると、自分の手を見つめながら

小さく震えている

 

 

「・・・お、おれ・・・!?・・・俺!・・・!!!・・・」

 

「オイ!カイ!どうした!しっかりしろ!!」

 

 

エースの声にも反応はなく

ただ手を見つめ、ブツブツ呟くだけ

状況は収束に向かってるとはいえ

こんな状態でいたら殺してくれと言ってるようなものだ

 

 

「っサボ!

 カイを頼む!ここから連れ出してくれ!」

 

「・・・!?・・・どうしたんだよ!?くそ!こっちだ!」

 

 

カイの手を引き、足早に駆け抜けていくサボ

こっちはルフィと2人でもう大丈夫だろう

 

 

(急にどうしたんだ・・・今までこんな事なかっただろ?・・・)

 

 

小さくなっていく2人の影を横目に見ながら

ルフィと2人、残りのゴロツキに向かって駆けていった

 

 

・・・・・・・

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

カイはサボに連れられコルボ山の森まで戻ってきた

サボは何度も呼びかけるが

さっきと変わらず、震えながらブツブツ呟くばかり

グレイ・ターミナルではまだエースとルフィは奮闘中

カイを放っておけないが、2人の事も心配だ

 

 

(ここまで来れば一先ず安全だろう・・・)

 

「カイ!俺は2人の援護に行って来る!ここを動くなよ!」

 

 

命の危険があるのはどっちか

サボの決断は早かった

カイを一度視界に入れた後、サボは来た道を戻っていった

 

 

 

 

 

 

ーーーカイ sideーーー

 

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ガキィィィィン・・・!!!

 

 

『ガァァッ・・・!?』

 

 

-----------------------------------------------------------------

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「!!!」

 

 

何度も繰り返される光景

エースを殺そうとする男の刃物

それを止めようと、男に対し自分が振り下ろす鉄パイプ

頭から止まる事なく流れ出る血

そして動かなくなる男

 

震える手が止まらない

男を殴った感触がずっと残ってる

 

『自分の手で人を殺した』

 

この事実を受け入れられない

 

 

「うぁっ・・・」

 

 

堪えきれず嘔吐した

吐いたからだろう涙が溢れてくる

歪んでいく視界

込み上げてくる酸っぱさ

震えが止まらない身体

 

 

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『護るという事は相手を倒すという事

 場合によっては殺す事もあるという事じゃ』

 

 

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嘗てガープに言われた言葉がよぎる

 

 

「っ・・・!?」

 

 

狩りには何度も一緒に行った

だが、カイは相手を『殺す』事は避けてきた

殺さなくても、気絶させればいいと言い聞かせて

 

動物や魚を殺すのとは訳が違う

勿論生きているのだからそれらにも抵抗はある

しかし『食べる為』という免罪符がある

自分が生きる為にしょうがない事なんだと

 

でもそれが同じ『人間』なら?

虫や動物を殺せても、人間を殺すなんて事は誰にも出来る事じゃない

人間が人間を殺す

それは人間として生きる上で最大の禁忌なのだから

 

 

(あの時手加減する余裕なんてなかった・・・!

そんな事したらエースに間に合わなかった・・・!)

 

 

『護る為には、相手を殺す事も必要

 相手を殺すという事は、自分も殺される覚悟がいるという事

 その覚悟がなければ、護る事はできない』

 

 

(わかってる・・・!!!・・・しょうがなかったんだって・・・!!!

・・・でも・・・・ツライよ・・・)

 

 

後から後から止め処なく流れてくる涙

カイにはもう自分を抱きしめる事しかできなかった

 

この気持ちから早く解放されたいと願いながら

 

 

 

 




お久しぶりです!
お待ちいただいていた方ありがとうございます!

実は休止中の間もちょこちょこ執筆はしていました。
でもお知らせの通り、時間が取れず
休日に少しメモに向かうくらいしか出来ませんでした。
自分は集中型でして、まとまった数時間がないと中々進めません。

執筆はほとんど出来ませんでしたが、
いい機会と思い、今までの投稿を見返してました。
途中から大分作風が変わってますね・・・
いいのか悪いのか自分ではわかりませんが
おそらくこの路線でこれからもいくと思います(また変化するかもですが
読んで下さる方が面白いと思ってくだされば励みになります。

執筆ペースですが相変わらずお待たせしてしまうと思います。
早く投稿したいとは思っているのですが
無理に時間を取るような活動にしてしまうと
自分自身嫌気がさしてしまいそうな気がしてしまって・・・
完全に私の我侭です
ごめんなさい

活動再開からの最初の投稿
お楽しみいただけていれば幸いです

ではまた次話でお会いしましょう
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